今日が山ごもりの最終日です。なんせ、あしたは職員会議ですからね。
朝、妙に暖かいので寒暖計を見ると、+4℃。そりゃ暖かいはずだ。
午前のレッスンをはじめようと思うと、なんとなく小さな雨粒がチラチラと降ってきます。まいったなぁ…。リフトに乗って山の上に上がっていくと、それがだんだんと雪に変わってきます。さすがは山です。
雨じゃなかったらこっちのもの(?)です。この午前でレッスンが終わる人もいたので、簡単に課題を提示して、後はドンドン滑るだけです。スキーなんざ、人の話を聞いてもうまくなりません。それより、いかにたくさん滑るかです*1。昨日失敗数人が失敗したコブ斜面もリベンジということで再挑戦。
てな感じでやっているうちに、楽しく午前のレッスンは終了。
午後、雨です。レッスンは中止。
しばらく宿で待機していましたが、身体が疼いてきます。だって、今日が今シーズンの最終日だもん。その表情を見て取ったか、オーナーが「行きたいんだろ。行ってこいよ」と、声をかけてくれました。もちろん飛び出しました。
下は雨ですが、リフトに乗るとみぞれから雪に変わっていきます。「雨は夜更けすぎぃにぃ〜♪」とぜんぜん違う歌が頭の中を駆けめぐります(笑)。やがて一番上に到着。完全に雪です。それも、湿雪よりもう少し乾き目の感じ。まずは、コブ。跳ねまわりました。吹っ飛びました。それも楽しい。コブに飽きたら、まだ誰も滑っていない木々の間を滑ります。ところどころにあるえらい急なところを落下していく感覚が、なんとも言えません。
やっぱ、オフピステこそスキーの醍醐味だなぁ。日本のスキー場は、「安全管理」という責任体制のもと、管理されすぎているんですよ。
どこを滑るかは自己決定。その結果については自己責任*2。ただし、決定するためには、自分の技量と斜面や雪の状況をきちんと読みとり、自らを過信しない慎重さが必要です。この選択の技量を、バブル期の日本のスキー文化は育んでこなかった*3。そして、その後のゲレンデの整備の進化*4がそれに拍車をかけてしまった。なので、応用力のないカービング一辺倒のスキーヤーがあふれかえることになってしまった。
まぁそんなことを考えながら、新しいルートを見つけてはチェレンジし続けました。
やがて、リフト終了時間。今シーズンの最後の一本は、これまた普通は誰も行かないとっておきの斜面です。まわりには誰もいません。あのやかましい音楽も、ここまでは聞こえてきません。大きくひとつ深呼吸。滑りはじめると聞こえてくるのは、スキーが雪を切る音。風の声。自分自身の息の音。それだけです。滑り終わって、またひとつ深呼吸。
さて、今シーズンも終わりました。帰ろう、京都へ。
年: 2007年
で、どうなったんだろう…・その2
今日の昼ご飯の時のオーナーの一言。わたしに向かってこう言いました。
「その髪の毛、長いのなんとかしろよ!」
これ、例年と一緒です。なので、「やっぱりそうだったか」とちょっとがっかりした次の瞬間。
「オレはな、男であろうと女であろうと、髪の毛が長いのがダメなんだ!」さらに、パートナーさん*1に向かって「あんたもその髪、なんとかしろよ!」
そうきたか…。
さらに、オーナーの子ども(小2・♀)が絶えきれずにこう言いました。
「コーチ、男?女?どっち?」
で、めんどくさくなって、
「女だよ(笑)。このおっぱい、ほんものだよ」と答えてみると
「女だったんだ〜」と驚いて走り去っていきました。
そうきたか…。
*1:この人、けっこうショートなんですけどね
山ごもり・3日目
今日はすんごいいいお天気。でも、すごい風。たぶん放射冷却で冷えているだろうなと思って玄関の寒暖計を見たら、9℃*1。真冬並みです。てことは、きっと雪面は引き締まってすごくいい感じになっているはず。
ところで、シーズン最初にコブをやった翌日は、たいてい腰とお尻の筋肉がキンとはっています。これ、トレーニングしていた時もそうだったし、今みたいにトレーニングをサボっていても同じです。きっと、コブをやる時って、日常使う筋肉の使い方とはまったく違う使い方をするんでしょうね。ですから、痛いのは痛いのですが、でもそれはそういうふうな筋肉の使い方をした証拠です。だから、それはそれで納得というか、ちょっとうれしいというか(笑)。
そんなこんなで、とりあえず、レッスン前に3本ばっか足慣らしをしてきました。いい気持ち…。
今日のレッスンの相手は小学生の悪ガキ(笑)3人+普通のお客さん。方やレッスンなんて適当でよくてとにかく滑りたいという悪ガキと、方や練習したいという人と。でも、悪ガキ達は、スキーの楽しさを知っています。なので、ふたつのグループをうまくミックスすれば、すごく楽しい時間が過ごせます。
てことで、課題となるテーマを確認して、軽く練習。あとはあまり行かないコースに入って遊ぶ。そんな感じで、午前も午後もスキー場中を跳ねまわってきました。レッスンが終わるとみなさん燃料切れの模様。まぁ、今晩いっぱい食べていっぱい寝てくれよ。>悪ガキ共。
で、レッスンの後は1時間ほどの自己練習。昼間にゆるんだバーンは荒れまくっています。しかもそれが夕方の冷え込みですべて凍っています。マジで滑りにくいです。その荒れた斜面を飛ばしていると「なんだこりゃ!」「固てぇ〜!」と思わず声が出ます。ただひたすら、斜面の刻一刻と変わる状況と自分の持つバランスの幅の折りあいに集中する瞬間です。滑り終わると、素直に斜面に対して「ありがとう」という気持ちになれます。結局、リフトがとまるまで滑っていました。
さぁ、今シーズンも残すところ後一日。あしたも充実したスキーヤーの一日にしたいなぁ。
*1:山ではなにもつけないとマイナスで、プラスの時は「プラス」とつけます。
で、どうなったんだろう…
山にこもって今日で3日目。
わたしは宿泊をともなう場合、たいていのところで自分のことを話しています。その上で、性別がふたつにわけられている場面でのわたしの処遇について、いろんな話をしながら具体的な解決策を模索しています。
ところで、「たいてい」というふうに書いたのは、唯一、山ごもりの場所でだけはノンカム「男性(笑)」として生活をしていたからなんです。もう少し正確に言うならば、スタッフとして一緒に働いている人たちには一昨年ぐらいから話をしているのですが、オーナーには話をしていなかったんです*1。ところが、この間オーナーのところに電話をしたら、「テレビ、見たわよ」といきなり言われてしまいました。続いて「人間いろんなことがあるわよ」と、きわめて最小公倍数的な見解(笑)が出されて、一件落着となりました。
で、今回どのような変化があるかなぁと思っていたのですが…。
基本的には「男性」として認識をされています。あたりまえだな。でももちろん、変化したこともあります。
ひとつは、「おふろ、◯◯さん(♂)と一緒に入っておいで」と言われた時、「え〜」と言うと、「あ、そうか」と速攻了解。さらに、「あの、脱衣場にカギかけてもいいですか?」と聞くと、これまた「カギ?あ、そうか」と速攻了解。でもやっぱり、男性は男性みたいですね。
もうひとつ大きく変わったのは、オーナーの子ども(小2・♀)が、昨シーズンまでは「先生、男・女どっち?」としつこく聞いていたのが、今シーズンは「先生、女みたい…」と一言つぶやいただけだったことかなぁ。実は、この子がテレビに出ているわたしを発見したんですよね。なんでも、家族でテレビを見ながらチャンネルを流している最中に「あ、コーチだ!」と叫んだとか。
そうそう、忘れちゃいけないのが、オーナーの変化。
- 一昨年まで「なんだ、その髪の毛!切れよ!」
- 昨年「自分を印象づけるために、わざとやってるんだよ」
- 今年、なにもなし(笑)
なんとなく拍子抜けという気もしますが、でもまぁ、これだけ変化があれば御の字ですね。
*1:なにせ、過去に痛い経験をしていますので、これ以上山ごもりする場所を失いたくないという防衛反応が出てしまうんです。
山ごもり・2日目
かつては「道場」だったうちのスクールも、時の流れとともにずいぶんと軟化してしまいました。いいことか悪いことかはわからないのですが、楽は楽です(笑)。
朝起きると、外は雨。とたんにやることがなくなります。そう言えばかつて、ウトロの人が「土方は雨には勝てん」と達観したことを言っていましたが*1、その言葉を思い出してしまいました。
てことで、午前のレッスンは中止。空を見てはため息をつくということを10分おきに繰り返していたのですが、だんだんと雨があがってきた気がしたので、「ちょっと偵察に行ってきます」と適当なことを言ってゲレンデへ。リフトに乗って登りはじめたところで、再び雨。でも、すでに後もどりをする気はありません。雨の中、前へ進むのみです。昨日「やり」そこねたコブもちょこっと楽しんで、一目散に下へ。宿に帰ったら「雨だろうが!」と一言罵声が飛んできました。で、「雨でした」と報告。まぁいいでしょう。
午後からはレッスンをするつもりでしたが、いっこうにやみそうにないので、とりあえず、午後のレッスンも中止です。でも生徒のみなさん、やはり基本的に滑りたいわけです。小やみになった瞬間、エイッと出て行かれました。で、わたしはというと、やっぱり一緒です。エイッと出て行きました。すると、30分もたたないうちに、みるみるうちに晴れ間が広がり、一気に晴れ!向こうにきれいな山が見えます。最高の天気になりました。
せっかくですから、フリーで滑っていた生徒さんをつかまえて、しばしレッスン。一人で遊んでいたら1時間ほどで飽きてしまうのですが*2、誰かと一緒に滑ると、やっぱりおもしろいですね。滑っている最中は自分との対話、滑り終わったら仲間と一緒というメリハリがいいのかもしれません。
3時を過ぎたあたりで、プチレッスン終了。あとは、午前にやり残したコブを攻めてみました。天気がよくなって時間が遅くなると、雪面が冷えて固くなります。そんなときのコブはむずかしいけどすごくおもしろいです。しかも、「天然もん」です*3。こいつの不規則さがたまらないです。いきなりふられたり、スキーが突き抜けたり。さらには、「このコブの次、どっちに行くねん!」と迷う瞬間があります。その瞬間の決断が、次のコースを決めます。まぁ、人生と一緒ということで(笑)。
さぁ、あしたは快晴だ!
お肌のケアだな(笑)。
山ごもり・1日目
朝、お友だちにお礼を言って松本から西へ向けてスタート。1時間ほど走ると、雪山があります。今日から4日間、山ごもりです。
ふだんは正月に行くのですが、今年は11月にあったアクシデント(笑)のため、2月末まで自重を言い渡され、その後も土日はぜんぜんあいていないという状態で*1、かろうじて全力であけた土日が今日・明日なんです。で、さらに強引に月・火も休みをとって山ごもりをしようと。
8時過ぎに到着。ホッと一息ついたら9時からレッスン開始。
今日の生徒さんは、小学4年生と小学1年生のふたり。小学生といってもあなどってはいけません。1年生の子どもは地元の子どもなので、基本的にはどこでも降りてきます。滑り終わって「こわかった?早すぎた?」と聞くと、たいていけろっとした顔をして「楽しかった」と答えます。4年生の子どもはさすがに体力があります。性格的にも安定感のある子どものようなので、たいていどこでも平気な顔をして滑り降りてきます。こう言う時には、細かいことをゴチャゴチャ言うよりも、トレーンをしながら滑るに限ります。てことで、2時間のレッスン時間中、ひたすら滑り続けました。
午後、さすがに小学1年生の子どもは少々疲れ気味の顔をしています。こういう時の無理は禁物です。1時間ほど滑ったところで、ゲレンデわきにあったかまくらにもぐり込んで飴をなめながら小休止。その後、緩斜面で次につながるレッスンをひとつこなして終了。さすがに1年生の子どもはヘトヘトになったみたいです。まぁ、今晩よく食べてよく寝ることでしょう(笑)。
レッスンのあとはトレーニング(笑)の時間です。ところが、このあたりから雨が降り始めました。どうしようかなぁと思ったのですが、今シーズンの貴重なレッスン後の時間です。「まぁいいか」と滑りに行きました。
雨・雪と霧の中の夕方のスキーは、なかなかコワイものです(笑)。ゴーグルに水滴が着いて、それを拭いても結局同じ。ぜんぜん雪面が見えません。でも「まぁなんとかなるか…」とバーンを跳ねまわって楽しみました。
あぁ、やっと雪の上に帰ってきた\(^o^)/
*1:てか、年末から土日は全部何か用事が入っていたなぁ…。なんでだろう…。
で、長距離移動
家庭訪問先から、車で移動です。車だから飲めないのよね(涙)。
まずは、R307。そこから名阪国道→東名阪→R19→中央高速と乗り継いで、ノンストップで松本へ。ここで友だちと飲みです(笑)。到着したのは10時半。そこから韓国料理の店へ。おいしいナムル、おいしいチヂミ。突き出しもなんとも言えない味つけです。お酒はマッコリ。至福の2時間を過ごして、友だちのお家でお休み〜。
趣味
午前中は、ひたすら事務仕事。とにかく、某在日外国人教育関係の仕事が遅れに遅れまくっているので、それを少しでも取りもどそうと。まぁ、わたしができることはたかがしれているというか、村上春樹流に言うならば「右手のコインを左手に渡す、ただそれだけのことだ*1」みたいなものなのですけどね。
午後は、会議をしている人たちの横で、少々暇な時間。適当に事務作業をしたり、しばしなごみの時間があったり、電話の番をしたり。そんなときも必要です(笑)。
夕方は、家庭訪問。中国人の子どもの家に行ったのですが、これがなんともいえないいい感じ。家庭訪問中にお父さんが帰ってこられて、そこからいきなり盛りあがりまくりです。「そこの鴨居、自分でつくったねん」「この机も自分でつくったねん*2」。なかなか器用な人です。
さらに、「わたしのつくる中国料理を食べていけ!」と、これまた定番のお誘い。ところが、わたしは今晩ちょっと用事があるんですよね。こんなことだったら用事を入れるんじゃなかったです。しまった。それでも、お父さん「せめてこれだけは食べていけ」と出されたのが、蒸したての饅頭。これに手づくりのミソをつけたり、手づくりのキュウリのキムチ*3をつけたりして食べます。メチャうまい!家庭訪問中にむさぼり食ってしまいました。で、とりあえず饅頭をひとついただいて、おいとま。何しに行ったんだろう…。
これも年度末
今日は、新入生の学力診断テスト。
正直言って、入試の成績では学力は測れません*1。さらに、内申書ではもっとわかりません*2。なので、一番手っ取り早いのが、独自のテストを実施することです*3。
テストを実施するのは簡単だけど、めんどくさいのは採点。はじめはなごやかにやっているのですが、みんな午後から仕事を抱えています。だんだんとタイムリミットが迫ってくると、無口になってきて、やがて殺気が走りはじめます。それでも、「ゴメン、面談が入ってるねん」「ゴメン、出張が入ってるねん」と先に出ていく人がいたら、「ごくろうさん」「お疲れさん」と声をかけるのは当たり前です。てか、教科っていうのは、きっとチームワークなんですよね。だから、基本的には*4仲がいいです。
それにしても、あー疲れた。
午後からもちょこちょこ仕事をして、それでも仕事がさっさと終わるのは、やっぱり「春休み」です。家に帰ると子どもたちが「お〜!メチャ早い!」と驚いてくれました。犬の散歩に行くと、パートナーからも感謝されました。でも、普段の生活、やっぱりなにか間違っている気がする…。
*1:20点満点で、10点と12点なんて、差はわからん
*2:いくら「絶対評価」といっても、その集団の学力に引きずられるので、別々の中学校の3という評価は同じになりません
*3:ちなみに、ウチの学校で全国一斉のテストをしても、個々の生徒の間の学力差はほとんど出ない希ガス。100点満点の10点と20点はほとんど学力差がない。しかも、そんなものやっても自分の成績に影響がないから、ますますマジメには受けないっす^^;;。学校間格差を知るためには簡単だけど、そんなもの誰もが知っているから結局意味がないっす(笑)。
*4:あくまでも「基本的には」です。全員に協調性があることが前提です。って、わたしがいうのもなんだけど…
ごはんの炊き方
東京の友達曰く。
鍋ならなんでもいいそうな。別に圧力も必要ないらしいです。必要なのは、庫内温度。これが不用意に下がってしまわないように気をつけること。そういう意味で、土鍋が一番簡単に炊けるということです。
米を炊く原理としては、日本の白米は、7分程度ゆでればゆだるので、その時間をどう安定させて保持するかということのようです。
準備としては、土鍋のフタの穴にアルミホイルをつめる。米は20分ぐらい水に浸す。このふたつ。
水加減は、通常の1.1倍〜1.2倍。
炊き方は
- 水から炊いて、鍋の中の水を沸騰させる(7分ぐらい)。
- 沸騰した水分が飛ぶ(7分〜10分ぐらい)。
- 10分〜15分ぐらい蒸らす。
以上、おしまいです。
もちろん、鍋によってある程度差はあるにしろ、基本的にはこれでいいそうな。すげぇ…。