山ごもり・2日目

かつては「道場」だったうちのスクールも、時の流れとともにずいぶんと軟化してしまいました。いいことか悪いことかはわからないのですが、楽は楽です(笑)。
朝起きると、外は雨。とたんにやることがなくなります。そう言えばかつて、ウトロの人が「土方は雨には勝てん」と達観したことを言っていましたが*1、その言葉を思い出してしまいました。
てことで、午前のレッスンは中止。空を見てはため息をつくということを10分おきに繰り返していたのですが、だんだんと雨があがってきた気がしたので、「ちょっと偵察に行ってきます」と適当なことを言ってゲレンデへ。リフトに乗って登りはじめたところで、再び雨。でも、すでに後もどりをする気はありません。雨の中、前へ進むのみです。昨日「やり」そこねたコブもちょこっと楽しんで、一目散に下へ。宿に帰ったら「雨だろうが!」と一言罵声が飛んできました。で、「雨でした」と報告。まぁいいでしょう。
午後からはレッスンをするつもりでしたが、いっこうにやみそうにないので、とりあえず、午後のレッスンも中止です。でも生徒のみなさん、やはり基本的に滑りたいわけです。小やみになった瞬間、エイッと出て行かれました。で、わたしはというと、やっぱり一緒です。エイッと出て行きました。すると、30分もたたないうちに、みるみるうちに晴れ間が広がり、一気に晴れ!向こうにきれいな山が見えます。最高の天気になりました。
せっかくですから、フリーで滑っていた生徒さんをつかまえて、しばしレッスン。一人で遊んでいたら1時間ほどで飽きてしまうのですが*2、誰かと一緒に滑ると、やっぱりおもしろいですね。滑っている最中は自分との対話、滑り終わったら仲間と一緒というメリハリがいいのかもしれません。
3時を過ぎたあたりで、プチレッスン終了。あとは、午前にやり残したコブを攻めてみました。天気がよくなって時間が遅くなると、雪面が冷えて固くなります。そんなときのコブはむずかしいけどすごくおもしろいです。しかも、「天然もん」です*3。こいつの不規則さがたまらないです。いきなりふられたり、スキーが突き抜けたり。さらには、「このコブの次、どっちに行くねん!」と迷う瞬間があります。その瞬間の決断が、次のコースを決めます。まぁ、人生と一緒ということで(笑)。
さぁ、あしたは快晴だ!
お肌のケアだな(笑)。

*1:1993年の全朝教大会の時、ウトロで300人の焼肉を企画したのですが、その日がいつ雨が降り出すかという日でした。ウトロ(野外)で決行するか、別会場に持っていくかという決断の時の一言です。

*2:その後、また燃えはじめるんですけどね…

*3:「養殖もん」のコブは、2〜3人で意図的に基礎になるところをつくります。あとは、みんなが同じリズムで滑るので適当に成長していきます。ところどころ滑りにくいところをスコップで削ると、モーグルに使えそうな規則正しいコブができます。

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