打ち合わせか?

今日からガッコは平常運転です。ただ、ひたすらつぶれまくる月曜日の振替で今日は月曜授業です。ちなみに、うちのガッコは月曜と木曜に7限授業をやってるので、月曜の振替は木曜のみです。6人講座の子らは「木曜日が一番おもしろいのになんでやねん!」っ怒ってます。個人的にはその木曜日の授業の2/7はわたしなんで、喜ぶべきかなとは思ってます。まぁやってるのはほとんどが雑談か「ひと夏の思い出」なんですけどね(笑)。

てことで、授業はふたコマ。最初の10分は「2020年で日本は終わる」という雑談。だって、昨日は9.11で、「平和の世紀」と言われた21世紀が再び「戦争の世紀」になった日だし、千葉は台風の影響でめちゃくちゃなのに政府は何もしてないし、そもそも福島の原発事故だってまったくコントロールできてないし、熊本地震だって、佐賀の重油のことだってなにもできてない。てか、関西だっていまだに去年の台風のあとのブルーシートがかかったままの家がある状態です。1年たってるのに屋根瓦の交換ができない。そんな国がものすごいお金を使ってオリンピックを誘致して、トイレみたいなところでトップアスリートを泳がせて、どないするつもりやねんと。韓国の閣僚を叩いてるけど、日本の閣僚はどうやねんと。世の中は元号が変わってなにかが変わったような気になってるけど、そんなのはまやかしで、何も変わってないどころかひどくなっていってる。その背後にあることを見つめなきゃダメだよって話です。
その後10分は「ラジアンは便利でね」ってことで、扇型の弧の長さと面積です。まぁとってつけたような話です。
その後、約30分はプリントで復習。席の移動もOKにしましょう。「遊ぶかもしれない」からこそ席の移動をOKにする。遊ぶかもしれない子らが勉強するためには、遊ぶかもしれない子らが自分で「やらなきゃ」って思わなきゃはじまらないからです。んー、なんとなくやってたかな。というか、ひとりふたり、「やらなきゃ」って思う子が出てきたかも。

放課後は放送部のミーティングです。みんな、夏の合宿と文化祭を通してほんとうに成長したなって思います。あの「なにもできなかった」1年生が、いっちょ前に「この文化祭でできたこと」を語れるようになるんだから、たいしたものです。

で、定時に退勤して向かうはここ。

崇仁新町です(笑)。今日はとある二人会の打ち合わせらしいです。が、こんなところで打ち合わせをしても覚えてるはずがない。まぁ結論は「てきとーにふたりでやって」ってことになりました(笑)。まぁなんとかなるでしょう。
打ち合わせは1時間で終了。そのあとは単なる飲み会です。裏メニューを4杯ばっか飲んだけど、あした大丈夫かなぁ…。

中日はゆるゆる

朝、そんなに疲れはないです。身体はめっちゃ疲れてるはずなんですが、逆に休めたのかな。家に帰って、とにかくお風呂→ビールからの、11時頃には寝ましたからね。あ!お風呂→寝るが短いのがいいのか。
で、定時に出勤。でも、炭酸水はゲットしておきましょう。「クールシトラス」とかあるんや。
ガッコについて飲んでみると、たしかにシトラスやな。てか、一気に3分の1飲んじゃったから、最後までもたないな。
まずは文化祭の1日は、まずは舞台の点検からはじまります。小劇場の舞台の幕の裁縫仕事をしなくちゃならんかと思いきや、いろいろ工夫してなんとかしてくれてました。ワイヤーも緩んでない。これなら大丈夫かな。大劇場は昨日から使ってるから大丈夫。電話線だけ張っておきましょう。
1時間ほど作業をして、あとは職員室へ。基本的に今日はやることがありません。てか、わたしの出番ができる=トラブル発生です。かつて「せんせいを走らせたら自分たちの負け」みたいなことを放送部員が言ってました。
てことで、すべてのプログラムが終わるまでレスト。たぶんまわりからみたら「なにサボってるねん」状態でしょうね。でも、ほとんどの人はそうは思わないだろうな。そういや、昔からこんな感じでしたね。担任やってる時も自分のクラスを見に行く程度で、何もしなかった。てか、準備段階からクラスはほったらかし。なので、当日は「やつら、どんな芝居をつくったかな」って見に行く感じでしたね。ヤツらはヤツらのみこしを担ぎ、わたしはわたしのみこしを担ぐ。ある種競ってたなぁ。
で、出番は夕方からです。まずはのど自慢大会。17組のエントリーです。なにがあるかわかりません。わたしの出番は「何かあった時」だから、ここにはいなくてはなりません。昨日のリハーサルで照明プランの要望を聞いてるし、それにあわせた照明ができてるかどうかも、いちおう見ておきましょう。
のど自慢大会が無事すんで、お次は「有志発表」のリハです。これがまたややこしい。照明について、ひとグループずつ打ち合わせをしています。頼もしいヤツです。1年生に「何やってるか見ておけよ!来年キミらがやるんやで!」とハッパかけ。音については、今年は音源をひとつにまとめておいてくれたので助かりました。
有志発表、年々おもしろくなります。今まではダンスをするか元気なやつが踊りまくるかくらいでした。それはそれでおもしろかったけど、最近変わってきました。去年はミュージカルがありましたが、今年はまたひとつ変わっただしものがありそうです。
てことで、6時過ぎに終了。
30分ほどレスト。その後、「練習」です。今日は主役級の人たちが子育て真っ最中の女性たちです。なので、練習は子連れでの参加です。気がつくと、ほとんど託児所状態です。「お母さん」で演技してるのを静かに見てる子もいれば、広い体育館をひたすら走りまわってる子もいれば、「お母さん」があっちに行っちゃって寂しくて泣いてる子もいれば。そんな子どもたちをあやすのは、子育て経験を持つ先輩教員です。いままでなかった光景というか、してこなかった光景なんですね。自己批判ものですね。
てことで、子どもたちが限界になった8時半に終了。
今日もビールをゲットです。
今日も電車は205系。ロングシートです。今日はクラブ帰りの生徒がいます。まぁええかと乗ったら、向こうから「せんせい!」って声をかけてくれました。ちょっとうれしかった。というのは、声をかけてくれるのは「自分たちはここにいるよ!」ということと「いるの、わかってるよ!」ってこと、つまり「無視の関係をとらない」っていう宣言だからです。なんかそれがうれしくて、「あの、ビール飲んでいいですか?」と聞くと「ええんちゃいますか?」「飲んでる人、いますよ」と許可(笑)を得たのでプシュッ。

うまいわ。
さてと、帰ったらお風呂に入ってもう一杯だな。

9時半あがり→やる気が出ない

朝起きるとそんなにしんどくはありません。やはり外呑みは身体に来るんだな。
とりま、6時45分にスタート。さすがに日曜日の7時台は車は走ってません。あっという間に職場に到着。当然のことながら、教員は誰も来てません。生徒は来てるけどね(笑)。
で、仮設舞台を見るとひどいな。壊れてるじゃん。こんなこと今までなかったんだけどな。ワイヤーもすぐに緩む。今年はいつになく仮設舞台が変です。なので、放送部員と一緒に修復です。
で、今日来ることになった最大の要因であるスポットの修理です。
い「どないなったん?」
部「えーと、ここが…」
なるほど、ヒューズボックスヒューズホルダそのものが壊れてます。こんなことがあるんだな。まぁでも経年劣化か。てことで、応急処置です。あまりほめられたものじゃないですけどね。まぁ、この手の部材はどこかにあるでしょう。見つけたら交換だな。
その後、新機材を投入。おまえら、壊すなよ…。
さぁ、用事もすんだ。帰ろうかな。時計を見たら9時半。すでに2時間ほど仕事したわ(笑)。
帰り道、ふと暑さにあえぐ部員の顔が頭をよぎったので○ーナンプロへ。扇風機のええやつを買ってあげよう。工場用のやつにしようかな。でもこれ、背が高いしなぁと思って横を見たら、ステキなのがありました。即導入決定。部室に引き返して置いときました。

美しいマキタブルーです。

家に帰るとすでに昼前です。おなか減った。なにやら子どもは水の濾過器をつくってます。
昼にビールを呑むと、本格的に何をする気にもなりません。とりあえず、ゆらゆらしながら本でも読むか。

気持ちいい空です。遠くでセミが鳴いています。クモの糸がきれいです。でも、午後の日差しは強い。そうだ、サンスクリーンをつければいい。てことで、サンスクリーン登場。

単なるシーツです。ついでにふとんも干してあげましょう。
そんなこんなで暗くなるまで本を読みました。

すでにセミは鳴いていません。小鳥のさえずりもない。ひたすら虫の声です。
さぁ、今日は終了です。あとはおふろ→ビールです。
さぁ、明日から3日間はきついぞ…。

地域に生きる

今日の午後は出張です。それまでにやらなきゃならんことを片づけなくちゃ。いらん仕事をひとつ、大切な仕事をひとつ。あとはあれやこれや。頭の痛いメールのやりとりもしたりして。
午後一番はロープ張り。今年は来年のことも見通して、クリップをつけるところにマークしておきましょう。
い「まず舞台の端と端のところにマークしてな」
放「はい」
い「マークとマークの間の長さを測ろか。7m36か。半分だと何m?」
放「3m68です」
い「ほな、そこにマーク。あとは、それぞれ4等分したところにマークして」
と、ここで混乱をはじめる部員。
放「あれ?あれ?」
まぁ、はじめに長さを測ったのがアカンのでしょうね。でも、マークがやたら多くて、どれがほんとうのマークかわからなくなりました。なにしてんねん。
迫る出張の時間。赤マジックを持ってきて
い「ロープを半分に折ってマーク。また半分に折ってマーク」
放「両方ですか?」
い「そうや(笑)もう一回折って4カ所マーク」
終了です(笑)。
あわてて職員室にもどって、片づけして、駅までランニングです。
なんとか電車に間にあって、京都府最南端あたりの駅で待ちあわせです。
天井が美しい。

で、車に乗せてもらってとある山間の町へ。
「時間があるし、公民館にあいさつに行きましょか」
ということで、公民館へ。館長さん、いつもの感じです。今日は地域の保育園・小学校・中学校、さらに福祉関係の人たちも集まってケース会議をやっておられたみたいです。分厚い実践を町ぐるみでしておられます。
その後、今度は保小中高の会議です。
小さな町だと高校がなかったりします。すると、高校進学は「町を出ること」とイコールになります。だからこそ、送り出す地域と迎え入れる高校のこういう連携が必要になります。わたしの第2のふるさとはそれをしてきたし、いまこの町でもそれがはじまった。
しかも、メンバーのうちのひとりが、うちのガッコの卒業生であることが判明。わたしのことがよくわからなかったみたいなので、昔の写真を見せるなど。
「あ!いたいた。この人、いました」
「わたしやがな」
みたいな会話。
そうなんだよな。こういう世界で生きてきたし、いまも生きてるんだよな。あまりにも違う世界も生きてるから、脳みそが混乱します。まぁでもスレッドをわければいいのか。
少しのんびりした気分になって、最寄りの駅まで送ってもらって、電車に乗りました。さて、ここから約1時間の旅行です。考えてみれば、終着駅から始発駅までの鈍行の旅かo(^^)o。でも、寝ちゃいました。家に帰ると、向こうを出てから2時間たってました。
さてと。お風呂に入ってからビールだな。

少しゆるめた時の楽しさ・放送部合宿(2日目)

今日の午前は、昨日できなかった機材講習の続きです。試しにマイクをアンプに直挿ししてスピーカーつないだら、ちゃんと鳴りました。さすがは300W(笑)。
でも、機材によって出力の凸凹がありますからね。それを均すためにもミキサーが必要ってことで、場所を変えて、ステレオの話とか。ここで定位のこととかスピーカーの極性のこととか、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの音質の違いとかを実感してもらいました。やはり意識して聞かないとわからないんですよね。でも、その経験がゆっくりと役立つはずです。
そんなこんなで昼前に機材講習終了。
昼ごはんを食べたら、これまた恒例の「山登り」です。今回はマイクロバスに乗せてもらって登山口に行くことにしました。で、山登り開始です。
今年も荒れてます(笑)。

なんとなく体調が優れないので、しんどいなぁと思いながら登ります。でも、それくらいがいいのかな。絶好調の体調で登ると、それについてこられない子どもが出てきたりします。そうしたら、下手するとケガにつながるかもしれません。
なので、チンタラ登って、しばしば休んで。水分も補給して。
と、ひとり子どもの体調が悪化。んー、引き換えしますか。
これまでずっと山を登ってきたけど、引き返す判断をしたのははじめてです。ただ、悪化した子どもをすぐに歩かせるのは×ですね。幸い横に川があります。
「川で遊べ!」
はじめは河原でしみじみ遊んでいた子どもたちも、気がつくと靴を脱いで川に入っています。そうこうするうちに水の掛けあいがはじまるのは必然です。さらにこかしあいがはじまって、とても楽しい。てか、きれい。

さらに、小さな滝の滝壺の深さを調べるために川に入るアタリで君たちどれだけ遊ぶのかと。そんなこんなで山遊びを堪能しました。たしかに、頂上まで登る楽しさはあります。が、途中でやめることで楽しめるという世界があることも知ったのが収穫でした。山から下りて、せっかくなので宿まで歩いたのですが、予想に反して1時間もかかったのはご愛敬。
その後、お風呂に入って、夜はバーベキュー。

実は昨日の夜に
「今日がしゃぶしゃぶってすごいですね」
「あしたはバーベキューですよ」
「えっ!いいんですか」
「毎年来てもらってるから、サービスです」
という会話があったんですけどほんとに至福です。
さあ、あとは君たちが編集作業をするだけだね。
と思っていたら、あちこちからファイル変換の方法とか、データの移動方法とか、いっぱい質問が来て、寝られないじゃないか。まぁ、そんなのが一段落ついたところで、とにかく寝よう。

忘れもの・放送部合宿(1日目)

今日から3日間、これまた夏恒例の放送部の合宿です。
それにしても、なにが悲しくて3連休に合宿やねんと思いますが、ここまでひたすらいろんなことをやってたので、3日連続であく日がなかったという。まぁ、なんしか、この過酷な夏休みも、今回の合宿で一段落します。これが終わったらおべんきょです。それにしても、7月23日からほぼノンストップやったし、やはりきつかったなぁ。
てことで、まずは機材の積み込みのためにガッコへ。もちろんお盆で閉校&土曜日なので誰もいません。とりあえずセコムを解除して機材を出して積み込んで、ついでにちょこっと用事をして、出発です。目的地はいつもの民宿です。こんなに固定していいのかと思いますが、逆に言うなら、今までは「2度と使えへんな」というくらいひどい使い方をしてたから、まぁそういう感じじゃなくなったってことで、いいことです。
途中、昼ごはん。

体操選手の閉脚倒立のような美しいおはしです。
途中、駅に迎えに行かれるマイクロバスとすれ違ったので、いい時間だなと。
てことで、子どもたちが到着したところで荷物をおろして、いよいよ合宿開始です。
まずは4班にわかれるところから。班の名前も考えさせて、お題の発表です。今回のお題は「このあたりについて」です。ドキュメントでもドラマでもOKです。ただし、ラジオ番組限定です。時間は6分半〜7分。続いて、番組のつくり方の説明です。
「まずはね、なにを伝えるかを考える。そして調べる。ネットだけじゃなくて、あたりをほっつき歩く。安易にインタビューをしない。そうすると、伝えることが変わるかもしれない。そうやって、伝えたいことを詰めると同時に、とことん調べる。その上で、どうしても聞かなきゃならないことが出てきた時にインタビューをお願いする。そして最後に自分たちなりの結論を出す。「みなさんはどう思われますか?」ってのは最低ね」
みたいな。
てことで、機材講習です。まずはいつものように「音ってなに?」から。わたしたちが扱う放送って、結局空気の粗密波を拡大して大きな粗密波をつくってるだけなんですよね。なので、極端な話、マイクわアンプにつなげてスピーカーつないだらおしまいなんですよね。
てことで、
「これ、スピーカーね。中にはコイルと磁石が入ってて、そこに電流が入ってくるとフレミング左手の法則で、このコーン紙が動いて粗密波をつくる。これ、マイクね。この中にはスピーカーと同じようにコイルと磁石が入ってて、外からの音の粗密波で動くことで電流が発生する。で、小さい電流を大きくするのがアンプね。じゃ、アンプ持ってきて」
と、ここで判明。アンプを忘れてきた(笑)。えーと。今日はガッコには誰もいないな。てことは、卒業生に頼むこともできないな。しかたない、取りに帰る…。
てことで、機材講習は中断。まぁいいや、今回は番組つくるのたいへんだからね。
帰ってきたら、すでに晩ごはん。なんと、初日からしゃぶしゃぶです。これはすごい。が、明日の晩ごはんが不安やな。
晩ごはんのあとは話しあい。
「君たち、仲いいよね。それはいいこと。でも、わたしはとてもいま不安だ。この集団はとても危うい。なぜ顧問がそう思ってるか、そんなことを考えながら、忌憚のない意見を出しあってくれ。わたしは別室でゴロゴロしてるし」
やがて部長が呼びにきました。子どもたちの部屋にもどって
「じゃ、聞かせて?」
なるほど、いろいろ出しあったのね。
「わたしたちが扱ってるものはなに?音だよね。あるいは言葉だよね。音や言葉を扱うってことは、音や言葉にもっとセンシティブにならなきゃ。今の君たちは音や言葉の扱いが、とても雑だね。どうすればいいのか、もう一回ディスカッションして。で、終わったら呼びに来てね」
ほどなく部長が来ました。
結論なんか出ないけど、でも話しあうことは大切です。そういう時間をいっぱいつくることも、この合宿の意味なんですよね。
さぁ、でも身体がくたくたです。みんなも番組制作があるから、ミーティングはほどほどにして、寝ることにしますか。

原点にもどる

今日は京都府中部まで出張です。とある人権教育研究会の夏季研があります。
が、身体が動かない。というか「動くのはイヤ」って言ってます。そりゃそうだよなぁ。でも、仕事なのでしかたないです。とにかくギリギリまでのんびりして、出発です。
午前は分科会。
今回の大きな変化は、LGBTに触れたレポートが、少なくとも3本あったことです。時代は変わってるな。たぶん今の人は2005年にこんなことがあったことなんて知らないだろうな。ましてや1999年頃に日教組教研でゲイにかかわるレポートしたなんて、誰も知らないだろうな。けっこう人権教育の分野で時代を切り開いてきたうちのひとりだとは思うんですけどね。
まぁええか。
てことで「理解」とか「受け入れる」とかいう子どもたちの作文に対して「権利の不平等」という、昨日とまったく同じ意見を言うなど。あと、あれやな。わかりやすい知識本とかノウハウ本が蔓延してるの、ヤバイな。アプローチはしやすくなるかもしれないけど、不正確な情報とか古い情報が蔓延することでもあるからね。
まぁそんな話。
午後は土田光子さんの講演です。土田さんとの出会いは、1997年の全同教熊本大会でした。自主活動分科会で土田さんもわたしもレポーターでした。ちなみに土田さんは超有名人。わたしは「とある高校教員」でした。分科会1日目は土田さんのレポート1本だけ。ほとんど講演会でした。わたしのレポートは2日目の1本目。わたしのレポートを聞かれて
「あんなにていねいな実践が京都にあるのか。大阪の高校は実践において京都に負けた」
って言ってくださったとか。うちのボスがメッチャ喜んでたのも、いい思い出です。
てことで、講演。
いや、よかったわ。ほんとにいい話です。まずは同和教育の歴史を子どもたちの姿を通してざっくりと説明されます。が、この「ざっくり」の中身が濃密です。まさにざっくりなのにしっかりです。そして反論のしようがないかっちりさです。
夏季研は新採教員が来るので、反応を見ていたのですが、明らかにはじめは反感を持っている感じで横向いてたのに、話が進んでいくと正面向いて、最後の方は体を乗り出してる人がいました。おもしろいな。
話が終わったところで、うちのガッコの新採教員に「どうやった?」と聞くと「おもしろかったです」との返事です。んー、違うんやな。
「わたしはな、ずっと担当してるクラスのこと考えながら聞いてたんや」
「あのクラスはしんどいですね」
「うん、しんどい。でもな、わたしはあのクラスのあの子とかあの子とかと話をしてるねん。悩み相談してるねん」
「…」
「話を聞きながら、ずっとあの子とかあの子のことを考えててな、涙が出てきたんやわ」
部屋の外に出ると、もうひとりの新採教員が…。
「あのクラス、持ってる?」
「持ってないです」
「残念やなー。もしも持ってたら、3人で話ができるのに、ここふたりやなー」
たぶんわたしはすでに年齢だけはベテランの域にいます。でも、今も悩み続けてる。そして、子どもたちに教えを乞いながら授業をしてる。そういう姿を新採教員に見せなきゃならんのだろうなと思います。それくらいしか、わたしにはできない。でも、それくらいをやらなきゃならない。
そんなことを感じさせてもらった講演でした。

講演の後は京都まで出て飲み会です。場所は「安さん」。なんか、ここに来たくなるんですよね。ここで飲んで食べて楽しい時間。
でも、土田さんは明日の早朝高知に行くんだとか。その翌日は鹿児島だとか。いろいろたいへんです。てか、台風と違うん。
てことで、今日は二次会はなし!

もうひとつの採点

昨日家に帰ると一通のレターパックが来ていました。差出人はKん西学院大学です。そうか、これがあったな。
てことで、もうひとつの採点の祭典です。てか、こっちが本当の祭典ですね。とは言え、人数は圧倒的に少ないです。なので、楽勝かな。と思ったのですが、そうもいきませんね。まぁはじめての経験です。
とりあえず、ざっと全部読みました。なるほど、こういう感じか。どうやって採点しようかな。まずは基準か。お題に2つの要素を入れていたから、それが入っていなかったら、どれだけ内容がよくても減点です。続いて、両方が入っていたら基準点。その中で、こちらが言ういることを理解して、それにそって書けていたら加点ということにしました。もちろん、結論がどうであるか、中身がどうであるか、主張がどうであるかは問いません。てか、「お題」に沿って書けば、自動的にそんなにひどい主張にはならないです。逆に言うと、「お題」のベースになった価値観ってそういうことなんですね。
てことで、60人ばっかの採点に1時間ちょいかかったかな。でも、いい経験です。
それにしても、学生さんたち、トランス女性って見たらわかるって思っているんですね。だから、トランス女性が入ってくると混乱するって思ってる。まぁ、もしかしたら「混乱する」という思い込みがあるのと、なにより「見てわからないトランス女性は見てもわからない」から、そう思うんでしょうね。てか、目の前でしゃべってるヤツがアカンかったんか(笑)。
今度からは「こんなヤツばっかりじゃないですよ」って補足しなくちゃ。

とうとう実現

第2のふるさとで一緒にPTAとか子ども会をやっていた人が、今はとある中学校で校長をやっています。そんなこともあって、そこの中学校には中高連携でよく遊びに行っていたのですが、いつもふたりで
「こういう個人的なつながりではなく、正式なつながりが必要だね。それも、保育園から高校までがつながることが大切だよね」
って言ってました。このモデルになるのは第2のふるさとです。ここでは、保育園から高校まで、そして行政や地域も一緒になってムラの子の教育について考え・実践しています。
そんなことを言ってそろそろ4年が過ぎるのですが、ようやく今日それが実現しました。
が、いろいろあって、今日は中高だけですが、今後より縦断的に集まることになりそうです。
これからどう育っていくのか、楽しみですね。

すでに定番化

今日から明日にかけて「フレッシュマンセミナー」なるオリエンテーション合宿があります。これ、もともとは合宿でした。当時はどこのガッコもオリエンテーション合宿をやってて、まぁ流行りでした。その頃はわたしは担任をしていて、オリエンテーション合宿初日の夜は延々とホームルームをやったり、2日目はオリエンテーリングをしてみたり、好きなことをやってました。その後、どこのガッコも合宿をやめて日帰り形式にしていきました。ところが、一昨年突然合宿が復活しました。ま、それはそれでいいんですけどね。
で、このフレッシュマンセミナーは1日目はいろんな人のレクチャーがあります。で、このレクチャーの中に人権がない時代が長く続いていました。でもそれはそれで楽です。というのは、わたしは行かなくてすむからです。でも、なんとなく「これではアカンやろ」という気になってきて、2016年に
「いろんなセクションが話をするけど、人権はないんやな?それでてえんやな?新転任のオリエンテーションでも人権はないし、教育実習生でもない。それがうちのガッコのスタンスなんやな?」
ってイヤミを言ったら
「ごめんごめん、忘れてたわ」
って言われて
「だから、忘れるくらいの存在なんやな?」
ってさらにイヤミを言ったら、ほんとうに入っちゃったんですよね。しもた、仕事増やしたって思ったけど、それはそれでええかと。
てことで、今年もわずか15分話をするためだけに、はるばる希望が丘まで行くことになりました。
考えてみるとこれ、すごいことです。だって、15分の話のために午後の授業を入れないように時間割を組んで、旅費も出すわけですからね。まぁそういう位置づけにしてきたし、してくれるようになったってことですか。
で、なんの話をしようかと思ったけど、やはり最初にやった時のがいいかなと。すごくコンバクトだし網羅的だし、なによりわかりやすいんじゃないかなと。とにかく子どもたちは1日中話を聞かされて疲れてるし、グダグダ話をするんじゃなくて10分〜15分で終えることが大切かなと。そして中身にインパクトがあることかなと。
てことで、今年もやりました。
ちなみに今年の新入生の中にはこないだの交流会に来てくれた子とか、かつてわたしが3年間担任した子の子どももいます。少し緊張するけど、聞いてくれるのがうれしいです。はたして、わたしの言葉は届く言葉であるのかな。
終わってからふたりそれぞれに「中身、わかった?」って聞いたら「うん(^^)」って言ってくれたから、まぁよかったのかなぁ。

それにしても疲れました。家に帰って自作のチューハイ飲みながらマツコを見ているうちにこたつ寝です。2時過ぎに目が覚めて、あわててふとんに移動して、そのまま爆睡でした。