すごく探した…

なんでこんなに必死になるのか、自分でもぜんぜんわからなくなってきている「G.I.D.」です。木曜日は、ちょっとバタバタしていて買うヒマがなくて、そのままずるずると金曜日を過ぎて、きのうコンビニに寄ったのですが、すでにない。で、今日も数軒探したのですが、どこにもない。どないなってんねん。そんなに売れ行きがいいのか?それとも、全国のトランスとその仲間たち*1がこぞって買っている?
それでもあきらめずに探して…。とうとう見つけました。
う〜ん。あちこちに感想が書いてあるからあれだけど…。
まぁ、その気になって読んでみたら、意外とおもしろいのかもしれない。というか、まぁ、「いないとはいえないなぁ」という感じがないわけでもないです。また、ある意味、若年層トランスに対して「反面教師」として伝えるひとつの材料になるかもしれない。もちろん、変なところは多々あるにしても、ね。
でも、これはあくまでも「ええ年した」「(なんちゃって)当事者」としてわかること。あくまでも、個人的な「通としての楽しみ方」。諸刃の剣。素人には(ry。
ところで、サブリミナル効果、探しました。はじめは、トレーナーの中に埋もれているのかとも思ったのですが、ハタと気がつきました。まぁご立派な(笑)。

*1:身近に例あり(笑)

精華大学で盗講

今日は、1時間年休を取って、精華大学の「総合講座1」を聞きに行ってきました。ゲストスピーカーは、三橋順子さんです。
ところが、学校を出ようとした時に、忘れていた用事があったので、スタートが遅れてしまいました。家に帰ってバイクをおいて、駅まで走っていったのですが、駅に着いたら踏切が閉まっていました。てことで、電車も一本遅れてしまいました。
ということで、30分以上遅刻して教室に入ったのですが…。広い教室に8割ほど*1。かなり盛況です。前を見ると、三橋さんが話しておられます。さらにその後ろのスクリーンに映っているのは…。新宿のホステスさんです(笑)。
お話の内容は、「三橋順子という研究者」の誕生から現在までの軌跡でした。たしかに、大学入学直後の学生さんたちに話すにふさわしいテーマです。残念ながら、おくれてしまったためにわたしは聞くことができなかったのですが、「研究者三橋順子」の誕生秘話も話されたようです。レジュメの文字を読むだけでも「そんなことがあったんだ」と、考えさせられました。
講義が終わったあと、教室で三橋さんとダラダラと話。「遅れてすみませんでした」「うん、前で見ててね、『あ、社会人の人が来た』と思ったらいつきさんだった」「女子大生には見えませんでしたか(笑)」なんてことを話をしていると、学生さんがツツッと寄ってきて質問です。なかでも印象に残ったのが「ご自分のことに気づかれるまで、苦しいこととかあったんですよね?」という質問。答は…。わたしと一緒でした。ほんとうに一緒。子どもの頃のエピソードなんかも交えながらていねいに答えられているんですけど、ほんとうに似た体験があるんですよね。「あぁ、そうだったよなぁ」と自分のことを振り返りながら、いろいろ考えました。
考えてみると、最近の社会状況って、すでに「GID」という概念ができあがっています。なので、最近の若いトランスの中には、小さな時から「GID」という概念に触れ、はじめから自らをそうアイデンティファイしている人もけっこういるかもしれない。あと、社会規範みたいなものもずいぶんとゆるくなっているしね。そういう中では、三橋さんやわたしのような思いをすることもなくなっている。それは幸せなことかもしれないけど、それでほんとうにいいだろうか…。「あんな思い」をし、さまざまな葛藤と折りあいをつけながら、自分が自分であることを自らの力*2で見つけ出してきた、三橋さんや私たちのほうが、実は幸せだったんじゃないかなぁと、ふと思いました。

*1:ただし、前の方は5割くらい(笑)

*2:と、もちろんたくさんの「仲間」との出会い

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

もうひとつ、小さな宅急便も届いていました。箱の外側には、「4月分」とあります。なんだろう…。開けてみると、中から出てきたのは「G.I.D.第1巻」。
助かりました。とりあえず、原典にあたろうとしたのですが、動きはじめたのがかなり遅かったので、連載初期のものが手に入っていなかったので、「どうしよう」と思っていたんです。さっそく読ませていただいたのですが、3話ほど読んだところで頭が痛くなってきたので、中断しています(笑)。でも、がんばって読み続けようと思っています。
次回、29日の玖伊屋では、週刊誌と単行本の比較検証を行うというイベントも考えております*1
てことで、「講談社さん」、ありがとうございました。この場をかりてお礼申しあげます。

*1:これは、いつき個人がやるイベントであって、玖伊屋のイベントではありません、念のため

今回のヤクゲト

この間からヤクゲトのための処方箋を書いてくれる病院が枚方に移りました。なので、薬局も変えてみようかということで、せっかくなので、近所の薬屋に変えることにしました。で、この間行ったのですが「20錠ほど足りないんです」とのこと。「週明けに行きます」と行ったまま行けていませんでした。
今日、ちょうどパートナーが花粉の薬でその薬局に行ってくれることになっていました。その、パートナーからメール。「ついでにプレマリンも受けとっておいたし。全部で5000円(涙)」とのことでした。
それにしても、ありがたいのはありがたいんだけど、ふつう「(涙)」の場所は、ちょっと違うんとちゃうか(笑)?

悲しいトランス

夜、いつものように「世界まる見え特捜部」を見ていました。すると、「ウソのような本当の事件ファイル」に、あるトランスの話が出ていました。
テレビの中では「スーパーモデルの妹とだましてチアリーディングクラブに入った」「それがばれたけど、次にスーパーモデルの腹違いの妹とだまして地元で写真集をつくった」などと表現しながら、「「女装」するためのお金を稼ぐために「女装」して男性から金をだまし取った」みたいな描き方をしていました。
でもなぁ…。
何回ばれても、「女性としていきたい」ために、さまざまに生きざまをかえながら地元に帰ってくる姿って、すごいよなぁと思ってしまったのは、わたしだけなんだろうか。
地元のチアリーディングチームに女性として入る時に、履歴書に自分の本当の出身高校を書いたりしたのって、すごいよなぁと思うのですが。あくまでも自分の故郷にこだわり続け、そこであらたに「女性」として生き直したいという思い、なんとなくわかる気がする。でも、まわりの人たちはそういう生き方を許さない。
なんか、悲しいなぁ…。
あ、別に意見書なんて送っていないですけどね…。

で、高松へ

午後はいよいよ今回四国に来た目的である、proud in 香川の学習会です。
今回は、内部向けの学習会で、「知識を得る」ということよりも「どう伝えるか」というあたりが主眼というふうに聞いていました。はじめての経験で、どうしようかと思っていたのですが、「まぁなんとかなるだろう」といういつものええ加減さで乗り切ることにしました。
会場に着くと、まだほとんどだれも来られていません。代表の「oujiさん」が「じゃぁ、お昼にうどんを食べに行きましょう」から誘われたので、学習会開始5分前にもかかわらずうどんを食べに行ってしまいました。うどんを食べながら「今日は、みんな当事者ですから」と言われたので、「どんな人たちが集まるのかなぁ」とちょっと期待をしてしまいました。
で、会場について、集まっている人を見ると「へ?みんな普通やん…」。まぁ、考えてみると、あたり前ですわな。
わたしがふだん会っている「当事者(笑)」ってここの人なんで、感覚がずれていたみたいです。てか、ここの人は「当事者(笑)」だからずれているというよりも、ずれているからここにいるという気もちらほら…*1
で、まぁ3時間ほどダラダラ話をして、その後質疑応答。ここではじめて、「ゲイなんですが〜」「トランスですが〜」という話が出てきて、「そうやったんや〜」と再認識しました。
話が終わったあと、近くのファミレスへ。ここでさらに1時間ほどつっこんだ話をしました。でも、あんまり長くいると、帰る時間が…。ということで、6時過ぎにさよならをして、京都に向かうことにしました。メンバーの方の先導で、高松中央ICへ。そこからひた走りに走って京都に向かいました。

*1:あ、これ、スタッフ+αのことです

ここでいいかも…

今日は、学校の歓送迎会。とりあえず家に帰って自転車に乗り換えて祇園に出陣。まぁ呑んできました。
で、2次会へ…。今年は常勤講師で若い女性がふたり来られたので、もう、みんな目の色が変わっています。みなさん、果敢にアタックしてどうやら2次会に誘うのに成功したらしいです。で、わたしも一応ついて行ったのですが…。なんか、めんどくさくなってきました。なので、途中であえてはぐれることにしました。
途中、いろいろあったのですが、結局もう遅いから帰ろうと決めて、チャリチャリと家に向かうことにしました。でも、家までの途中、自転車で走ることはメッタとないので、途中の道すがら、一人で行ける飲み屋を探すことにしました。
意外とあるんですね、串カツの立ち呑みなんかもあったし、けっこうおいしそうな飲み屋もあったし。でも、なんかいまひとつちがうんですよね。もちろん、大学時代から言っていた飲み屋は別格として、ひとりで行ってそこで誰かと「出会える」お店の感じじゃないです。結局そのまま京都市北部の家の近辺まで来てしまいました。で、ついでだからということで、ちょっと家を通り過ぎて、前から気になっていた店の前まで行きました。ちょっと躊躇したけど、まぁチャレンジだと思って入ってみました。
カウンターの中には、お姉様が一人。カウンターにもお姉様とおじさんがひとりずつ。う〜ん、ジモティの店の感じです。かわされている会話も、「◯◯さん、これ以上お酒飲ませたらあかんで」とか、かなりローカルな会話です。さて、このあとどうなるかな。
おじさんは間もなく帰って、お店にいるのはわたしを含めて3人。と、お姉様がもう一人のお客さんに「もうちょっとこっち来たら」とわたしのほうにそのお客さんを寄せて、そこから会話。
「お客さん、いくつぐらいかな?」「え、40ちょこちょこです」「そうかぁ、ほんならみんな同年代やね」「そうですね」
やがて、みんなが一歳違いで連続していることが判明。と、カウンターのお姉様「じゃぁ、わたしが長女で、あんたが次女で、あんたは3女やね」。おう、「3女」あつかいだぜ!そこからは、40代の女性が11時過ぎにやる会話を満喫させてもらいました。
う〜ん。もしかしたら、ここがこのあたりの「店」になるかもしれないなぁ。

発売日

一体全体、なんで発売日が来るのが待ち遠しい状態になるのやら。でも、今や、木曜日はそういう日になってしまっています。なので、今週も買ってしまいました。「週刊モーニング」。今号では一挙2話連載。で、家に帰って読んでみると…。
まぁあちこち(笑)にいろいろ書いてありますが…。
とりあえず、最初に思ったことは「人を殺すな」ということです。しんどい状況を抱えている、内面の揺れを抱えている、それはもちろんその通り。でも、みんな死なずにがんばっています。なぜなら、トランスとは「よりよく<生きる>」ことだからです。
もちろん、死を選んだトランスもいます*1。でもね、やっぱりその選択は違う。わたしはそう思う。
かつて、上福岡の林賢一(イム・ヒョニル)さんの自死をルポした在日のジャーナリストが「人が死なないとわからないか」と嘆きました。そのことを思い出しました。
「しんどい状況」を伝えるために人を殺すのはやめよう。逆です。しんどいなかで、いかに明るくしたたかに、そして時としてそのしんどい状況を笑い飛ばしながら生きている姿からこそ、わたしたちは学べるんだと思うのです。
もう一度言います。「人を殺すな」。

*1:たとえば、2005年5月7日放送のNEWS23マンデープラス

選挙

今日は、京都府知事選。なので、選挙に行きました。ドキドキ(笑)。
京都の選挙権には性別欄はありません。でも、選挙人名簿には性別欄があります。ただし、本人確認は生月日(年はなし)のみです。でも、受付でもらう紙には性別欄があります。前回の選挙の時には、「女性」に◯をされたのですが、今回はきちんと(笑)「男性」に◯をされてしまいました。で、投票用紙の引換所。えらい困っている感じで「あの〜、男性でいいんですか?」と質問されてしまいました。失礼な(笑)。でも、ウィットの効いた返事を考えていなかったのが失策でした。「いちおうね…」とだけ答えたのはまずかったなぁ。次の選挙用にいい返事を考えておかなくっちゃね。