なんでここにいるんだろう…

で、向かったのは、渋谷。といっても、今回は(笑)飲み会じゃありません。
会場に着くと、すでに他の方々はそろっておられます。晩ご飯のお弁当を食べながら、しばし雑談。そして、スタジオへ。
今回のテーマは「就職」。
う〜ん。自分としては、「不完全フルタイムトランスジェンダー」なんで、はたして「きちんとした性別」で働いている人たちと話があうんだろうかという不安もあります。で、実際に今回とりあげられた人たちの話を聞くと、すごい!自分がちっぽけな存在だなぁとつくづく思わされました。
ただ、今回は今回で自分なりにはヒットがありました。
ひとつは、ソニンさんから在日の話がかなり聞けたこと。民族学校出身で、ダブルスクールに通っていたこととか、そういう「在日」としての自分へのこだわり。あと、いまのアイデンティティの持ちようなんかもおもしろかったです。「自分は、朝鮮人でも日本人でもない「在日」という存在」「わたしは、在日として自分を好きになってくれた人はそれでそれで大切な人だし、わたしという人間を見て好きになってくれた人は、それでそれで大切*1」「在日っていうことを抜き出わたしを好きになってくれた人に、いちいち在日っていうことについての知識は要求しない」。いいとか悪いとかじゃなくて、おもしろかったです。
もうひとつは、いつのまにか石田さんとか堀尾さんが「トランスジェンダー」という言葉を使いはじめたこと。さて、こちらの方は、放映時にどうなっているかなぁ…。

それにしても、いつも思うのですが、「なんで平日のこんな時間に、わたしはこんなところにいるんだろう」という、この違和感。時々、ふと恐ろしくなります。なんか間違っているよ…。

*1:わたしからソニンさんに質問したんですよね。「ソニンさんは、「自分という存在を見てほしい」って言われるけど、その時の「自分」っていうのは、在日というラベルをなしにした「わたし」なのか、在日っていうラベルを含めた「わたし」なのか教えてほしい」って。このやりとりはたぶんカットされるので、メモメモ。

ちょっとした異変・さらに続報

今日用事で事務室に行ったら、「ちょっとちょっと」と呼びとめられました。「なにかな」と思ったら、扶養控除の書類を「これ、書いて下さいね」と渡されました。で、中を見ると、ついでに赤いタグの名札(笑)。「つくっときましたから、貼っといてください(笑)」
てことで、こそーり貼りかえました(笑)。まぁ、誰も気づかんだろうな。

ちょっとした異変・続報

でも、青いタグがなんとなくすわりが悪いので、事務室に行ったついでに言いました。
「あの〜、タグの色、変えてもらえません(笑)?」
「あ、いいですよ」
「別に、色を変えたからって、なにも変わらないんでしょ?」
「ええ、ぜんぜん(笑)」

ちょっとした異変

うちの職場の出勤の管理方法は、出勤簿です(笑)。
これがいままでは教科ごとで、2冊にわかれていたのですが、今年から1冊で50音別になるそうな。
で、さっそく出勤簿にはんこを押しに行ったのですが…。
いままでは、教科名が青いタグで名前は全員赤いタグだったのですが、なにやら赤いのと青いのが混在しています。で、わたしのところを見ると…。青(笑)。
まぁそんなもんです。あたりまえっちゃぁあたりまえですわな。

カラフル

年明け早々ですけど、カラフルのゲストスピーカーに行ってきました。内容は「カムアウト」。
会場について打ち合わせをしたのですが、「いつきさんには職場でのカムアウトについて」って言われました。わたし、職場で特にカムアウトしてないんですけど(笑)。てか、単なるバレバレなだけで、あとは単純に押し切っているというか流しているというか…。
とは言え、そんなことも言っていられないので、とりあえず、自分のカムアウトヒストリーみたいなものを並べてみることにしました。
考えてみると、いろんな時期があったなぁ、と。

最初の頃は、「トランスジェンダー」っていうことに気がついて、それまで押さえつけていたものが爆発するような感じで、とにかくいてもたってもいられない。言わなきゃ気がすまないという感じ。ずいぶんとまわりの人たちも迷惑しただろうなぁ。
やがて、自分(達)の「しんどさ」を訴えるためのカムアウト。考えてみると、押しつけがましかったよなぁ。いや、もちろんしんどいのはしんどいし、「なんとかしてくれ」みたいな気持ちはあったんだけど、あまりにも直球、しかも、あさっての方向に飛んでいく球を放られて、みんな困っていただろうなぁ。
そんなこんなのうちに、だんだん「自分って何?」ということを考えるようになって、「トランス」を実践しはじめて。そして、日常ではだんだんと言わなくなってきた。どちらかというと「なるようになる」というか、「出たとこ勝負」というか、「なげやり」というか(笑)。

きっと、はじめのうちは「自分が自分を認めるため」のカムアウトだったんだと思います。それが、今度は「相手に認めさせるため」のカムアウトに変化していった。でも、たぶん「自分へのカムアウト」をまだできていなかったんだろうな。「自分へのカムアウト」をする過程で、だんだんと「レッテル」を拒否しはじめていったような気がする。と同時に、「わたしはトランスジェンダー」から「いつきはいつき」になっていったような気がする。
で、最近は…。かっこうよく言うなら「生きていることがカムアウト」。だから言う必要がなくなってきた。

ま、そんなことを話してみました。でも、実際にはいろいろあるわさ…。

わたしが話をした後、ゲイの人の話。特に親との関係についての話でした。すんごいおもしろかった。芸が生きていく上でなにが障害になるのかとか、カムアウトの必然性がどこにあるのかとか、トランスとの違いがよくわかったし、すごく刺激的でした。いや、話聞けてよかったっす!
しかし、しゃべりすぎたな…。ごめんなさい。

忘年会

なぜ渋谷まで来たかというと、今日はなぜか渋谷で忘年会なんですよ。集まってきた人たちはここの人たちと、こんな人たちです。
正直言って、なんでここに自分がいるんだろうと思いながらも、まぁ、話のネタとしてはけっこうくいつきがいいかなぁということで、小遣いをはたいて参加することにしました。
まぁ、忘年会なんて言うものは、しょせんは忘年会なわけですが、なにせ、今日は怒りのモードが全開なので、あちこちで火炎放射をはきまくっていました。
でも、それはそれとして、いろんな話ができたり聞けたりしました。やっぱり、収録という限られたオフィシャルな場面だけじゃなくて、アンオフィシャルなところで話をすることって大切なんだなぁと思いました。
忘年会がお開きになったのが1時頃*1
実は、今晩の宿を取っていないんですよね。まぁ、そのあたりのマンガ喫茶で寝たらいいかと楽観的に考えていたんです。すると、忘年会の参加者のうちのひとり*2から「ウチにとまる?」というありがたいお言葉がもらえました。で、その言葉にあまえて豪徳寺へ。そういえば、今をさること3年前、聖地ウィメンズセンターでGID研究会があった夜、豪徳寺で合宿をしたよなぁと思いながら、おふたりのお家に行きました。途中、コンビニに寄って食料と飲み物をゲット。それからおふたりのお家に行って、まずはお家の作法*3を教えてもらって、再度呑み直し。といっても、そんなにのめるわけがないです。いろんな話をしながら、結局4時頃に轟沈…。

*1:だったと思う

*2:というか、正確にはワンペア

*3:自分のやりたいことは自分でしよう!みたいな

残りの半分

ようやく、いろいろあった今日一日も半分が過ぎました(笑)。
続いて行ったのは、近所の授産施設です。ここで、関西医科大学ジェンダークリニック受診者の会(仮称・まんまるの会)があります。この会を立ち上げて、これで1年ちょっとになりますか。「受診者の会」っていったら、立派な自助グループかと思いきや、まったく違います。たんなる宴会グループです。どうやら、わたしが歩いた跡には宴会グループができていくようです。
ちなみに今日は「クリパ*1」。
なんだかんだでちょっと遅くなり、会場に着いたらすでにみなさん飲み始めています。で、わたしが着いたところでふたたび「かんぱーい!」。しばらくすると、また別の人が到着。すると「かんぱーい!」。誰かが「ええなぁ、何回も乾杯するのは…」とつぶやいています。
もしかすると、そうなのかもしれませんね。来る人ごとに乾杯をすることって、「その人のために乾杯をする」ことだし、それって、「その人を大切に思う」こととつながるのかもしれません。まぁ、単純に「乾杯好き」というのはあるでしょうけどね(笑)。
会がはじまって2時間ほどしたところで、乾杯もようやく一段落。忘れかかっていた自己紹介なんかもやります。しんどい話もあるんだけど、必ず入るツッコミが、この会のいいところです。その後も延々と会は続くのですが、わたしは、まだ「一日目」であることを思い出して、10時過ぎに帰ることにしました。
しかし、みんなあれからいつまでやっていたんだろう…。「家に帰りました」というメールがあったけど、タイムスタンプが午前1時頃だった…。

*1:なんか、なつかしい響きやなぁ…。バブルの頃を思い出します。

精神科の診察

続いて、河岸を変えて精神神経科へ。
部屋に入って、まずはごあいさつ。続いて、O田さんから質問です。
「最近のいじめ問題、どう思われますか?」
まぁいいですけどね(笑)。
それからかれこれ30分ほど話をしていましたが、さすがに最後にO先生「う〜ん、今日はちょっと診察とは言えないので、再診予約をしに来られたということにしますね」。正直な人や…。