なんで助かったかというと、玖伊屋の仕込みができるからです。
なにせ、今日は「誕生日メニュー」というリクエストが来ていたので、12月にできなかった*1スタッフドチキンをメインにすることにしました。
他に「冬瓜の葛引き」「うざく」「ゴーヤチャンプルー」「キュウリの甘酢炒め」などの夏野菜(てか、瓜系ばっか))で攻めることにしました。
で、下ごしらえをしている途中、東京の友だちWさん(FTM)からメール。「この夏、仮関西人になるのでよろしく」とのこと。なんでも、現在移動中で京都は素通りとか言っています。「なんだ、今日は玖伊屋なのに」と返信すると、「行きます」と速攻返事が返ってきました。
夕方、玖伊屋の会場に着いたら、すでにMちゃん*2が来ています。とるものもとりあえず、ダッチオーブンを火にかけたら、あとは一緒にゴチャゴチャとごはんづくり。と、そこにWさん登場。
このWさんとわたし、生き方も主義主張もぜんぜん違うんですが、なぜかなかよしなんです。1年ほど前に判明したところによると、FTMのWさんとMTFのわたし、身長・体重・腕の太さがほとんど同じという、妙な関係です。ちなみに、今日の服装、打ち合わせもしていないのにゴーヤがテーマのTシャツでした。こわ…。
なんだかんだと一通りつくりおえて、和室でホッと一息。ビールを飲んでなごみのひととき。と、ふと後ろを振り返ると、いきなりそこにいずみちゃん。マジでビックリしました。完璧に気配を消されていて、あんだけきっちりと「後ろをとられた」のは久しぶりと言うよりはじめてな気がします。
で、スタッフドチキンの味の方は…。今回はとろ火で2時間半ほど焼いたのですが、トロトロに焼きあがっていました。上からの火が使えないので「カリッ」とはいかないのですが、こういうのもいいです。もちろんあっという間になくなりました。お見事。
そうそう、今回からまりあさんが「当面活動休止」ということで、当分不参加になります。まりあさんの前にまりあさんはいないし、まりあさんの後ろにもまりあさんはいない。だれもまりあさんの穴を埋めることができないということをあらためて感じさせられました。なんとも言えない「不在」を感じさせられた玖伊屋でした。
それでも、大阪のはるかちゃんが来たりと、そうとうににぎやかなメンバーがそろったおかげで、延々と5時頃までもりあがった玖伊屋でした。
カテゴリー: trans
なんでもありらしい(笑)
今日は待ちに待った終業式の日です。
終業式というと、やっぱり大切な行事です(?)。てことは、服装にもちょっとぐらいは気を使わなくちゃ。かといって、完璧フォーマルというのはイヤです。というより、終業式ごときでまともな服を着てしまうと、入学式・卒業式に着る服がなくなってしまいます(笑)。
てことで、ジーンズはやめて黒の綿パン*1。トップスも無難なところで黒でそろえてみました。もっとも、ストレッチ系の服なのでちょっと迷ったのですけどね。
で、職場へ。
職員朝礼に向かうある女性教員と会うと、やはり黒です。「あ、黒ですね!」というと、「行事行事、黒黒」というお返事。こちらもそういう判断でしたか。もっともその隣を歩いている教員はいつもと変わらず白でしたけどね。
まぁ、そんな感じでつつがなく1日が過ぎたわけですが、実は少々拍子抜けです。やっぱり、ストレッチ系の服って、ちょっとドキドキするんですけど、結局、な〜んにもありませんでしたから。
ちなみにどんな服だったかというと…。
こんな感じでした。
まぁ、どうやらすでになんでもありらしいです。やれやれ…。
*1:あまりふだんと変わらない。
ESTOの大阪交流会
いつも思うのは、「なんであたしゃここにいるんだ?」という疑問です。
東京での交流会の時、なぜか5回も前に出てしまったのですが、そのうち2回はいまいち自覚がなかったんです。
で、そのうちの一つが、ESTOだったりします。
実は、去年の大阪交流会の時、友だちから「来ない?」という誘いがありました。わたしとしては、5年前の交流会があまりにも衝撃的&楽しかったので、「んじゃ行こうか」となったわけです。ところが、行ってみたら、宴会じゃなくて、マジメな交流会。「なんじゃこりゃぁ!」と思ったけど、それはそれで有意義な交流会でした。で、その時に「会員になって」と言われて、カンパの意味も込めて「はいはい」と会員になったのですが…。
「正会員って、そんなに少ないのか!てか、正会員って運営メンバーのことじゃんか!」ということに、後になって気づきました。
なので、現在は正会員らしいです。なので、今日は交流会に先立ち、3時から大阪で会議です(笑)。
で、ゴニャゴニャと話しあいをして、交流会。
今回は、「ユースサポートを考えよう!」というテーマで、若い人を中心にいろいろと交流をしたり思いを聞かせてもらったりしました。で、それはいいのですが、「若い人」とひとくくりにしてはいけないんですね。やはり、同じ「20歳近辺」であっても、学校に行っているか働いているかで全然違います。なので、25歳のすでに働いている「若い人」が、20歳くらいの子らに向かって「自分が若い時は…」などと話をするんです。思わずそこにいた「若くない人」たちは「お前がそういうことを言うな〜!」と猛反撃していました。ったくもう…。
ま、最後は「年齢の自己決定権」を盾に、わたしも「わたし、21歳」とかあらぬことを口走っていました*1。
交流会が終わると2次会です。会場から出ると、そこにはO島さんが…。いい時間に来られました。で、いでたちを見て思わず「あれ?今日はリュックはどうされました?」と聞いたのですが、なんでも、襟のところになんかついていたので、今日はおいてきたとか。不便だなぁ…。
2次会の会場は、近くのレトロなカフェバー。やはり、大阪にはおしゃれな場所があります。ここで、ビールだのワインだのを飲んで、年寄り同士で盛りあがっていました。
で、10時半頃に解散。そこからO島さんと一緒に梅田に向かって「もう一軒」ということになったのですが、新梅田食堂街はいずれも11時閉店らしいです。しかたなく、バイバイすることにしました。
で、梅田で快速急行に乗って時間を調べたのですが…。この電車が最寄り駅に接続する最終電車でした。あーこわ。もしもあそこでO島さんが「じゃぁ今日はやめよう」とすっぱり言って下さらなかったら、えらいことになってましたわ。
てことで、終電で帰還。やれやれ…。
*1:アホや…
バトン
今日は友だちと飲み。
そういえば、この友だちにはずいぶんとお世話になりました。はじめて会ったのが、いまから8年ほど前ですか。自分がこれからどう生きていくのか迷っている時に、この友だちと出会いました。そして、そのおかげで、ようやく次の一歩が踏み出せたような気がしています。そして、似たような道をずっと歩き続けてきました。もしかしたら、時として遠く離れていても励ましあい続けてきたのかもしれないです。
実はその友だち、わたしよりも前から走り続けていました。そして、わたしはその友だちと出会って、一緒に走ってきた。でも、今日、その友だちは言いました。「いまの道へのモチベーションが減ってきた。少し違う道を歩きたいと思うんだ」。
わたしがその友だちによって助けられたならば、そういう友だちからバトンを受けとるのはあたりまえのことです。
ちょっと重たいバトンだけど、まぁなんとかなるでしょ。
おまけ
前座
でも、ほんとうはもっと胃が痛くなる話がありまして…。
実は、2年生の担任さん達から「導入部で生徒に話をしてほしい」と依頼されていました。でも、他のことならともかく、「男女共同参画社会」あたりのことについて、わたしなんかが話できるはずがありません。なので、「じゃぁ、コマーシャルチェックあたりでもやりますか」などとお茶をにごした話をしていました。ところが、どうやらそういう話じゃないみたいで、「わたし自身の話をしてほしい」ということだったようなんです。はやい話が「カムアウトをしろ」と(笑)。
で、その時のわたしの答としては「あぁ、そんなことでいいんだったらできますけど」でした。
でも、時間がたつにつれ、いったい何を話せばいいのか、どう話せばいいのかというあたりに悩みはじめました。なにせ、わたしが30分ほど話をした後は、これまたわたしが作成したワークシートをするわけで、そうなるとトランスのことを話しっぱなしというわけにもいきません。さてさてどうしたものか。他にも山のように頭を悩ますことがあるのでぜんぜん集中ができないまま、当日になってしまった、と。
とりあえず、やらなきゃならないことは、「小道具づくり」です。保健室に行って紙に黒マジックで色を塗ってハサミでチョキチョキ。家から持ってきたメガネのレンズをはずして、ボンボンを探して…。
で、話しはじめました。
結論から言うなら、よかったです。すごいいい反応でした。話の最中はシーンとして聞いてくれているし、終わってからは口々にメッセージを伝えに来てくれるし。
後日感想文を読ませてもらうことになっています。はたしてどう伝わっているんだろうか。
まんまるの会
枚方が終わったら、滝井へ移動。精神神経科です。ところが、枚方が長引いたため、滝井に行ったらすでに受付が終わっています。てことで、次回予約のみ。ま、とくに何かがあるわけでもないので、どうでもいいっちゃぁどうでもいいのですが、織田さんの2ヶ月に一回見に行くのもいいかという感じですね(笑)。
受診が終わったら、近くにある「まんまるの会」の会場に移動。
この会、ふだんは単なる宴会サークルと化しているのですが、今日は珍しく「会のありようについて考えよう」という話しあいの時間になりました。といっても、並んでいる飲み物は「ウーロン茶」「オレンジジュース」「ビール」で、一番売れたのはビールでしたけどね。てか、ビールがなくなったら3Lの赤ワインと白ワインが出てきましたから、まぁ、どういう会かは推して知るべしですわな。
で、みんなで「どんな人に来てほしいか」とか「どんな会にしていきたいか」とか、ほろ酔い気分で(笑)話しあいました。でも、6時を過ぎるとみんなそわそわしはじめます。で、一軒おいてとなりに場所を移動して晩ご飯*1です。
こうなると、「全員の話」にはならないのですが、逆に個々人がバラバラにいろんな深い話ができるようになります。
いったいなんの話をしていたのかはよくおぼえていないのですが、個人的な今回の「マイ。フェイバリット話」は、これです。
SRSよりスカイライン
これ、あるFTMさんの発言なんです。
この人、SRSをするために、ガソリンスタンドで働きながら、飲みたいジュースも我慢して水を飲みながら、コツコツとお金を貯めておられたんです*2。ところが、胸オペをして、「さぁ、次はSRS!」となったのですが、最近「ちょっとジュースが飲みたいな」と思ったり「ちょっと飲みに行きたいな」と思ったりした時、我慢するのをやめたらしいんです。「もう、お金がぜんぜん貯まらないんですよ」と笑っておられました。
仕事柄車が必要で、今は軽自動車であちこち走っておられるのですが、「最近スカイラインがほしくて。いや、ほんとうはシーマとかほしいんですけど*3、維持費がないんで」とのこと。で、SRS貯金をそのために崩そうかと思っているそうな。「胸オペをする前は我慢できたけど、胸オペをして望みの生活を手に入れるようになってきて、たしかにSRSはしたいけど、スカイラインのためにちょっと伸びてもいいかなぁって思うんですよ」とのことです。
ちょうどこの話の前に「あなたは何を捨てられる人で、何を捨てられない人なのか」という話をしていたところでした。まぁ、これが「まんまるの会」らしさということでしょうか。
枚方・滝井のはしごの日
午前の授業をサクッと終えて枚方へ。
今日も血液検査です。ちなみに、検査の条件を一定にするために、今日の昼ご飯も枚方駅構内の吉野家で牛丼とある飲み物にしました(笑)。
で、検査結果。
血中エストラジオール | |
---|---|
検査値 | 587.2 |
上限値(男性) | 35 |
下限値( 〃 ) | 15 |
前回の半分くらいの結果にはなりましたが、以前かなり高い数値です。これ、一日3錠に変えて、しかも今日はプレマリンを呑んで飲んでいない数値*1なんですけどね。ちなみに、女性の場合は、測定する日にもよるようですが、通常は2ケタ。生理の時で100〜200ぐらい、排卵の時には時として1000くらいのことがあるとのことです。で、Iちゃんさんとしては、MTFの場合の目標値は100から、高くて200くらいに設定しているとか。
てことで、またまた投与量を下げて1日2錠にしてみることにしました。それにしても、これってほとんど「はじめてのホルモン」ですがな。まぁ、その分、お酒が飲めていいけどね*2。
O阪の高校で高座
今日は、大阪市南部の高校で高座。教職員研修です。
教職員研修って、はまればうまくいくのですが、ダメな時はトコトンダメです。もう、居眠りとか内職された日には数日間復活できません。さてさて今日はどうなるのかと思ったのですが、みなさん、はじめはとても静かでした。「こらあかんなぁ」と思っていたら、だんだんと場がゆるんだ感じがしてきて、みなさんの表情が軟らかくなってきました。あぁ、助かったぁ〜。
結局2時間いっぱい、思いっきりしゃべっていました。やれやれ…。
大学生
今日は、年に1回あるO阪市がつくった大学(笑)で高座がある日です。
授業をすませて職場を飛び出して、どうにかこうにか待ちあわせの時間に間あいました。講義の時間までちょっと余裕があったので、しばらく大学院生とかがたまっているところでダベリ。なかなか愉快な人たちで、「レポートにWIKIを使うのは許せない!」みたいな話で盛りあがっていました。なんだかなごみますね。
で、講義。学生さんの人数は、わずか9人+先生2人。
ここで話をすると、学生さんにはウケないんですけど、先生方にはすごくウケるんですよね。というのは、先生方はともに京都で学生時代を過ごした方。しかも、お一人はわたしと年が一緒。違うのは学校ですが、それも鴨川をはさんであちらとこちらなので、ほとんど同じ文化の中で、学生時代を過ごしたことになります。なので、細かいネタのひとつひとつが「そうそうそう!」みたいな感じになるんです。
一方学生さんはというと、わたしが学生だった頃は、まだこの世には影も形もなかったわけで、1980年代の話をしても、そらウケるわけないです。なので、先生ウケをするところは、今日はさらりと流すことにしました。自分としては、なんとなく寂しかったけど、まぁしゃーないです。
講義の時間が終わったら、ひとりの学生さんが質問に来られました。なんでも、セクマイのことをレポートにまとめたいとかいうことで、いろいろ調べているそうな。わたしが話の中ではあまりしなかった「葛藤」にかかわる話とか、現在やっている活動趣味のこととかをいろいろ質問されました。
さすがにO阪市がつくった大学に合格されているだけあって、知的好奇心は旺盛ですし、答えた内容がすごく入っていくのがよくわかります。ただ、ひとつ不安なことが…。それは、「鵜呑みにしてない?」ということです。
たしかに疑問を持ち、それを聞き、理解するということはできます。でも、そこで得た答えをかみ砕いて自分のものにしていくというのは、また次のステップなんじゃないかなと思います。そのあたりができているのかどうか…。たしかに素直なんだけど、素直すぎるような気がします。例えば「葛藤」にかかわる話なんて、するりと飲み込むものじゃなくて、自分の「葛藤」と重ねながら、自分自身が揺れるものなんじゃないかなぁ、と。そのあたりが、なんとなく希薄な気がします。つっても、まぁ大学2回生だからしゃーないか。