痛い

考えてみると、XデーXから7年、Yデーからはあと2ヶ月で2年なんですね。そういや、なぜYデーがあったのか書いてませんでした。
実は、Xデーのあと、術式が少し古かったのか、できあがりがだんだん不満になってきたのと、もうひとつ、こちらがより大きかったのですが、ケロイドがものすごく大きくなって、キノコみたいになってました。それを除去したかったんですね。
で、Yデーのあとはいろいろあったけど、まぁ最終的には満足しています。ちなみに、「YデーがあればZデーがあるだろう(笑)」ということもありまして、あのときは「3院制覇!*1」とか言ってたけど、もうイヤです(笑)。まぁ、都合3回やったからいいでしょう。
それはおいといて、満足は満足ですが、ケロイドがなんか気になります。キノコは話になりませんが、大きくなるだけでもイヤな感じです。なので、定期的に「Nグモ大阪」に行ってたのですが、最近忙しくて1年くらい行けてませんでした。なので、今日はなんとしてでも行こうかと。
てことで、午後の出張が終わってすぐに移動。
診察室に入って患部を見せたら…。
い「どないですか?」
Y「うーん、大きくなってますね」
い「どないしましょ」
Y「打ちたい!」
そんな、満面の笑みで言わんでも(笑)。
てことで、注射です。
い「いたたたた!」
Y「硬っ」
い「いたたたた!」
Y「はい、あと1本」
い「えー、マジすか(;_;)」
なんかこの時と会話が似ています。
そんなこんなで終了。
Y「できるだけ来るようにしてくださいねー」
マジっすか^^;;

ビルを出ると、外にはI歩くん&Kんちゃん。3人でゆるゆる歩いて飲み屋へ(笑)。やがてKうさんもやってきて、4人で閉店まで飲み(笑)。
どうやらこんな日々がこれからも続きそうです。

*1:「Fローブ」「Nグモ」「Oかやま」

ホルモン事情

今日は産婦人科の日です。
前回は1万オーバーのお勘定で検査をしたのですが、その際「どっちやろ」と言われ、さらにその夜にN羽センセから「過形成ですね」とのお言葉をもらっていました。まぁでもいずれにしろホルモンのやりすぎはよくないです。
てことで、こないだまでは2日に1枚だったのを、1ヶ月ほどホルモン断ちして、その後現在は5日に1枚に減らしてます。その結果、しこりは片方だけになりました。片方になってよかったのか、片方がまだ残っててアカンのか、それはとりようですね。が、とりあえずこの状態でしばらくテストしてみようと思っています。
まぁ、そんなことを産婦人科のセンセと相談。ちなみに、エストラーナテープ、おかげさまでエストラーナ屋さんができそうなほど余ってます(笑)。
通常、3ヶ月に一度行くことにしていましたが、次回はは血液検査と骨密度の検査をして、早めに行って方針を決めることにしました。
まぁ、増やすのと違って減らす方は気が楽です。

突然の焼肉

今日は、臨時トランスジェンダー生徒交流会みたいなものです。2006年に一緒に交流会を立ち上げたT見さんが、この10年を振り返って、何が変わって何が変わっていないのかを明らかにしたいとのことで、話を聞かせてくれる人を集めることにしました。
この10年…。交流会ができるきっかけとなった小2の子どもの「あの時」から10年後に文科省の通知が出たわけだから、ほんとうに隔世の感があります。ちなみに、「通知の評価を100点満点であらわすと?」と聞かれたので「80点」と答えました。「すごく高いですね」と言われたので「そりゃ、出発点は2003年ですから」と答えました。世間どころかGID学会での話題も特例法のことばかり。ようやく鶴本直は登場したけど、そんなのは「金八」の世界とみんなが思っていた頃。いや、ほんとに性別変更なんてできるはずもないと思われていたあの頃に「制服を変えたい」「通称名を使いたい」というトランスからアクセスがあったわたしとしては、80点としかいいようがありません。でも、80点の意味は「よくできましたねー」なんですよね。「すごい!」ではない。そして、80点のところに「ガラスの天井」が設置された。それがわたしの評価です。だから、80点までは簡単に行けるけど、それを越すのは前よりも難しくなった。そしてもうひとつが、原因がさまざまな性への違和をすべてトランスに結びつけてしまう風潮が出てきてしまった。これは大きな問題なんですよね。
ま、そんな話をして、わたしのターンは終了。
その後、何人か来てくれた若者がインタビューを受けていたのですが、わたしもヒマだし、管理のために来てくれたMきさんはもっとヒマです。
「呑もうか」
「どこ行きます?」
「いや、ここで呑もうか」
「焼肉プレートあるから焼肉します?」
「キャンプテーブルもイスもあるから、やろか」
ということで、肉を買ってきて、カッと野菜を買ってきて、冷蔵庫に残ってたワインを出して、サクサク準備は進みます。

さすがにお酒を飲むとなったら話は早いわけで。
にしても、日が陰ってきて、さわやかな風が吹く最高のシチュエーションです。
やがてみんなインタビューも終えて、焼肉本格始動です。

そうこうするうちにMきさん家族も参戦。さらに、Rぽたんも来るわ、Kよぽんも来るわ。さらにRぽたんがピザを頼むわ。そして、ピザを食べながらもインタビューがあったりするわけですが、Rぽたんの文科省通知への評価は「0点」。まぁ、出発点が違うからな。
そんなこんなで飲んでると楽しい!
なんか、みんなでわさわさ呑んでいたら、あっという間に…。気がつくと11時半。
11時半?
アカンやん(笑)。

伝えることの難しさ

今日は午後から出張です。ネタは某人権教育研究会の研究協議会。まぁ、議決のない総会みたいなものです。この集まりでは、小・中・高からそれぞれレポートが出ます。
で、会議の前に会長が「ちょいちょいちょい」と手招きするので行ったら「サクラになってや」と。つまり「質問せぇ」と。まぁ、毎年のことなのでわかってはいましたがね。「内職できませんやん」と言うと「んなもん、あかんわい」と笑われました。
てことで、レポート読み。ところが、レポートが頭に入ってこない。不登校の子どもが登校するようになったというレポートです。まぁ、ていねいな実践です。が、違和感がある。なんなんだろう…。なんか、その「ていねいさ」が、単なる「特別扱い」にしか読みとれない。子どもの姿も親の姿も出てこず、自分の姿しか出てこない。いや、子どもの描写はあります。「はにかんで」とか「うれしそうに」とか。でも、それは「姿」とは違います。
で「「靴べらしの同和教育に学ぶ」とか「家庭訪問にこだわった」とレポートにありますが、家庭訪問ではどんなことを意図してましたか?」と質問。というのは、家庭訪問にこだわったわたしでも、あえて家庭訪問しない選択をすることもあったからです。すると答えは「親とのつながりを大切にした。自分の思いをわかってもらおうとした。子どもにも「大切に思ってる」というメッセージを伝えたかった」とのこと。
やはりね。しゃべりたがりの教員ですね。家庭訪問は、学校ではしゃべってくれない親や子どもの思いを聞く場所なんですよね。学校では見せない子どもの姿を見る場所なんですよね。でもね、それをこの場で話すと、公開フルボッコになってしまいます。どうしたものかと思いながら、その場を終えたのですが…。あとで会長がいろいろしゃべってたからよしとしようかな。
かつての全同教では、絶対に許してもらえなかったレポートも、今は通ります。そのことで「よし」とは思ってほしくない。でも、通してもらったら気づかない。
わたしは1990年だったかの全朝教奈良大会、そして1994年だったかの全同教大阪大会でコテンパンにやられて、それからほんとにいろいろ考えながら、ひたすら子どもとかかわる日々を過ごしました。もしもあの時のレポートが通ってたら「これでええんや」と思っていたに違いません。
帰りに友だちに車で送ってもらったのですが、「えらい優しい言い方でしたね」と笑われました。
伝えるのって難しいな。

で、夜は大阪で恒例の会議です。こちらは気が楽です。ほんとにみんな、本気でやってるんだなっていうことが伝わってきます。
で、終わってからの呑み会。ここでもずっとトランスの話です。「会議が終わったら別の話」とはならないのがいいですね。
てことで、家に帰ったら1時前。明日は本番なのにね…。

春の交流会は粉モンパーリー

例年6月に開催していた春の交流会、今年から4月開催になりそうです。
ちなみに、火曜日までメニューが決まってませんでしたが、なんとなく「粉モンパーリー」と呼びかけるとすごい反応があって、粉モンパーリーになりました。メニューは「練り込みのお好み」「カス入りの洋食」「チヂミ」「たこ焼き」「もんじゃ」です。ちなみに、「カス入り洋食」は一歩くんが担当で、「チヂミ」はSおりさん担当なので、きわめて本格的です。
まずは買い出しです。強力粉薄力粉あわせて5kgはたいがいな量です。飲み物とかなんとか入れるとものすごい量です。これをキャスターふたつに満載して1km強を歩かなきゃなりません。さすがにしんどいけど、でも、ずっとこれをやってたよなぁ。
集合場所に行くと、今回も新しい参加者がいたりして、メッチャうれしいです。
で、料理開始!と言ってもひたすらキャベツのみじん切りをつくります。それから粉を溶いて、あとはひたすら焼くのみです。ホットプレート2枚とたこ焼き器ふたつにフライパンが同時稼働しながら、あちこちで焼いてるのは壮観です。そんなのを見ながら、飲んだくれはニコニコワインを飲むのでした。
やがて子どもたちは外へ。大人は本格的に飲んでます。
そして自己紹介タイム。
主だったメンバーが集まってきて「Kちゃん、高校生になったからグループリーダーやってもらおう」となったりして、これはすごいなと。
今回は「学校」「家庭」「仕事」の3つのテーマ別の話し合いです。もちろんKちゃんは「学校」のリーダーです。見ていると、輪の真ん中に陣取ってグループをまわしていく姿は、先輩のRぽたんそっくりです。いや、その前。Kちゃんたちを膝に乗せて話し合いをしてたKょうこちゃんだな。こうやって受け継がれているんですね。
で、いつものように大幅に時間をオーバーして終了。そこからは打ち上げです。なんか、途中いろいろ話をしてたけど、気がついたら横になって、記憶を失ってました(笑)。
あり?

残酷やな

今日は出張のない火曜日です。簡単に言うと、雑務が進む日です。てことで、あんなことやこんなことや、もろもろやるわけですが、なんだかバタバタしただけで、なにができたかわからないという(;_;)。
それでも、仕事はいくばくか進みはしたし、そのことでたぶん仕事は増えるんだろうけど、それを仕事というんでしょうね。

で、夜は定例の会議。
なんか、「人が成長する」って、ほんとに残酷だなと思います。「そのまま」でずっといれば、それでいいのに「変化」する。その変化を受けとめなきゃならない。そして、受けとめるからこそ「拒否」をして、「加工」しようとする。
昨日と今日のあまりにも大きなギャップに混乱します。

そして、呑み。ま、もちろんこちらは楽しいわけで…。おいしいお酒を呑みながら、身体加工だけではない生き方はきっとあるはずで、そんなこんなの話。
人が、より満足した人生を生きるって、いったいどういうことなんだろうなぁ。

再会

こないだ電話があって、「土曜日に呑もう」ということになってたけど、土曜日は昼間っから呑んで夜中までになった日なので、今日に延期です。今日のサシ呑みの相手は、メッチャ久しぶりの小谷理美さんです。久しぶりって、いつ以来かな。やはり印象的だったのは秋田合宿か…。
てことで、京都駅で合流して、まずは「へんこつ」です。ここで30分ばっか呑んでメートルをあげたところで「お福」です。と、二人で飲みはじめると、他のお客さんが来られて、みんなで飲むことに。これが「お福」のいいところなんですが…。それよりもなによりも、さとみさん、すごいわ。
別に声をつくるわけでもなく、別にあえて女らしくするわけでもなく、でも自然に女性です。というか、どちらかというとはしゃいでおられます。が、はしゃいでも女性です。さらに、カラオケやっても、女性です。もちろん「ハスキーね」と言われはするのですが、でも、女性です。パスとはこういうことなんだなと、つくづく思います。トランスジェンダー生徒交流会の子らに会わせたいです。
ちなみに、わたしはカラオケするとバレます(笑)。ま、いいんです。
「それでも女か!」って言われたら「これでも女や!」って返したらいい。でも、まわりのトランスにとっては迷惑やろな^^;;
そんなさとみさんとする話は、やはり数学です。なんでも、最後はメッチャ数学が苦手な子らを相手にされてたとか。でも、生き生きと楽しそうに数学の話をされます。
「電卓の使い方を教えるんだよ」
へー。
「電卓はね、計算できなくてもやり方がわかってたら使えるからね」
へー。
「電卓ね、使ってないキーとかあるんだよ」
へー。
なるほどな。前から「計算は作業」と思ってたけど、そうなんですよね。
そんな話をするかと思ったら、隣の女性とは基礎化粧の話。うわ、教えてるよ(笑)。そして、カラオケは聞いたことのない歌。
「この歌ね、だいたい誰も知らないんだよ」
そら、知らんわ(笑)。
そんなこんなの、メッチャ楽しい夜でした。
が、完全に飲み過ぎだわ(;_;)

今日はまったり

今日の午後は部活紹介です。毎年けっこうおもしろいのですが、この間のバタバタした仕事の中で、なんだか精神がすり切れてます。なんとなく「心を亡くす」って、こういうことかなぁと。そんな時こそ「自分の感性くらい自分で守れ ばかものよ」を思い出さなきゃならないのですが、それを思い出すこともできないのが「心を亡くす」なんでしょうね。
てことで、3時半くらいまで、なにをやってるのかわからない感じで、そこから少し気持ちをリカバリーすべく、部室に行って新入部員候補を冷やかしてみたり。

で、定時に職場を出て滝井へ。今日は「まんまるの会」です。ちなみに、4月は「花見」と決まってますが、今回はスタッフが足りないので通常の会にしました。でも、たぶんいままでで一番桜が残ってる年なので、少し残念ですけどね。
「まんまる」に着くと、思いの外少ないです。まぁ、4月は異動の月でもあるので、しかたないですね。なので、「花見なら行こうか」と思ってもらえるとしたら、来年はなんとかしなきゃならんなと思ったりもします。
今回はHっぴいちゃんが半田そうめんとかかもがわうどんとかを持ってきてくれたので、そいつをメインにしましょうか。さらにローストポークも持ってきてくれたので、そいつはオードブルですね。てか、最近Hっぴいちゃん、いろんなものを持ってきてくれて、ほんともうしわけないなと。でも、そういうのが好きなのかな。ほんとにいい人だよなぁ。
それにしても、乾麺はおいしい!
なんか、直接お椀に「あごだしの素」を入れようとする人がいるので「まてよ」と。「つゆ、つくるから」と。わたしがてきとーにつくったつゆにすかさず昆布を数枚放り込むHっぴいちゃん。これはうまいに決まってる!
そんなこんなで、麺をズルズルやりながら、話はこないだのGID学会の総括。
「結局、ホテルと飲み屋と会場しか行きませんでしたねー」
「いや、ラーメン屋も」
「そういや、札幌の〆はパフェらしいので行ってみたらいっぱいで…」
それは総括でもなんでもないです(笑)。
そんなこんなで、10時前にはお開き。ふだんより小一時間早いです。これなら楽かな。
家の最寄りの駅に着いて、見上げるときれいな月です。明日もいい天気かな。

自分も歩いた道

考えてみると、トランスジェンダーとして生きはじめて17年くらい。自分がトランスジェンダーとわかってからなら20年。ずいぶんと長くやってきたなぁと、あらためて思うわけです。
で、あたりを見渡すと、ようやく自分のことに気づき、ようやく自分の生き方を生きていこうと決意された方もおられるわけです。そんな人の姿を見ると、20年前の自分を思い出します。
たしかにあの頃はしんどかったです。これからどう生きていくのか、わからなかった。理解者は近いところにはいないと思っていました。だから、遠くの人とやりとりすることで、なんとか自分を保ってた。
でも、少しずつ少しずつ、「ありたい自分」と「あることができる自分」が近づいてきて、そして「遠くの人」も増えていく中で少しずつ「近くの人」もあらわれてきて。そんなふうにして、現実の中で生きられるようになってきました。あの頃はとほうもない長い時間をかけた気がしてたけど、今振り返ると、ほんの数年のできごとでした。
いま、渦中にいる人も、きっとあと数年して、自分なりの生き方を見つけられて、ふと振り返った時に「あー、がんばってたなぁ」と、「あの頃の自分」に痛さを感じながらも優しく見つめるようになるんだろな…。

カマ節句

さすがにいっぱい毒を履きまくったら、家に帰ったらすっかりおとなしくなってました。
てことで、晩ごはんの時に家族に質問。
「今日はなんの日でしょう?」
もちろんわかるわけもないのですが、
「3月3日と5月5日の間だからね」
とまでヒントを言うと、パートナーは「あー」という顔をしたので、答え合わせです。
「カマ節句なので、かんぱーい」
で、「トランスジェンダーの日」にまつわる顛末を少し話したりして、あとはワイワイごはんを食べましたとさ。