現在、セクシュアルマイノリティの集まりの中で子どもたちをターゲットにしたものは、全国にどれくらいあるんだろう。青森の「トランスジェンダー生徒交流会」、東北の「サークル・カメレオン」、東京の「にじーず」、関西の「トランスジェンダー生徒交流会」、福岡の「FRENS」あたりが、まぁ老舗というか、ここ数年のグループですか。
でも、今年度新しく新潟でも交流会が立ちあがりました。それが「セクシャルマイノリティ生徒交流会」です。きっかけは、お友だちの高校教員A井さんが、トランスの生徒をトランスジェンダー生徒交流会に連れて行きたいと思ったんだけど、新潟からはあまりにも遠いので、どうするかと思っていたら、A井さんの仲間が「新潟でも交流会をつくったらいい」と言って、そこから立ちあがりました。ほんとに、極めて正しいですね。どこかの交流会が全国から子どもたちを集めるのではなく、各地にそれぞれの場所にカスタマイズした交流会があることがいいと、わたしは思っているので、「交流会をやった」と聞いて、すごくうれしかったのです。
で、今日は第4回の交流会。なぜかわたしも呼んでいただけました。
てことで、サンダーバード→北陸新幹線と乗り継いで、上越妙高に移動。ちなみに、金沢駅のトイレでトレーニングウェアに着替えたり。で、上越妙高駅から会場までの4kmは恒例のジョギングです。25分かぁ。かつてより1kmあたり1分遅いです。でも、しかたないです。これでいいんです。25分走り続けられたことがうれしいです。
で、17時から交流会スタート。それにしても、うちの交流会とは違い、名義だけとは言え、すんごい後援団体の数です。A井さんのパワーを感じます。
今回は残念ながら現役高校生はひとりとのことですが、卒業して間なしの若い人が来ておられます。みなさん、「悩み」のまっただ中です。そんな人たちが、自分の思いを口に出してくれます。たぶん、すごいパワーを使うんだろうな。でもそうやってパワーを使って言葉にすることを通して、自分を見つけることができるんでしょうね。
それにしても、集まってきてる子ら、すごくしっかりしています。この交流会をやるきっかけになった子も来ておられましたが、前に一度会った時とはずいぶんと違っていて、自分を見つめてきたんだなとあらためて思いました。
そして、この交流会を支える大人達の多いこと!それも、教員が多い。京都で交流会をやったとして、これだけの教員が一緒にやってくれるだろうか。無理でしょうね。うらやましいです。
でもまぁ、あまり「すごいな」とばかり思っていてもしかたないので、ふだん交流会で「ツッコミ」を入れてるのと同じように、「自分を女/男と思う根拠はなに?」みたいな、ほとんど回答不能な問いを出してみたりしました。まぁ、ものわかりのいい教員のフリをしてもしかたありません。わたしが呼ばれたのは、子どもたちの脳みそをシャッフルするためだろうから、その役まわりを果たすのが仕事というものです。
てことで、1時間半の交流会は2時間になってしまって終了です。
そのあとは懇親会。A井さんが選んで下さったお店は「DINING BAR SUN LIGHT」です。ちなみに選択の基準はヱビスビールがあることです(笑)。てことで、ビール→ワインをガブガブ飲みながらも、もちろんわたしは「若者」と遊びです。でも、あまりわたしが独占するのもアレなので、、解放同盟の県連の人や、工業高校の教員なのに日本性科学会の会員という人や、議員さんなんかとも話。
議「LGBTの人たちが生きやすいようにするためには、どんな法整備が必要ですか?」
い「LGBTではない人たちと同じ処遇を得られることです。単にそれだけ、とても簡単です」
という、身もふたもない話をしたりして^^;;
そんなこんなで、懇親会も終了です。その後、A井さんの案内でフィールドワークをしながらA井さんのお家へ。A井さんはレズビアンカップルで生活しておられて、なんかとてもいい雰囲気の生活をしておられます。でももちろん、困難は山のようにあるんでしょうね。なんか、こういう家族に諸権利が与えられないことの理不尽さを、あらためて感じました。
とは言え、そういうややこしい話をするわけではなくて、ワインを飲みながら、なんだか話をしていました。が、そのうち、こたつにふとんを敷かれたので、そこに横になると、あっという間に爆睡です。そりゃ、走ってしゃべって呑んだら寝るわな。