変化する

昨日のお座敷の記事がとある新聞に載ったことをfacebookで知ったのですが…。なんか、複雑な気持ちになりました。その記事はこれです。

もちろん記事にしてもらえるのはありがたいです。でも、わたしが一番伝えたかったことが、この記事では伝わらない。
わたしは「理解」なんて求めてないです。また「一番の話し相手」とは言ってないです。「一番最初の話し相手」とは言いましたけどね。
タイトルだけでも違います。
中身も、もちろんしんどい状況におかれている子どもの姿は伝えました。でも、それは交流会の必要性や、そもそもこういう学習会をするのはなぜかという前提としてでしかありません。で、それをどう分析するかって話なんです。で、わたしが一番伝えたかったのは「社会の枠組みが子どもたちをしんどくさせている。だから、社会の枠組みを変えなきゃならない」だったのです。でも、そこのところが見事に抜けている。
これ、何が困るかというと、ひとつはこの記事を読んだ人が「ああ、理解してあげなきゃならないかわいそうな子どもたちなんだ」っていうふうになってしまうこと。そしてもうひとつは、「いつきの主張はそういうことなんだ」って誤解されてしまうこと。
それからもうひとつ。記事の中に「性別転換手術を受けた経験を踏まえて」って書いてあるけど、わたしは自分のことはまったく話してない。それは、当事者性に依拠しないことが必要だと思っているからです。しかも、用語も間違ってるし。で、これを書かれてしまうと、まるでわたしがGID的な立ち位置で話したように思われてしまう。
とにかく、これほどまでに話の内容が変化するんだなと。なんか、伝言ゲームみたいだな…。

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