朝起きると、外は新雪。そして晴れ。最高のスキー日和です。
ぐずる子どもたちを起こして体操&ランニング。その後、簡単に雪かきをします。なにせ、雪をかいておかないと、外を歩いたお客さん達が雪がしこたまついた靴で家の中に入ってこられて、玄関が雪だらけになるんですよね。
今日の生徒さんは、レッスン3日目になる小学生(高学年)が一人。でも、基本的にはどこでも滑ってきます。
午前のレッスンは、せっかくなので全山滑りまくり。こういう時間も必要なんです。
スキーのレッスンって、とかく「ちょこっと滑って長々と技術解説」というイメージがあります。もちろん「ちょこっと滑ってひとこと解説」は必要に応じてやるんですけど、長い距離を滑る中で身につけることもあります。ですから、わたしはトレーンをしながら声をかけるというのをけっこう重視しています。で、どれくらい長い距離を滑るかというと、これが長い(笑)。お客さん達を見ていると、一本のリフトを何回かに区切って滑っている人がいますが、基本的にはそういうことはしません。滑りはじめたらリフト一本分をノンストップで滑ります。てことは、おそらくは、プライベートよりもレッスンの時の方が滑走距離は長くなるということになります。
午後のレッスンは、最後の半日なので、3日間の総復習。一番課題に感じてほしいことを明確にして、「次」につなげます。と同時に、雪の上じゃなくてもできる練習方法なんかも伝えて、最後の長〜い距離を滑って終了。
さぁ、わたしも今日が最終日。レッスン後は自己トレーニング*1です。
でも、今日は寒いからあまり滑りたくないな。早くあがろうかな…。などと思いながら滑りはじめたのですが、せっかくなので一番上のコブ斜面に行くことにしました。さすがに高度が高いので、かなり冷えます。「一本でやめよう」と思いながら滑りはじめたのですが…。
コブには「モーグル的なもの」とそうじゃないものがあります。モーグル的なものは、25度くらいの斜面をリズミカルに直線的に滑り降りることによってつくられていく感じかな。なので、スピードが出るし、すごくリズムが単調です。コブというよりも、溝という感じ。
では、「そうじゃないもの」っていったいどんなのかというと、30度以上の斜面でつくられます。ですから、あまり直線的には滑れません。必然的に溝なんかできず、コブは大きく成長します。滑る時の感覚は、コブから次のコブへと落ちていく感じです。
わたしはどちらかというと、後者の感じが好きです。「モーグル的なもの」って、どこか養殖モンの感じがするんですが、後者の感じのコブは天然モンという感じなんです。リズムも一定じゃないから、コブにあわせて臨機応変に変化させる必要があります。それがおもしろい。ひとつのコブから次のコブまで、ずらすのか、飛ぶのか、落ちるのか。回しこむのか、回しこまないのか。とっさの判断が、その斜面を降りられるか降りられないかをわけます。
結局あまりにも楽しくなってしまって、リフトが終わるまで滑り続けてしまいました。
さぁ、雪と氷の世界もおしまい。あしたからは日常がはじまります。
*1:早い話が遊び