あきらめないこと

ところで、漫談の前に主催者の人と話をしていました。基本的には今のご時世、話せば話すほど暗くなってきます。でも、話ながら気づきました。
「彼ら」は、何回も「改正」しようとしてきたんですよね。でも、断念してきた。これを、戦後65年以上ずっと繰り返してきたわけです。そして、「彼ら」はあきらめなかった。だから、「今」というタイミングでそれを実現しようとしているわけです。
振り返って「われわれ」は、それだけのしつこさがあっただろうか。ものごとがうまくいかないたびに、すぐ挫折してきました。だからこそ、どんどん押し込まれてきたわけです。
今必要なこと。それは「あきらめない」ことだなぁ、と。

N川市にて

今日は午前中、N川市で漫談です。
年が明けてからはじめて、ひさしぶりの漫談なんで、いつになく不安だなぁと思いながら会場へ。会場に行くと、半分くらいが年配の男性。前を見ると、「社会を明るくする運動〜」って書いてあります。そうか、11月くらいに打ちあわせ*1した時に、そんな話があったっけ。
当然のことながら、雰囲気は固いです。さっそく振ったネタにも反応はなし。あせります。でも、ここであせったら負けなんですよね。とにかく、ドッとわく必要はないので、にやりと口元がほころんでくれたらそれでいいです。ひたすらネタをフリながら、雰囲気をほぐすことにしました。そうやって、悪戦苦闘していると、こちらの努力を察知してくれる人がチラホラ出てきました。そんな人たちが、だんだんとニコッと笑ってくれるようになって、一安心。あとば、無事にオチまで持っていくことができました。
いや、ほんとにひさびさに緊張しました。
しかし、ホンマにだんだん漫談になってきたなぁと(笑)。
で、昼ご飯は打ちあわせ通り*2、近くのムラ巡りと、お好み焼き屋探訪。
まずはムラ巡り。いやぁ、もう、一目見た瞬間で「ムラ!」っちゅう感じです。その手前が、ちょっとハイソな住宅街。で、もともと藪があったその向こう。「道がある。道が狭くなったところに部落がある」です。ひょいと見ると高台の斜面に墓があります。「あれ、ムラの人の墓ですか?」と聞くと「ムラ墓です。わたしの先祖もあそこに眠っています」と案内して下さった方が言われました。あれは墓参り、たいへんですわ。
ムラ中にはお好み焼き屋さんはない*3ということで、ムラから出たすぐのところの店に行きました。のれんは出ていませんが、中から声がします。入ると、中では鍋の真っ最中。どうやら、貸し切りの宴会中です。で、店の人。
「ごめん、今日やってへんねん」と。帰ろうとしたその瞬間、「そやけどな。これもなんかの縁やし、入って入って」。ということで、無事ありつけました。
メニューを見たら、ふつうのお好み焼き屋さんですが、「カスありますか?」と聞くと「あるよ」とのこと。しかも、「広島焼きもできるで」とのこと。関西では、「広島焼き」を出す店は「広島焼き」という看板を出しています。でも、ベタ焼き*4をムラによっては「お好み焼き」としているところもあって、そういうところではもちろん看板は「お好み焼き」だし、単純に「お好み焼き」というと、ベタ焼きが出てきます。てことは、こりゃ、いよいよムラの人か、その関係者(笑)がやってるお好み焼き屋さんですね。
で、出てきたお好み焼きがまたすごい。カスもスジもてんこ盛り。魚介類の入った「スペシャル」にはエビ・イカ・ホタテ・豚がふんだんに入っています。ほとんどやけくそみたいな。
店の奥では、常連さん達の宴会。鍋に入れているものを見たら、テッチャンとか鶏の皮とか。マニアックやけどおいしそうです。
こちらのほうは、主催者の人2人とわたしの3人で人権関係ジェンダー関係で言いたい放題。いや、楽しいひとときでした。てか、お好み焼き屋で2時間も呑んだの久しぶりやし。
で、お好みのほうはもちろん食べきれるものじゃないので、パックに入れて持って帰らせてもらいました。ところがそのパックがまた重い。すごい店でした*5

*1:早い話が出町で呑んだ

*2:これはおぼえていました

*3:子ども向けのみ

*4:たいていは「広島焼き」とは言いません。たぶん、お店のおばちゃん、よその人でもわかるように「広島焼き」と言ったんだと思います。

*5:備忘のために…「つくし」という店でした