ここに書いたように、現在、あるクラスで「数学レポート」にとりくんでいます。具体的には、図書室に放り込んで、本を読ませて、わたしに質問をさせる。あとは、自分でやれみたいな話なんですけどね。
で、子どもたちの姿勢はまっぷたつに別れます。「おもしろい」「難しい」といいながら、積極的にとりくむ子。一方、「めんどくさい」「何をしたらいいかわからない」といいながら、なかなかとりくまない子。これが、必ずしも今までの数学の成績とは関係がないというところがおもしろいですね。
おそらく後者の子どもたちの中の成績のいい層は、「与えられた課題」をこなす能力が非常に高いんですね。でも、自分で課題を設定したり、自分から動かなくちゃならない局面になったら、とたんにしんどくなる。まぁ、今で言うところの「生きる力」ってぇヤツですか。これの問題ということでしょう。てことで、今やっていることはまさに「総合的な学習の時間」のとりくみだったりするわけです。まぁ、こんなこと、わたしですら文科省が言う10年以上も前からやってきていたし、先輩たちは遙か昔からやってこられているんですけどね。というのはどうでもいいけど。
ところが、今日の授業で後者の子どもたちに変化が起こってきました。まぁ、お尻に火がついたということもあるでしょうけど、動きはじめたんですね。すると、やはり成績がいいだけあって、なかなかのもんです。「先生、これ何?」みたいなところから、気がつくと「公理系」の話なんかに発展していました。
あと、3点計測の問題で「こういう時に三角比を使うんだよ」と言って説明をしたら「あぁ、そうやったんや」みたいな返事が返ってくる。そんなグループもありました。
しかし、まぁ、あちこちのグループにいって、その子どもたちのニーズにあわせた数学の雑談をするって、ものすごく楽しいです。こんなに楽しんでいるのに仕事なんだよなぁ、これが。