部落差別の現在

今日は研修日です。ちなみに、研修日は「家で自主研修をする日」ではなく、ガッコで研修をする日です。
てことで久しぶりの電車出勤です。まぁでも高校生がいないのですいてますね。
しばし事務仕事をしましょう。そういや、試験の解答もつくらねばなりません。問題作成は簡単なんだけど、解答と配点がめんどくさいんですよね。
で、午前の研修は進路研修です。講師は某受験産業のB社の方です。最近の入試の状況とか、全体的な受験生の動向とか。なんでも、「入れたらどこでもいい」という生徒が増えてるんだとか。だから、進学の目的をもたせる必要があるんだとか。
んー…。
昔から「モラトリアム」ってのはあったしなぁ。というのと、「入れるところ」を選択するのは、もしかしたら浪人させる経済力がない家が増えてるからかもしれません。
あるいは「点をとるための勉強方法がわからない」と考えてる生徒が多いんだとか。これを生徒の学習意欲と結びつけて考えてはるけど、それだけかなぁ。だって、わたしだって子どもたちの成績がどうなるかわからないもん。なにせ、成績のつけかたが複雑化してしまって、どうなるかわからない。さらに授業の方法もグループ主体になったりしてるから、勉強方法そのものも変わってきてて、そりゃわからんわと。
まぁそんな感じで「反抗的」な聞き方をしてしまいました。
それはそれでいいんだけど、棒グラフにグラデーション使うのはやめてほしい。どこが端かわからん(笑)。
そんな感じで進路研修は終了。その後、hyperQUの分析結果を見て、午前の部は終了。
しかし、なんでも明日の会議や研修はなしにするんだとか。思い切りましたね。
午後もあれやこれややって、2時半くらいにお迎えに行きましょう。で、駅で合流したのは内田龍史さんです。内田さん、13年前に話を聞きました。それ以来です。前回は、若い世代の部落の人たちのアイデンティティについて話をしてもらいました。今回は、部落問題の今日的課題について話してもらいます。
「最近の若い人は部落問題を知らない」
と言われます。厳密には、それはウソです。みなさん、知ってはります。ただ、「習って」はいない。じゃ、今の一定程度以上の年齢層の人が知っているかというと、それも厳密にはウソです。みなさん、ご存知ない。簡単にいうと、情報のアップデートができていない。なので、部落問題の今日的課題は、やはりやらなきゃならないってことです。
ということで、15時に研修会スタート。校長のあいさつは、自分に課した夏休みの宿題のことでした。なんでも、「カムイ伝」を全巻読破するんだとか。でも、まだ5巻なんだとか。大変やな。人のこと言えませんが。あとは、同僚が書かれたレポートが「ひとつ上」に行った報告。拍手が出るのがうれしいですね。そういや、わたしは全国にいっても報告されなかったなぁ(笑)。
ということで、いよいよ講演開始です。まずは自己紹介をされた後、「差別とは何か」ということを、かなりていねいに話されます。それにしても、「イナゴ」と「目玉焼き」と「「TKG」でどこまで引っ張るねんと思うのですが、見事に「同化政策」というところに落とされて、なるほどなと。
で、「部落差別とは何か」というあたりから、さらに「人権・同和学習」をすることの意味へと移っていきます。「接触理論」とか「拡大接触理論」とかが出てきて、たぶん、みなさん刺激されてるやろな。
でも、まさにそうなんですよね。私たちは「媒介者」なんです。だから、まず私たちが「出会う」こと。そして「学ぶ」こと。そして「伝える」「つなげる」ことですね。
それにしても2時間ノンストップで話されて、少しドキドキしました。いや、勤務時間が17時までですからね。
でも、みなさん、不満を持たれた感じではなかったので、よかったよかった。
研修の後は、駅前の居酒屋で反省会です。若手教員が3人来てくれて、これもうれしい。ここで、内田さんとわたしはムラとの出会いをいっぱい話をしたり。ちなみに、3人のうちの2人は「若い衆経験者」なので、一緒にムラの児童館に行った経験があります。ああいう、場所に同席してもらうことも必要だけど、やはり「呑み」の場に連れていきたいなぁ。でも、最近はないからなぁ。
そんなこんなで、8時過ぎに反省会も終了。
内田さん、台風が接近している中、ありがとうございました!

人権文化の花咲く学校づくり

今日の午後は地域の人権教育研究会の出張です。なので、リハビリがてら定時に出勤。
いろいろものを考えたり、本を読んだりして午前を過ごそうと思ったけど、「◯◯先生はおられませんか?」という電話がかかってきたり、夏休みなのに反省文を書きに来る子がいたり、「いらんものを持ってきました」とかいう教員がいたり、はたまた用事から帰ってきてドタンバタンする人がいたり、なかなかにぎやかな環境なので、進みませんね。
それでもバトラーを少し読んでみました。が、すでに赤線が引かれていました。そうか、ここは読んだのか。忘れてるな(笑)。それでも、第1章にいくつかメモ。
で、午後の出張に向かいます。前半が全体会で講演。後半が分科会でレポート発表のようです。会場について資料をもらって、レポートをざっと見ました。
えーと…。
「Aさん」へのかかわりがずらりと並んでいます。まぁそれはいいです。外国籍生徒についてのレポートが1本。それ以外は、基本的には「発達障害系」と「不登校系」のレポートですね。きっとていねいにかかわってはるんだろうな。でも、結局「マジョリティへの適応」なんだな。「Aさんを矯正しました」的な。まぁ高校も同じなんだけどな。
とにかく前半の公園からですね。講師は土田光子さん。とりま来られたのでごあいさつ。
「いつきさんやん」
「よろしくお願いします」
さて、どんな話かな。
「まずはじめによくある例を出しますね。ただし、著作権があるからね。でも、主人公を変えたら大丈夫」
どんなボケやねんと。ということで、クラゲさんとタコさんとウツボさんとマンボウさんの話がスタートです。でも、メッチャわかりやすい。そして、それらがヘイトの三角形につながる。なるほどなぁ。これなら小学生にも伝わりますね。もちろん、高校生にも伝わる。
「うまいなぁ」
とかつぶやいていましたが、隣に座ってる若い教員の方、わたしのつぶやきをどう捉えておられただろう。
とにかく強調されていたのは、「構造」の話です。
「優しさや思いやりは道徳。それはいらないわけじゃない。でも、人権は構造。守備範囲が違う」
まさにその通りです。そんなあたりから、集団づくりの話へと持って行かれます。ひとりのしんどい状況の子どもをめぐって、子どもたちがダイナミックに動いていきます。でも、土田さんは
「それでいいのか?」
と常に子どもたちに問いかけられます。そうやって、子どもたちに自分の行為を検証することを促し、子どもたちはさらに自ら成長していきます。あぁこれ、レポートへのアドバイスですね。きっと「Aさんにかかわったわたし」しか出てこないレポートを読んで、「人権教育はそうじゃないよ」「これは人権教育のレポートじゃないよ」ということを、少々辛口ではあるけど伝えたいという思いを持っておられるんだろうな。
ということで、講演終了。問題は、土田さんのアドバイスをどれくらいわかったかってことですね。
会場から外に出たら、土田さん、本売りをされてました。で、わたしにこっそり
「レポート読んだけど…」
と言われたので、思わずヘッドバンキングしてしまいました。
研究会が終わってから、土田さんとしばしお茶。ちなみに、入ったのはこれがある店です。

甘いけどうまいな。
でも、あっという間に食べてしまい、コーヒーもなくなったけど、ここから2時間くらい延々と話。
そうやねん、そこやねんと思うなど。
土田さんとはじめて会ったのは1997年にあった全同教第49回熊本大会でした。土田さんもわたしもレポーターでした。土田さん、わたしのレポートを聞いたあと、喫煙所(笑)で、うちの当時のボスに「こんなていねいな実践をする教員がいるんだ。実践において大阪の高校は京都に負けた」と言われたんだとか。まぁそれは京都の高校の方が楽で、ピンで動けるからってだけのことなんですけどね。印象的だったのは、他のレポートを読んで
「落ちてこん」
と首をひねっておられたところでした。そうなんやな。「落ちてくる」レポートと、「落ちてこない」レポートがあるんだな。それを見極めることができるのは、自分に実践があるからなんだな。
わたしはその後担任から離れたけど、それでも実践は積み重ねたいと思っています。そして、今、自分が実践する相手に教員もいたりします。
まぁそんなこんなで、楽しい2時間を過ごせました。
帰り道、ふと思いついたことがあったので、帰ったらPCを開いてメモ。
さて、あとはビールだ。

日本社会のしくみと教育

今日は某人権教育研究会の夏季研です。事務局なので早めに行かなきゃなりません。なので、いつもより少し遅いくらいの時間にスタート。到着したら、すでに他の事務局の人は来ておられます。窓から外を見ると、なにやら続々と人が来られます。君たち、来るのが早すぎるよ。
てことで、午前の分科会用に会場設営。が、フタを開けると満席です。なにしろ、おそらく過去最高の140人ほどの参加ですからね。
今回のわたしの役まわりは「odd socks day」についての代理レポートです。ただし、わたしはトリ。前におふたりレポートされます。ともに厳しい状況の生徒へのかかわりですが、どうも「インクルーシブ」な感じがありません。うーん。
ということで代理レポート。
途中
---
うちの学校には車いすの生徒も、突然大声を出したりウロウロしたりする生徒もいません。入試制度や進路指導の結果、そうした子どもがうちの学校から排除されているからです。だから、生徒たちには「そういった生徒と出会えなくて不幸だね」って言ってます。
---
とコメント。そのあとはつつがなくレポートして終了。
おべんとを食べたら、今日の講師の知念さんお迎えです。
知念さんには、個人的にものすごくお世話になっています。もっとも、知念さんご本人はご存知ありません。わたしの最初のおべんきょ成果のタイトルは、「〈ヤンチャな子ら〉の学校経験」からパクりました。それだけでなく、全体の構成もメッチャ参考にさせていただきました。実は学校づくり研究会でお会いできたらお礼を言いたいと思っていたのですが、残念ながら会えませんでした。直接メールでやりとりしたのはハクロンを書いたときで、こっそり「ブツ」を送ってもらいました。そんなこんなで、今回の依頼を通して、ようやく直接会えることになりました。
ということで、午後の記念講演。
まずはアリストクラシーからメリトクラシーの話。あるいは近代の学校制度がめざした理想と、結局の現実の乖離の話。さらに、現在の教育格差の話。そんなあたりを説明されます。個人的には、このあたりは知っている話ではありますが、今回の参加者、特に新規採用の人たちには知っておいてほしいところですね。
話はさらにブルデューやコールマン調査へと進んでいきます。マニアックです。そして、ここからが知念さんの真骨頂ですね。X市の調査から浮かびあがるものです。
端的に言うなら、SESというひとつの物差しで測れるのか?ということです。ここで知念さんは「大企業型」「地元型」「残余型」という3類型を持ち出されます。そこから、インタビュー調査結果を類型化して、その語りの特徴を示されます。これが実におもしろい。生徒たちの顔が浮かんできます。
そして「まとめ」です。知念さんは「理想の世界」や「あるべき方向性」は示されません。逆に、これまでめざしてきた方向性への「疑問」を提示されます。つまり、これまでめざしてきた方向性は「大企業型」だということです。なぜなら「メリトクラシーな社会」を目指してきたからです。でも、それは破綻している。そのような中、「地元型」への着目は、おもしろいですね。そして「残余型」の厳しさもまた示されます。つまり、社会関係資本みたいなものが、実はすごく大切だということです。
話を聞きながら、<やんちゃな子ら>の2類系の話を思い出します。あるいは『ヤンキーと地元』『裸足で逃げる』のこととかも思い出します。前者は「地元型」のしんどさを、後者は「残余型」のしんどさを描いていますね。そして、後者が女性を描いているのも象徴的です。
と、質疑応答の中で、ご自分にジェンダーの視点が不足していることを話されました。いや、不足していることがわかっているということは、その視点があるということなんですけどね。ほんとうに不足している人は、「不足している」とは言われません(笑)。
ということで、メチャクチャスリリングな講演も終了。
帰り道ご一緒させていただきながら、いろいろ話。当然のことながら志水さんの話が出てきます。たしかに、志水さんは「大企業型」をめざす方向なんですよね。でもそれは時代かな。まさに志水さんは「メリトクラシーな時代」の中を生きてこられた。でも、知念さんはそれが崩壊した「ペアレントクラシー」の時代を生きておられます。あるいは、インタビュー対象者がそういう時代の人たちです。そういう意味では、志水研が知念研へと移行していくのは、当然の流れなのかもしれません。
ということで、京都駅で「軽く」呑み。今日の振り返りをしたり、はまたた、わたしのおべんきょの話をしてみたり。会長も合流してきて、大盛り上がりです。が、突然「2時間縛り」があることが発覚。まぁでも、その方がいいです。ということで、8時に解散。
ちょうどいいですね。

取材&レクチャーとか会議とか

朝、やはりしんどいです。当たり前です。それでも起き上がって出発しなければなりません。今日はマダンセンターで中島智子さんのレクチャー&インタビューを受けることになっています。
てことで、今日も今日とてマダンセンターです。どんなんや。
やがて中島さんが来られていろいろ話がはじまりました。テーマは京都府における在日朝鮮人(外国人)教育の歴史と現状&課題です。中島さんは研究者として当然のことながら「歴史」はご存知です。と思っていたら、実践者としても「歴史」をご存知でびっくりするなど。ただ、そのあとは、おそらくわたしの方が知っているのかな。ただ、わたしの知り方は、どちらかというと「渦に巻き込まれている」感じですね。渦をつくる側ではありませんでした。が、そのおかげで、いろんなところに出入りしていたなぁと、今改めて思います。
学生時代はKCCの青年部にちょこっとかかわったこともありました。あるいは金大中助命運動の時もカトリックの正平協と出会いました。さらに日韓宣教協力の一環で、日韓合同聖歌隊をしたときは指揮者もさせてもらいました。そうそう、神学部のアザー・ワールドに出入りしていたことも大きかったですね。キリスト教関係だけでも、ほんとうにいろんなつながりがありました。東九条現地研修には参加しなかったけど、おかげさまでいろんなかかわりがありました。
教員になってからも「考える会」に行ったり、その後「全朝教京都」にかかわったり、その一方で「パラムの会」にも参加したり、そして交流会を立ちあげたり。まぁいろんなことをやってきましたね。そして「渦に巻き込まれている感じ」は今も続いています。なので、つい「大きな話」を忘れてしまいます。
ということで、後半は中島さんから「現状&課題」のレクチャーです。まぁ、京都府の課題はよくよくわかっています。が、それだけじゃないですね。外国籍教員が不可視化されているのがものすごく問題です。すると、いわゆる「常勤講師問題」が「ない」ことになってしまう。そんな中で、外国籍教員同士が出会う場所の必要性をひしひしと感じます。
とは言え、別にこれは新しい話ではなくて、例えばわたし(たち)はstnをしています。なぜなら2001
年の時点で「出会う必然」をものすごく感じていたからです。「出会う場所」がないのは、その必然性をひしひしと感じておられないからなんじゃないかと、ふと意地悪な気持ちになったりもします。が、まぁ、外国籍生徒にとっての進路保障という意味でも、外国籍教員のことはほんとうに課題としてとりくまなくちゃならないでしょうね。
とても大きな宿題をもらってしまいました。
で、職場へ。体調がイマイチなままです。
とにかく各種書類を出したりして、少し横になって。まぁ眠いですからね。
そしてzoomの会議です。1時間半ばっかいろいろ打ち合わせをして終了。さすがに限界です。走る気どころか筋トレする気も起きません。帰りましょう。
帰ってシャワーを浴びて、ビールを呑むとうまい。これは復活しかかってるかな。

最終日

朝、体調はそんなに悪くはないです。たぶん早めに寝たからですね。こういう日を続けたいな。まぁいろいろ無理だけど。
てことで、電車に乗ったけど、隣の人が足を開いていてめんどくさいな。
で、出勤して雑務からの職朝からの立番と、いつもの朝です。
い「なんで遅れたん?まさか、コンビニでごはん買ってた?」
生「電車が遅れた」
い「そっかぁ。あと、まだ人、いそう?」
生「いないと思う」
い「なんで?」
生「コンビニでごはん買ってた」
い「それやんか(笑)」
ごはんを買っちゃいかんとは思わないけど、遅延だらけの路線なので、それを見越して動かなきゃね。
そして1時間目。が、ターゲットにしてる子が来てない。なんか、そんな予感がしたんですよね。なので
「なんか、あの子、休みそうな気がしたんだよね。昨日不安定な感じがしたんやわ。もちろん、みんなもいろんなことがあると思う。でも、それをとりあえず横に置いて、授業受けたりクラブしたりしてるんやと思う。でも、あの子はたぶん横に置くのが苦手なんと違うかな」
みたいな話をして授業開始。今日は三角関数のグラフの続きです。とにかく書き方を伝えて書いてもらう。
と、隣のクラスを見たら横移動をやってます。マジか。だけど、合成をやろうとすると、横移動やらなきゃならないんですよね。ホントは。なのでやりますか。
ということで、2時間目。
「なんかでも、あとで教室見に来たらいそうな気がするなぁ。「どひちゃん甘いし」とか言って、数学だけ休んで3時間目から来るのか、はたまた4時間目からか」
てことで、横移動してたら時間が終わりました。最後に宿題を配って終了。
3時間目は、やはりグチです。
「だいたいやな。授業時数確保ってなんやねん。授業増やしたら学力があがるわけやないねん」
と言って、フィンランドの教育の動画を見せるなど。
「まぁ、実はフィンランドの教育もこのあと変化があって、必ずしも授業減らしたらいいって話ではないらしいんだけどね。でもな、君たちが幸せになるために学校があることに変わりはないよな」
と前置きして
「だから、君たちが幸せになるために、空間ベクトルしようか」
と宣言。先週解き残した問題をやって、再び宣言。
「大事なことを伝えます。2学期の中間の範囲からベクトルは省きます!」
その瞬間、歓声があがりました(笑)。まぁええけどね。
さてと。これで1学期の授業はすべて終わりました。長かった。楽しかったけどね。
あとは事務仕事をして、掃除カントクして、職場を脱出。第2のふるさとの人と川向うにある大学に行って、新谷さんの訪問です。
ここでいろいろ話。かなり積極的に考えてくださってるみたいです。第2のふるさとでおもしろいことができたらいいな。
さてと、帰りますか。おふろからのビールだな。

ハード

今日の午前は第2のふるさとで会議です。会議用の資料をリュックに詰めて登山です。なんでこんな山の上に役場をつくるんだろう。まぁ土地があるからか。
てことで、無事会場に到着。まもなく会議がはじまりました。
今日のテーマは各校の人権教育の状況の報告です。なぜかトップバッターに指名されました。マジか。てことで、長々と説明。いや、長く説明したいわけじゃなくて、説明したら長くなるってことです。
ひと通り説明が終わって、質疑応答とか意見交流とか。が、なぜか「車椅子体験」へのこだわりを持つ人がおられたり。うーん、あまり好きではない。いや、車椅子体験そのものがどうというよりも、それだけの労力をかけて得られるものがそれに見合うかというと、そんなにはならない気がします。てか、子どもたちの意識は「車椅子」にいって、「地面」にいかない可能性が高い気がします。それでは意味がない。それなら、わざわざ体験させるよりも、講演や、教員の体験談でいい。あるいはひとり体験させて、それをもとにディスカッションでいい。
まぁそんな中から「思いやりとか優しさは道徳で。人権は社会の構造」を力説してしまいました。すると、先輩から
「今日はえらいハードやな」
と指摘されてしまいました。なのでしかたない。
「法務省が「性的マイノリティへの偏見や差別をなくしましょう」と書いてるけど、一番差別してるのは政府でしょう。だって、同性婚も認めないし、性別変更もハードルを設けようとする。どの口が「偏見や差別をなくしましょう」って言うねんと思います」
と口走ってしまいました。すると
「ハードは嫌われるで」
とのお言葉。まぁそれは先輩がその路線だっからですけどね。
たしかに「優しさや思いやり」が不要とは言いません。が、そこからスタートして、そこにとどまるのか。それとも「ハード」からスタートして、そこも大切と考えるのか。そこには大きな違いがあります。わたしはできれば後者でいたい。
そんな会議をやって、ガッコへ。
今日のタスクは、読まなきゃならないレポートの読破です。まずは40人ばっかのレポートを読破。点をつけます。しかし、どうもAI疑いのレポートがありますね。脳みそが理解を放棄します。さらに60人ばっかのレポートを読破。これも点をつけます。ちなみにこちらは肉筆なのでAIが入るスキはありません。
そうだ、金曜日の会議の準備をしなくちゃ。データをもらってきて入力。気がつくと、定時間近です。疲れたな。
と、4人のおべんきょ会のMLの投稿に気づきました。なになに、「高校教員の転機」にかかわるレポート?おもしろい。
帰りの電車はずっと読んでました。これ、たしかに使えるな。しかし、おべんきょ会、明日か。ペーパーつくれるかなぁ。
あ、赤点課題をつくらなきゃ(;_;)。今週もハードやな。
まぁとにかく帰ってビールを呑んでクールダウンしましょう。

全部M科が悪い

キャンプから開けた翌日、たいてい倒れてますが、今日は比較的楽ですね。バス2台で行くようになって打ち上げがなくなったことと、昨日は早く寝たことと、パートナーがヘッドをしてくれたのが主たる理由でしょうね。
てことで、朝は猫の額です。

気温は高くないけど湿度が高いです。なんか、例年よりも高い気がするのは、気のせいかなぁ。
さてと。今日のタスクは3つ。まずは校正その1です。金曜日が〆切だったけど、できませんでした。ちなみに、校正点はそんなにはありません。が、「説明文を」と言われて、少しとまってしまいました。注釈でいいのかなぁ。地の文だと、それはそれでめんどくさいです。まぁとにかくエイっとやって、封筒に詰めてしまいました。
そして校正その2です。こちらは丸1ページダイエットしなきゃなりません。どうしよう。作文をひとつ削れば簡単だけど、それは本末転倒です。なので、ムダな表現を探して、よりコンパクトな表現にすべく努力しましょう。
途中、JASEのニュースレターの配信のメールが来て、少し寂しかったり。まぁでも、毎月書くことのプレッシャーはハンパなかったし、今仕事がまわってるのは、連載がなくなったおかげかもしれません。またそのうち書く機会がもらえたらうれしいけど、何を書くんだろう(笑)。
なんだかんだがんばって、あと4行まで来たので、いったん中断。筋トレしましょうか。なにせ、体重が大幅にオーバーしてます。考えてみたら、金曜日の夜にマダンセンターで王将の餃子をたべたところからスタートしてます。
筋トレを終えたら出発準備です。今日は「国民の休日[1]このネーミングはきらいだけど、しかたない」だけど、夜の仕事があります。
この間、2年生に
「あのな、大学は半期で15回授業をしなきゃならんってなったんだよ。かつてはその中に試験を入れてもよかったんだけど、いまはいれられなくなって、15回+試験になったねん。で、4月8日から7月22日まで休日をのけて数えると13回しかないねん。ということは、2回は休日に授業しなきゃならんってことね。で、君たちは大学に進学するってことになってるから、月曜日の授業はそうなるよ。これ、誰得?学生は違うよね。教員も違うよね。誰も得してない。結局、月曜日の休日が多いことを計算に入れずに、机の上で制度設計したM科が悪いってことですよ」
って言ったけど、マジでめんどくさいだけです。
で、夜の仕事場に到着したら事務の方もおられます。
「国民の休日とは?」
と互いに不幸を呪ってから、授業です。
今日は松高の「課題研究」の動画です。2年前と同様に、松高の歴史とかとりくみをざっと説明して、動画の開始です。
しかし、最近の学生さんはPCを開かれますね。キーボード打ってるので、明らかに内職してる感じです。さすがに
「PCは閉じましょうか」
と言ってしまいました。PC打ちながらでは伝わらないことがありますよ。さすがに学生さん、わかってくれました。
てことで、動画を視聴して、気づいたことをひとことずつコメントして、終了。
しかし、こんな日に授業だから全員は来ません。もったいない。ぜんぶM科が悪いです。ちなみに、次回は補充の日です。もっと人は来ないだろうな。ぜんぶM科が悪いです。
とにかく帰ってビールを飲もう。

footnotes

footnotes
1 このネーミングはきらいだけど、しかたない

切れ目なく

諸々あって、今日も車出勤です。なので、始業の1時間以上前に出勤。えーと。そうか、夏休み中の動静表が今日提出か。
ということで、作成しはじめたけど、これがけっこうたいへんです。それにしても、お座敷がない夏休みやな(笑)。まぁ、書籍化をがんばれということですね。
動静表をつくっていると、あっという間に始業の時間。1時間目の授業に行ったはいいけど、プリントをつくり忘れていることを思い出しました。全部動静表が悪い(笑)。なので、三角関数の証明問題をあてて、その間に印刷しましょうか。
帰ってきたら、まだやってません。まぁええか。そのうち生徒が出てきて、解きはじめます。少しずつ手助けをしながら、ゆっくりと式変形をしてきます。そして
「どや、問題の右辺を見てみ」
「おぉ!」
その瞬間、見守っていた子らが「うぉー!」と言いながら拍手喝采です。いいクラスです。
でも、学びの中で自ら孤立していく子もいます。どうやって学びの「輪」の中に誘い入れるか。難しいな。でも、それをすることで団体戦になる。
授業が終わったら、再び動静表づくりです。あ、そう言えば、成績を出さなきゃ。と、プリンターが動き続けています。誰かビッグデータを放り込んだな。しかたないです。待ちです。で、各種書類を出して、ようやくひと息。次は夏休みの課題づくりです。日付を変えるだけでいけるかと思ったけど、どうもそういう感じじゃないですね。そうか、去年と進度が違うんだ。ということで、2学年分を一から作成です。ちなみに、明日からの3連休を考えると、今日がタイムリミットです。
その最中、3年生の授業。
い「いや、おとついたいへんでな。マスコミから取材依頼があってな」
生「news23!」
い「なんで知ってんねん。バレてた?」
生「うん」
バレてても、特にいつもと変わりない関係です。いや、少し変わっているのかな。わたしのことを「知った」ということ。
そう言えば、2年生の生徒が「J高校の教員紹介」のスライドで、他の教員はまともな写真なのに、わたしだけこれの写真を使っていました。それはそれでうれしいけど、その子にもバレてるわけです。でも、いつも笑顔で接してくれている。こんなに立派な話ではないけど、こういうのがわたしらしいんだろうな。
授業が終わったら、再び夏休みの課題づくりです。うんうんうなって、定時の30分ばっか前に完成。とりまプリントアウトして担当教員に渡して、ようやくひと息ですね。
ということで、定時を少しまわって退勤。家に車を置いて、再び京都駅へ。4月に一緒に呑んだ「ハンセン病市民学会「啓発資料調査部会」」の第3回学習会の懇親会会場をまたまたわたしが抑えることになって、いつものニューエビスノに向かいます。今回は徳田弁護士がスピーカーをされたようです。話が聞きたかったけど、とうていそんな時間もなく、宴会会場でのみ話を聞くことになりました。
うーん、すごい人です。そして隣には和泉せんせい。国賠訴訟の重要人物がそろっています。なんちゅうところに自分はいるんだろうと思います。が、そこはそれ。メッチャ勉強になる話を聞きながら呑むお酒はおいしいです。そして2次会はマダンセンター。どんどんひどくなってます。まぁでもこんなのでええんやろな。

馬に蹴られる

目を覚ますと、いつになくお腹が痛いです。昨日のギョースーの冷凍焼肉の食べ過ぎか?でも、食べたのはほとんど野菜でした。もしかしたら、肉の脂がアタックしたのかもしれませんね。安いジンギスカンを食べた時の感じと同じです。まぁ、脂を受けつけなくなっているのは、悪いことではないです。てか、ウトロの焼肉だったら大丈夫なので、質の問題ということにしておきましょう。
ということで、出勤です。明日は午前午後と出張です。ということは、担任さんのインタビューとか、必要な資料の用意とか、いろいろしなきゃなりません。しかも、月曜日です。空き時間はほとんどありません。そして、夜の仕事の準備もあります。
とにかく、ほっとひと息つく間もなく、準備開始です。とにかく資料作成ですね。過去の職会資料を探してみたり、いろいろやらなきゃなりません。
と、授業です。今日は試験返しだから、授業そのものはキツくないです。
授業の第1声は
「昨日、何がありましたかー」
からです。もちろん
「七夕」
とかいう声は返ってきます。が、そのあたりはおいといて、
「東京都知事選挙がありました」
と。そこから、主権者教育をしばしやるなど。そして、ドキドキものの試験返しです。阿鼻叫喚です。その後、三角関数・指数関数・対数関数のことを話して時間をつぶしていたら、突然チャイムが鳴りました。そうか、40分授業か。助かった。
2時間目も主権者教育、3時間目はインタビュー、4時間目も主権者教育。昼休みもインタビュー。おべんと食べて、5時間目はようやく授業。6時間目は会議。疲れた。
通常ここから夜の仕事までの間、ほとんど時間がありませんが、今日は1時間あります。助かった。ここで最後の準備を終えて、お次は夜の仕事の準備です。2年前に何をやったっけ。そうか同和教育の歴史か。でも、その前にキャリア教育の歴史をやらなきゃなりませんね。なので、資料をプリントアウトしておべんきょです。そうそう、こちらの資料もつくらねば。
そして職場を脱出。
夜の仕事も第1声は
「昨日は何がありましたかー」
です。
「阪神の逆転」
はさすがです。そこから、主権者教育(笑)。
そして、キャリア教育の歴史です。明治期から大正期って、実はいい時代だったんだろうなぁ。そして戦前です。思わず学徒動員にからめて父親の話をしてみたり。そして、戦後初期の話。戦前と戦後って、価値観の断絶はあるけど、人の断絶はあまりないはずですよね。そうすると、人の豹変があったのかな。胡散臭いと言えば胡散臭いです。ただ、その胡散臭さが「民主的な教員」に向かってしまうので、やはりよくないかな。それよりも、変わらない「政治家」に向かう必要があるかな。
そして、ポートフォリオだのe-ポートフォリオだの。
てか、そもそもキャリア教育が必要とされてきたのは、社会の変化だけど、社会の変化に学校を合わせるというあたりの胡散臭さですよね。さらに、「何のために学校を合わせるか」というあたりは、胡散臭さを通り越している気もします。
そこから、「今日もあの子が机にいない」からはじまる同和教育の営みを少しだけ。土田さんから学んだ内容です。
そんなこんなで、夜の仕事終了。
さて、週の最初に馬に蹴飛ばされたような仕事をしたから、あとはなんとかなるかな。
てか、水曜日は村本か…。

久しぶり

今日は朝イチ、Y市でお座敷があります。なので、朝は少しだけゆっくりできました。が、疲れはとれてません。ヤバイな。
それでも京都駅から新快速に乗ってY駅へ。公用車で迎えに来られたのはつむぎの会の飲み会で出会ったHさんです。向かうはK幼稚園です。実は、K幼稚園には13年前に来ました。なつかしいなぁ。あれからずいぶん遠くまで来たなぁ(笑)。
てことで、保護者の方があつまってこられて、お座敷開始。ちなみに、13年前はミッション1しかなかったけど、今はなんパターンあるのかな。まぁ違いは微々たるものですがね。今回はミッション5で行くことにしました。
とにかく最初から飛ばしまくりです。理由はひとつです。眠いからです(笑)。ただ、このスピードにみなさんついてこられるか?まぁでも、「入り」がこのスピードになってしまったからしかたなぃなと。
ということで、話しはじめました。が、笑い声がない。困ったな。まぁしかたないです。たぶん、笑う「間」を与えてない。いつもの悪循環です。が、よく見ると、にっこり笑顔になったり、「そこで反応されるんや!」というところで反応されたり、「同じ時間」「同じ世界」におられることが伝わってきます。中にはじっとわたしのほうを見ている方もおられて、恐縮しながらもうれしいな。
そんな感じで、終了時間の10時半ジャストに終わりました。
終わったあと、イスの片づけをされてる保護者の方が「おもしろかったです」と言ってくださって、またまたうれしい。「よかった」「勉強になった」よりも「おもしろかった」がほめことばです。
てことで、またまたHさんに駅まで送ってもらってガッコに向かいます。まぁ午前に終わったってのもありますが、今日、ふたクラス試験が返ってきてるので、それの採点をしなきゃなりません。なにせ、明日がない。なんでこんな日程になるんだろう。
てことで、職場に行くと、支店長と副支店長が
「あれ?来たの?」
とご発言。来ますがな。
さらに支店長が
「話がある」
と。
ビビりながら支店長室に行ったけど、大切だけどたいしたことない話でホッとしたり。
そして、おべんとのあとは採点の祭典です。とにかくふたクラスやりきらなきゃ。が、突然眠気が。ヤバイな。どうする?
横になろう。
20分ほど横になったら元気になりました。さらに糖分を補給して、採点再開です。そんな感じでゴリゴリ採点して、ノートチェックもすませて、度数分布もつくって終了。やり切った!
さて、帰ってビールを飲もう。