で、K戸大学まで一緒に行って、Kちゃんは山を見上げてました。
で、ひょいと横を見ると、毎年わたしに声をかけてくださっているH木さん*1がおられます。いつもの柔らかな口調で
「あの、すぐにいいですか?」
「えぇ、でも、2時からですよね」
「いえ、1時半から」
「え!」
すでに1時半です。完全に時間を間違えてました。いやぁ、駅からタクシーで来てよかった^^;;
てことで、ちょい遅れでお座敷スタート。聞いてくださったのは日曜日であるにもかかわらずわざわざ来られた、約15人の学生さんです。
みなさん、基本的におとなしめなので、「爆笑」なんてことはありません。でも、聞いてくださる笑顔を見たら、それぞれに楽しんでくださっているかな。
終わってからも、いろいろ質問が出てきたり、帰りの廊下で立ち話をしたり。この間の高校生相手もしんどくもおもしろかったけど、今日のもまたおもしろかったですね。

*1:ちなみに学部長

足つった(笑)

今日は、午後から奈良の高校で人権学習のお座敷です。高校生のみなさんに聞いてもらうのって、いつ以来やろう…。この時以来かなぁ。
正直、生徒さんたちはこわいです。興味があるかないかはっきりしています。興味がなければ、たとえ聞いているふりをしていても、反応はイマイチです。興味があれば、友だちとしゃべっていても目はこっちを向いてくれているからわかります。
で、この勝負、わたしの身ひとつでやらなきゃなりません。
しかも、1時間程度でしゃべらなくちゃならなくて、そうすると無駄な枝葉を刈り取って、エッセンスを残す作業をしなくちゃなりません。わたしの話は、元来枝葉がほとんどで、それをなくしたら「なにが残るねん(笑)」状態なんですが、それでもちょっとは残るわけでして。ただ、それがなにかを選定するのがけっこうむずかしい。
てことで、今回はわたしにしては珍しく、プレゼン資料をプリントアウトして、なにをしゃべるかとか、スライドの切り替えとか、入念にチェックすることにしました。まぁ、話はじめたらどうせ全部飛んでしまうのですが^^;、それでも無駄にはならないはずです。

会場は体育館。プロジェクタにパソコンを接続したあたりで、吐き気がしはじめました。ものすごいプレッシャーです。逃げ出したくなりました。でも、ここまで来て逃げるわけにもいきません(笑)。てか、この学校にも当事者がいるはずで、それを感じた教員がわたしに声をかけてくれたんです。
時間が近づくと、続々と生徒さんたちが体育館のあたりに来られます。それを見ていると、ますますプレッシャーがかかります。足に力が入りません。

そんな状態から話はじめたのですが、いままで出会ってきた在日の子やムラの子の話をしはじめたら、次第に生徒さんたちがこっちを向いてくれはじめていることに気がつきました。
わたしに声をかけてくれたのは、昔から一緒に在日外国人教育にとりくんできたなかまなんですが、
「ここの学校に来ている子はいろんなものを抱えている」
って言っていました。たぶんそうなんでしょうね。見た目はヤンチャですが、わたしが担任してきた子どもたちの思いと、どこかでなにかが引っかっているのかな。
話しているうちに、だんだん安心してきました。
最後のオチも、あらかじめ準備をしておいたこともあってか、すとんと落ちて、最後のあいさつをしようと思った瞬間、足の指がつりました(笑)
「ごめん、足つった」
と、壇上のヘリに座ったら、子どもたちはみんな笑ってくれました。その笑い声のなんとも優しいこと。
なんとも言えないほんわかした気持ちで終わることができました。
たぶん、かつて担任した子どもたちや、今日着ていた「誇T」*1や、いろんなバックアップがあったんやろなぁと、ふと思いました。

それにしても、すごい汗をかきました。
家に帰ると誰もいません。扇風機の風を楽しみながら呑むヱビス、メッチャうまい!

*1:伊丹のムラの青年部のオフィシャルTシャツ

まぁ、わたしはほとんどしゃべってないけど(笑)

朝、
「やぁ」
とか言いながらのっそりあらわれたのはカントクです。今日は昼過ぎに「京都みなみ会館」で舞台あいさつなので京都に来られました。
しばらくふたりでモーニングチューハイをあおりながらダラダラだべり。11時過ぎに
「そろそろ行くか」
と歩き出しました。にしても、ふたりともえーかげんなかっこうです。なんせ、監督の足元は素足にパチモンcrocs@フランクフルトですから。
今回は劇場の方が司会をされてのあいさつだったんですけど、主としてカントクに向けられた質問が多くて、わたしは横でニコニコしながらうなづくという、なんかありがちな役目になりました。
お客さんはそんなに多くなかったのですが、あきらかにお友だちがいたりして、
「ホームやなぁ」
という感じでした。で、廊下に出ると別のお友だちとあいさつ。来てくれてはったんや…。
その後、劇場に貼っておくポスターにふたりでサインしたりして(笑)、いちおう今日のイベント終了。

.jp公開シンポ

今日は午後から.jpの公開セミナー。それにしても、なんというかなメンバーでもありますね。なにせ、三橋順子さん・山本蘭さん・鶴田幸恵さんにわたしなんで。でも、論客としては、わたしはあきらかに一段下。かなりなアウェイ感があります。
朝起きていろいろチェックをすると、きちんと講演原稿をつくっておられるかたもいらっしゃいます。う〜ん、まだなにを話すか考えてないわたし^^;。でも、役回りとしては理解しているつもりなんで、その線でいきましょう。途中でVTRを見てもらおうと思ったけど、与えられた時間は30分。編集しなきゃ。で、ソフトをダウンロードしてきて編集準備を整えたところで、ホテルをチェックアウト。
会場近くでガソリンを補給して、会場へ。画像の編集なんかをしていると、シンポジストのみなさんが続々と登場。みなさん、なごやかにあいさつをしておられます。と、鶴田さんがふと質問しておられます。
「いつきさんは?」
「あそこに」
「え?あぁ!いた…」
なんでも完全にオーラが消えてたみたいです。えー、ふだんはそんなにオーラがやかましいのかなぁ^^;。
と、そこに山本蘭さん登場。わたしよりオーラがありません。もう、仕事が大変で、ろくに休む暇もないらしいです。大丈夫ですかいな…。

で、シンポ開始。
まぁ、内容は多岐にわたるのでおいといて。でも、互いの立ち位置の違いがはっきりしたという意味では、なかなかいいシンポだったのかな。
ちなみにわたしの立ち位置は…。

わたしは 「活動家」とか「運動家」では ありません。人々がわたしにどういう レッテルを貼っているかは知りませんが、少なくともわたしのアイデンティ ティはそこにはありません。では、 わたしのアイデンティティの基盤は何かという と、「学校教育労働者」です。 つまり「学校教育」というある種 の権力関係に基づいたフィールド、教育という労働をしているということです。
で、なぜこの確認が必要かといいますと、わたしの物事への判断基準は「0− 100」ではないということです。言い換えると、「正しさの中にも間違いがあり、間違いの中にも正しさはある」と考えてい ます。と同時に、わたしは「弱さ」や「情けなさ」や「あいまいさ」や「もろ さ」なんかを、とても大切だと思っています。なぜなら、そういうものの中に真実が含まれている可能性があると思っているからです。

ある意味、とてもずるい立ち位置だと思うし、「弱さ」や「情けなさ」や「あいまいさ」や「もろさ」に依拠した瞬間に、限りない自己肯定というか、自己弁護というか、ベタに言うなら「いいわけ」がなりたってしまうので、そこのバランスが難しいのではありますが^^;。
で、そんな話から、結局、トランスジェンダー生徒交流会をしながら考えたことを話してみました。
他の3人とはまったく異なるアプローチなんで、やっぱりアウェイ感満々だったのですが、わたしが語れることはそれくらいなんでねぇ。
あと、論議の中で
「あ!」
と思ったのが、「GIDは病気か否か」という話なんですが…。みなさん、「精神疾患だ」「身体疾患だ」「脱病理化だ」みたいな話をされていたのですが、わたしの発言は
「どーでもいい」
でした。結局、わたしの感覚はそういうことなんです。正しさを求めないわたしですから(笑)。
そうそう、アウェイ感のもうひとつの原因は、わたし以外が全員関東(東京)を拠点にしておられるということもあったかもしれません。それは、LGBTにかかわる論議になった時に感じました。まぁ、ここに関してはわたしは語るべき言葉は持っていないので何も言えませんでしたが…。

まぁ、そんなこんなで4時間半に渡るシンポジウム終了。
さすがに疲れた…。

今年度初お座敷

夜は東大阪でお座敷。
去年の6月に話を聞いて下さった方が「ぜひ」と声をかけて下さって、今回のお座敷になりました。
にしても、東大阪、ちょいとビビるんですよね。去年の12月に話をさせてもらった時、あまりウケなかったんですよね。はたしてどうやろ…。
で、お座敷スタート。
う^^;、か、固い^^;。
ヤバイです。てか、それだけじゃなくて、今朝の寝不足がかなり効いています。しかも、今年度初のお座敷。セリフ(笑)を忘れているかも。
それでも途中から
「あー、こういうノリなわけね」
とペースをつかんでくださる方が徐々にあらわれだして、少しずつ和やかな空気に変わっていきました。最後はすごく聞いていただけた手応えがあって、拍手がことのほか大きく聞こえた気がしました。
今年度の初が東大阪でよかった…。

新ネタ確定か?

今日は、京都アメリカ大学コンソーシアムとかいうところで留学生相手のお座敷です。
これ、おととし話をさせてもらって、去年は原発事故の関係でなくなったヤツです。で、今年は復活したと。
わたしとしては、はじめてスライドを使って話をしました。まぁいろんな作文を見せるためなんですけどね。で、作文見せても、ふりがなつけてないから、たぶん読むのたいへんです。だから、結局全部読みました。なら、スライドいらないじゃんということになるんだけど、たぶんあったほうが集中しやすいんじゃないかなということで、自分の主義とは違うけどつくってみました。
まぁ、ところどころで笑いもとれたし、それでも1時間20分話ができたので、よしとしましょうか。

またまたトーク

今日は夕方からCINEDRIVE 2012関係で、またまたカントクとトークらしいです。これで5回目ですよ*1。さすがにダレて慣れて来ました。
十三駅前でカントクと合流して会場へ。今日は10人ちょっとらしいです。でも、あらかじめ
「2〜3人かも」
とか聞いていたので、大入りですね。
今日は司会の方がおられたのですが、途中から関係なしにやりとりができるようになったのは、この間のトークのおかげですね。
約30分のトークも無事終了。

*1:含む、トリウッドの2回

いつもお世話になってますm(_ _)m

今日は、いつもお世話になっているNPO法人JUMPの方がやっておられるPTA@小学校の研修会です。
「2時間たっぷりしゃべってや」
ということでしたので、ホッと一安心。でも、最近疲れ気味やし、大丈夫かなぁ…。
ここの小学校、もともと児童数がかなり少ないらしいです。なので、必然的に保護者の数も少ない。それと、基本的には動員をかけない主義とのこと。しかも、今日は冷たい風が吹く雨の日。悪条件が重なりまくっています。てことで、参加された方は少なかったのですが、それだけに、
「聞くで!」
という熱気が感じられました。なかでも会長さんがすごい!ことごとく反応してくださいます。おかげさまで、2時間があっという間に過ぎました。

今日も中学校

なんか最近、立て続けに
「中学生活最後の人権学習を頼みたい」
なんていう話が3件まいこんできました。「第2のふるさと」の言葉を借りるなら
「すいやなぁ」
って思うわけですが(笑)
でも、今日行くガッコはこれのクレジットにも出ているガッコなんで、断るわけにはいきません。てことで、今年も行かせていただきました。
並んでいる子どもたちを見ると、なかなかクセのある顔をしています。ファイトがわきます。話はじめると、なんか頭があちこち動きます。でも、ところどころでピッとこっちを向きます。なんか私語してるふうに見えて、実は聞いているのがわかります。てか、気になってるんですね。
変に全員ピシッと前を向いているより、たぶんこういう子らの方が、自分のなかに落とし込みながら聞いてるんやろうなぁと思います。
てことで、1時間10分ぐらいの話終了。考えてみると、中学生向けとしては長いのかも…。

今日は佐世保男女共同参画センタースピカで行われている「スピカまつり」のワークショップです。
会場に到着して、展示されているスピカまつりの過去のチラシを見ていると、講演会の講師としていろんな人が来られています。っと、石坂啓やんか!みたいな。ちなみに、今回は吉永みち子さんが来られていたようです。
で、11時からお座敷開始。お客さんはほとんどが女性*1。それも、ちょっと年齢層が高め*2。さらに、スピカまつりに来ておられるわけですから、ジェンダーに関心のある方々です*3。もう、はっきり言って一番話しやすい方々です。
話しはじめたら、予想通り、みなさんネタはちゃんと踏んでくださるし、「これは」と思われたらガチで聞いてくださるし。わたしにとっても楽しい時間を過ごさせていただきました。
でも、こういうのに慣れたらあかんな。

昼食休憩をはさんで、午後からは相談受付or質疑応答タイムです。
どうやら主催された方は相談に来られる方がおられることを予想されていたみたいなのですが、その方が今回不参加ということで、質疑応答タイムということになりました。
ふだんだと、長くてせいぜい10分程度なのに、今日は1時間半もあります。ところどころに生徒交流会のビデオを見せたり、パートナーの映像を見せたりしながら、たっぷりと「追加」の話をさせていただきました。
やっぱり、今考えていたりやったりしている最前線の話題は、こういう時間にしか話せないものですね。

ということで、3時過ぎまでいろんな人をと話をして、さらに個人的にちょこっと話をして、さくっと反省会なんぞして、とても充実した佐世保の一日が終わりました。

*1:と思う

*2:と思う

*3:と思う