今日もフル稼働→「現代社会と部落問題」

朝、野菜の無人販売所に久しぶりにものが並んでました。今日は大根。あまりにも葉っぱがおいしそうだったので、思わず購入。同僚さんも購入。ふたりして大根ぶら下げて出勤したら、車で出勤してる人がみんな大根見てて爆笑しました。

昨日、1時間目の授業をどうするか悩んだけど、やはり図書室学習はやめました。その代わりにやったのは公文式(笑)。
とにかく1枚できたら次の1枚をとりにくる。
あとは苦手な子のために、黒板に解き方を書いて、それを写させる。まぁ、図書室学習での「抽出」でやってることを、集めずに教室の中でやってるってことです。もちろん効率は悪いけど、しかたないです。ここで一定できる子を増やせば、次の週がやりやすくなります。
3・4時間目は受験が一段落した3人授業です。この間、自習にしてましたが、そろそろやるかということで、確率分布をやることにしました。中には社会学に行く子もいるので「量的調査をする時は、ある程度知ってたほうがいいよ」だけアドバイス。しかしこの子、もともと社会学を目指してたけど、わたしの授業を聞いてジェンダーにも関心を持ったとか。うれしいなぁ。
昼休みの後半からは6時間目の「オリパラ」の準備です。なんか、オリパラにはお金がつくんですよね。これ、何がこわいかというと、「パラ」の人の話を聞くんだけど、これを人権学習に読み替える人が出てくるんじゃないかと。まぁもちろんうちではそんなことはないですけど、そんな学校が出てきかねない昨今です。東京都が「障害を言い訳にしない」ってポスターをつくって、抗議の声があがって撤回になりましたが、バラリンピックは基本的には人権学習のネタにはならんのですが、「障害者の話だからいいじゃん」ってなりかねないです。
で、6時間目のオリパラを聞く余裕などなく、わたしは放課後の研修の準備です。

今日の研修の講師は阿久澤麻里子さん。タイトルは「現代社会と部落問題」です。そのものズバリです。でも、そのものズバリの話を、今聞いてる人なんて、この職場にどれくらいいるんだろうか。
たぶん、年配の人は「士農工商」でとまってるだろうし、少し知ってる人は「中世起源説」あたりまではいってるかな。でも、通史で知ってる人は、たぶん各校の人権担当で、かつ長くやってる人くらいかな。さらに「今何が起こってるか」みたいな最前線の話を知ってる人はほとんどいないんじゃないかと思います。まぁ、このあたりのことをきっちり追いかけてる人は、たぶん府県レベルでカウントって感じなんじゃないかって話です。それくらい教員は知らない。というか、学校の中に閉じこもらざるを得ない状況があって、知らされてない。
なので、ここは阿久澤さんに来てもらおうと。
で、話の内容はとてもわかりやすくてよかったです。
『全国部落調査』事件の話を中心に、今、ネットの中でなにがおきてて、その何が問題なのかって話をとてもわかりやすく話してくださいました。さらに大学ではあるけど教員なんですよね。なので、学生たちのレポートを通して、そのネットの中のできごとが若者たちにどのような影響を与えているのかということも話してくださいました。
それにしても、法切れを根拠とした「部落問題は解決済み」という主張や風潮が、いかに部落差別を拡散し助長することにつながったかってことが、ほんとによくわかります。ここで出てくるのが「土地差別」なんですよね。
つまり、「人」と「土地」を結びつけ、その「土地」を「被差別」と結びつけることによって、「人と被差別」が結びつく。その後者を結ぶものが『全国部落調査』だし、そこで具体的な行動としてあらわれるのが「土地への忌避」となるわけです。
これはやはり奥田均さんかな。
てことで、充実した研修会も終了。後かたづけは若いしにまかせて、わたしは阿久澤さんと京都へ。ほんとは仕事に向かわなくちゃならない阿久澤さん、あまりにも体調が悪いので帰るとのこと。ならば、一杯だけ飲みましょうと誘うわたしはアカンやつですね。
てことで、駅中のパブでA久○さんと一杯だけビールを飲んで帰りました。
帰る途中に部落解放同盟京都府連に寄って、少し用事をしたのですが、その時聞いたのが、今年に入って差別落書きが急増したとのこと。まぁ、膿があらわになったってことなのかもしれないし、底が抜けてるということなのかもしれないし。こんな話も、知ろうとしなきゃわかりませんよねぇ。

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