少しずつ終わっていく

2月も中旬です。高校の授業は、基本的には2月いっぱいしかありません。なにせ、3月1日は卒業式があって、たいていその翌日くらいは授業があるけど、そのあと試験に突入して、あとあるのは試験返しくらいです。で、2月はというと、最近は「前期選抜」なるものができました。
かつて京都の高校は「AT(Achivement test)」というのが3月にあるだけで、そのあと一部のガッコで補欠入試がある程度でした。でも、いつの頃からか、「特色あるガッコ」とか言って「特色選抜」とか言って一部のガッコで実施してたのが、いまや京都府全体で「前期選抜」とかやりはじめてます。授業時数確保とか言ってますが、このために「前日準備」「当日」「合格発表」と、最低でもまる2日はつぶれてます。さらに入試1回に必要な仕事量はハンパないです。そのための準備からはじまって合格発表後の処理まで考えると、担当者は「ひー」ってなります。まぁ、わたしは担当者じゃないですけどね^^;。
たぶんえらい人たちは、1日が24時間で1年が365日であることをあまり考えてないんだと思います。もちろん勤務時間が7時間45分であることもね(笑)。

てことで、2月の中旬になると、ほんとに「そろそろ終わり」感がただよってきます。
さらに、中間試験の時はインフルエンザにかかったために授業が詰んでしまったので、そんなことにならないように(笑)、学年末試験に向けてハイペースで授業をすすめたので、試験範囲が終わってしまうクラスも出てきたりします。
今日もあるクラスが試験範囲が終わりました。
考えてみると、うちのガッコ、来年度から3年生には必修科目としての数学はなくなります。選択科目で数学とる子はほとんどいません。となると、今日が高校生活最後の数学の授業となる子がたくさんいます。さらに進学したとして、進学先で数学とる子はそんなにいるとは思えません。わたしですら、ぜったいイヤでしたから(笑)。
となると、この授業が人生最後の数学の授業となる子もたくさんいるわけです。というか、ほとんどの子がそうじゃないかな。
なんかそう考えると、責任みたいなものが浮かんできます。果たしてその子の人生最後の数学の授業にふさわしい授業だっただろうか。人生の中で、ふと思い出してくれるような1年間を過ごせたんだろうか。

2月はそんなことを考える季節です。
そして、あと2ヶ月もすると、そんなことは忘れてる季節を過ごしているはずです。

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