「これでええんか?」2連発

今日は健康診断の日です。なので、午前も午後もバタバタ。そんな中、昨日出揃った新入生の人権についてのアンケートの集計をしました。とは言え、マークリーダーで読み込んで、あらかじめつくった集計用のシートに貼り込んで、そこからプリントアウト用のシートに貼り付けるだけのことなんですけどね。
でも、その結果を見て、いろいろ考えるところがありました。
いや、いいことももちろんあります。が、「これでええんか?」と思うところも多々ありました。なにより、部落差別や在日朝鮮人差別について「よく知っている」「だいたい知っている」と答えている生徒が激減しているのはショックでした。わたしが重視してるのは「今年の結果」じゃなくて「経年変化」です。なので、グラフはつくりません。その代わり、びっしり数値が並んだ表をつくります。それも、現在在席している3学年の経年変化だけではなく、おそらくは知識や意識のターニングポイントとなるであろう「法切れ前」「法切れ後」「学区改変前」が載っています。これらと比較すると、ほんとうに激減です。当然のことながら「どこで知ったか」も「学校」と答えている子どもは20%にも満たない数値です。そして、在日朝鮮人差別については「映画やテレビ」がトップです。これ、来年度は「ネット」を入らなきゃならんかな。
ちなみに、その他のさまざまな人権課題のうち、一番「知っている系」の数値が高かったのは「障害者」でした。まぁ、さもあり南京玉すだれです。理由は2つで、もともとこれは数値が高いということと、さらに障害者差別解消法とのからみでしょうね。でも、そこで教えている内容はどんなものかなぁとは思います。果たして「社会モデル」をきちんと教えているのかなぁ。それとも「社会に入れてあげる「ため」にさまざまな「配慮」が必要なんだ」という感じなのかなぁ。総体としては限りなく不安です。そしてもうひとつ不安なのが、「障害者差別解消法」のあと数値が上がったとするならば、当然のことながら「ヘイトスピーチ規制法」「部落差別解消促進法」成立のあと「部落差別」「在日朝鮮人差別」についても、来年は数値が上がるはずなのですが、果たしてこれらの数値が上がるかどうか。このあたりに注目したいですね。
と同時に、うちの人権教育・人権学習が問われるところでもあるわけです。

そんなことを考えながら、家に帰って、ビールを飲んで、報道ステーションを見ると…。
グルメンピックの話をやってます。曰く「シュレッダーにかけた」「携帯が水没した」「グループからはずれたので過去ログにはアクセスできない」。
これ「ハードディスクにドリルで穴をあけた」とか「携帯水没」とか、この間国会でやってきた証拠隠滅をさっそくやってます。
これからどんどん証拠隠滅が流行るでしょうね。だって、国会で「やってもかまわない」って堂々とやってるんだから。
自分たちがやっていることが、この社会の質をいかに落としているかということ、そして、それを放置するマスコミやわたしたちが、その質を落とすことに加担しているかということを、ほんとうに意識し、変えていかないと、マジでヤバイと思うのですが…。

てことで、明日の授業のマクラは決まりですな。