今日はフィールドワークが終わったら呑みにいこうと言っていたのに、なんか、みんな「用事がある」とか言って帰っていきます。あまりにも落胆しているわたしを見かねてか、柏葉さん
「うちで呑むか」
と声をかけてくださいました。そ、そんな…。ありがとうございます(笑)。
てことでおじゃましてしまいました。
で、ふたりでビールを呑みながら、「おもて」では言えないいろんな話。まぁそんな話に交えながら、今日の感想なんかも言ってみました。
柏葉さんの話って特徴があります。それは、部落差別の話がほとんど出てこないということ。ひたすら皮革の話です。もちろん底流に部落差別のことはあるにしろ、ある程度想像しないと、それがあることがわからない。おそらくこれは柏葉さんの生き方と共通しているんでしょうね。
「差別はある。それでも自分の道を進む」
という感じでしょうか。柏葉さんご本人も
「そんなん気にせぇへんねん」
と言っておられます。
もちろん差別の話をされたら、いろんなことが出てきます。でも、それよりも柏葉さんがわたしたちに伝えたいことは、皮革のことなんでしょうね。
「僕はほんとうにつまらん人間だと思うよ。革のことしかわからへん」
と言われます。そう言えば、ふたりでビールを呑みながら話していることの中に、例えば阪神の話なんて一切出てきません。
「僕はな、野球もサッカーも大嫌いやねん」
話の内容はひたすら革です。でも、そこからスタートする話が広く深く興味深い。やっぱり家まで押しかけて話をさせてもらってよかったと思いました。メッチャ迷惑かけたけど。