こんなものを見つけてしまった^^;;
私を読んで理解して 「生きている図書館」京都で開催
2011年12月16日(金)14:45
■障害者らへの誤解や偏見 あすから2日間
障害のある人や薬物依存の経験者ら、誤解や偏見を持たれやすい人を「生きている本」として貸し出す催し「リビングライブラリー」が17、18日に京都市左京区の国立京都国際会館で開かれる。対話を通して理解を深めてもらおうという試みで、今回は発達障害のある子を持つ母、高次脳機能障害の若者、トルコなどからの留学生ら、さまざまな背景を持つ十数人が「蔵書リスト」入り。主催団体は「多様な生き方への理解につながっている」と手応えを感じている。
本役の人たちが自分の思いや体験を30分間で語り、小人数に限定された読者は一定のルールのもと自由に質問できる。デンマークで暴力廃絶を訴える若者グループが2000年に始めたのがきっかけで世界に広がり、日本では平成20年に京都で初めて開催された。
「最初の頃は協力者を探すのが大変だった」と、主催する「リビングライブラリージャパン」事務局を担当する東京大学先端科学技術研究センターの特任研究員、玉利麻紀さん(36)。断られることもあったが、次第に「自分の人生を整理して考えられる」などと、「本」を引き受けてくれる人が増えた。
今回で4回目となる京都府立高校の教諭、ほにゃららさん(××)は男に生まれたが、体と心の性が一致しない性同一性障害。結婚し2人の子供をもうけたが、女装をやめられず、「自分は変態や」と悩んだ。そんな自分を心の奥にしまいこもうとした。
平成9年、転機が訪れた。性にとらわれない生き方をする「トランスジェンダー」という言葉を知り、封印していた自分と向き合った。妻に打ち明けたのは2年後。ひげをそり、髪を伸ばし、やがて名前も変えてホルモン投与も始めた。家族や周囲の理解を得ながら学校でも心に合わせた姿で生きる。
リビングライブラリーを評価するのは「見せ物にする試みではない」と言い切れるから。「私の話をするうちに、触発された読者が自分の話を始める。相手の人生の一端が見えるわけで、それがすごく面白い。双方向の対話だからこそ、自分の内側から言葉が出てきて、一緒に物語を紡いでいく楽しさがある」と土肥さんは強調する。
玉利さんは「無関心が一番怖い。興味をもってくれたら大成功。多様性への理解を深めるきっかけになっていると思う」と話す。
詳しい開催情報はリビングライブラリージャパンのホームページ(http://living-library.jp)で。