お留守番

パートナーは小学校の行事の引率とかで、朝早くに出ました。子どもたちは、なかなか起きてきません。まぁ、いいかということで、コーヒーを飲みながら新聞を読んでしばらくゆっくりした時間を過ごしました。
やがて子どもたちが起きてきて、朝ご飯の準備。しばらくなにやかにや用事をしていたら、気がついたら昼時。先週に引き続き、お昼ご飯はお好み焼きです。下の子ども用にはノーマルお好み。上の子どもと私には、ネギのキムチとカス入りのお好み。山芋をたっぷり入れたらフカフカのお好みに仕上がりました。
庭にちっちゃな机を出して、久しぶりのアウトドア気分を楽しみました。

Help!・その2

帰りの車の中のニュースで…。
安倍氏が総裁選出馬表明とか。「美しい国、日本」その内実として「自由と規律を知る凜とした国」「他国から尊敬される国」。なんかいろいろ言ったらしいです。
こわい…。
「美しい」の中身は誰が決めるの?「規律」の中身はだれが決めるの?「尊敬」って誰がするの?
あまりにも形容する言葉が多すぎます。形容詞の中身は、人さまざまだし、その自由度が認められるものだと思うのです。でも、それを一般化してしまう動き。こわすぎます。
「規律」ひとつとっても、先日の校内研修ですら論議がありました。わたしなんて、全員がきちんと前を向いて静かにしている教室*1よりも、みんなが数学について教えあいながらワヤワヤやっている教室*2の方が、はるかに規律があると思っている。でも、ウチの学校でも大半の教職員は前者が「規律」と思っている。たぶん、「規律を知る」となると、わたしなんてつぶされるんだろうなぁ。そういう教育改革を「上から」やるわけでしょ?しかもそこに「自由を知る」なんてある。完全な矛盾だと思いますけど…。
「尊敬」。誰かから尊敬されるのって、「尊敬されよう」と思ってできることじゃないと思うんですけど。自分がしなくちゃならないと思うことを淡々とやった結果として、もしかしたら尊敬されるかもしれないです。でも、そんなことは自分が望むこととは別に、副次的にくっついてくるかもしれない結果でしかありません。
再度掲載です。

庭上一寒梅  (テイジャウノイチカンバイ)
笑侵風雪開  (ワラフテフウセツヲオカシテヒラク
不争又不力  (アラソハズマタツトメズ)
自占百花魁  (オノヅカラシムヒャッカノサキガケ)

*1:裏返せば、「自分のことだけをやる」考え方

*2:裏返せば、「仲間のことを考えながら自分も伸びていく」考え方

Help!・その1

行きの車の中のニュースで…。
大阪市では、同和地区に過剰に配置されていた教員を引きあげて…」「青少年会館の利用率が低いので、民間委託して…」
おいおい…。
そりゃぁ昨今報道されている不正行為はあかんと思います。でも、それと加配制度って関係ないっしょ。
そもそも、「過配」じゃなくて、「加配」です。「加えて配置」をしているんです。つまり、加配設置校は、教員定数外に教員が配置されているんです。結果的に、教員数に余裕があるんです。教員数に余裕があったら、最終的にその学校の教員の仕事に余裕が出てくるのです。それが、最終的には、その学校のすべての生徒に還元されていくんです。加配って、そういうものなんです。
加配を引きあげるということは、その学校の教員数が減るということです。ということは、例えば分掌配置をはじめ、試験監督や掃除監督などの細かいところにいたるまで、「引きあげ前」と同じレベルを維持しようとすると、加配以外の教員の仕事の負担が増えるんです。すると、その跳ね返りは生徒達に行くんです。
いま、現場では少子化に伴って、一校あたりの教職員の数が少なくて、ひいひい言っています。「生徒が少なくなったら教員も少なくなるでしょう」と思われがちですが、実は違うんです。生徒が少なくなっても、仕事の総量は実は、あまり変わらないんです。だから、いまの定数法では学校現場はまわらなくなってきているんです。なぜ、「加配を引きあげろ」という方向に行くのかわからない。なぜ「すべてに学校に加配を配置せよ」にいかないのか、わたしにはわからない。
同じことは、青少年会館の利用の問題にもあります。使えばいいじゃん。なぜ使わないの?いま、青少年会館は一般に開放しています。例えば、青少年会館じゃないけど、人権文化センターをトランス交流会で使った経験があります。使えるんです。なぜ使わないの?民間に委託して、なにかいいことがあるの?トランス交流会の時にはずいぶんと便宜をはかってもらったけど、あんなの、民間に委託したらできなくなると思います。それだけじゃないです。いま、「夜回り先生」みたいなことをやっている青少年会館もあるんですよね。それもこれもいっしょくたにしてつぶそうとする。
なにかが違う。話の展開の方向が、どこかまちがっていると思う。

てことで、始業の日

ウチの学校、9月の初め頃に文化祭があります。なので、今日から学校ははじまるものの、授業は午前中だけ。午後からはホームルーム活動です。そんな合間をぬって、「音響講習会」とか「照明講習会」とか、まぁ機材の取扱いの説明会が目白押しです。担当は、わたしと放送部。めんどくさいので、最初にちょこっと説明をして、後は部員にまかせました。いや、結局はそのほうが来年度以降への「申し送り」ができるんですよ。
で、わたしはというと、昨日買ってきたパーツで工作三昧。工芸室に行ってドリルとか電動糸鋸を借りて、ちまちまとものづくり。楽しい!
廊下で出会う教員に「こんなんつくったよ〜」と見せびらかして遊んでいました。その後に、「いや、遊んでいるんとちゃうし」とフォローすると「そんなこと言うてへんやん(笑)」とツッコミが入りました。いや、遊んでいるんです。
てことで、楽しい一日でした。

夏休み最終日

今日が夏休みの最終日でごめんなさい。すでに、学期がはじまっているところの方が、最近では多いんでしょうね。仕事に行く最中に、普通に登校している生徒にいっぱい会いました。そうそう、長期休業中って、渋滞が少ないんですよね。でも、この夏は8月終わりには渋滞していたから、やっぱり学期がはじまっているところが多いんだろうな。
で、2日連続の午前様で、朝からしんどいのなんのって。
で、夕方までいたのですが、ほとんどダウン寸前。
てことで、電気関係のパーツを買いにいくことを理由に、ちょっと早めに学校を脱出。
なにしろ、スポットライトのコンセントがコードむき出しとか、視聴覚教室のプロジェクター用のRCAプラグが踏まれてつぶれてなくなっているとか、無茶苦茶な状態ですから。さすがに、ホームセンターにはそのあたりのチョコチョコした部品は売っていないので、「寺町行って探してきま〜す!」ということにしました。
探していた部品も無事見つかり、お家へ。
久しぶりに家族と一緒にご飯を食べて、9時半頃にはテレビを見ながらウトウト。このままじゃ落ちると思ったので「ごめん、寝てきます」。布団に入ったら、速攻落ちたみたいです。

せっかくなので…

夜は、講師のみなさんと晩ご飯。「朝からなにも食べてない」とか「昼ご飯食べそびれた」とか言っておられます。さすがに若いなぁ。わたしはなにがあっても、とりあえずたいていの場合は昼ご飯は食べるなぁ。場合によっては…。やめとこ。
で、「底をさらえてくれるところ」とかでしばしoyajyな感じを満喫。でもここは回転が速いので、次の店に行ってさらに話。やたら電話がかかってくるビアンの友だち。「香ばしい電話やった。わたしがせっかく活動する時の名前を変えている*1のに、お母さん「わたしがつけた名前を使えないのか〜」って怒ってるの」。いい話やなぁ…。さらにYさんを呼び出して、もうひとくさり話。話が泥沼に入りそうになったところで「あしたも仕事やね」ということでお開き。
これで、2日連続で午前様じゃ。倒れそう(笑)。

*1:つっても、ひらがなにしているだけ

感想文を読んで

終わってから、書いてもらった感想を読んだのですが…。
たいていの人は「よかった」という感想なんですが、なかに「性が多様というならば、お好きになさればよろしいじゃないですか」なんていうのがありました。講師の方々、これを読んでひとしきり笑ったあと「この人、なにがあったんだろうなぁ」と、みんな逆に心配していました。この人「聞きたい人だけが聞くようにしてくれ」とも書いていたのですが、「君が一番聞かなくちゃならないんだけど、その前にやらなくちゃならないことがあるよなぁ」とも思いました。てか、同僚にも変なのがいるんだけどね(笑)。
他にも「ウチの学校に問題が起こっているならともかく、なにも起こっていないのにこんな研修をする必要はないのではないか」なんていう感想がありました。「なにも起こっていない」と思えるのは、きつい思いをしている生徒が隠しているからだということに気づいていないんですよね。「きつい思いをしている生徒がいるかもしれない」という想像力が働かない教員がいるというのが、見事に顕在化しましたね。それと、こういう研修って、「なにかあってから」では遅いからやっているということなんですけど、これもまたわからないんだなぁ。
ま、他の「重要(笑)」な課題の時には決して出てこない感想が出てくるのが、この手の「どーでもいい(笑)」課題の研修のおもしろいところかな。

午後のテーマは「性的少数者問題と学校教育」だ…

午後のテーマは、タイトル通りです。トランス・レズビアン・ゲイと3人も来てくれ、えらい豪華メンバーで話をされました。
まずは、前フリから。「「普通」の人が「変態のかわいそう」な人のことを聞く/なんとかしてあげるという発想では、この問題は解決しない」と、いきなり剛速球を投げてきました。すげぇ…。あたしゃ、まずは変化球から入るけど、すごい度胸です。でも、高校の教員なんて、これくらい言わなくちゃ効かないんですけどね。もっとも、これくらい言うと、逆にすねて聞かないという話もありますけど*1
で、前半は「知識」中心の話。ちょっと固かったけど、自分たちの話をまじえながら話してくれているうちに、だんだんと座も和んできて笑いもでてきました。いい感じです。
後半は、自分たちのライフヒストリーをカミングアウトを中心に話をしてくれました。また、セクシュアルマイノリティのおかれている状況にも簡単にふれながら、学校教育の課題についても話されました。3人とも若い人たちだったので、学校時代のことはかなりフレッシュな感触ですごくよかったです。
で、約2時間半の研修が終わったのですが、自分が話をするよりもよっぽど緊張をしました。

*1:自戒の念をこめて(笑)