少しの無理と、かなりの無理

玖伊屋の夜はバタバタしているので、ほとんど誰とも話をしませんが、朝はふと話をすることがあります。今日もそんな朝でして。
そんななかで考えたこと。
まわりの人にトランスを理解してもらうのって、すごくたいへんなことだと思います。ちなみにたいへんなのは「まわりの人」のほうですけどね。
で、カムアウトする側は、長い長い間我慢をしてきてようやく言うからきちんと伝えようとする。もちろん心の準備もきちんとして、ある程度の覚悟も決めて。ところが、受ける側は「ある日突然」です。
すると、「する側」と「受ける側」のキャパシティには当然のことながら差ができます。てことは、「する側」が「6割くらい」って思っていても、「受ける側」はキャパシティギリギリだったりする可能性があります。ましてや、「する側」が思いの丈をのべてしまうと、それは100パーセント近くになってしまわざるを得ません。となると、当然のことながら「受けとめきれない」となる可能性が高くなります。
これは双方にとって不幸かなと。だって、「する側」も「受ける側」も必死の思いなのに、それがすれ違っているからです。
じゃぁ、それをどう回避するかというと、「する側」が、「受ける側」の6割を見越して話をするしかないです。なぜなら、決定権を持っているのは「する側」だからです。
これ、たぶん「する側」にとっては、すごくフラストレーションがたまることだと思います。でも、そのフラストレーションを抱え込みながら、対話を途切れさせない営みを続けていれば、きっと「する側」と「受ける側」がともに「こんなもんか」と思える地点がくるだろうと思います。
「かなりの無理」は破壊につながるけど、「ちょっとの無理」は創造につながる。そんな気がします。

玖伊屋

夜はカフェ玖伊屋。今日のメニューはなんにしよう…。
まぁ、春だから「葉のもの」ですね。
まずは、春キャベツのクリームパスタ。あとは、春だけに生春巻き。それと、鶏肉の具たくさん味噌汁にひっかり粉を入れたパチもんのひっかり雑炊。あとは、切り干しサラダ。
この切り干しサラダ、かんたんにつくれるけど、すごくおいしいです。
切り干し大根にシーチキンをあえて、あとはレモン汁、塩、こしょう、さとう、おろししょうが、マヨネーズ、ごま油で味を整えます。もちろんこのままたべてもおいしいし、生春巻きの具にしてもいけます。
夜更けには、残ったパスタをニンニク、シーチキン、プッコチで味つけしたものをつくった人がいたらしい。これもなかなかのお味です。
まぁ、そんなもんを食べながらヘラヘラしゃべっているうちに眠くなってきて、台所のろうかに布団を敷いてもぐり込んだところで落ちました。

「かかる」か…

「病気にかかる」っていうのは、たぶん「健康な状態」がもともとあって、「病気な状態」になることで、それは治療の対象になるわけなんでしょうね。
で、たぶんGIDって、生まれながらのものっていうことなんでしょうね、たぶん。まぁ、「かかる」場合とか「悪化」する場合もあるような気がしないわけてもありませんが。
で、「その人としての健康な状態」は生まれながらに実現されていなくて、それが「治療の対象」になると。つまり、「生まれながらの治療の対象」ってわけか。まぁ、「健康な状態」はいまだ実現されていないわけですから、なにが健康かわからないけど、「いまだ見ぬ健康な状態」を目指して「治療」するってわけですね。
なんか、それってイヤだな。
まぁ、あたしゃトランスだから関係ないか。どっちかっていうと変態やしな。変態なら「治療」なんて蹴飛ばせる。
「生まれながらの変態」。かっこいいな。そっちがいい。

異変

なんか今年は変。一年生の最初の授業でもざわめきはなかったし、いまだに「クスクス」ってやる子がほとんどいない。なんでだろう…。可能性としては
1、完パス
2、完バレ
3、単に変なやつと思ってる
4、特に関心なし
5、すでに知られてる
ん~。まぁ、2か3やろな(笑)

と思ってたら、放課後一年生から呼びとめられました。
「先生と話したいと思ってたんですよ!

「なんで?」
「先生、性同一性障害っていう病気にかかってはるんでしょ?」
「かかるて(笑)」
さらに他の生徒に向かって
「テレビにも出てはるんやで」
「すごー」
いや、すごくはないんだが…。
てか、GIDって、かかるもんやったんや(笑)
てことで、どうやら答えは2と3と5みたいです。

で、上映会

朝ご飯は当然のことながら前日の残り物がメインです。もう、お腹いっぱいです。
昼前に東九条を出て、プラプラと歩いていきます。カントクはちょっと前に放浪の旅に出ました。後かたづけ組が残ってやってくれています。ありがたやありがたや。てことで、わたしはこのあたりを歩くのがはじめてなMちゃんを案内がてら一緒に行くことにしました。

で、会場に到着。N江さんが忙しそうに準備をはじめておられます。そこに、スタッフを頼まれた方々もやってこられます。カントクは時間ピッタリに登場。
とりあえず会場を開けてもらって音響のセットと機材チェックです。と、ここで問題発生。問題解決に向けていろいろ試してみたのですが、ここの調整卓、めっちゃ融通が利きません。あちらを立てればこちらが立たず状態です。それにしても、試写をした時に当然気づくべきだったんだ。めっちゃ落ちました…。

それでも会場にはたくさんの方々がきて下さいました。うちの同僚の方もきて下さったし、外国人教育関係の人も来て下さったし、もしかしたら、わたしの知りあいで関西在住の方々の半分ぐらいが来られていたのかなぁ。とてもうれしかったです。

上映会後はトーク
今回は、基本的にはわたしが聞き役で、カントクが語り役です。考えてみると、映画をはさんでふたりできちんと話をしたことがなかったので、わたしも知らないことがいっぱいあります。「作り手」としてのカントクから聞きたいことがいっぱいあります。今回はけっこう時間をもらえたので、ゆっくりと聞くことができました。
でも、たぶん聞きたいことの半分もいけてないだろうな。さらに、話しきれなかったエピソードもたくさんあるし。てことで、自己採点は72点。もっとも、みなさんけっこう笑って下さったし、会場からは
「100点!」
という声も飛んできましたから、それなりにいいトークになったのかな。

カラオケ状態・GID学会2日目(その1)

朝起きて枕元を見ると、なぜかチューハイが1本あります。捨てようと思ったけど、つい一口だけ飲んでしまいました。習性ですな(笑)。
で、会場へ。
とりあえず荷物をおいて打ちあわせ会場へ。このあたりで、だんだん頭がボーっとしてきました。これはヤバイです。やはりさっきの一口が効いたか?
それにしても、きのうからなにをしゃべるかを考え続けているのですが、まったく思いつきません。どうしよう…。
まぁ、発表の順番が最後だし、そこまで小一時間あるからなんとかなるでしょう。
シンポがはじまっても、パソコンの画面を見ながら、メモ書きの文章をあっちやったりこっちやったり。でも、こんなことをしていたら、討論にならないです。ダメです。
で、順番がまわってきたので話。
幸い数ヶ所ウケたのでホッとしましたよ。
シンポのあとはガイドライン第4版の話。ここまでは集中力が持ったのですが、そのあとはもうダメです。まぁ「趣味で下着を買いにいく人と間違われるのがかわいそう」みたいな話で突っ込もうかと思ったくらいかなぁ。
で、ようやく昼休み。
会場の外に出たら、関西のお友だちが2人ほど来ておられます。
「お昼、行きましょうか」
「行きましょう」
てことで、昼ご飯を呑みに行きました。
まぁ…。呑んだな。

で、会場に帰ったら、当然のことながらはじまっています。聞きたい演題もあったけど、入りそびれてしまったところで、つい会場の人に声をかけられて、こんなことになってしまいました。

で、さんざんみなさんに冷やかされて、今年のGID学会も終了です。
いったいなにをしていたんだろう>自分
まぁ、2日目の内容はここに書いてあるしなぁ。

疲れた…・GID学会1日目(その1)

とりあえず、朝受付に行ったら三橋さんがおられました。と、そこにO田さんも…。
となると、う〜ん。なんしか受付をすませたら昼ご飯を呑みに行くしかないでしょう。向かいにあるそば屋に向かう途中Mともちゃんがやってきました。
「昼ご飯、行くよ」
「え…」
強引に誘ってしまいました。

で、いよいよ開会です。
今回こそ綿密なメモをとるぞと決意してパソコンを起動して打ちはじめました。さらに、スライドもパチパチ。
でも、ダメです。集中力が続きません。
いや、決して昼ご飯のせいでも、前日の晩ご飯のせいでも、さらに夜食のせいでもありません。今回の学会、休憩がないんです。すべてのセッションがちょい押し気味で、その分へつられるのが休憩です。さすがにノンストップはきついです。
前半戦はボーっと話を聞いてしまいました。
で、ちょっと用事であちこち電話して、後半戦。血みどろです。でも、ずいぶんなれました。てことで、一日目終了。まぁ、ここを見れば内容はわかるということで^^;;

今年もやってきた・GID学会0日目

先日、O田さんと話をしていたら、ひょんなきっかけで
O「わたし、前日から車で行きます」
なんていうことになって、気がつくとわたしも車に乗せてもらうことになっていました。
てことで、全事務局長のS井さんと大阪駅で待ちあわせ。軽く燃料補給をして、難波へ。ここでO田さんと合流して、3時間のドライブです。S井さんも、かなり専門職なので、車内ではずっとそっち系の話です。かなり勉強になりますね。
にしても、教員もある程度「そっち系」の知識が必要だと思うんですけどねぇ。
で、いったんそれぞれのホテルにチェックイン後、再集合。すでに23時半です。ここから飲み屋探しです。だって、ドライバーのO田さん、飲まず食わずでここまで来られましたから。ところが、ほとんどの店がすでにラストオーダー。そりゃそうか…。ようやく見つけたフランチャイズ系の串焼き屋さんでふたたび乾杯です。
ここでまたまたさっきの話の続き。
結局閉店の26時まで呑んで、本日の日程終了。まぁ、ウォーミングアップにはちょうどいい感じです。
にしても、前回よりは寝るのが早いな(笑)。