今日の午後は滋賀県のY中学校の教職員研修会です。ここの学校には昔からの友だちがいます。その友だちが
「ぜひ」
と言ってくださったので
「じゃぁ」
となりました。さらに、事前打ちあわせに来てくださった時に
「ノリが悪いかも」
と言われたので、これは気合が入るというものです。でも、午前中が午前中だったしなぁ…。
会場に入ると、机がコの字型に並んでいます。これ、けっこうプレッシャーと言えばプレッシャーなんですよね。でも、前の列があいているよりもやりやすいか…。
で、話しはじめたのですが…。
ノリが悪いなんてとんでもない。みなさん和やかな感じで聞いてくださいます。なにがうれしいかというと、笑顔ですね。
話をしていて一番しんどいのは、無反応です。まさに「いつき殺すにゃ刃物はいらぬ。無視のひとつもあればいい」ということです。まぁさすがにこんな経験はないのですが。というか、会場全員が無表情ということはまずあり得なくて、誰か反応をしてくださる方がおられるから、しんどくなったらその人を見て元気をもらって、また次にしゃべればなんとかなるわけです。
で、Y中学校のみなさんは、そんな心配なんてかけらもありません。
終わってからお友だちと話をしていたんですが、それこそが中学校の教員の持つ力なんでしょうね。人を試すんじゃなく、人と共感する。そうでなければ中学生と一緒には過ごせないんだと思います。いい経験をさせてもらいました。
カテゴリー: 高座
で、教研集会・死のロード(4日目)
朝起きたら、身体が睡眠を要求しています。これはかなりヤバイです。でも、うだうだするわけにはいきません。なんしか9時前には会場に行かなくちゃ。
会場に着くと、えらい丁重な扱いです。慣れない…。とにかく「共同研究者控え室」というところに通されました。う〜、やっぱり慣れない…^^;;。
今日は緊急の全体会があるとか。30分ほど全体会があって、いろいろ昨今の情勢についての説明や提起がありました。その後、分科会。
今回は、2本のレポートを受けて、その後質疑応答・討論があって、それへのコメントという流れで、そのコメントを、わたしを含めて3人の共同研究者が話をするということのようです。
レポートの内容は、基本的には教職員対象のアンケート調査の報告です。ひとつはジェンダー意識について。もうひとつはセクシュアルマイノリティの受け入れについて。
ジェンダー意識のレポートについては、2006年調査との比較があって、これがなかなかおもしろい。女性のジェンダー意識については、少し下がり気味で、男性は有意にあがっています。あと、50代女性のジェンダー意識については、圧倒的に高いものがある。まぁ「そりゃそうだ」というかなんというか。逆に、その人たちが定年を迎えたらえらいことになるなぁという予感も…。
セクシュアルマイノリティの受け入れについてのアンケートは、小学校の教員が対象ということもあって、ちょっと難しいのかもしれないなとは思いました。いや、単に教員にとってリアリティを持ちにくいかもしれないという意味ですが。でも、実際には小学校のうちからある程度の知識を身につけていれば
「女が好きな自分は男」
みたいな話にはなりにくいだろうから、やっぱりセクシュアリティのことをとりあげるのは大切だと思うんですよね。やっぱり、知識を持つことは「自分とはなにか」ということを知ることにつながるんだと思うんです。
そんなレポートの後に、みなさん活発に意見を言われます。もう、ひたすら
「そうそうそう、うんうんうん」
という感じです。だったら共同研究者いらないじゃん(笑)。
まぁそれでも言いたいなぁと思ったことを数点メモして、10分ほどしゃべってお役目終了。ふぅ…。
こちらにも不安要素が・ダブルヘッダー2発目
冷や汗かいた・ダブルヘッダー1発目
で、少し体調が復活したところで、中津地区高等学校人権・同和教育研究会の人たちと合流。今回は、このお座敷があるから大分に来たわけで。それにしても、あの体調で大丈夫やろか…。とにかく会場に到着したところで、しばらく休ませてもらうことにしましょう。
ところで、今回呼ばれたテーマが「在日外国人教育」です。
いや、事務局長の方には何度も聞き直したんです。
「ほんとうに在日ですね」
「はい、そうです」
とのお答え。う〜む、かなり不安です。でもまぁ、何回かやったこともあるし、なんとかなるかと引き受けたのですが、やはり不安です。とにかく休ませてもらいながら、「ネタ」とか「オチ」を考えます。って、今頃考えてるのかよ!という感じではありますが…。でもまぁ、一通りメモをとって、なんとかなるかというところまでは持ってきて、いよいよ本番です。
いやぁ、いつもとは雰囲気が違います。というか、「笑い」がとりにくいのがつらいです。それでもいままで出会ってきた子どもたちの作文を紹介しながら、ところどころで笑ってもらったり、とりあえず某団体の宣伝をしたり、なんとかはなしをつなげて、最後にさっき考えた「オチ」を話して、無事終了です。
まぁなんとかなったかな^^;;
今日も朝は眠いです。でも、午前に奈良まで行かなくちゃなりません。てことで、7時過ぎに家をスタート。9時前には会場に到着。まぁ、日記が更新できたからよしとしましょうか。
で、10時前からお座敷スタート。今日は2時間ぐらいは大丈夫ということなので、ちょっと安心です。会場には300人弱。さすがは奈良です。さらに言うと、奈良と京都はいろんな面で似ているので、つかみの方もなんとかなるかなという感じです。
それにしても、我ながらこれだけ同じ話をしゃべって、まだ聞きたい人がいるのかというのは、ちょっと思います。まぁ、それぞれのお座敷がそんなに大人数ではないので、聞いていない人もおられることはわかっているわけですが、それにしてもそれにしてもという感じですね。でも、今日もはじめて聞かれる方もおられるわけで、
「まだニーズがあるんやなぁ…」
と、あらためて思うわけです。
てことで、それなりにしみじみとウケて、ほっと一安心。
復活の糸口
昨日のダメージをかかえたまま新幹線に乗ります。すでに人間として終わっている気もしますが、しかたありません。
「こんなスケジュール組んだの誰だ…」
と思いながら、それって自分だからどうしようもありません。
昼に回転寿司でビールでも呑もうと思っていたのですが、とうてい無理なので、たまたまあった尾道ラーメンをすすりました。うまかったけど、ちょっとおなかにきつかった。
で、書かなきゃならない文章を構想しながら、しばし時間つぶし。で、主催者の方と合流して、しばしドライブです。いやぁ、岡山って、ほんとうに豊かな自然に恵まれているんですね。
「岡山の人がどこかのんびりしておられるのがなぜなのか、よくわかりました」
と言うと
「いやぁ、海もあって山もあった水もあるから、生きるために誰かと協力しないといけない状況にならないんですよ。だから、みんな自分のことしか考えていないというところもあるんです」
とのお答え。なるほど…。
で、会場に到着。しばらく話をしていたのですが、体調はもどりません。そりゃしゃーないです。でも、体調不良は体調不良で、それをネタにしたらマクラになります。
お座敷の開始早々
「昨日は1時まで河原で酒呑んでましてね…」
大切なのは「ありのまま」をしゃべることです(笑)。
岡山の皆さん、すごくまじめです。はじめはすごく固いというか緊張というかそういう雰囲気があったんですが、そのうち顔つきがどんどん変わっていきます。笑顔が会場全体に染み渡っていくと、あとはどんどん和やかな雰囲気になっていきます。話が終わる頃には、すごく柔らかいというか、グニャグニャというか、そんな感じになっていました。
「振り返り」の時間も終わって、みなさん感想を書いておられます。その中に、最初から最後までニコニコしながら前のめりになって聞き続けてくださった方がおられました。思わず、
「ありがとうございました」
とお礼を言いに行きました。
しばらくすると、
「実はうちの学校に」
なんていう人が来られたり、そんなことをしているうちに、それでもみなさん徐々に帰って行かれて、片付けがはじまります。と、ひとりこっちへ来られて
「ちょっと話をしたいと思って」
とおっしゃいます。んじゃ、とりあえず定番の問いを(笑)。
「呑みに行きます?」
「いいですよ」
へ?ということで、本日の呑み、決定です(笑)。
完敗
で、やってきたのはF市にある川口公民館。ここ、ほんとうに懐かしい場所なんです。かつてF市にはEHC(Human Enjoy Club)というのがあって、このグループ、人権をテーマにいろんな活動をしておられました。ここにひとりだけ在日の子Oさんがいました。Oさんは、このグループですごく活発に活動をしていて、すごく楽しんでいました。でも、在日はたったひとり。いつも
「なにかが違う」
と感じ続けていたそうです。そんなある時、たまたまわたしとの出会いがあった。で、
「同じ在日の子と会わせる」
と約束して、それからしばらくして、京都在日外国人生徒交流会のメンバーを連れて、この川口までやってきました。Oさんとは、それからもずっとつきあいがあります。
てことで、その川口でのお座敷ですから、当然気合が入ります。
はじまるまでの時間、5年ほど前にはじめてわたしに
「F市でしゃべらないか」
と声をかけてくださったS見さんとダラダラ話。この人、おそらくすごい人脈を持っておられます。ひたすら
「へー、ほー、なるほどー」
という時間を過ごしたところで、開始時間が来たので会場へ。
む…。みなさん、ゆるい笑顔ではありますが、笑い声はありません。さて、どうしたものか…。しかも、与えられた時間は1時間半、しょーもないネタをくる時間がありません。しゃべりながら、どのネタをカットして、どのネタを短めにして、どのネタを残すかを考えます。目の端には常に横の壁に掛かった時計の針があります。
「そんなMが変わったのは、ある作文との出会いです」
のくだり*1から作文の文章を読んだところで、はっと気づきました。
「あの、わたし、なんの話をしていましたっけ?」
ここでようやく爆笑です。いや、こっちは笑えないって。あれ?あれ?あれ?脈略がつながらない。まずい…。本来読まなくちゃならない作文を飛ばして、あとで読むはずだった作文を読んでしまっていたのでした。思わず
「あ、話を飛ばしてしまいました。これ、あとで読む作文なんで、忘れてください」
と適当にごまかして、元にもどります。ふぅ、うまくごまかせた…。わけがない!
それでもなんとかかんとか最後まで話。
それでもみなさん、すごく優しいです。はじめは本当に固い表情でしたが、終わる頃にはすごく柔らかい表情になっていました。で、お礼の印にいつもの「ネタ」です。と、あるおじさま曰く。
「テレビであんたを見たよ。そのネタもテレビで見た」
いや、もう、ね。完敗でした。
*1:聞いたことのある人だけ、「はぁ、あの話か」と思っておいてください
100%のむずかしさ
今日は三田市内の某小学校の教職員研修会です。
とりあえずパートナーに握ってもらったおにぎりをぱくつきながら電車で向かいます。で、駅からちょこっと歩いたら到着。出迎えてくださったのは、知っている人です。でも名前が…。あ、結婚されたんですか…(笑)。
このNさん、校長さんの
「いつきさんの話は前にも聞かれたんですか?」
の問いに平然と
「えぇ、今日で3回目です」
と答えられます。もう飽きたでしょう(笑)。
そうこうするうちに時間になって会場へ。
今日は机の配置が「ロの字型」になっています。もしかしたらはじめて?まぁはじめてではないかもしれないですけど、そうは経験がありません。う〜ん、みなさんの顔が見えるので、しゃべりやすいようなしゃべりにくいような。やはりどうしても
「どわははは!」
とは笑われない人に注意力が集中します。
「なんとかして笑ってもらおう」
と思うのですが、ずっと「ふんわりとした笑顔」なだけです。う〜、きつい。いや、ほとんどの人は笑ってくださっているのですが、どうしてもその人だけは「笑顔」でおしまいです。
てことで、2時間後、敗北です。
まぁ100%なんてプロでも無理だろうと思うので、そんなことにこだわらなくてもいい気がするのですが、でもなぁ…。あ、90%ぐらいは達成していたから、ビールがうまいであろうことは確実ではあるわけですよ。それでよしとしましょうか。
再会
朝起きて、朝食を食べたら移動開始です。
どうしようかと思ったけど、まぁ時間もあることなので、箱崎の駅から門司港行きの普通に乗ります。途中快速の乗り換えたものの、そのままダラダラと門司まで。ここから一駅だけ乗って下関へ。さらに広行きの普通に乗って、到着したのは宇部です。駅を出たところにいたのは川口泰司さんです。
最後に会ったのは2年くらい前かなぁ。川口さん、今は地元での活動に専念しておられるので、山口まで来ないとなかなか会えないんですよね。
とりあえず、再会の握手をがっちりやって、車に乗せてもらってお家に連れて行ってもらいます。ここでもうひとり久しぶりの竹部さんと再会。こちらもいつ以来だろう。でも、メールではしょっちゅうやりとりをしているんですよね。さらにもうひとり、お子さんのしぃちゃんです。こちらはもしかしたら前にあったのは小学校に入る前?玖伊屋への参加について言うなら、K田さんがお子様を連れてこられるまではしぃちゃんとN川さん@大阪のお子さんが最年少記録を持っていたという強者です。
とりあえず4人で昼ご飯を呑んで食べて、近くの隣保館に向かいます。
今日は山口県同教の学習会です。
ほんとうに今回の山口は「念願かなって」という気分です。九州に行く時、いつも新幹線で山口を素通りします。そのたびに
「あぁ、ここに竹部さんや川口くんがいるんだなぁ*1」
と思うわけです。でも、ふだんは日程がタイト*2で、山口には来られませんでした。いや、本来会いに来るのは「自費」じゃないとダメだと思っています。そういう意味では、すでに人間として終わっている気もするのですが、まぁ終わっていますね^^;;。
というのはおいといて、川口くんの「地元」を訪ね、「仲間」と会いたいと、ずっと思っていたのです。
あらかじめ
「少ないよ〜」
と聞いていたのですが、なんのなんの。予想の倍くらいの人が来られました。みなさん、わたしの早口に面食らいながらも、だんだんとペースに慣れてこられたのか、徐々に固さもとれてきていい感じになってきました。
終わってからの質疑応答もたくさん出てきました。さらに、在日のオモニが自分の生い立ちと重ねながら感想を言ってくださったのですが、これがほんとうにうれしかった。
なんでも日本キリスト教団宇部?橋教会というのがあって、ここが本当に活発に社会活動をしておられるとか。感想を言ってくださった在日のオモニをはじめ、そこに通っておられる信徒の方々が、今日もたくさん参加されていたそうです。他にも竹部さんの関係では学校の保護者の方々も来ておられたということで、地域の中でがんばっておられることがよくわかりました。
結局閉館時間ギリギリまでいろんな立ち話をして、追い出されるように(笑)会場を出ました。うん、楽しかった!
そうかぁ、なくなったのかぁ
で、会場へ。かなりさまよい歩いたのですが、会場はラーメン屋さんのすぐ近くでした(笑)。
今回、福教組のお座敷ですが、実は7年くらい前に一度呼んでいただいています。その頃は「地区別学習会」ということで、福岡県を4つの地区にわけて、2人の講師が2年がかりでその4つをまわることになっていました。で、もうひとりの講師が誰だったかというと、これが池上千寿子さんでして、もう、完全に舞いあがってしまっていましたよ。
ところが、この地区別学習会が今年度からなくなって、博多市内で定例学習会をすることになったとか。
たぶんいろいろあったんでしょうね。でも、逆に言うならいろんな地域の人たちが集まってくるという意味では、それはそれで意味があることなのかもしれません。今日も100人以上入りそうな会場が満席です。すごいです。
福岡の皆さんはよく笑ってくださるのはわかっていたのですが、それでもはじめに「協力のお願い」からスタートです。なかにはポカンとしている方もおられますが、そのあたりのことを「わかっている」方もおられるわけで、徐々に協力体制が全体にまわります。そうなると、あとはしめたものでして。
気がつくと2時間、きっちりしゃべりたくってしまっていました。
終わってから久しぶりに聞いてくださった方に、
「話、一緒だったでしょ?」
というと、
「新しいネタもちょっとは入ってた」
ということだったので、ちょっと安心しました(笑)。