優しさの奥にあるもの

今日は午前に会議の出張です。なので、朝は少しゆっくり。いつもの電車に乗って、途中で乗り換えて、会議場所の隣の高校に到着。
まずは授業見学です。なんか、けっこうおとなしいな。まぁでもしんどそうな子がいますね。懐かしい。けど、たぶん、この高校を含めた数校がうちの「楽さ」を担保してるんだろうな。ちなみに、もともとうちのガッコにいて、現在進学校に勤務してる教員は「やっぱりこっちがいい」と言ってるから、そういうもんなんでしょうね。
で、会議は授業見学の感想の交流や、各校の情報交換。他愛のないというか、ムダに思えるかもしれない会議みたいだけど、実はこういうのが、いざというときに生きてくるんですよね。
てことで、会議終了。帰りは遠い駅から30分弱歩きです。途中露店販売の八百屋さんがあって、おいしそうな青ネギがあったのでゲット。
ガッコに着いたら、まずはおべんと。そして2次校正です。金城さんの話、おもしろいわ。とにかくノンストップでやって、あとは見出しをつけて、2次校正終了。
速やかに、次の2次校正にとりかかります。次のは阿久澤さんの講演です。これは長いぞ。でも、おもしろいですね。そんなこんなで、40分ぶんほどチェックして、タイムアップです。
今日、突然メールが来て、朴実さんの講演があることがわかりました。なので、急遽聞きに行くことにしました。
会場は「故郷の家」です。中にはいると、はじまったところです。まずは東九条マダンのテレビ番組から。瞬間交流会のお店も出てました。
そして実さんのライフストーリーです。戦中生まれの2世の話は強烈です。とにかくものすごい差別があって、それが当たり前の時代です。なんか、差別のフルセットの中を生きてこられたと同時に、そこまでの差別があると「あきらめる」ことしか選択肢がないということが伝わってきます。
それでも子どもが生まれた時に、「こんな思いをさせたくない」ということから、「名前」を通して民族をとりもどしていかれる。そこにおられるおつれあいや子どもさんたちの存在もすごいです。
それにしても、いつものあの柔和な笑顔と底抜けの優しさはなんなんだろうと思いますね。そして単に優しいだけじゃなくて、そこに芯が通ってます。
いつだったか、マダンセンターの使い方で
「なぜ交流会だけ」
という批判があったとか。その時に実さんは
「あそこは大切なことをやってるんだ」
と、その批判を押さえてくださったと聞いたことがあります。ものすごくうれしかったし、続けないといけないなと思いました。
あの優しさは、あの過酷な体験があったからこそなんだろうなぁ。
それにしても、若い教員に聞かせたいと思う一方、実さんの話を消費するだけになるんじゃないかとも思いますね。
でも、久しぶりに心が揺さぶられる話を聞きました。行ってよかった。

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