わたしがはじめてカウンターに参加したのは、ちょうど一年くらい前のことです。「あれからたった一年?」って思うほど、この一年間でたくさんの人と出会いました。そしてなにより、具体的に差別に対して「ノー!」と言う人がこれほどいるんだということを教えてもらって、ものすごく元気をもらえました。
てことで、今日の午前中は「日韓友好パレード」です。と言っても、わたしにとって、在日の人たちの頭越しに「日韓友好」はありません。どちらかというと、いつものコール
「差別をやめろ!一緒に生きよう!」
をアピールするために、今日のパレードも参加しようと思いました。
集合場所に着いて、スタッフミーティングに参加して、さて…。と思ったら、なぜかそこにチャンゴがあります。誰も持つ人がいなくて、なんとなく寂しそう。てことで、チャンゴを叩かせてもらうことにしました。
チャンゴをたたきながらのパレードは、いつ以来でしょうか…。たぶん、ウトロ関連?いや、もしかしたら東九条マダン?10年ではききませんね。それほど前のことです。というか、チャンゴを触ったのも何年ぶりでしょう。ぜんぜんチェが動かなくて、恥ずかしい限りです。でも、楽しかった。
それにしても、道行く人たちの反応の、なんといいことか。みんな笑顔で手を振ってくれます。「ヘイト=憎悪」をまき散らすデモと「いっしょに生きよう」というデモでは、とうぜん違って当たり前です。まぁもちろん道行く人の中には「いっしょに生きたくない」と思っている人もおられて、中指立ててる人もいましたが、ほんとにひとり?くらいかな…。たぶん少数なんだなって思いました。
で、無事、解散地点に到着。
ここからミーティング会場に移動です。
会場に到着すると、「ごくろうさま!」の声とともに、なにやらなごやかな空気が流れています。
でも、とりあえず、いろいろあったり念のためがあるので、わたしはカウンターの場所に移動することにしました。
でも、あたりにいるのは耳から線を出してる人々ばかりです。ふむ。
で、お腹が減ってきたので、集合場所の公園に移動。と、すでにそこには喜びを爆発させている人々が宴会をやっています(笑)。なんせ、今日の差別街宣は中止になったってことですから。
ヘイトスピーチって、いくらカウンターをかけても、いくらかき消しても、それとは無関係に垂れ流されるものです。なので「ない」ことがベストです。今日は、いろんな人がいろんな形で、それぞれができること、やらなきゃならないと思ったことをやって、結果としてなくなった。そして、ヘイトスピーチの代わりに、「いっしょに生きよう!」と、青空のもと乾杯をしている。この瞬間、この場所に居合わせることができた自分の幸せな気持ちに、思わず笑顔になります。
いろんな人と話をしながら、次の宴会会場へ(笑)。ここで軽くマッコリを呑んで、さらに次の宴会会場へ。おいしい串焼きとマッコリを呑んでると、前の宴会を終えた人が続々とやって来られます。なかには強面の人もいたりするわけですが、笑顔がかわいい(笑)。「へー、この人が」「ほー、あの人が」と思いながら、松山のお友だちK生さんとマッコリをぐびぐび。
やがてこの会場もお開き。さらに次の会場が近くにあるということで、そこを求めてフラフラと。まぁでも、あちこちで知りあいが飲んでる感じですね。ほんとにたくさんの人が「この街」に来たんだなって、あらためて感じました。
が、なーんてことをやっていると、鶴橋の夜はどんどんふけていくわけです。
ま、いっか(笑)。
私、20日の東京のを行き忘れました。予定表にメモし忘れた…とほほ。それはさておき。
『「ない」ことがベスト』
うーん。そうですか?それはそれで、不健全なような気も。「あることはあるけど、孤立感で暴走しない程度に少数」なのがベストかも?という気が致します。。。
憎悪そのものを完全に無くせればそれがベストかも知れませんが、そんなことはお釈迦様にもイエスさまにもムハンマドはんにも出来なかったこと。で、ある憎悪の噴出を止めると、溜まって、いずれドカンっ!となりそうで怖いような。
まぁ、少数であっても、憎悪を向けられる方にとっては、怖いし堪ったものじゃないんですけどね。。。