そっちじゃない

また月曜日が来てしまったなと思いながら、のろのろ起き出して出勤。
机の上を見ると、裏返しになってる紙があって、タイトルを見ると「女子会」とあります。そうかぁ、とうとう来るようになったか。まぁ、これまで仕切ってた人が今年度おられなくなって、他の人が仕切るようになったから、もしかしたらとは思ってました。もっともここで来なければ、まぁそういうことかと思わなきゃなと思ってましたが、来たので「そういうことか」と思ったり。
で、今日は午前に3時間授業があります。走りの授業はないから走りません。まぁ走ってもいいんですけど、時間がない。とりま、成績をつけなきゃならないのでサクッとつけて、提出。そうだ、府教委がつくった分厚い資料を部長会の部屋に持っていかなきゃ。とにかくこの資料、めっちゃいい紙をつかってます。このお金を各校にわけてくれたらいいのにと思うけど、たぶん予算を削られた結果がこれなんだろうな。
今日の授業はさん3コマ。この季節まで来ると、ほんとにいろんなことが言えます。なので、少し昔話をしながら、
「実は平均点で隣のクラスに負け続けてるのがくやしいねん」
とハッパをかけてみるなど。でも、2時間連続の2時間目には寝てる子がいたから、それほど伝わってはいなさそうです(笑)。
午後の会議はサクッと終わったので、思い立って書籍の組版開始です。今年はいつになく早くゲンコが集まってるので助かります。
組んでいると、あるpdfがどうしても貼り付けられないことが判明。いちおう表示できるのになぁ。どうしたものかと考えた末、pdfをpdfドライバを使って印刷して新たにpdfをつくってみました。すると貼り付けられました。まぁそんなもんか。
放課後は女性トイレの掃除。前は若い衆がやってくれたから、今日はわたしがやりましょう。とは言え、わたしがいるセクションは部屋が離れてるから、同じセクションの女性たちは部屋の隣にある多目的トイレを使ってて、教職員用女性トイレはほとんど使ってなかったりします。まぁでも当番ってことですね。
そんなこんなで1日終えて退勤。

しかし、報道ステーションを見ながら、ウクライナ情勢をこれだけしっかり報道するなら、国内のこともちゃんとやれよと思ったり。と、いきなり、総理大臣とその周辺による同性愛者差別発言のことが出てきました。
世論がこれだけ反応してるから、これは同性婚へ向けて進むかと思った次の瞬間、「理解増進法制定へ向けて」とか出てきて
「そっちかよ!」
と思わず声を出してしまいました。
「そっち」じゃないです。行くべき先は、包括的差別禁止法です。
そもそも、差別発言するような人間たちがつくる理解増進法って、なんなんだ?まぁそりゃ差別禁止法をつくったら、自分たちの首を絞めるから、つくりたくないよな。理解増進法だったら「不快な思いをさせてすみません」で終わるからね。だから怒りがこみあげる。
そもそも、「不快な思いをさせてすみません」って、なんで心の問題にするのかって話です。てか、そういう人たちが教育を握ってるから人権教育が心の問題にされてるんです。それを個々の教員の問題にするとしたら、それもまた「心の問題」です。
制度を問い、制度を変える。
まぁそのためにはコンセンサスをとらなきゃならないし、そこに「意識の問題」「知識の問題」は出てくるけどね。
あと、今回の差別発言は同性愛者に向けられたものです。でもそれを「LGBT」と括る、その雑さにも怒りがこみ上げます。雑なくくりは問題のすり替えを可能にしてしまいます。それは例えば「オールロマンス行政闘争」でなされました。そこから学べるように、それはとても危険です。
応用可能なところは「応用」としてやればいい。でも、個別具体的な問題は、その個別具体性で問題化しなきゃすり替えになるし、闘う側がそれをすれば、それは搾取になる。
とまぁいろんなことを考えたけど、たぶん、一番コストが低くて制度を変えずにすむ方法で幕引きをはかろうとするだろうな。だって、そうしなきゃ、自分たちの支持基盤が支持してくれなくなるからね。
こないだわたしに同性婚についての質問をしてくれた中学1年生は、わたしの答えに対して
「みんな「自分のため」が最優先なんですね」
って呆れてたけど、ほんとにそういう社会ですね。
ほんとのほんとになんとかしなくちゃ。

完全オフの日は進まない

朝、目が覚めると8時。昨日寝たのが0時半だったので、7時間半寝たことになりますね。それでも眠い。なので、9時過ぎまでおふとんでゴロゴロ。でも、そろそろ起きましょう。
今日はやっときた完全オフの日です。とにかく、先週から今週、なんか余裕がなかった。久しぶりの完全オフの日は、有意義に過ごしたいですね。
なので、朝ごはんのあとは、こたつに入ってPCを開いてみたり。どのゲンコに向かおうかな。とりま、3月末のヤツかな。てことでファイルを開きます。が、やる気が起きない。しかたなしにmastodonです。
と、nostrというのがあるらしいです。ほぅ…。
アカウントをつくりました。が、やり方がわからない。なんか、サーバーがリレー式らしいです。アイコンはファイルをアップするのではなく、URLに取りに行くらしい。へー。
まぁでもよくわからないから放置。
午後、少し書こうかな。てことで書きはじめたけど、すぐにストップ。うーん。
nostrの続きだな。が、よくわからない。
ゲンコの続きだな。えーと、文献にあたるか。『ゲイ・スタディーズ』か…。あまり読みたくないんですよね。そのあたりは9年前に書いてるな(笑)。なにも進歩してない。で、パラパラ。やはりアウェイ感です。どうしよう。
nostrの続きだな(笑)。
そんなこんなで夕方になったので、なんとなく散歩です。今日は昼にビールを飲んだので、ランはしませんでした。でも、身体は動かしたいですね。
晩ごはんのあと、チラチラネットを見てたらfedibirdをめぐるやりとりがあったことが判明。探してみるとありました
トランス差別をめぐるあれこれでしたか。
わたしは直接わたし自身に向けてトランス排除の言葉を受けたことはほとんどありません。もちろん「ほとんど」だからないわけではないけど、ずいぶんと過去のことです。現在はどちらかというと、「一緒にロッカールームをつくる仲間」がいたりしてる感じかな。でも、社会にはトランス排除の言葉が吹き荒れてます。まぁ、昨日も先週も「排除」とまでは言わないまでも、その一歩手前の言葉はあったしね。
そういう社会の中で「トランス排除は差別です」「トランス差別は許しません」とはっきりと言い切り行動する人がいるってことは、やはりうれしい。たくさんの仲間や先輩がいることはわかりながらも、生活の現場ではひとりで闘ってきた自負はあります。だからこそ、味方がいることがうれしいな。
そんなことを考えているうちに23時をまわりました。寝なくちゃ。
なにもできなかった完全オフの日ですが、なにもしないことこそ有意義だったのかもしれない。

届いたかなぁ

今日は近ブロの母女[1]母と女性教職員の会です。今日の役割は司会です。というのは、京都のP[2]保護者が問題提起をして下さるからです。なので、PのN村さんと合流して大阪へ。ハイブリッドなので京都から配信することもできましたが、やはり対面でやりたいです。てか、そのあと飲みたいです(笑)。
で、会場について、打ち合わせとか会議とか。打ち合わせが終わったらおべんとです。N村さんは唐揚げ弁当。わたしは鶏の照り焼き弁当。一切れ交換です。高校生ですね。
で、全体会。今日の講師はいっぽ&こんちゃんです。まぁこれがあるから大阪に来たんですけどね。ちなみにAっちゃんも来る予定だったけど、今日はお休みなんだとか。そして、なぜかいっぽ&こんちゃんの友人としてT田さんもおられます。なんでも1回聞きたかったんだとか。もちろん、わたしも1回聞いてみたかったです。それにしても、いっぽくんとはじめて出会ったのは14年前ですね。14年もたったのかという気持ちと、まだ14年しかたってないのかという気持ちと。お互いにずいぶんと遠いところまでやってきましたね。
てことで、おふたりの講演スタート。
えーと。構成が似ています(笑)。でも、そうなっちゃうんですよね。まずはライフストーリー。そして、トランスとは関係ない話。そして基礎知識。知識を得たあとの話。そして今の話。違うのは、一歩くんはこんちゃんと出会ったことかな。そして、今の話も違う。いっぽ&こんちゃんの話は、あえていうなら「実践」ですね。それも、とてもステキな実践です。そこでの子どもたちとの出会いが、講演にフィードバックされてきます。だからいきいきしているし力がある。そして説得力がある。
ただ、この後半部分にもってくるためには、前座として自分のライフストーリーが必要になる。でも、あくまでも前座だから、早く終わりたい。なので、必然的に早口になる(笑)。てことで、ふだんはゆっくり話をするおふたりが、講演ではマシンガントークでした。
てことで、講演終了。うん、聞けてよかった。
あ、ちなみに、わたしの後半部分は、あえていうなら「おべんきょ」です。
で、分科会。実は開会行事が押した関係で、講演終了時間が後ろに来て、なのに分科会開始時間は同じとか、それ、むりです。なにせ、司会なのにハイブリッドの設定をしなくちゃなりません。それもPCの立ちあげからです。てことで、開始を10分遅らせてもらいましたが、そのタイムスケジュールを聞くヒマもありません。
ということで、N村さんの問題提起スタート。もちろんT田さんはかぶりつき。いっぽ&こんちゃんも来ています。
N村さんの話は、ご自分の子どもさんの話。まぁ保護者ですからあたりまえですね。N村さんの話は、とてもゆっくりていねいです。飲んでいるときとは全然違います(笑)。でも、話の内容は、まさに今日のサブテーマ「わたしたちのことを、わたしたち抜きに決めないで」です。そんなことを淡々と話されました。
で、質疑応答。
んー、話は届いたのか…。ビミョーですね。おそらく
「身体は女/男、でも心は男/女」
という、性同一性障害についての説明がいまだ亡霊のようにあるんだろうな。だから、
「本来は女/男なのに、男/女になりたいんだ。えーと、じゃ、どう扱ったらいいの?」
みたいな理解になってしまう。そして、善良な教員であればあるほどそうなる。善意が伝わってくるから
「ちゃうねん!」
とは言えなくなる。どうしたものか…。
なんてことを考えながらも、司会なのでそんな話もできず、とにかくN村さんファーストで分科会を進行しました。が、最後に、このまま放っておいたらアカンなと思ったので、ひとこと。
「まず、子どもたちはジェンダーを刷り込まれる客体だけでなく、自らがジェンダーを構築する主体でもあります。次に、わたしたち教員がやらなきゃならないことは、その子がしたいことをさせることです。その際「本来はこうなのに」というバイアスを以下に排除するかが大切です。最後に「子どもが性別への違和を感じるのはいつですか?」と聞かれたことがありますが、わたしの答は「いじめられたとき」でした。つまり、「したいことができなくなったとき」に違和を感じるということです。なので、そうならないようにするためにはどうするか。それは今日のサブテーマの「わたしたちのことを、わたしたち抜きで決めないで」ってことです」
なんか、共同研究者だな。アカンアカン。
ということで、分科会終了時刻ちょうどに終了。お疲れさまでした。
で、今里に移動して、向かうは紫金城です。ワクワク。2階に上がったところで
「山本さんですか?」
「はい、山本です」
「実はわたし、クロスベイスの」
「あー」
で、一気に話が通じました。すばらしい。
ということで、山本さんのおすすめコーススタート。もう、なにもかもがおいしい。そして、火爆もおいしい。みんなで大笑いしながらおいしい料理をパクついて、気がつくと10時です。やばい、帰らなきゃ。
てことで、なぜか京阪の中でもチューハイを呑んでました。N村さん、強いな。わたしは明日は久しぶりの完全オフだけど、N村さん、仕事とちゃうの?

footnotes

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1 母と女性教職員の会
2 保護者

少し緩んだ

朝、そんなに体調は悪くないです。やはり家には早く帰らなきゃならんってことです。それにしても、ようやくきた金曜日です。とにかく今週はハードでした。というか、先週からハードだったな。ほんとに疲れてます。疲れは精神に来ますね。ハードだとものが考えられない。なにもかもが後ろへと移動していくから、ハンパなく追い込まれた感じがします。きついです。
で、とりま出勤。朝は少しゆっくり気味です。
1時間目の授業は
「今日は1000かぁ」
からスタートです。生徒たちは苦笑してます。まぁそりゃそうか。でも、すでに
「走るの?」
と聞く子は誰もいません。走ることがあたりまえになってるってことです。しかししんどいな。でも、走るんだろな。
てことで、1時間目が終わったら着替えてグラウンドへ。クロカンのタイム順に並んで
「番号!」
と言われて
「6!」
と答えて、これまたまわりの子らに苦笑されるなど。でも、アップの1周では
「せんせい、速いって」
とか声をかけてくれる子がいるので、完全に「成員」になってる感じがします。
で、1000のスタート。
本日のランは1000m。最初の250mは60秒を57秒くらいで走れたけど、結局4分32秒。12月が4分25秒くらいだったので少し落ちましたね。まぁでも上出来だな。
適度に身体が緩んできて、3時間目は「夜の仕事」関連のチェック。うわ、ヤバイんとちゃうん。メールしよう。
4時間目は定積分の計算。こんなの、やり方を伝えて、とにかく問題を解くだけです。なので、ほとんどレクチャーはしません。このあたりがOHP的授業のいいところです。
で、午後は若い衆と少し話したり、久しぶりに少しものを考えたり。この時間がほしかったんです。とはいえ、やらなきゃならないことは山積みなので、あとで首が締まる予定です(笑)。
で、1時間労働者の権利を行使して、お医者さんのハシゴ。血圧は安定してるみたいです。歯医者さんでは
「歯が欠けたのはいつ?」
って聞かれたので
お酒飲んでてコケて歩道で顔を打った時に欠けました
と正直に答えたり。
家に帰ると、みんな恵方巻きの準備をしてます。そうか、節分か。
とりまおふろとビールだな。いったんスイッチオフ。そこからです。

人権教育の優先順位とか謀議とか

朝、通勤電車の中で昨日のディスカッションをきっかけとしたモヤモヤについて考えてました。
なぜ人権教育ってあまり重要視されないんだろう。
もちろんみんな「大切」って言います。でも、一方で「バランス」の対象にされる。つまり「やりすぎ」ってヤツです。なぜそうなるんだろう。
つらつら考えていると、ふと思いました。
基本的に学校でやっていることって、生徒に対して「自分のためにやるんやで」と言っているんじゃないかと。例えば「なぜ勉強するのか?」「自分のためやろ」と。例えば「なぜキャリア教育をするのか?」「自分のためやろ」と。でも、「なぜ人権教育をするのか?」に対する答えはそうはならない。いや、もちろん「自分のため」という側面はあるけど、一般的には「差別されてるかわいそうな人のため」になる。そういう他人のための勉強は優先順位が下がる。
で、わたしが考える人権教育は「よりよい社会をつくるため」です。多様であることを認めず、格差を拡大している、この社会を変え、より人々が幸せに生活できるようになるためには、どのようにすればいいかを学び、考え、実践することです。でも、それもまた優先順位が下がる。
つまり「銀行型」「貯蓄型」の学校である限り、人権教育の優先順位は下がるってことです。
てことで、暗澹たる気持ちになってガッコに到着。やはり生徒に語らずにはおれません。
なのでそんな話をしたあと、「なぜ勉強するのか?」です。それに対するわたしの答えは?それは「社会のため」です。
「だってな、君たち、微分積分をやってなんになるんだろと思うやろ。でも、この社会のほとんどの人が微分積分なんて聞いたことがないってなると、社会がまわらなくなるねん。だから、君たちが学ぶことは社会が成り立つようにするためやねん」
でも、こんなことを口走らなきゃならない時点で、なんかやはり暗澹たる気分ですね。
てことで今日も生徒と走りましょう。なんでも今日はクロカンコースを8周するんだとか。8周だと5.3kmくらいです。要は来週あるロードレース大会の半分の距離を走らせようということですね。
この間わたしは4kmで使い切る走りをしてきたから、今日は5km走るための走りに切り替えましょう。ところが、はじめの1kmがいきなり5分ちょいだったので、これはヤバイなと。最大の難関の階段横のスロープのストライドをあえて短くとることで体力を温存。その代わり、最後までペースを落とさないのが今日の目標です。てことで、5分03秒→5分27秒→5分14秒→5分29秒→5分23秒で、5.3kmを28分39秒。アベレージが5分20秒。まぁこんなもんでしょう。
しかし、なんだかんだと用事が立て込んでいて、ゆっくりとものを考えるヒマがありません。そんな中、1本ゲンコを断ったり、断りきれない報告をとりあえず書いてみたり。そして放課後は2月末のためのzoom会議です。頭がまわりません。ヤバイな。
定時に退勤して、F澤さんと合流。ここでも謀議です。そうか、そういうふうにやればなんとかなるかもしれないんだ。ならばやるしかないな。
でも、これを実現したら、また忙しくなります。ほんとに書籍化をさっさとやらなければ…。

採点まみれからの多様性WS

朝起きると6時半です。しもた、アラーム解除してたのでした。なので、あわててスタート。
職場に着いたら、とにかく試験封筒をピックアップして、速やかに採点開始です。8時から2時間でひとクラスはできるでしょう。
3時間目は走り。今日はクロカンコースを6周です。昨日の呑みすぎ、体調があまりよくないです。ペースはあがらないだろうなぁと思いながらラン開始。最初の1周が3分17秒くらいだったので、これは1kmを5分切るペースです。速すぎます。が、どこまでいけるかやってみましょう。で、結局、4分52秒→5分07秒→5分08秒→5分23秒で、4kmを20分33秒。アベレージは1kmが5分08秒。前回が20分36秒だったので、わずかにタイムがあがったけど、最後の1kmのタイムの落ち方がひどいです。
やはりクロカンコースは階段横のスロープがきつい。ジワジワと体力を奪われます。走り終わったら、完全に息があがってました。
と、ここでノートチェックをしてなかったことに気づきました。てことで、職員室にもどって着替える間もなくチェックして、そのまま授業を2発こなしましょう。
午後はやはり採点です。メッチャしんどいです。飲みすぎってのもあるけど、休みがないってのもありますね。そこに走ったからなぁ。筋肉がじんわりゆるんでいきます。眠い。
と、会議で少しディスカッション。人権学習しすぎって話です。学期に1回しかやってないけどなぁ。しかも、ほとんど講演かわたしのレクチャーやしなぁ。担任さんがやるのは年に1回くらいで、楽してもらってるつもりだけど、それでもなおしんどいって話がでてくるのは、よくわかりません。まぁでもそういう声があがってるらしいです。
しかし、今はわたしがいてレクチャーしてるけど、わたしがいなくなったら、それを誰かがやらなきゃならんわけです。そんな人まかせにしててできるのか?部落問題学習も世界人権宣言も多様性WSも、かなり時間をかけてつくりました。その時間のかけ方は、単にスライドをつくるとかいう話じゃなくて、考えをまとめたりアウトプットの方法を考えたりすることだから、何ヶ月もかけてます。さらにそれは具体化するための時間だから、それの前まで含めると、何年もかかってます。その時間を人権学習に割く人は今後出てくるのか?ほんとに知らんよ。
まぁディスカッションのあとそんな話をして、再び採点です。採点が終わったら、多様性WSのプリントアウト。今日はちょぼやき会でやらなきゃなりません。
てことで、定時が来たところで退勤。みんな単に早く帰ってるだけとか、飲みに行ってるだろうとか思ってるだろうけど、ちょぼやき会って人権がらみの学習会でもあるから、そういうことをやってるんですよね。てか、この土日も丸2日人権がらみのことやってたしな。そういう生き方をしてるねん。
てことで、ちょぼやき会。30分ほどやってみたけど、みなさん楽しんでくださってました。「保育園の子でもできるよね」という感想が出てきたのはうれしかったな。このカードを使うんじゃなくて、自分の現場にカスタマイズしたものをしてくれたらいいんですよね。なんしか、よかったよかった。
で、飲み会。遅ればせながらの新年会です。Iやんが買ってきてくださったおいしい料理とおいしいお酒と、なによりおいしい会話に爆笑しながらの楽しいひとときで1日が終わりました。
が、疲れたな…。

感染症差別のない社会をめざしてーハンセン病対策の歴史に学ぶー

今日は某人権教育研究会の総会です。なので、朝はスマホのアラームを切って、ほんの少しゆっくり。のろのろ起き上がってコーヒーとトーストを食べて、京都府中部の町へ向けてスタート。
到着したら、すでに事務局や役員の人々が働いてます。みんなマジメやな。しかし、とある支店の支店長も細々とした準備をしていて、こういう感じは好きですね。
と、会場の音響照明担当の職員さんから名前を呼ばれてびっくりです。さらに
「わからんことがあるんですよ」
と、わたしを普段は立ち入り禁止のところに入れてくださって、なにがどうなってるのやら。
と、島根からO田さんが来られました。なんでも関西に来る用事があるので、午後の記念講演を聞きたいんだとか。まぁいろいろネジが切れてる人がまわりにたくさんおられるわけで、これがおもしろい。
やがて定時が来たので総会開始です。とはいえ、そんなにもめることもなく、淡々と総括が進んでいって、午前の部は終了。午後の講演にあわせてセットを変えて、とりまおべんとです。しまった、餅入りのお好みを入れてたけど、餅が固い。飲み込んでしまえ!
で、電車の時間が来たので、講師の和泉眞藏さんを駅まで迎えに行きました。
和泉さんとはメールでのやりとりはありますが、直接お会いするのははじめてです。お会いすると、すんごい謙虚な人です。でも、やってこられたことを知ると、半端ない人でもあります。そしてその半端なさの根拠が「科学者である」というあたりがまた、なんとも言えません。とにかく期待です。
で、講演スタート。
まずは自分史を語ったあと、covid-19をめぐる話から。ここでいきなり「全数調査をやめたからよくわからなくなった」としながらも、covid-19がどのようなウィルスでそれが人体にどのような症状をもたらすかを、簡潔ていねいに話されて、結果「5類にするのは反対」と。まさに科学者としての結論ですね。
そしてハンセン病とはどのような病気であるかということを、極めてていねいに話されます。そうなんだ、末梢神経にとどまりつづけるんだ。そして、自己免疫疾患なんだ。はじめて知りました。そして、ハンセン病対策の歴史とともに、ハンセン病についての語られ方の間違いを実証的に説明されます。
「ハンセン病は感染力が強い」とされてきた歴史があるゆえに、現在「ハンセン病は感染力が弱い」とされています。が、それは間違っていると。ハンセン病は感染力が強い。でも、発症することが少ない。しかも、そのプロセスはわからないことが多い。でも、早期に発見したら治る病気である。
そんな話をされながら、これといった結論は語られません。が、話全体が結論ですね。
しかし、「語られ方」についての話がおもしろい。例えば部落史だって、運動側が説明しやすいように語られてきました。それを歴史学者たちがバッサリとやりました。でも、そのおかげで豊かな部落のありようが明らかになったし、部落差別の本質に迫れるようになった。それはハンセン病も同じってことですね。で、和泉さんは苦笑しながら、そういうご都合主義的なところをバッサリとやられました。
せっかくなので「なぜ絶対隔離を光田健輔たちは続けたのか」と質問したら「あの人はメチャクチャなんです」と、これまたバッサリです。
あと、個人的にウケたのは、和泉さんのしゃべり方かな。まるで学会発表です(笑)。まぁしかし、当事者の話ではなく和泉さんの話からスタートできたのはよかった。いろんな人に聞いてほしいな。
ということで、総会終了。その後、O田さんとニューエビスノへ。ほんとうは和泉さんも来られる予定だったけど所用のためにダメになり、Aっちゃんに声をかけてたけどこちらもムリになり、サシ飲みです。それでも今日の講演の感想からスタートして、話はあちこちに飛びながらも、次の講演へ向けた話をしたりして、これまた有意義なひとときを過ごしました。
が、あまり遅くなると明日がしんどいですね。早めに帰ることにしましょう。あまり早くないけど…。

寒い中がんばった!

今日は午後イチ、京都府中部の中学校でお座敷です。なので、朝から休み。なにせガッコに行っても1時間か2時間くらいしかいられませんからね。
てことで、朝はゆっくり。そうだ、今の身体で坂道を踏んだらどうなるだろう。
てことでラン。
前半3kmは登り区間です。ここをどれくらいのタイムで走れるかですね。結果、6分03秒→5分53秒→5分38秒→5分37秒→5分21秒→5分28秒で、6.7kmを38分ちょうどです。最後でペースが落ちて、アベレージは5分40秒。しかし、あたしゃ、なにと闘ってるんだろ…。
家に帰っておにぎりを握ってお茶を準備してスタート。今日の中学校は駅から遠いところなので電車はあきらめました。と、メールが来てるのがわかりました。中身は「電話をくれ」と。で、電話したら
「昨日雪が降って、今朝は職員で雪かきしました」
と。さすがは京都府中部だな。すべて山ですからね。
でも、会場に近づいても、道路は除雪されてますから安心です。なんなら、家から出るところが一番危なかったりします。
で、中学校に到着。お!すんごいきれい。

たぶん旧校舎ですね。昔の木造校舎は縦横の線がきれいです。それに雪化粧。いいな。
で、会場へ。体育館です。ストーブがうなってます。が、寒い(笑)。
やがてお座敷スタート。生徒さんたち、身体がツッパってます。そりゃそうです。寒い。
それでもはじめのつかみに反応してくれて、メッチャうれしいな。「まつり」のくだりは、どちらかというと保護者のみなさんにウケたかな。
で、前半が終わったところで休憩。ここの休憩は大切ですね。みんなストーブのまわりに集まってます。なので、わたしもストーブのあたりに行って生徒さんたちと雑談。
「話の内容、わかった?」
「そりゃわかりますよ」
そりゃそうだ。
と、保護者のかたが来られて
「ええわー、せんせいみたいな人がいっぱいいたらええのに」
と言われたので
「わたしみたいな人がいっぱいいたら、学校、成り立ちませんよ」
と、正当な指摘をしておきました。そりゃまわらんよ。
で、後半戦突入。再び生徒さんたち、マジメな顔になります。ええのに。てか、ストーブから離れると、再び寒さが襲ってきます。それはわたしだけじゃなくて、生徒さんたちも同じです。でも、みんな真剣に聞いてくれます。それだけじゃなくて、表情に動きがあります。内側で感情が動いていることがわかります。
てことで、お座敷終了。でも、生徒さんたち、このあと全校集会があるんだとか。寒いだろうになぁ。がんばるなぁ。
生徒さんたちが教室にもどったようなので、教室を襲撃。1年生の皆さんとはストーブを囲んで質疑応答。
「なぜ同性婚に賛成の人が多いのに、同性婚が認められらないんですか?」
「それはね。今の政権を支持している人たちの多くが同性婚を認めない人たちで、もしも今の政権の人たちが同性婚をOKにしたら、自分たちを支持しなくなるからで、そうしたら自分たちが政権をとれないからです。だから、同性婚をOKにするためには、もっともっと同性婚OKの声をあげていかなきゃなりませんね」
みたいな。
2年生の皆さんは席に座っての質疑応答。いろいろな質問があったけど、最後に担任さんが
「外国ではたくさんの人がカミングアウトしておられますよね。なぜそれが可能なんでしょうか?」
との質問。なので、
「どちらかと言うと、外国ではたくさんの人がカミングアウトしているけど、なぜ日本ではカミングアウトする人が少ないのかという問いの立て方をした方がいいかもしれませんね。それは、この日本社会をつくる、わたしたち、もちろん生徒のみなさんも含めた、わたしたち一人ひとりの問題なんじゃないかな」
みたいな。
そんな感じで、すんごい充実したひと時を過ごさせていただきました。
そして、外に出ると、やはり雪。やはり山の中ですね。帰りはのんびり雪道ドライブをしようかな。

今回のテーマは「権利の主体」か・教研2日目

目が覚めると9時です。今日も9時から走ろうと思ってたけど、まったく無理ですね。そんな時はすっぱり諦める。
で、10時に入室して、10時半開始です。
今日はなぜかレポートしなきゃなりません。20年くらいレポート出してますが、提案県になるのは3回目くらいかな。もっとも提案県じゃなくても発言しまくってますが(笑)。
しかし、大分の支援学校のレポート、すごい。ガチの本気が伝わってきます。しかし、これができるところまで社会が変わってきたんだなぁ。いや、これをしなきゃならないし、してもバッシングできないところまで社会が劣化したのか。
で、わたしのレポートは3本目。分科会全体の最後です。ドキドキ(笑)。
で、レポート開始。今回のタイトルは「トランスジェンダー生徒交流会からの発信2022」です。と言っても、ふだんと同じ内容で、エピソードが加わるだけです。ただ、そのエピソードが大切です。それこそが子どもたちの生の声ですからね[1]ここではエピソードはわたしによって取捨選択され、加工されてるって話は度外視しましょう(笑)。てことで、10分間のレポートの最後は、おなじみの「子どもたちは支援・配慮の客体ではなく権利の主体である」です。
で、いろいろ質疑応答があったり意見交流があったりするわけですが、中にこんな意見が出てきたりして…。
「権利を主張されても、それを教員が受けとめたときに困る。だから権利ばかりを主張するのはどうか。道徳教育では権利と義務・自由と責任はセットで教える」
えーと…。瞬間脳みそが沸騰しましたが、幸いこれは午後の論議にまわることに。
てことで、昼ごはんは今日も燃料補給。コタツから出たくなくなったので、ちょうどいいです。
で、午後の論議。
「権利を主張するのは、その権利が、多数者にはすでに与えられているにもかかわらず、少数者には与えられていないからです。だから、権利の主張は正当なことで、そこには義務は発生しません。それは自由も同じです。誰かに対する義務は発生しません。もしも義務が発生するとしたら、それは自分の発言や行動に対してです。つまりその義務は自分に対して発生するってことです」
わかってくれたかなぁ。合理的配慮のことを話してるんだけどなぁ。このあたりは共同研究者の方もいろいろ話されましたね。
そんなこんなで総括討論に移行しますが、個人的には総括討論モードに入ってたので、もう話す中身はないぞ(笑)。それでも、なんかいろいろ話して、最後に共同研究者の話。
えーと、名指しです。せっかくわたし
「今の自分があるのはたくさんの出会いのおかげです。それは人や知識です。なかでもインクルーシブ教育と教育社会学との出会いが大きいです。ただ、そういう出会いをするためには時間が必要です。だから、勤務時間を守りましょう」
って言ったのに
「いつきさんの人権感覚の鋭さ」
とか言われて、いや、「そんなんないし」と(笑)。
で、お待ちかね、寺町さんの話。わかりやすいわー。ていねいで謙虚です。
「39年間生きてきて、いま、もっともジェンダーがわかりません」
と。それでも、論議の中で使われた概念なんかをきっちりと説明されて、さすがやなと。
今年の教研も終了。退出ボタンを押したら終わりです。寂しいなぁ。ふだんだったら、帰りに「飲もう」ってなるんだけどな。
まぁいいや。おふろに入って、ビールだビール。

footnotes

footnotes
1 ここではエピソードはわたしによって取捨選択され、加工されてるって話は度外視しましょう(笑

なにを話そう・教研1日目

今日明日は日教組教研です。が、今年もオンライン。寂しいなぁ。まぁでもその代わりに楽と言えば楽ではあります。
てことで、開始前にラン。30分ほど走りましょう。
10時半から17時までzoomなので、その前にラン。平坦路を30分ばっかゆっくり走るつもりが、いきなり5分台に入ってしまって、5分52秒→5分41秒→5分48秒→5分36秒→5分48秒→5分31秒で、6.3kmを36分06秒。アベレージが5分41秒。
ちょっとこわいな。でもまぁ、そういう身体になってるのかな。
で、服を着替えてPCの前へ。このあたりはオンラインの楽なところです。
さてさて、今年はどんな感じかな。ちなみに今年の共同研究者には寺町さんがおられます。寺町さんとはこの本の時のご縁でメールでのやりとりはしてますが、オンラインとはいえ直接お会いするのは今回がはじめてです。うれしいな。
てことで、チャットであいさつしようと思ったら、チャットできない設定になっていて「にゃろう!」と思うなど。
で、分科会スタート。今年はどんな発言が必要になるだろう。
んー…。
みなさん、すんごいがんばって実践しておられるんだけど、なにかがズレてます。なんなんだろう。そうか、社会や構造を問うてないんだ。みんな「個ががんばる」ことを結果的にうながしてるんだ。例えば、家事の問題であっても、ワークライフバランスがうまくとれないのを個の問題にしてしまい、それを阻む社会の問題として立ててない。そういう立て方をすれば、個人モデルになってしまいます。これ、どうすりゃいいんだろ。
とりま昼ごはん。

久しぶりのトゥンセラーメンで気合を入れましょう。もちろん飲み物はヱ○スです(笑)。
ちなみに、今回zoomはPCですが、それとは別にipadも使ってます。こんな感じ。

で、ipadで友だちとラインでやりとりしてます。オフラインでもそんな感じなので、通常運転ってことです。
と、メッチャおもしろいレポートが!レポーターが変な人です。なので、質問。
「あの、学校の中では「変な人」ですか?質問はそれだけです」
苦笑されました。
ちなみにこのレポーターのT林さんが、やはり「社会構造」を提起されていて、よかったよかった。
まぁ今や、人権教育も「心がけ」になったりしてるから、両性もそうなるよなぁ。
そんな感じで1日目終了。
しかし、寺町さんの助言の冒頭に
「全部いつきさんに言われてしまった」
って、そんなことないでしょ(笑)。
まぁただ、寺町さんもわたしも教育社会学のジェンダー研究なので、かぶるところは多々あります。だからでしょうね。

その後大阪へ。なんでもSゅんすけの店でYーきが新年会をしてるんだとか。なので、そこに乱入です。ちなみに、行こうかどうしようか迷いはしましたが、考えてみるとオフラインの時も飲んでるから、同じってことですね。
で、みんなでワイワイしてるうちに寝てしまったみたいで、気がつくと人が激減してました。でも、Sゅーとが家まで送ってくれてありがとー。
しかし3時か…。オフラインの時よりひどいな。いや、山手線の最終を逃したこともあるから、こんなもんか。