今日の夜は阪大の未来共生の哲学の授業のお手伝いです。この授業のお手伝いをするようになってどれくらいになるかなぁ。たぶん4年目?
1年目は、単にお座敷やっただけですけど、次の年からは「対話」のための仕掛けづくりをすることになって、2年目と3年目は水餃子をつくりました。で、今年は4年目。毎年学生さんは変わるから、同じことをやってもいいんだけど、たぶんこちら側が「慣れる」ことが怖いんですね。段取りになってしまうとワクワク感がなくなって、それは参加者に伝わってしまいます。さて、今年はどうするか…。
ということで、今年は簡単に自己紹介をしたあと、映画「coming out story」を見せることにしました。
そのあとは…。対話に一番ふさわしいシチュエーション…。おたふく(笑)?
てことで、こんなことをしました(笑)。
カウンター「いつき」です。メニューはお好み焼き・焼きそば・お茶・炭酸水・スペシャルドリンクです。
でももちろんお好み焼きを食べるのは仕掛けです。カウンターを囲んで、遠くの人とも対話する。そのひとときを演出したかったんですよね。
はじめのうちは映画への質問なんかがメインではあったけど、途中からはやはり「カミングアウト」がテーマになりはじめました。そんな中、すでにみんなに自分のことを話している学生さんにあらためて「なぜカミングアウトしたの?」とか、あるいは
「みんな自分の中に秘密を持っていると思う」
「でも、秘密があることと悩むことは違うんじゃない?」
みたいなところから、「秘密」「悩み」「困難」の違いについて話をしたり。
あるいは「カミングアウトとはなにか?」みたいなことをストレートに話し合ったり。
この1時間でなにか結論が出たり、他者のカミングアウトにインスパイアされて思わず自分もカミングアウトするなんていう劇的なことなんて起こるはずもないです。だから、それがなかったことは失敗でもなんでもない。じゃなくて、「自己を開示するとはなにか」「なぜ自己を開示しようと思うのか」みたいなことを自分への問としてつきつけるひとときがあることに意味があると思うんですよね。それがもしかしたら、先々ふとしたことでカミングアウトにつながるかもしれないし、つながらないかもしれない。そんな小石みたいなひとときを、映画とお好み焼きを通して演出できたらいいな。
そんなことを考えてのカウンターでした。
ちなみに、カウンターの中に座ってる「おばちゃん」、スペシャルドリンクは350mlを一本だけで、ワ○ンもあるのにそれには指一本触れず、あとは炭酸水を飲んでましたとさ。
天変地異の前触れか?
終わってからは研究室でクールダウンと振り返り。ここでも、ビールを250ほどと、日本酒を3勺ほど飲んだだけ。
まぁ、眠たくなってるからこれでいいんです(笑)。