わたしにとって「もどす」のか?

今年度の冬休みは、土日のタイミングがものすごくビミョーです。そんななか、秋田が入った関係で、ガッツリ休んでしまいました。そして三連休。その最終日が昨日の研究会です。頭の中がすっかりおべんきょモードです。そんなわたしにとって、逆に日常生活が非日常な気がします。
朝、職場に向かいながら、はたして自分の頭が切り替わるのかとても心配でした。で、やはり切り替わりませんでした(笑)。そりゃ無理だわ。たぶんもう「もどらない」。
そんな感じで午前が終了。午後からは出張です。統計のデータの読み合わせなんですけど、なんかイマイチ。数字をそのまま読んでる感じ。もちろん、わたしは質的も量的も素人ですからいろんなことが言えるはずもないのですが、そんなわたしでも、「もう少し深く読みたいなぁ」と思ってしまう。まぁでも、逆に深読みは危険なのかもしれませんね。
てことで、今日のお仕事終了です。さてと、家に帰ってカキでも焼こうかな(笑)。

性における差別と支配ーヴァルネラビリティをめぐってー

朝起きると…。目が覚めただけですね。今日は久々のオフなので、家でゴロゴロしながらゲンコを書こうと思うのですが、それすらもやる気が起こりません。どうしようかな…。でも、気になる研究会があります。なんといっても、江原由美子さんが来られるわけですから。
ということで、テンションあげて行くことにしました。
京都駅でダメダメ先輩と待ちあわせ。円町からタクシー飛ばして立命館大学へ。
会場に入るとほぼ満席です。「前の方、あいてますよ」って言われて見たら、一番前じゃん。どーする?ま、ええかと、一番前に座ることにしました。
まずは江原さんの話。「ジェンダー秩序と性支配」です。「差異があるから差別があるのではなく、差別を合理化するために差異がつくられる」って話は、部落の古老の「美しければ醜ければ、貧しければ豊かであれば、そこに「差別」という言辞がつく」という言葉と一致します。ただ、みょんすさんの話ほど緻密な感じがしないのはなぜなのかな。たぶん「ジェンダー」というもののわけのわからなさなのかな。それにしても、見田宗介さんへの根強い批判からここまで来ておられるというのが、とてもおもしろかったし、そこは「うんうんうん」と思いました。
続いて佐藤靜さんの話。「性差別としてのヘイトメッセージとヴァルネラビリティ――〈傷つき〉の経験をめぐって」です。佐藤さんはヘイトの対象として、身体と精神のふたつにわけ、身体へのヘイトをヘイトクライム、精神へのヘイトをヘイトメッセージと名づけて、ヘイトメッセージについてのみ分析を行うという手法をとられました。そして、精神の傷つきやすさをヴァルネラビリティとして、傷つきやすい人と傷つきにくい人の差はどこにあるのかというあたりを掘り下げようとされていました(たぶん)。んー、これ、ムズムズします。かつて書いたぐるぐるの根源の中の「共感」というのと結びつくんですよね。あとで発言しようかなぁと思ったけど、発言できるかな。
最後は堀田義太郎さんの話。「差別の範例としての性差別とその固有性 ――性差別と性支配をめぐって」です。この方、倫理学からのアプローチで差別論を考えられます。日本においては「差別論」は社会学的なアプローチがされるのですが、そこには「善悪の価値判断」はないと。つまり、社会的に分析をすることが主眼になると。に対して、倫理学は、まさに「善悪」を考える学問なので、「なぜ差別が起こるのか」だけではなく、そこの「善悪」についても考えられると。そんなあたりから、区別と差別の違いや、なぜ差別がいけないのかといった、あたかも当然のことのように思ってしまうところ、そして、いざ問われるとなかなか答えられないところについての分析をされてました。これはおもしろい。けど難しい(;_;)。
そんな3人からの提起を受けて、質疑応答&ディスカッションです。
まず、のっけからの質問。「みなさんは「性別」をどのように捉えておられるのですか?」と。うあー、どストライクの質問です。で、みなさんの回答を聞いていると、ますますムズムズしてきました。ということで、手をあげちゃいました。で、名前を言うと、いきなり佐藤さんが反応されました(笑)。なんでわたしを知ってるねん(笑)。
「わたしはトランスジェンダーの子どもたちと学校について研究をしています。わたし自身もトランスジェンダーなんですが、わたしの性別ってどこで考えたらいいのか、いつも混乱しています。IDで考えたらいいのか、身体の形状なのか、生理的なところで考えるのか、社会的な位置で考えるのか。社会的な位置にしても職場で考えるのか家庭で考えるのか。仮にそれぞれの要素がふたつしかないとしても、それらがバラバラなので、ある言説に出会った時に、わたしは「自分がそこにあてはまるのかあてはまらないのか」と考え、いつも混乱するのです。そのことは、わたし自身のヴァルネラビリティとも関係します。つまり、〈傷つく〉資格があるのかないのかということです。ある言説に出会った時に、たとえそのことで〈傷つく可能性〉があったとしても、「自分は〈傷つける〉側じゃないか」といつも考えるんです。そして、自分の要素のうちに、ほとんど必ずと言っていいほど〈傷つける側〉がある。そう考えた時に「〈傷つく〉資格はない」と考えるから、傷つきにくいんです」(だいたいこんな感じ。もっと混乱してたから、ここまできちんとは話してませんがね^^;;)。
それに対して、江原さんからは「あなたが話す性についての要素は、いま論議されている要素をほぼ網羅している。それらにズレがあるあなたは、あなたにしか見えない性についての観点を持つ可能性がある」と励ましてくださいました。なので「パトリック・カリフィアあたりが言ってることですね」と返しましたが、マニアックすぎたかな。
その後、傷つきやすさについての論議をもう少していねいにしたかったんだけど、「差別/被差別」という言葉を使っちゃって、混乱させてしまいました。あそこは「支配/非支配」を使うべきだったな。
でも、終わってから「すごくよくわかった」って人が来られて、なんとなくうれしかったです。

帰り道、ダメダメ先輩から「いつきさん、安田直人でしたね」と言われて、我ながら「なるほど」と。結局、そこなんだな。
ということで、すんごい刺激的でおもしろかったけど、脳みそ疲れました(笑)。

継いでくれたのかな?・はじめての同窓会

「鍋合宿(2日目)」を書こうと思ったけど、うどんを食べて片づけしただけなので、特に書くこともなく。
ということで、今日はうちの職場の第21期卒業生の同窓会でした。
この学年、わたしにとって2まわりめの担任時代の子どもたちです。わたしの年齢は30歳過ぎ。ある意味、一番脂がのっているというか、ブイブイいわしていたというか、そんな頃の子らです。たしか、年間100件ぐらい家庭訪問をしたのも、この学年かな。
ちなみに、同窓会に呼ばれたのははじめてです。というか、みんな同窓会してるのかな?あまりしてるようなことは聞かないですね。まぁ、担任には連絡せずに自分たちで楽しむとしたら、それはそれでかなり「あり」やなと思うのですがね。だって、担任がうまくフェードアウトしてくのが、わたしの理想ですからね。
まぁでも、「子ども」というのが失礼な40歳の節目の同窓会らしいです。ということで、3ヶ月ぐらい前に声をかけてもらって、旧担任団への連絡をおおせつかっていました。
集まってきたのは70人ぐらい。卒業生は全部で350人ぐらいいるので、5分の1です。たいしたものです。
みんな楽しそうに話をしています。たまーにしゃべりにきてくれる卒業生から「覚えてますか?」と聞かれて、瞬間「誰だっけ」と思うのですが、じわじわと思い出がわいてきて、今の顔と一致していきます。ただ、ちょっと寂しかったのが、一番会いたかった何人かと会えなかったことかな。まぁ、それぞれみんな忙しかったり、過去に重きを置く気がなかったり、会いたくなかったりしているんでしょうね。それもまた同窓会というものです。
同窓会の最後にプレゼントをもらってしまいました。コップでした。そこには「Itsuki」って書いてありました。そうか、今のわたしのことをちゃんと知ってくれているんだなぁ。

で、2次会。
なんか、こらえきれなくなってしゃべりにきてくれた感じの卒業生。
「えーと、先生って昔通りに接していいんですか?」
と声をかけてくれました。答は
「もちろんええよ」
です。こうやって、正面から話をしてくれるってうれしいですね。
「先生は変わったんですか?」
「いや、変わってないよ。変わったのは外見だけだよ。中身はずっと同じだよ」
たぶん、わたしにとってのトランスって、そういうことなんですよね。
すると、その卒業生は安心したように、かつてわたしが1年生で担任した時のことを話してくれました。
「おれが停学くらって、先生が家庭訪問に来てくれた時、「勉強なんて嫌いやし、学校、やめたい」って言ったら、「学校には勉強以外にいっぱいあるよ」って言ってくれた。そのおかげで「じゃ、クラブがんばろう」と思ってがんばったら、ベスト8までいけた。あれはなにものにも代えがたい経験だった。それで卒業できた。あのひとことのおかげや」
みたいな話。そして
「なんでみんな車いすバスケットのおもしろさを知らないのかな。伝えようとしないのかな。あのおもしろさがわかったら、障害者への見る目が変わるのにな」
みたいな話。わたしは
「そうやね。その気持ち、わたしや他の先生たちが部落問題や在日朝鮮人問題について「みんなに知ってほしい」と思った気持ちと一緒やねん。いまの君みたいな気持ちなんやわ。そんなわたしたちの気持ちを、そういう形で引き継いでくれるのが、すごくうれしい」
って返しました。

うん、この卒業生の気持ちを大切にしたいな。
なんとも言えないほんわかした気持ちで同窓会をあとにしました。

こたつづくり・鍋合宿(1日目)

去年、メッチャ寒った作戦会議ですが、やはりリベンジが必要でしょう。ということで、今日は鍋合宿がてらこたつづくりに挑戦です。
ということで、京都駅でKうさん・M木ちゃん・うちの子どもとわたしが集合して、とりあえず合宿場所の最寄りの駅に向かいます。駅に着いたらO田さん登場。まずは魚の買い出しです。
懐かしい事故現場。

すべてはここからはじまりました(笑)。
当然のことながら、買出しついでに昼ごはんです。もちろんKうさんとわたしはビール→日本酒と進んでいきます。てきとうにできあがったところで、野菜と飲み物をゲット。そして、ホームセンターです。ここで、コンパネなんかをゲットします。
合宿所に到着したところで、すぐにこたつづくりにとりかかります。
ヒーターユニットはすでに入手しています。あとはこれをとりつけるユニットをつくることと、テーブルをつくること。どうしたらいいかをこの間ずっと考えてましたが、一番簡単な方法でつくることにしましょう。ヒーターユニットって規格があって、それにあわせて木工をすればOKです。とにかく、センターを出して、それにあわせてパーツを置いて、タッピングでとめるだけ。位置さえきちんと決まれば、とても簡単です。一方、M木ちゃんと子どもはこたつの足づくり。できた足をサンドペーパーで磨くのはKうさんです。
で、できたのがこんなの。

あとはふとんを載せて、天板を乗せると完成です。

畳1畳サイズのこたつです。
中に入ると暖かい。これはいい感じです。と、O田さんが燻製を持ってきてくださって、酒盛り開始です。

メッチャおいしいブリとハゲが今日のメインです。ブリは炭で炙るもよし、ぶりシャブもよし、もちろん生でもおいしい。わいわい言いながらも足元は暖かい。これは完璧です。
そうこうするうちに、なんとなく横になると、うとうと。こたつ寝は最強です。

今日は帰るだけ

朝、さすがにしんどいです。でも、なんかおなかが減ってます。たぶん、あんまり食べてないな…。
とにかく、ホテルにいられるだけいて、すぐに空港に移動。ソファに座って少し仕事です。

あとは飛行機に乗って、一路伊丹へ。途中、空から見るアルプスは最高でした。
たぶん白馬。

たぶん御岳。

たぶん立山

伊丹で遅めの昼ごはんを食べて、おうちへ。
さてと。今日はゆっくりしましょう。明日がハードだ(笑)。

申し訳ない^^;;

なんで秋田に来たかというと、当然のことながら「お座敷」があるからです。にしても、秋田だったら、ESTOの真木さんとか関東の方々とか、ちゃんとした人がいっぱいおられるのに、なんでわたしなんだと思ったのですが、まぁニーズがあるのはうれしいことです。
事前に「どんな話がいいですか?」と3パターンほど提示したところ、今回は「基礎編」を話してほしいとのこと。最近このパターンの話をすることが減ってきたのですが、やはり一番わたしらしい話ではあります。なんとなく気合が入ります。
お座敷の前に真木さんが「会わせたい」と言って連れてきた人としばし話。秋田市って大きな街だけど、やはりここで生きていくことの難しさを、あらためて感じました。

ということで、お座敷スタート。
なんか、いきなりウケまくりです。拍手まで出てきます。い、いいのか^^;;?逆にこっちがビビります。とにかく、少しネタを振ると、みなさん敏感に反応されます。となると、いよいよ調子に乗るわけで、ふだんは言わないネタも少し入れてみたりして、1時間55分で終了。
なんか、最近、時間に余裕ができてきたな。別に話を削ってるわけじゃないのに、それなりの時間で収まるのは、いったいなぜなのか、不思議です。
ちなみに、ネタは少しずつ変化してます。もちろん全体の流れは変わらないのですが、新たに仕入れた情報とか知識を滑り込ませています。ちなみに、あらかじめ滑り込ませる内容を決めているわけじゃなくて、話がそこまで来た時、突然「あ!これ入れなきゃ」って考えて、その瞬間時計と相談して、滑り込ませるって感じです。なので、言い換えると「いきあたりばったり」ということですね^^;;。
わたしからの話のあと、質問や感想なんかを伝えてもらえたのですが、それがまた鋭いんですよね。そんな鋭い質問は、わたしからさらに言葉を引き出してくれます。結局、会場使用のタイムリミットギリギリまで話をしちゃいました。

お座敷のあとは、再び真木さんたちと話。でも、話を聞いてくれたあと、少し笑顔になってくれたみたいで、よかったo(^^)o。

で、当然のことながら懇親会です。
まずは秋田の地ビールから。おいしい!酵母がピチピチしています。そしてやっぱり日本酒です。懇親会には「ソムリエ」もおられて、その方のチョイスで飲み進めていくと、自然とお酒の量が増えていきます^^;;。
そんなお酒と一緒に食べるのは、やはりハタハタでしょう。それも子持ち。「ブリコ」というそうです。たしかにブリブリしてておいしいです。あまりにもおいしいので、一匹まるごと骨まで食べたらびっくりされちゃいました^^;;。
おいしいお酒とおいしい食べものがあれば、話もおいしくなるものです。
と、楽しく話をしていると「なまはげ」登場。

なぜか、なまはげさんにもパスしてしまい、みんなで大笑い。
そんなこんなで楽しい時間が過ぎていったのですが、ホテルに入ったあたりで記憶が飛んじゃいました(笑)。

8年ぶりのレッスン・雪と氷の世界(3日目)

今日は、昨日の夜にバーで再会した生徒さんのレッスン。
なんでも、8年前に担当して、その時メチャクチャ失礼なことを言ったらしいです。ちなみにその内容。
お母さんに対して「ブレーキが壊れてますね」
生徒さんに対して「ピアノができるのに、スキーではリズム感がないですね」
ダメじゃん。
なんでも、高校3年間は部活に明け暮れていてスキーをする暇がなかったとか。ここにも部活の弊害が出ていますね。かどうかは知らないけど。なので、たぶん、ほぼほぼ身体がスキーを忘れている可能性があります。いちおう、去年は自己流で滑っていたということですが、それは裏を返せば自分のクセを増強することにしかならないわけです。
ということで、リフト一本分をトレインで滑りながらフォームをチェック。もちろん、わたしは前を滑ってますから、ずっと後ろを見ながら滑るわけですが、ほぼほぼこれで矯正点がチェックできます。で、やはりここでも「足首」と「姿勢」という結論に至るわけで。となると、レッスンはどこからやるかというと、プルークボーゲンからやり直すしかないということなるわけです。
プルークボーゲンをする時のポイントは、両スキーの「インエッジに乗る」というところなんですよね。そのためには、大腿部の内側の筋肉を使う。そして、加重することで足首を曲げてスキー板に圧をかける。すると、そちら側の板がシュープする。足首の練習にはいいですね。さらに低速だから、姿勢のチェックもできます。基本的にパラレルができる人ですから、一足飛びにシュテムのチェック。すると、引き寄せができない。トップがあがります。てことは、後傾ですね。じゃぁ、テールをあげながらのシュテムかな。
みたいな感じで、1時間ほど基本のチェックをしていくと、ほぼほぼ昔のカンをとりもどされたみたいでした。あとは雪になれること。スピードになれることです。なので、一緒にドンドン滑りましょう。てことで、2時間のレッスンで、まぁ昔の滑りはとりもどされたかな。もっとも、付け焼き刃だから、ほっとくとすぐに悪いクセが出てしまいます。なぜなら、「悪いクセ」が自然だからです。そうならないようにしてほしいなと思ったら、「来年、来られたら来たい」みたいな話も出てきたので、よかったよかった。
ということで、今回の「雪と氷の世界」はこれで終了。

再びバスに乗って下山です。予想外に早く下山できたので、10分の待ちあわせで乗車変更。「しなの」に飛び乗…。遅れかよ。てことは、次の「あさま」はどうなるの?さいわい、接続をとってくれたので、ぶじ「あさま」に乗車。さらに大宮で「こまち」に乗って、揺られ揺られてついたのは秋田です。8時間の移動でした。
どうなってんねん(笑)

あると思ったらなかった・雪と氷の世界(2日目)

今日のレッスンは昨日の午後と同じ人たちです。まずは昨日の夜少し雪が降ったので、新雪荒らしです。とはいえ、ほとんど先に滑った人がいるので、ちょいとキワモノ系のところを滑ります。でも、みなさんが楽しんでいる最中、わたしが見ているのは、みなさんのクセ。気になるのはストックワークです。てことで、今日のテーマはストックワーク。
まずはプルークウェーデルンでストックワークの確認です。んー、たしかにいちおう突いてはおられるのですが、突く位置もタイミングもバラバラです。どうすりゃいいかなぁ。
ストックって、案外大切なんですよね。とくに、ウェーデルンではそうです。ということは、ウェーデルンを多用する新雪やコブでは絶対的に大切です。ストックを突く時、気をつけなくちゃならないのは、ストックを突く腕とは反対の腕(肩)だと思っています。というのは、ストックを突くために手を出すと、ついでに肩が動いてしまって、反対の肩がうしろに下がってしまう。そのことで身体がまわってしまうんです。それを避けるために、反対の肩を意識的に前に出す。そのことによって、上体がブロックされる。ところがこれがなかなかうまくいかない。
もうひとつ、突くタイミングはターン弧の大きさやスピードで変わります。具体的には、大まわりではエッジの切り替えですが、急斜面のウェーデルンではエッジングの時です。それを両極端として、それぞれのターン弧とスピードで変化をします。が、その違いがまったくない。
そこで、ふと思いついたエアストックに挑戦しました。というのは、長いストックがあるから、それを動かすために身体が無駄な動きをするんじゃないかと思ったんです。ところが、これが笑ってしまうほどにうまくいかない。ストックを突くイメージができていれば、常に同じ位置にストックを持つ手がくるはずですが、来ない。あるいは、ストックを突くために手は下がるはずなのに下がらない。緩斜面でそうですから中斜面にいくとなおさらです。
これ、結局、「ストックを突く」ということを意識してないってことなんですね。だから、ストックがなくなると、なにをどうしていいのかわからなくなる。
「意識化して!」
って言うのですが、意識したことがないならイメージできず、したがって「エア」としての表現ができない。
みなさんに多大なるストレスと疑問を残して午前のレッスンは終了。午後のレッスンはこの続きをしようと思ったのですが、おわりのあいさつで、全員午前で終わりということが判明しました。「じゃ、今シーズンの課題はストックワークで」とごまかして、今日のレッスンは終了。
午後は若いスタッフとふたりでスタッフトレーニングです。この人、子どもの頃から一緒に滑っているので、お互いに「ややこしいところ」を滑るのが好きなのがわかっています。なので、ひたすら「ややこしいところ」を探して、キャッキャ言いながら滑りました。

で、スキーも終わったところで、本日の最大の懸案事項が勃発。
校長曰く「連れて行かなきゃならないところがある」とのこと。「準備をしろ」と。何なんだと思ったら温泉でした(笑)。
今から15年くらい前に校長と温泉に行った時は、校長はわたしに入浴券を渡して「ほら、行くぞ」と、なんの躊躇もなくわたしを男湯に連れていきました。その時の脱衣場の騒ぎたるや(笑)。
でも、それから15年たって、今同じことを繰り返すのは、さすがにきついです。どうしたものかと悩みまくったのですが、まぁなるようになるかと。
で、今回も入浴券をもらって、浴室方面へ。で、「分かれ道」で、思い切って「わたしは違う方へ」と言うと「おぅそうか」という、これがまたなんということのない答えが帰ってきました。あの躊躇はなんだったんだという気持ちと、なんだか「「理解ない人」って勝手に思ってて悪かったなぁ」という気持ちと、とても複雑だけど、でも感慨深いというか、ものすごくうれしいというか、楽になったというか、いろんな気持ちが押し寄せてきました。でも、すごく自然だったから、案外こんなものなのかもしれないなとも思いますね。
ということで、小一時間ひとりで温泉を楽しんで、晩ごはんを食べさせてもらって、宿へ。宿に帰ってバーに行くと、かつて担当したことのある生徒さんがおられて、明日のレッスンが入ったり。
おもしろいなぁ…。

ないと思ったらあるんだな・雪と氷の世界(1日目)

今回の「雪と氷の世界」行きは、諸事情により夜行バスを使うことになりました。とりあえず、京都駅からバスに乗ったのですが、座席が最悪。これは寝られないなと覚悟したのですが、なんか空いてる席があったので「席移動してもいいですか?」と聞くとOKが出たので、反対にベストの席にありつけました。ということで、熟睡とはいえないけど、それなりに寝ながら松本に到着。そこから電車→路線バスを乗り継いで、今年も無事到着しました。
バスの到着が8時55分なので、9時のレッスンにまにあわないから午前は出番がないなと思っていたら、なぜかレッスンは9時半スタートとか。「仕事があればやりますよ」というと「じゃあ」ということで出番ができちゃいました。
午前のレッスンは中級から上級へという、ある種一番おいしい生徒さんです。伸びしろはまだまだあって、伸びていかれる姿を見るのは楽しいし、なにより感謝されます(笑)。ちなみに、上級者になると、ダメだししかできなくなります(笑)。
一目見た瞬間に、足首と両腕のバランスが課題とわかったのでそれを生徒さんに伝えると、毎年担当している生徒さんの顔が「またかよ」つてなったのはご愛嬌。「「できた」が100だとすると、去年は50で今年は70だから、言ってることは同じだけど、質は違うんです」ってところはおさえとかなきゃならないところでしょう。
ということで、午前は半日、どうやれば足首が動くのかをひたすら試してみました。
午後はなぜか担当が変わって上級版です。上級班のレッスンは、自分の練習にもなるから楽しいのは楽しいんですけど、矯正すべき点を言葉化するのが難しいし、それをどうすれば矯正できるかという練習方法を見つけるのがさらに難しいです。でも、それにチャレンジするのもまた楽しい。今回の課題は「曲げまわし」です。これはコブにつながる技術でもあります。なので、一緒に滑りながら、あーだこーだといろんなことを試してみたり、コブに突入してみたり。たぶん生徒さん、それなりに疲れてくれたかな。
レッスンのあとは、スタッフトレーニング。今回は雪が少ないので一番下のゲレンデは稼働していません。必然的に一番上まで行って、飛びまわることになります。てことで、なぜかコブなどやってみて、小一時間で終了。いやぁ、よく滑りました。
その後、温泉に入って、校長から「行くぞ」と言われたのでついていくと、晩ごはんをおごってもらってしまいました。ちなみに晩ごはんは今年も「小盛り」です。

今年はなんとかカツだけは食べ切りました^^;;
その後、宿舎に帰って、バーで生徒さんたちと「大人のミーティング」です(笑)。
にしても、「雪と氷の世界」って、もっとストイックだったはずなのに。こんなに楽しくていいんだろうか。

今年も淡々と

朝、目が覚めたのは8時半。隣を見るとパートナーが寝ています。どうやら「初日の出」はあきらめたみたいです。まぁ正解です。
しばらくゴロゴロしていたのですが、子どもたちも2階から降りてきたので、とりあえず朝ごはんにしました。簡単に「おすまし」をつくって、昨日準備しておいた鶏肉をあっためて、ほうれん草とニンジンと大根と焼いたモチを放り込みます。明らかに京都のお雑煮ではありませんが、わたしは白味噌よりもおすましが好きなので、これでいいのです(笑)。
で、午前中に初詣。もちろんクリスチャン(笑)のわたしは初詣はしません。「初詣見物」です。行くのはいつもの3ヶ所です。
まずは石座神社です。
家族はお参りに行きましたが、「洛北岩倉と精神医療」を聞いちゃったわたしとしては、やはりそちらに関心が行くのは当たり前です。奥へ奥へと進んでいくと、ありました。「不動の滝」です。

古来より、この滝に打たれることで「心の病」を治してきたとのことです。てことは、これ、G○Dに効くかな(笑)。もちろんトランスジェンダーのわたしにそんなものが効くはずはないのですが(笑)。てなしょーもないことを考えながら、甘酒をいただいたりするわけです。

にしても、一度中村センセの案内でフィールドワークをしてみたいなぁ。
で、実家の母親のところにおせちを持っていって、お次は「賀茂別雷神社」です。簡単に言うと「上賀茂神社」です。なんか、すごい人出です。てか、駐車場待ちがすごい。なので、家族に行ってもらって、わたしは駐車場待ちの列で過ごしました。で、お参りをすませた家族と合流して屋台で買い食い。たぶん、子どもたちはこれを楽しみにしてるんだろな。
さらにお次は「大田神社」です。

ここは「天鈿女命」を祀っているとかで芸能の神社らしいです。ゲージツ系の家族には大切なんでしょうね。でも、わたしは外のどんど焼きのところで火にあたってました。
てことで、お家に帰って昼ごはん。こたつを出してみたのですが、ダメですね。昼に日本酒を飲んでこたつにもぐると寝ちゃいます。でも、こういうダラダラをする日を正月というんだと勝手に決めて、昼寝を受け入れることにしました(笑)。
目が覚めたところで、明日からの準備を簡単にして、晩ごはん(笑)。

食べてばっかりです。食後はテレビを見ながらゴロゴロ。
そして、10時過ぎにスタートです。
やれやれ、夜行バスに乗って、雪と氷の世界に向かうのか…。