批判的に講演を聞く

朝、まぁ楽ですね。なにせ昨日は家で晩ごはんを食べました。やはり飲み会はよくないですね。
ただ、今日は綱渡りのようなタイミングで仕事しなきゃなりません。行きの電車でタスクリストをつくります。ここで忘れた仕事があったらすべておじゃんです。てか、今日を越えたら少し仕事が楽になるはずです。
で、職場に着いたら、とりま出張の準備です。
その後、1時間目は2学年分の試験の巡回&2学年分の採点用の解答の作成。2時間目は授業。それが終わったらすぐに出張です。京都府だいたい最南端の隣保館→京都府唯一の村にある中学校→第2のふるさとの児童館とハシゴ。帰ってきたら2時頃です。そこから文化祭関係の肉体労働をやって、ここで4時。少しデスクワークしたら5時です。
疲れた。

今日はいつもの学習会です。
いつものように定時に退勤して生きセンに向かいますが、30分ほど時間があるので寄り道しましょうか。もちろん角打ちです。が、水曜日が定休日。しかたないからはじめて入る「Kっちゃん」って飲み屋に入りました。そしたら角打ちで会ったことのある人がいて、20分くらい部落の話で盛り上がりました。
いや、変ですよね。まぁ、最初にわたしが「在所」とか言うからなんですけどね。はじめのうちは「ここらは」とか言ってはるのに最後は「同和地区」って言われるから
「あーあ、言っちゃった」
って笑ってしまいました。
でも、ご自分が生まれた場所のこととか、ここらあたりの昔の風景とか、わずか20分でいっぱい教えてもらえました。
でも、なんで教えてもらえるんやろ…。不思議やわ。

で、学習会です。
今日は藤尾さんの話です。とてもよかった。はじめに崇仁の今の活動を話されて、続いてご自分の話。そして人権教育の大切さを話されました。教員とか啓発関係の人には特に喜ばれそうな内容でした。当事者話のところはほんとうに部落差別のリアリティが伝わってきます。
いまどき部落差別の被差別体験をあれだけ話してくれる人、あまりいないんじゃないかな。しかも、まちづくりの話もしてくれる。そしてそれがシームレスにつながってます。
ただ、昨日はそれを学ぶ場じゃなくて、その「語り方」を批判的に考える場でした。
藤尾さん曰く
「みんな話を聞いたら「よかった」って言うんだけど、ほんとのところどうなん?」
こんなこと言う人、あまりいないし、てかいるか。でも、そのための場をつくる人はあまりいないです。でも、みんなから遠慮なしのダメ出し(笑)が出ました。
わたしは、「自分とは切れてしまった「強い人の話」になってしまうんじゃないかな」って提起です。まぁ言えば「感動ポルノ」になる危険性があるってこと話しました。あと、車いすユーザーからは障害者差別の視点から「個人の問題に収束させるんじゃなくて、権利の問題にする必要があるのでは?」って提起があって、これもなるほどなと。考えてみると、部落解放運動が普遍的な人権を提起する運動だったかというと、例えば教科書無償化の闘いなんかを見ればもちろんそうなんだけど、それを全面に押し出したロジックではやってこなかったのかな。だから「権利」って言葉が出にくい。さらに法律関係の人が来ておられて「人権を保障するのは誰なんだ」って話をされて、それもそのとおりだなと。つまり市民の問題ではなく国家の問題なんだって話ですね。
「じゃ、人権啓発には意味がない?」
って聞いたらうなづいておられました(笑)。
まぁでも「圧倒的に負け続けてるわけで、オセロをひっくり返すように仲間を増やさなきゃ国家は人権を認めない」みたいな話を返しておきました。
終わったら崇仁新町です。
もちろん話は続行です。
泣きそうになる場所で「泣いてる場合やないやろ!」ってやったらって話で、山田考野次郎の話をしてみたり。やがてカミングアウトの話になって脳性マヒの人が「隠すのたいへんやねん」みたいなのをぶっこんできたり。
かなりおもしろかったです。
でも、藤尾さん、死のうと思ったこともあったんだとか。一歩手前まで行ったんだとか。
藤尾さんが生きててくれたおかげでこの場所があるんだよな。生きててくれてよかった。

で、閉店の11時まで飲んで、帰ったら12時です。明日、きついやろな…。

地域に生きる

今日の午後は出張です。それまでにやらなきゃならんことを片づけなくちゃ。いらん仕事をひとつ、大切な仕事をひとつ。あとはあれやこれや。頭の痛いメールのやりとりもしたりして。
午後一番はロープ張り。今年は来年のことも見通して、クリップをつけるところにマークしておきましょう。
い「まず舞台の端と端のところにマークしてな」
放「はい」
い「マークとマークの間の長さを測ろか。7m36か。半分だと何m?」
放「3m68です」
い「ほな、そこにマーク。あとは、それぞれ4等分したところにマークして」
と、ここで混乱をはじめる部員。
放「あれ?あれ?」
まぁ、はじめに長さを測ったのがアカンのでしょうね。でも、マークがやたら多くて、どれがほんとうのマークかわからなくなりました。なにしてんねん。
迫る出張の時間。赤マジックを持ってきて
い「ロープを半分に折ってマーク。また半分に折ってマーク」
放「両方ですか?」
い「そうや(笑)もう一回折って4カ所マーク」
終了です(笑)。
あわてて職員室にもどって、片づけして、駅までランニングです。
なんとか電車に間にあって、京都府最南端あたりの駅で待ちあわせです。
天井が美しい。

で、車に乗せてもらってとある山間の町へ。
「時間があるし、公民館にあいさつに行きましょか」
ということで、公民館へ。館長さん、いつもの感じです。今日は地域の保育園・小学校・中学校、さらに福祉関係の人たちも集まってケース会議をやっておられたみたいです。分厚い実践を町ぐるみでしておられます。
その後、今度は保小中高の会議です。
小さな町だと高校がなかったりします。すると、高校進学は「町を出ること」とイコールになります。だからこそ、送り出す地域と迎え入れる高校のこういう連携が必要になります。わたしの第2のふるさとはそれをしてきたし、いまこの町でもそれがはじまった。
しかも、メンバーのうちのひとりが、うちのガッコの卒業生であることが判明。わたしのことがよくわからなかったみたいなので、昔の写真を見せるなど。
「あ!いたいた。この人、いました」
「わたしやがな」
みたいな会話。
そうなんだよな。こういう世界で生きてきたし、いまも生きてるんだよな。あまりにも違う世界も生きてるから、脳みそが混乱します。まぁでもスレッドをわければいいのか。
少しのんびりした気分になって、最寄りの駅まで送ってもらって、電車に乗りました。さて、ここから約1時間の旅行です。考えてみれば、終着駅から始発駅までの鈍行の旅かo(^^)o。でも、寝ちゃいました。家に帰ると、向こうを出てから2時間たってました。
さてと。お風呂に入ってからビールだな。

2学期がはじまった…。けど(笑)

今日から2学期がはじまります。が、頭の中はそれどころではありません。自分の「おべんきょ成果」だけじゃなくて、おべんきょ仲間のおべんきょ成果の「ねーちぶチェック」をしなきゃなりません。
ちなみにこの「ねーちぶチェック」ってけっこう難しい。専門分野が同じだから、まぁわかるっちゃあわかるんですけど、助詞ひとつで意味が変わったりするから、「これでいいのか?」ってなります。まぁ、英語も同じか。前置詞ひとつで変わりますからね。さらに、たまに意味がわからない文章も出てきます。それでもプリントアウトして、ひたすら読んで、赤を入れてを繰り返します。
それが終わったら、わたしの「おべんきょ成果」のチェックです。ダメダメ先輩から「オチ」のつけかたのヒントをもらったので、それを反映しがてら全体のチェックです。
でも、それはあくまでも隙間の時間にやることです。始業式の日は同時に「学期の立ち上げ」の日でもあります。午前は始業式だの課題テストだの。
午後は文化祭の立ち上げです。音響照明講習会だの垂れ幕吊りだの、肉体労働が山のようにあります。
ちなみに垂れ幕、3階から1階までの長い布を吊るします。去年からやり方を変えて、布に塩ビのパイプを通して塩ビのパイプを窓枠に固定することにしたんですが、この固定の方法がややこしい。去年トイレの中で考えて思いついた方法があったのですが、どうしても思い出せない。
い「去年トイレの中で思いついてん」
T「ほな、もう一回トイレで座ったら思い出すんとちゃうか」
S「せんせい、女子トイレはあっちやで」
い「(笑)」
みたいな会話。平和です(笑)。

そんなのを終えて、赤入れしたのを反映するわけですが、キーボードをパチパチやってても、関係なくみんな話しかけてくる。いや、考えてる最中やっちゅうのに。
学校ってのは脳みそを使うところと考えられてるかもしれませんが、脳みそなんて使わないです。てか、脳みそ使わせてくれない。ひたすら騒がしいです。
と、お客さんが来られました。1学期にインタビューを引き受けたんですが、完全に忘れてました。朝、リマインダメールを送ってくださったおかげで思い出せて、インタビューがあることを前提に仕事が組めました。ただ、さっきのinterruptのために、あとほんの少しだけやりたいことが残ってます。すると
「いいですよ、そっちやってください」
とのことだったので、お言葉に甘えて「オチ」だけつけて、センセにメールを送りました。返事がこわいけど…。
その後インタビュー。なんでも「あること」についていろんな人にインタビューされてるらしいんですが、みんな「いつきさんなら知ってるかも」って言うんだそうな。そんなん、知らんがな。でもそれだけ長く「このギョーカイ」にいるってことでしょうね。2時間ばっかいろんな話をしてインタビューも終了。それにしても、よく下調べしてはります。えらいな…。
で、京都駅に移動して、角打ち→崇仁新町です。
角打ちではみなさんから「久しぶりやな」って声をかけられるなど。うれしいな。夏は忙しかったからなぁ。京都にいないか家にこもってるかでしたからね。まぁこれからはたまに行けるでしょう。
崇仁新町ではちょぼ焼きと裏メニュー。にしても、こちらはあさっても来るんだな(笑)。

とにかく前へ

昨日は樹海の中にいましたが、とにかく今日は無理矢理にでも脱出しなきゃなりません。だって、明日から2学期がはじまって、こんなことやってる時間がなくなります。
なんだろ。書かなきゃならないんだけど、なかなか書けない。で、思いついてふとペーパーを読む。その間書けないんだけど、なんとなく「書けてない罪悪感」みたいなのが薄まります。でも、書いてないことには代わりはありません。読み終わってから、結局「書いてない罪悪感」がやってきます(笑)。
お昼ごはんはこれ。

「来来亭旨辛激辛MAX」です。いずみちゃんによると「カップ麺最辛」らしいです。たしかに辛い。でも食べられます。子どもと「いけるね」と確認。でも、あたりまえか。食べられないと売れない。そう考えると、やはりトゥンセラーメンはおかしい(笑)。
で、戦線復帰です。
すでに書いてるところの修正は、まぁ簡単といえば簡単です。でも、新しく書くところが難しい。つい前の方を読んで修正してしまうけど、そしてそれそのものはやること間違ってるわけじゃないんだけど、それでは前に進みません。大切なのはそこじゃない。ひとつひとつのセクションをまとめていくことなんですよね。でも、そのまとめができない。てことは、まとめるに至る過程がわかってないからですね。うまくつながってない。
そしてなにより、最後のオチがうまくつかない。どうしたものか…。うーん。まぁこれでええか!
アカンのですけどね。でも、とにかく最後までやって、ダメ出ししてもらって、そこからつくっていく。少なくとも、ダメ出ししてもらえるところまでやらなきゃ前へ進めない。

てことで、pdfにしてダメダメ先輩にダメ出し第一弾をしてもらうべく送信!
と、S藤さんからも「モルタル練って待っときます」とのありがたい言葉。S藤さん曰く「一人じゃ書けない」。とても重くて、とてもうれしい言葉です。これが「おべんきょ」の世界なのかな。

今日はおとなしく

とにかくこの土日が勝負です。ここでいまやってるところをあげてしまいたい。
この間考えてた「トランスジェンダースタディーズ」ですが、ふと思いついて、「戦後日本<トランスジェンダー>社会史」を見ると、「すげー!」ってなりました。いやぁ、すごいわ、この資料。しかも、かかわっている人がすごい。つまり、ここでやってた人たちがそれぞれ独立して、いま単独でやっておられるんですね。
それにしても、ネット上の情報も大切だけど、まずは自分の本棚を見ないといけないんだなと、深く反省です。
てことで、トランスジェンダースタディーズの樹海に迷い込み、『クィヤ・スタディーズ』の魔界に迷い込み、どこで脱出したらいいかわからなくなって、これはまずいぞと思ったところで、向こうの方に少しだけトンネルの脱出口が見えた気がしたところで、今日はおしまいです。うーん。

大移動

朝、いつもより一本遅い電車で出勤。それでも十分に時間は間に合います。
1時間ほど仕事をして、若い同僚の車に乗せてもらって山間の町に出張です。今日の午前は若い同僚さんが「出前授業」をするので見せてもらうことにしました。あいさつもそこそこに、授業準備に行かれました。ちなみに、わたしはチャイムが鳴ってから教室へ。生物の授業ですが、おもしろい!授業、うまいなぁ。校長さんは友だちですが、「アクティブラーニングやってるなぁ」と感心してました。2年目なのにね。
で、授業が終わったら、近くの駅まで送ってもらって移動開始です。目指すは八尾。えーと、あそこで乗りかえて、あそこで降りて、歩いて、乗換があって…。遠いな…。結局1時間ちょいかかりました。しかも、駅からは雨。やれやれ…。
で、小学校でお座敷です。
聞いてくださるのは24人。おそらく全員おられるな。夏休みの最終日の午後は迷惑だろうなぁと思いながら、今日しかなかったんですよね。でも、さすがに疲れておられる感じです。ところどころで集中が切れている方もおられたり。でも、熱心に聞いてくださる方や、なぜかメモをとっておられる方や、はたまた笑いたいけど声を出すのを躊躇しておられる方や、いろいろおられました。
終わってからの校長室での話もおもしろかったです。途中からムラの話になったり。
「部落って部落民というくくりがあって、でもそれだけで多様じゃないんですよね」
「あー、でも生い立ちとかバラバラだから、部落の中の違いに敏感になればいいんじゃないですかねぇ。結局、生い立ちを延々と語るしかないんじゃないかなぁ」
もちろん、読み筋はパラムの会です。
そんな話をしたあと、次の場所へ移動です。目指すは「おべんきょ場所」です。といっても、とある紙をとりに行くだけです。えーと、あそこで乗りかえて、次にあそこで乗りかえて、そのあとあそこで乗りかえて…。最後は歩きか…。こちらも移動は1時間ちょいかかりました。遠いな。しかも、このあたりでえらい雨になりました。てか、雷鳴ってるし。
それでも無事紙をゲットして、最後は京都へ。これがまた、駅までが遠い。15分くらい歩かなきゃなりません。ずぶ濡れです。で、地下鉄→JRと乗り継いで、京都に到着。1時間半くらいかかったかな。さすがに疲れた。そろそろ嫌気がさしてます。
で、stnのミーティングです。まぁでも、話をしているうちに、だんだん復活してきました。
また今年度もしでかしましょうかね。

ひっくり返る

今日は普段より1本遅い電車で行こうと、少しゆっくり家を出たけど、なぜか間に合ってしまいました。どうしようかと思ったけど、まぁええかと乗ったおかげでいつもの時間に出勤です。おかげさまで、仕事ははかどります。
今日の午前は職員会議。その前に部長会があるから、2時間ほど余裕があります。なので、昨日の松永さんの講演への感想を音声入力しました。なかなかみなさん考えてくれはったんやなぁ。ただ、「はじめて知った」はないやろう。わたしもずっと言い続けてる話なんやけどね。でもま、日常の中で話をしても埋もれてしまうけど、特別な時間に話を聞くと顕在化するんですよね。昨日は「人権は特別な場の特別な時間になってしまってる」って話があったけど、「特別な場の特別な時間」にも意味があるってことです。大切なのは、それを日常化するってことなんですね。
そんなことを考えながら、あっという間に入力し終えました。やはり音声入力いいな。わたしはしゃべることで考えをまとめる傾向があるから、そういう使い方もありかもね。
で、職員会議。なんか、どんどん生きにくい社会になっていくなぁ。いや、職場そのものは悪くないです。支店長も副支店長も頭取も番頭も、みんないい人です。でも、わたしたちをとりまく社会がどんどん生きにくくなっていってるなと。
お昼はおべんと食べながら、「おべんきょ成果」を少しいじるなど。今のセクションは少しずつ形になってきたのはホッとするけど、まだまだ全然ダメです。夏の前半の過ごし方の間違いに落ち込みます。

午後は進路指導研修です。元予備校のできる人で、現独立して講演とかしてはる人みたいです。中身は高大接続の中で変化する大学入試にかかわることです。
まずは時代背景の説明から。出ました。「教育再生会議」!
「グローバル社会へと変化する中で生産性の高い若者の育成が求められるようになってるんです」
ひっくり返りました。
まさに昨日松永さんが
「国会議員が生産性とかいうこの日本ですよ」
と言われた、その真逆のことを、翌日の同じ場所の同じ時間帯に聞くとは。まぁでも、これで鮮明になりました。
つまり、障害者解放運動と教育再生会議が言ってることは真逆で、そして今の日本は権力を持つ教育再生会議が言ってる方向に向かってるってことです。言い換えるなら、そういう社会に障害者解放運動は立ち向かってるってことです。そしてなにより大切なのは、「わたしたちはどちらを向くのか」ってことです。
そのあともひどい話です。例えば「コミュニケーション力が重視される社会になる」とか「大学も3つに分類される」とか。もちろん講師の人にはなんの罪もありません。現状を言っておられるだけです。でも、ものすごい勢いでもやもやが広がっていきます。
と、質疑応答である教員が発言。
「コミュニケーション力がなかったり、少し引きこもりがちだったり、これといってとりたててとりえのない子はどうしたらいいんですか?」
講師の答えは
「スモールステップで少しずつほめて伸ばしていく」
そこじゃないんですよね。
終わってから、いろんな教員に「昨日と真逆だったね」って話をしたら、みんな「思った!」って言ってくれました。それだけじゃなくて
「わたし、子どもたちにああいうことを言ってきたのかなぁ。子どもたちを傷つけてきたのかなぁ」
って相談に来られる方もおられたり。「自分たちはなんのために教員やってるのか」ってことを自問自答する方があちこちにおられました。
松永さんの講演を「昨日」やったことの意味があったなって思いました。こうやって、日常化していくことなんだろな。
子どもたちは、たしかに今日の講師が話された現実の中にいます。そして、わたしたちもその現実の中にいます。ただ、その現実を無自覚に生きるのではなく、意識的に生きること。そして、小さくとも抗い続けること。あるいは疑問ももち疑問を提出し続けること。
そこからはじめることですね。

社会と自分に向きあう障害者問題学習のために

今日は研修日です。ちなみにかつての研修日は「自己研修」ってやつで、好きなことができたらしいですが、今はそんなご時世ではありません。午前が保健部研修で、午後が人権研修です。あえて同じ日にしました。そうすることで、みんなが「この日は研修の日」ということで用事を入れないだろうというのがひとつ。もうひとつは、障害を「特別「支援」」という形でアプローチする保健部と、「障害者差別」という社会モデルでとらえる人権のふたつの観点で考えてほしいという意図がありました。
てことで、保健部研修。
まずはスクールカウンセラーのお話。子どもは背景まで考えてとらえないといけないという話は示唆に富んでますね。子どもって、縦の広がり(人生)と横の広がり(生活)の中で生きてます。なので、それらを総合的にとらえる中で「今」のその子がいるんですよね。
で、hyper-QUの話。なるほど、今のガッコは転換点ですか。まぁそうやろな。てか、常に既に転換点って話はありますけどね。
で、ワークです。ワーク、キライなんだけど、しかたないですね。午後のこともあるから参加しましょう。
保健部研修が終わったら、午後の研修の準備です。
機材をセットして、お昼ごはんをかきこんで。で、仲よしの教員に車を出してもらってお迎えです。

今日の講師は松永真純さん。タイトルは「社会と自分に向きあう障害者問題学習のために」です。
とにかく京都のというか日本のというか、教育はexclusiveですね。だって、障害者差別解消法にかかわって、障害のある子を担当する部署が、さっきも書いたけど保健部で「特別「支援」」ですからね。社会構造そのものを変えようとしてない。ちなみに身体障害については「建物の構造」を変えたらすむからinclusionが進みます。まぁ言ってみれば、同和対策で住宅つくるみたいなもんです。でも、例えば知的障害のある子が高校に入ったらどうするかって話は論議にすらならない。つまり「学力」とか「評価」ってもののあり方を変えようとしないからです。そんなもん、なんぼでもあると思うんですけどね。
これ、ほんとうに根源的な問いかけです。だからこそ、みんなに聞いてほしいって思いました。
いやぁ、すごかったです。みんな寝てない(笑)。まぁ、あたりまえのことなんですけど、あたりまえがあたりまえでないのが教員です。
とにかく、徹底的に、視線を障害ではなく社会に向ける。そしてなにより自分に向ける。健常を問う。このことを繰り返し繰り返し語られます。さらに「聞くこと」です。耳を研ぎ澄ませて聞くこと。そのことを通して聞こえるんですね。そのことを森修さんの姿から伝えられます。
そして、障害者運動の開き直りとも言える価値観の転換。能力主義の否定とかって、おそらく「高校教員にとってのあたりまえ」をひっくり返してくれる価値感の転換です。てか、高校教員なんて「能力主義」で生きてますからね。
そのことは、最初に言われた「人権」とつながります。未だ会ってない、そしてこれからも会わないであろう誰かに心をはせて、その人を支える。そして同時にその人に支えられている。それが「制度」であるということ。「制度」がなければつくること。そんなことを地下鉄エレベーター設置運動から伝えられます。
終わってからの感想を読んだら、とにかく「よかった」の嵐です。

終わってから、しばし職員室で話しあいながら時間つぶし。提示に退勤して、結局崇仁新町へ。でも、この間もずっと話しあいです。内容は「やまゆり園」と「京アニ」です。そのふたつの事例を通して「名前」のことを話しあいます。
そう言えば、名前を出すか出さないかは、在日の本名宣言や、トランスの「名のり直し」ともつながることですよね。「名前なんて記号だ」って思いながらも、そこにあるポリティクスは否定できません。
崇仁新町でもずっと人権の話。
考えてみると、1時前に会ってからずっと人権の話です。でも、実はこれがわたし(たち)にとってのあたりまえの生活です。常に人権をベースにものごとをとらえ、物事を考え、判断し、行動しています。でも、転機はあります。わたしにとってはピアスクールでのできごとでした。ちなみに、松永さんだって、森さんとの出会いだそうです。あるんだよなぁ。
そんなこんなでKちゅかるさんのお家へ。今日はホームパーリーやっておられます。こちらでチラリと顔を出して、ひとりワインを飲みながら、自己紹介を含めいろいろ話。と、あっという間に10時過ぎです。いかんいかん、あしたも仕事だ。てか、松永さん、大阪だわ。

仕事がはじまる

今日から出勤せねばなりません。
まぁ、今日は赤点の子らの相手を30分するために出勤です。ただ、職場に行ったらどうせ仕事は山のようにあるはずです。

出勤途中に昨日考えてたトランスジェンダースタディーズのことをさらに考えてました。と、天の声。そうか、そう考えたらいいのね。納得しました。

てことで、いつもの時間に出勤。まずは各種メールのお返事とか。はたまた夏休み中の出張や研修の報告とか。とにかく紙ベースなのがめんどくさいです。でも、そんな時に日記を書いてると役立ちます。
さてと、次の仕事をしようかと思ったところで、ふと放送部を見に行くと、いろいろやってます。文化祭も近いよなぁ。そうだ!ネジ!去年ゲットしたのでした。どこやっただろう。確か箱に入れてたはず。机のまわりには…。ない(笑)。念のため放送室は…。あったo(^^)o。よかった。
その後、「しでかし」のつきあいをしたり、明日の研修の段取りをしたり、はたまた2学期はじめのための電話連絡したり。おべんと食べながら、ふと思い出したアンケートの読み込みをしたり。
そして赤点の子らの相手です。
とは言え、試験カントクなので、おべんきょ成果をプリントアウトして通読です。なるほど、こんなふうになってるんだ(笑)。とりま、昨日大幅に削除したところがいい方向になったみたいです。さらに今朝考えたことを加えたらなんとかなるかな。てことで、約1時間いじったら、まぁまぁな感じになりました。

定時に退勤。さてと、今から大阪です。今日は恒例の会議です。途中、なぜかおべんきょ後輩のTじさんと合流。25分限定で呑みました。向こうはMでわたしはDという違いがあるにせよ、「仕事しながら」というしんどさに違いはないです。さらに仕事も共通だから、まぁいろいろ話ができますね。

で、会議。
今日は少し論議があったかな。しかし、「やったことの責任」はともかく「なぜやってくれなかった」って責任を問われる可能性もあるとかいう話を聞いて「たいへんやな」と思いました。
で、飲み会。なんか、楽しく飲んでたけど、タイムリミットは10時20分。あわてて電車に飛び乗って、家に帰ったら0時前。念のために皆さんに「無事家にたどり着きました」とメールすると「みなさん、Fに旅立たれました」との返事が。どんだけ元気やねん。
わたしは寝る!

大幅に削除

朝、体調はまぁまぁかな。もう、体調が悪い日ははっきりしてます。飲んだ翌日です。なら飲まなきゃええやんって話ですが、そして実際そうなんですが、気が乗らなくても飲まなきゃならん日があるわけです。てか、最近飲み会がしんどい(笑)。
まずはカイロプラクティックへ。この夏に崩れたバランスを治してもらおうかな。と思ったら「筋肉が」って言われました。そりゃそうでしょうね。この夏の後半は猫の額でゆらゆらしてる時間がそれなりにありました。その後、おべんきょ関係のコピー。1枚の「兼務教員」と書かれたカードがこれほど意味があるのかと思います。もちろんコピー代は自費ですが、そもそもカードがなければ中に入れない。
それにしても、あらためて「論文」「論考」「評論」「雑文」の線引きってどこなんだろって思います。言い換えると「論文」と「misc」ですね。もちろん大幅に違うのですが、「これmiscやろ」ってのを論文として扱ってる人もいるからなぁ。まぁ、おべんきょ分野によっても違うだろうし。ただ、少なくともわたしがお世話になってる分野では「自分はこう思う」ってのは、個人的には「論文」ではない気がするんだけどな。
その後、実家に行って引き戸の修理。はがれた板を木工ボンドでくっつけるだけの話です。そのあと懸案だったパソコンの点検。無事火をくべられたのはいいんだけど、久しぶりだったのでwindowd updateの嵐が吹いて泥沼です。それでもなんとか一度再起動したので、そこでやんぺ。こんなのにつきあったら1日では終わりません。

家に帰ってメールを見ると、欲しかったペーパーが送られてきてて感謝。たくさんの人に支えられてるな。
午後はおべんきょ。とにかくうんうん言いながら書きました。夕方、ダメダメ先輩に相談に乗ってもらいました。
ダ「分析の枠組みは?」
い「分析の枠組みってなんですか?」
ダメですね(笑)。そういや、かつて「ひょいってつまみ上げる概念」とか言われたことがあるけど、よくわかりません。
い「えーと、EMとか?」
ダ「それは手法」
なるほど。まぁおべんきょの仕方を基礎からやりなおせって話なんですね。
で、再びおべんきょ開始。うーん、どうしよう。行き詰まった。てか、これ、ゴチャゴチャしすぎ。流れがない。えーと。
「ここ、カット!」
ゴチャゴチャ書いてた部分を大幅に削除しました。これで1日分の作業が飛びました。でもいいんです。その1日分はわたしの中にある。きっとあとで役に立ちます。てか、立たなくてもいい。
と、ここで疑問が…。
トランスジェンダー研究ってなんなんだ?てか、日本においてトランスジェンダースタディーズってあるのか?もちろん単発の研究があるのはわかってます。が、スタディーズは複数です。分野を乗り越えて行われる「研究群」です。
性同一性障害研究群はあります。が、それに匹敵するトランスジェンダー研究群ってどうなんだろ。てか、性同一性障害研究群はトランスジェンダー研究群に入るんだろか。
うーん、謎は深まる…。