今年も語る

朝、体調はまぁまぁです。とりま出勤。職朝→立番のあと1時間目です。
今日は1月17日です。やはり語らねば。
と、私語してる子がいます。
「いいかい。もしもその私語が今しかできないならすればいい。でも、あとでもできることであれば、あとですればいい。なぜなら、わたしの話は今しか聞けないからだよ。それはこういう雑談だけじゃなくてね、授業でもなんでもそうだよ。常に優先順位を考えることは大切だよ」
別にわたしの話に「聞く価値」があるかどうかはわかりません。ただ、価値があるかどうかは聞かないとわからない。聞いたうえで「ムダだったな」「よかったな」と判断すればいい。まぁそういうことです。
ちなみに話の内容はいつもこれです。最も伝えたいことは「天災は平等にやってきた。でも災害は差別的だった」ということです。なぜなら、差別は個人間でやる/やらないということではなく、社会構造の中に埋め込まれているということを伝えたいからです。
それからもうひとつ。前には話していなかったこともあります。それはここの中の学級通信第6号にある内容です。具体的には西宮にあった朝鮮初級学校のこととか、鷹取の定住外国人支援センターのこととかです。やはり長い反差別のとりくみや闘いのなかで、こうしたものが立ち上がってきた。それが関東大震災の頃との違いってことです。
そんなあたりの話をしてたら30分たっていました(笑)。まぁええか。
てことで、2時間目は走りの時間です。

本日のラン。キャンパス最外周のクロカンコースを6周です。今日もフォーム、特に骨盤の傾きと位置を意識して走ることにしました。とにかく4周まではガマンの走りです。最後の2周を少しペースを上げたいと思ったけど、どうかなぁ。
結果、4kmを20分38秒で、アベレージは5分08秒でした。スプリットは4分57秒→5分13秒→5分15秒→5分07秒でした。やはり2kmから3kmが課題ですね。
ちなみに、6周のタイムは20分07秒で、前回よりも13秒速くなったけど、年末よりは10秒遅いタイムでした。

ゴールしたら、いつもの通り生徒と雑談です。
「最後のスパート、すごかったやん」
「せんせいも速いわ」
みたいな。
職員室にもどって、あれやこれやとやります。が、3校が終わってなんか気が抜けてます。アカンな。
5時間目は3年生の授業。ここでも話をしましたが、冒頭の「パートナー」にメッチャ反応してて笑ってしまいました。ただ、ここで寝る子がたくさんいるのが3年生ですね。もちろんガッツリ聞いてくれてる子がいるので、それでよし。
放課後掃除カントクを終えて、副担当さんの相談に乗ったりしながらダラダラ仕事をしてるとU海さんから電話です。
あ!忘れてた!てことでzoomの会議。
そんなことをしてたら定時です。帰りましょう。
帰り道、歯医者さんと整形外科のハシゴです。そして長い長い1日のあとのお風呂→ビールです。
うまし。

新年のあいさつ

朝方目が覚めました。が、二度寝を敢行。次に目が覚めると9時です。幸せです。今日は午後から出張だけど、午前は休みをとっています。
てことで、朝はのんびり。その後、夜の仕事の準備でもしましょうか。ほんとうは仕事なんてしたくないけど、たぶん今やっておかないと詰みます。午後の出張のためのギリギリの時間まで準備をして、念のために会議の開始時間を確認すると、1時間間違えていたことが判明しました。やれやれ。
てことで、昼ごはん。

釜玉ラーメンです。白菜と玉ねぎも一緒に茹でました。うまし。
で、出張へ。何が悲しくてこんな日に出張なのかとは思いますね。来年は5日にやるとか言ってるし、いろいろおかしい…。
この出張、進路関係のやつです。ところどころ「ん?」と思うことがあります。例えば、求人状況は好調なんだとか。でも、生徒のニーズとのマッチングはどうなんだろう。聞いてみたら、二極化してるんだとか。つまり人気のある仕事と人気のない仕事があるってことです。まぁそうでしょうね。
ちなみに、「ウェイター・ウェイトレスが多い」とか書いてあって、「おいおい」と。いや、そんな求人、今どきしてるのか?「ホール・スタッフ」でしょう。仮にそんな求人のしかたをしてたらアウトだし、進路担当者が「ホール・スタッフ」を勝手に「ウェイター・ウェイトレス」って脳内変換してたら、それはそれで問題だし。
さらにビジネスメイク講座をしてるガッコがあるとか。それもアウトでしょう。もちろん、わからないわけじゃないです。高校生が「やりたいメイク」は仕事では通用しません。だから、それを教えなきゃというのが現実です。が、一方で「仕事はメイクしていく」という規範をつくりだしてしまう。まぁ現場の苦しいところです。
そんなこんなで会議も終了。会議のあとにわたしのところに来られた女性[1]たぶんの出席者が、最後の件について「あれはアカンやろ!」って言っておられたので、まぁそういうことです。ちなみに、女性の出席者は3人[2]だいたいで、ほとんどが男性でした。これもまた「アカンやろ」なわけですが。
帰り道、うちの事務局長に車に乗せてもらって移動。京都駅までお願いしようかと思ったけど、ふと気が変わってギョースーまで乗せてもらうことにしました。ここで買い出しをして、市バスで京都駅まで移動。そろそろ日本酒がなくなるので買わなければ。
さてと、どうする?今月のスケジュールを見ると、今日しかないですね。ということで、角打ちへ。
今日もレジェンドがおられます。
「あけましておめでとうございます」
と新年のごあいさつ。と、
「新年の酒、飲むか?」
と言われてごちそうになりました。

「桃の滴」です。うまし。さらに
「これ、お母さんから」
と。

ということで、豪華な食卓に。
あとは、あーだこーだとしょーもない話。これが楽しいです。そんな中で、ポロリと「アボジ」とかいう言葉が出てきます。すかさず
「陶化中学校出身ですか?」
とかいう質問をすると
「そうや、みんなそうや」
からはじまって、
「うちが貧乏で高校に行けなかったけど、あきらめたんや。でも、やっぱり行きとうてな。でも、朝鮮学校は高い。だから定時制に行ったんや」
みたいな話が出てきます。
そんなこんなで、すぐに出ようと思ったけど、閉店までいてしまいました。といっても、19時です。
さて、帰ろうと思ったら、レジェンドが払ってくださいました。えーと…。
ごちそうさまです。

footnotes

footnotes
1 たぶん
2 だいたい

今年1年の抱負

今年1年の抱負…。
とりま、去年と変わらず、まずは

1、博論の書籍化
2、同和教育の継承
3、京都における在日外国人教育を少しマシにする

ですか。
ただ、「1」については、すでに「抱負」というよりも、最終的な「作業」に入っています。おそらく2月に出ます。
「2」については、お座敷のネタとしては、いちおうあります。が、ネタではなく、やはりOJTで継承したい。まぁでも、それは「わたし」ができることじゃないです。
「3」については、途方に暮れています。が、やるしかないですね。とにかく、火種を大きくすることかな。
そして、去年も書いたけど、

4、「おべんきょ成果」の新しいのを書く

ですね。これは「ルーツをたどる」のがひとつ。後は、「ネタ」を「おべんきょ成果」に育てたいなぁ。

少し落ち着いたけど

朝、まだまだ体調がイマイチです。となると、平日の飲み会はとかいう話ではなさそうですね。たぶんメンタルの問題です。
とりま出勤。立番からの1・2の連続授業です。今日のテーマは「数学的帰納法」です。まずは等式の証明から。なかなか混乱してますね。クセがすごいからなぁ。2時間目は不等式と自然数にかかわる証明。こちらは、だぶんやったことがない感じでしょうね。とにかく混乱しまくってます。まぁいいんです。
てことで、2時間目が終わる直前に
「重大発表ね。数列、3学期中間試験の範囲からはずします!」
生徒たちは雄叫びをあげて喜んてました。
試験範囲からはずすのなら、なぜやるねんと。そりゃもちろん、「こういう世界がある」ってことを知ってほしいだけです。
3時間目は2次曲線(笑)。しかしこの手のメインストリームじゃないあたりをやるの、好きです。
このあたりで少し体調がマシになってきました。やはり授業は健康にいいようです。
授業が終わったら、夜の仕事のプレゼンを少し修正。さらにレジュメも少しいじりましょう。これでようやく「今日の夜」を迎えられそうです。
てことで、ようやく本丸の「校正」に着手です。
とにかく「この文章でいいのか」ってところがいくつかあります。例えば「赤ちゃんが泣いたの」ってヤツ、わざわざ使わなくてもいい気もしますが、やはり使いたい。でも、果たしてコメントがあってるのかどうか。口頭で説明するならいいけど、文字として残るのであれば、うかつなことは書けませんからね。こわいです。
他にも「sex」をどう訳すか問題もあります。ちなみに「『ジェンダー・トラブル』はどうなってるかな」と思ったら「セックス」と「ジェンダー」でした(笑)。なるほど。
そんなこんなで、気がつくと退勤時間がきました。時間がたりない。で、夜の仕事へ向けてスタート。仕事場に到着したら、今日も買食いてす。

完全にハマりましたね。
そして「夜の仕事」スタート。本論のインクルーシブ教育の前にミニッツペーパーへのコメント。やはり気になるミニッツペーパーがあるんですよね。
例えば「沖縄で地上戦があったのは、日本軍の戦略上の問題であり、現在基地があるのは米軍の戦略上の問題であり、差別ではないと思う」に、わたしはどう答えるか。
「たしかに軍事的にはただしいですよね。でも、そこにあるのは「土地」であって、「人」がいない。つまり「土地」を獲得するためであれば「人」は捨ててもいいということです。でも、そういう考えになるのはわかります。学校は権力者の歴史しか教えてない。だから、権力者の観点でものごとを見てしまう訓練を受けている。でも、そこに「人」はいます。そういう観点で足りないところを埋めるのが人権教育だと思っています。なので、ぜひそういう観点を持ってほしい」
ヘイトスピーチについても、例えば「ヘイトスピーチをやってる側に対しても、カウンターをやってる側に対しても、結局「うるさいな」と思って通り過ぎてしまう」に、わたしはどう答えるのか。やはり崔江以子さんの話を紹介しましょうか。そして、わたしが「ともに生きようとする」のであれば、通り過ぎられないということを伝えましょう。
たぶんに私的に感情的になったかもしれないけど、やはりそうせざるを得ない。
そんな話のあとにインクルーシブ教育です。
歴史や文化のプレゼンを見せて、小学校・中学校時代の思い出を交換してもらいます。すると、みんな「障害のある子はいた」って書いてきます。ここで動画を見せて、お次は高校時代の思い出の交換です。すると、けっこう「いた」って書いてくる学生さんが多くてビックリです。さすがは大阪やな。いい教育を受けてきておられます。
ただ、ここでタイムアップ。続きは次回かな。しかし、次回は学校の中のジェンダーの予定です。どうする?

めまぐるしい

朝、体調は最悪です。やはり平日の飲み会はよくないです。さらに二次会はよくないです。
とりま出勤して二次会でなんの話をしてたか聞いてみたら、かつて担任してたときの修学旅行の思い出を語ってたみたいです。すみません。
1時間目、走りに行きたかったけど、2時間目に成績小会議を入れられてしまったので断念。成績処理で完全に潰れました。で、2時間目の会議はつつがなく終了。3時間目は授業です。まったく体調は復活してません。
4時間目からは明日の夜の仕事の準備です。中身は「インクルーシブ教育」なので、知らない世界です。なので勉強しなきゃなりません。が、メッチャおもしろいです。
ちなみに、インクルーシブ教育についてやろうと思ったら、当然、障害者がどのようにみなされてきたのかという歴史は押さえる必要があるだろうし、障害をどのように捉えてきたのかという歴史も踏まえなきゃなりません。
てことで、障害の「モデル」についての論文を読みましたが、これがおもしろい。すんごい簡単に言うと、本質主義から社会構築主義へと行って、さらに「インペアメント問題」へとつながっていく。このあたり、ジェンダーと同じやなぁと。思わずバトラーを思い出しました。で、そこから文化モデルへといくみたいですが、そのあたりもすごく興味深いですね。
と、忘れてました。今日の午後は保健学習があるのでした。なので、放送セットをせねば。まぁこのあたりはさっくり終わります。
で、職員室に帰っておべんと食べて、再び準備です。とにかくプレゼンをなんとかつくり終えたら、次はレジュメづくりです。
が、トゲのように刺さってるメールが1本あります。送るか送るまいか。送るとしたらどんなメールを送るか。うーん。まぁ「わたしの思い」を伝えたらいいのか。送ってしまえ!
少しスッキリしました。こういうのがキツイんだよなぁ。途中、セクションの会議をはさんだけど、なんとかレジュメができたかな。
しかしもう身体も精神も限界です。今日の「まんまるの会」はムリしてでも行こうと思ってたけど断念。帰りましょう。
家に帰ってビールを呑んだら少しマシになってきました。アカンやん。と、電話。「まんまるの会」についての相談でした。うれしいな。
まぁそんなこんなで、めまぐるしい1日でした。しかし、校正をするヒマがまったくない。ほんとうにヤバイです。落ち着いた時間がほしい…。

むき身の話

今日は午前も午後も出張です。なので、朝は少しゆっくり。
午前は第2のふるさとで研修会です。普段は火曜日にある会議だけど、今回はイレギュラーに向かいます。
会場は「高いところ」にあるので、いつものように山登り。少し早めに着くと、すでに講師の新谷さんが来ておられます。
し「熊本には行かれたんですか?」
い「もちろん、行ってきました。疲れたけど、よかったです」
し「濱元さんもおられましたか?」
い「いはりました、いはりました。壇上におられてびっくりしました」
と、ありがちな会話から。そして
し「今日はむき身の話でもいいですか?」
い「ぜんぜんOKですよ」
と、濃いぃ会話へ(笑)。
ということで、なぜか司会をさせられながら、研修会開始です。演題は「人権教育を基盤とした学校と地域の協働 ー大阪府高槻市第4中学校区の実践からー」ということで、「とん小」と4中のとりくみを聞かせていただきました。簡単に言うと「大阪北部地震」のあとの街づくりを、子どもたちも含めてとりくんでいくということ、そこに参画することが、子どもたちをエンパワーしたり、「学ぶ」ことへのモチベーションを高めることにつながるという話です。一通り話を聞かせていただいたけど、あまりにもいろんなとりくみがありすぎて、混乱してしまいました。なので、
「すみませんが、全体像が把握できないので、全体的な見取り図をお願いします」
というと、大雑把な地図を書かれて、それらがどのようにつながっているかを示してくださいました。わかりやすい。が、もうひとつ
「それらのとりくみの中心になっているのはどこですか?」
と質問すると、基本的には中学校なんだとか。なるほど。だからこの時の発表は4中だったんだ。
ただ、なかなかいろいろ大変な状況のようで、このあたりで「むき身の話」が出てきました。が、実はそういう話の中にこそヒントがあります。「うまくいっている」状態からはなかなか学べませんからね。
後半はワークショップです。実は苦手なんだけど、けっこう楽しくワークができたし、第2のふるさとの「可能性」を感じることができるワークでした。
てことで、午前の出張終了。移動中に、ちょっと職場によって、午後の出張場所へ。
午後の会議は進路とのセッションです。が、眠い。時計を見ると3時です。そりゃ眠いわ。それでも、近畿の話し合いの中で「欠格条項」という言葉が出ていたことに反応して、少し話をしてみたり。てことで、午後の出張も終了。
帰りに「稲荷」に用事があったので降りようとしたら、降ろしてもらえない。いや、降りる客より前に乗って来るなよ。ひでぇな。なので、駅員さんに
「みなさんの責任ではないことは重々承知した上で、マナーが悪いので、何かコメントする方法を考えられたらいいなぁと思います」
みたいな話をしてしまいました。ちなみに、謝られたので、
「いえいえ、みなさんの責任じゃないので、謝る必要なんてないです」
ともコメント。
で、用事が終わって帰ったら、久しぶりの筋トレです。効きますね。

そして、本日のラン。ちょっと気が乗らないけど、とりあえず走りましょうか。いちおういつもの6km+1kmの周回コースということで、走りはじめはゆっくりと走ることにしました。が、どうも走り方を身体が忘れている気がします。最初の1kmのタイムを見たら6分ちょいです。遅いな。次の1kmは暗くて足もとがガタガタなので、ここは慎重に走ることにしましょう。さらに次の1kmを走っているとき、心が折れそうになリマした。なので、4kmか5kmでやめようかと思ったけど、まぁ6kmは走ろうかなと。このあたりで、少しペースが上がってきました。とにかく地面を押す感じを思い出すように走りましょう。6km走ったところで、えいやと7kmのコースに入りました。
結果、7kmを40分30秒でアベレージが5分47秒でした。スプリットは6分13秒→6分04秒→5分58秒→5分26秒→5分42秒→5分25秒→5分35秒でした。
うーん、ビミョー。なにせ、今週からレースがはじまりますからねぇ。

まぁいいや。とにかくシャワーからのビールを楽しみますか。

似てるかも・全同教大会2日目

朝、目が覚めてあたりを見ると、よく見えます。コンタクトつけたままで寝たようです。アカンやん。とにかく身支度をしなければということで、あれやこれやしていたら、ふと気づきました。
スマホがない!
えーと、1軒目のお店でテーブルの下に置いてたから、あそこだな。てことは、夜まで連絡がとれないだろうなら、送ってもらうしかないなと判断。が、念のためにベッドと壁の隙間を見たらありました。やれやれ。よかったよ。
今日は8時半受付9時開会なので、8時40分くらいに着けばいいかなと思って到着したら、すでにみなさん来ておられます。早いな。
間もなく分科会2日目スタート。
まずは兵庫高のレポートです。なんか、聴覚障害の生徒の入学がきっかけで、手話の人権学習をはじめたり、自主講座をはじめたりしたというレポートです。全同教にしては珍しくプレゼン使っておられます。
なんか、あまり迫力がないレポートです。そのままだと「ふーん」で終わってしまいそうです。が、なにか引っかかる。なんだろう。その時、ふとこのシンポでのW田さんの言葉
「わたしは自分が障害者とは思ってません。わたしは手話文化を生きているだけです」
を思い出しました。そうか、「聴覚障害の子のために」手話をしていると考えるのではなく、「手話文化」という文化をとりいれることで、多文化化していると考えたら、案外おもしろいんじゃないかな。たぶんレポーターさんはそんなこと考えてないでしょうけどね。
とりま、質問としては
「なぜプレゼン使ってるんですか?なぜ元号使ってるんですか?」
だけは言っておきますか。まぁ答えはだいたい想像つきますがね(笑)。
休憩時間に鳥取のSげるちゃんが来られました。
「手話文化ってなんですか?」
「いや、かつてシンポに参加してね」
という話から、日本手話と日本語手話の違いのこととかを話したら、納得してくれました。しかし、知らんのや…。
2本目のレポートは、メチャクチャしっかりしたAさんの話。県奨の前に、突然「告知」されて、大混乱しながらも、カミングアウトしたいと思いはじめたと。ところが親にとめられて断念したという話。思わずUりんちゃんに
「レポーターのN野さん、Aさんに惚れてるね」
と、いらんことを言ってしまうなど。
Aさんの「なぜこんなに言いたんだろう」という言葉がいいなぁ。言いたいんだろうなぁ。ただ、反対する保護者の「先生、あとは任せたで」という言葉の意味をN野さんはどうとっているんだろう。なので、それを質問。すると「反対したら荒れるだろうから、そのフォローを任せたよ」と解釈されたようです。うーん。そうなんだろうか。
フロアからは「カミングアウトはスタートラインなのに、せんせいはゴールと勘違いしている」とか、さまざまな指摘が飛びます。またN野さんも「学校に仲間がいないんです。自分のせいです」とか、いろんなことを引き受けられます。
てことで、総括討論の前の休憩時間にTさきさんのところへ。すると
「あのせんせいは引き受けすぎじゃ」
とごもっともな指摘。なので、わたしも
「Aさんもですね」
とひとこと。
総括討論でTさきさん、「あんたもAさんも引き受けすぎじゃ。きっと仲間はいるはずだから、その人に振ればいい」と、優しい意見。
わたしは、さっき思った「手話文化」の話を出して「学校文化を変えていこう」という話。話終わった瞬間に、言い忘れていることがあったので、2度目の挙手。いろんな人が話したあと、当ててくださいました。K野さん、ありがとう。
「Mさんはカミングアウトを振り返って、「カミングアウトしたことは、自分にとってもよかった」っていう作文を書きました。カミングアウトって、そういうもんだと思います。それからもうひとつ」
と言って、この時のこと後日談話しました。そして最後に
「反差別を楽しくオシャレにカッコよくやりましょう」
という発言で終了。
最後のK林さんの総括もよかった。
そして最後にTさきさんとごあいさつ。
「あんたとけっこう似てるかもしれんなぁ」
めっちゃうれしかったです。なので
「また、来年もお会いしましょう」
てことで、今年の全同教大会も終了。
さてと、ひとりかと思ったけど、M永さんとM山さんがランチにつきあってくださいました。

で、ごはんを飲みながら、いろいろ話。
「たしかにわたしは自分の生い立ちは話さないけど、困ったときは「助けて」って言いますね。生徒には弱さやできなさ、情けなさは見せたいと思っています」
みたいな話です。それはそれで自分を語ることになっているのかもしれません。
そんな話をしてたら、あっという間に1時間ほどたってしまってました。M山さんに熊本駅まで送ってもらって、おみやげ買って、新幹線に乗って、しばしおねむです。
しかし疲れた。でも、充実した分科会だった気がします。司会者団のみなさん、報告者のみなさん、大会運営のみなさん、ありがとうございました。

平行線・全同教大会1日目

朝、目が覚めると、7時半。そんなにしんどくないですね。とりあえずシャワーを浴びて、コーヒーを淹れて、昨日コンビニで仕入れておいた朝ごはんを食べて。のんびりした朝です。そしてスタート。
まずは全体会です。ここでUりんちゃんと合流。ほどなく全体会開始です。相変わらず、壇上のジェンダーバランスが悪いですね。それにしてもHまさん、副理事長だったんだ。てか、ジェンダーバランスを少しでも是正しているのT野さんだとは。てか、その隣はW松さんで、さらに隣は濱元さん。てか、司会はY本さんかよ!うまいなぁ。
ここから延々とあいさつが続いて、基調提案なんかがあって、特別報告です。
語られますね。基本的には熊本の作風なんでしょうね。とにかく、生徒の話とご自分の話を交互に話していかれます。まぁそれはそれでいいんだけど、やはり去年と同様、
「語らなきゃならんのか?」
という疑問が脳みそをぐるぐるします。
で、昼ごはん。熊本といえば久木田さんですね。先日この本を出版されました。Uりんちゃんと3人で昼ごはんです。入ったお店は「とりかわ」というお店。まずは本を買ってサインもしてもらって。そして、焼き鳥をつつきながら、いろいろ話。あっという間に時間が飛んでいって、気がつくと、分科会開始直前の時間になりました。やばい。
で、分科会会場へ。ちょうどあいさつしておられるところでした。まぁ間に合ったな。
1本目のレポートは東京都同教です。簡単にいえば、高校におけるインクルーシブ教育です。が、「今さらか?」と思ってしまう感じがします。おそらく小・中では、とっくの昔にやってきたことを、今やっている感じです。しかも、何か違和感がある。レポーターのI崎さんの「奮闘記」みたいになっているんですよね。まぁでも、それだけ東京は厳しい状況にあるってことなのかな。とにかくもやもやしたので、つい質問してしまいました。
「Aさんにとって解放はなんだったんだと、I崎さんは思われますか?」
しもた、言いすぎた^^;;
2本目のレポートは熊本県同教です。再び、教員の語りです。えーと…。
確かに、子どもたちがつながることはとても大切です。そして、つながるためには、自分を見つめなくちゃなりません。でも、そこに教員の自己開示が必要かというと、必ずしも必要ではないと、わたしは考えています。まぁでも発達段階というのはあるかもしれませんけどね。
てことで、今年も
「教員は語らなきゃならないんですか?Y田さん自身はどう捉えておられますか?」
と質問(笑)。
レポートのあと、ステージの方に行くと、Tさきさん?に呼び止められました。
「あんた、去年もおったな」
たぶんTさきさんは、教員に自分を見つめてほしいと思っておられるんですね。だからこそ
「最後は心の問題」
とまで言われる。なぜなら
「法律ができても差別はなくならない」
と言われます。なので、
「同性婚に賛成する人がこれほどたくさんいても、同性婚が認められていない。やはり制度が変わらなきゃならない」
という反論をします。
Tさきさんとわたしは立場が違う。おそらくはTさきさんは教員ではないかもしれません。仮に教員だとしても、カテゴリー集合(笑)、「教員/非教員」ではなく、「部落出身/非部落出身」というカテゴリー集合で考えておられる。だから、部落にこだわるとともに、教員の変革にもこだわっておられる。それに対して、わたしはあくまでも「教員/生徒」というカテゴリー集合で考えている。と同時に、部落以外のマイノリティもターゲットにしている。だから、発想がどうしても違う。
とうとう
「あんたとは平行線やな」
と言われてしまいました。なので
「そんなことないと思いますよ。心と制度は両輪なんです」
と答えました。たぶん、やろうとしていることは同じなんです。ただ、方法が違うだけです。でも、なかなかわかってもらえない。
そんな感じて総括討論へ。なので、Mさんの話をしたり、92年度卒業生さんの話をしたり。
総括討論のあと、M永さんを交えて、再びTさきさんと対話です。しばらく話をしていると、少しずつTさきさんが変わってこられました。
「あんた、自分のことを話していないと言ってるけど、もしかしたら滲み出てるのかもしれんな」
そりゃ、ダダ漏れでしょう(笑)。なので
「それはそうかもしれませんね」
と答えました。
そこから少しずつTさきさんの顔が緩んでいきます。なんか、すごく考えておられます。そして
「では、またあした」
とあいさつをかわして、本日の分科会は終了。

さて、どうしましょう。とにかく飲み会まで1時間以上あります。ただ、ホテルに帰って走るほどの時間はありません。えーと…。
熊本城のまわりを散歩しようかな。
てことで、ところどころで写真を撮りましょう。

で、小一時間歩いて、「交流会」の会場へ。いつもの人とあいさつしたり、久しぶりの人と再会したり。
しかしてっさが出てきたのはびっくりです。

おいしい料理をいっぱい食べて、お酒をおいしくいただいて、「ファイナル交流会」を楽しみました。まぁでも、来年から新体制でやるんだろうな。その時は、わたしも手伝わないとアカンかな。
そして2次会へ。「キツネと葡萄」というお店です。ただ、ちょっと気になることがあったので、しばしN井さんと個人的に話。つきあってくださって、ありがとうございます。ここで、熊本のM永さんとM山さんが合流。なんか、いろいろわいわい話をしてたけど、ほとんど記憶がありません。
てことで、おひらき。H川さんが車で来られてるとのことで、ホテルまで送ってもらいました。助かった。寝よう。
てことで、爆睡です。長い1日でした。

身もフタもない

朝、起きると絶不調です。当たり前です。とにかく出勤。
木曜日は1・2・3と3時間連続です。まぁでも、1・2はプリント学習なので、ええか。ただ、最適化したプリントが必要なので、ギリギリまでプリントづくりです。そして授業。せっかくなのでPCを持っていって、質問受付の合間に仕事をしましょう。
3時間目は3年生。なので、リビングライブラリのこととか反省会のことを話して失笑を買うなど。
そうだ、せっかくなので、今日の夜の仕事で使うプレゼンを見せましょう。今日のテーマは「高校と階層間格差」です。
まずは「高校の進路はトラック」という話。
とにかく進学校と教育困難校の対比だらけです。途中「J高校」と「N高校」のカリキュラムとか進路先一覧の比較をすると、生徒たちはビミョーな笑いを見せてくれました。まぁそりゃそうなるわな。
さらに
「キミら、この学校に入学した時点で、自分の進路、だいたいわかるやろ?それをトラックって言うねん。陸上部のトラックな」
というと、これまたビミョーな笑い声が起きました。そりゃそうなるわな。
てことで、最後までスライドを見せると、なにやら妙な空気です。そしてそこから複素数平面です。アポロニウスの円です。悲喜こもごもです。
授業が終わったら、軽く夜の仕事の準備をして、作文読みスタート。さすがに1学年分は分厚いです。が、ひるんだらおしまいです。読むのを止めた途端に止まります。だから、止めない。ひたすら読んで、なんとか付箋を貼り終えました。
そんなこんなで、夜の仕事へ移動開始。
仕事場に到着したところで、プリントを1枚忘れてきたことに気づきました。しかも、ファイルは一太郎です。夜の仕事場のPCを見たけど、一太郎はおろか、一太郎ビューアーも入ってません。しかたないですね。断念です。
やがて夜の仕事開始です。今日の入りはアメリカ大統領選挙てす。
「うんこ味のうんこと思ったけど、みんなカレー味のカレーと思ってるのかな」
と言うと、苦笑されました。
で、スタート。うーん、高校の話は力が入ってしまいますね。まぁ、自分のフィールドですからね。途中のワークではいろいろおもしろい話が出てきます。
春学期のワークではホワイトボードに書き書きしてもらいましたが、秋学期は人数が多いので、小さな紙を渡して、それに書いてもらいます。それをOHPでスクリーンに投影します。原始的かもしれないけど、ロイロノートと同じことです(笑)。
やはりみなさんの経験をシェアすると、ほんとうに多様です。そして気づきがあることがわかります。とにかく自分の当たり前を崩してもらうことですね。そしてそこに「格差」の観点を放り込むこと。日本社会が「ゆるやかな身分制社会」であることを実感してほしい。
そんな感じで夜の仕事終了。
さすがに疲れました。そして眠い。とにかく帰ってシャワーを浴びて、ビールを飲んて、早く寝ましょう。
思って、報道ステーションを見ると、
「予算委員会の委員長を立憲民主党がとったから強行採決できない」
とか言ってて、こいつら何を言ってるねんと。
「国会運営がややこしくなる」
とか言ってて、こいつら何を言ってるねんと。
それが正常なんだよ!強行採決のどこが正常やねん。
報ステ、ホンマにアカンようになったな。
さっさと寝ましょう。

まぁ少しずつ

今日は夜の仕事なので、車出勤です。ついでに11月3日の買い出しをしようかと、いつもの某所に寄ったけど、入荷してないとのことでした。去年もそうだったから、これからは電話だな。まぁ、来週もあるから、それはそれでええか。
で、出勤。なんか、朝はパタパタしているうちにあっという間に時間が過ぎますね。とりま、職朝→立番のルーティンをやって授業です。2時間連続をプリントからはじめるか、授業からはじめるか、かなり悩んだけど、授業からにしましょうか。2時間目を大幅に余らせて、そこにプリントを突っ込めばいいです。
てことで、2時間目はさくっと範囲を終えて、プリントです。前回ヒーローになった生徒が危機感をもってくれてるのが助かります。が、ヒーローにならなかった子が「logは敵です。戦います」とか書いてるから、そっちがヤバいのか?まぁでも、1年は長いです。押したり引いたりしながら、少しずつ関係を深めていくしかありません。
3時間目は授業アンケートをとってからの、ド・モアブルの定理からのn乗根です。美しい。が、みなさん、固まっておられます(笑)。
今日は3時間授業なので、あとはフリーです。まずはアンケート結果をデータ化しましょうか。しかし、2年連続担当したクラスは、まじで数学の時間を楽しんでますね。数学が楽しいのか、授業が楽しいのかはわかりませんが、楽しいらしい。ちなみに「このクラスはアクティブだと思う」という独自の設問に「そう思う」と答えてるのがほとんどなので、そうなんでしょう(笑)。
で、午後もいろいろやって、夜の仕事へ向かいます。仕事場に着いたらスライドのチェックです。なにせ、スライドをつくったのは数日前なので忘れてます。
で、夜の仕事スタート。今日は欠席者が多いですね。
「みんな、体育おわり?」
とつまらんネタをふったら失笑されました。
てことで、今日も「格差社会」の話です。
なぜ人権教育論の最初に「格差社会」をとりあげるかというと、「格差があること」を前提にものごとを考えてほしいからです。なぜなら、それが目の前にいる子どもたちの現実だからです。人権はどこかの誰かの話ではなく、眼の前の子どもたちの現実です。なので、人権教育を実践することは、「どこかの誰かの人権を守りましょう」という話ではなく、眼の前の子どもたちの「生」を保障することです。
そして、さまざまな格差の中に、例えば部落のこととか在日外国人のこととか障害のこととか、その他諸々のことがある。逆に言うと、そういう諸課題を背負わされた子どもたちを「格差社会」と捉えることで、何が必要となるかがわかる。そう考えてるからです。
それにしても、ワークの結果がおもしろいですね。例えば先週やった「好きな授業形態」は低い方から「課題を出しっぱなし→レクチャー形式→調べ学習→ディスカッション」の順番でした。これが、一般的な小・中学生とは反対なだけじゃなく、階層が低い子の場合、さらに反対であるという。また、今日のワークでやった「大学進学を意識したのはいつ?」という話でも、かなり学年が低いし、さらに「大学進学の話をした相手」も家族がメインで、「一般」からの乖離があるわけです。大切なのは、そういう乖離があることを通して、自分(たち)の経験が「普通」ではないことを知ってほしいなと。
そんな話をしてたら、けっこうまんまるな目をして聞いてくださる学生さんもおられて、よかったよかった。 ということで、今日もミニッツペーパーを書いてもらったら時間ギリギリですね。
さてと、わたしも帰りましょう。帰って飲むビールがうまい!やはり、それなりに疲れてるんやな…。