当事者主権

昨日、やっとすべてのクラスが試験範囲を終えたので、今日からは学び合い学習です。とはいえ、もちろん質問は大歓迎なので、「質問に来いよ」とは言います。ちなみに、わたしはあえて子どもたちのところには行かず、こちらに来るようにします。だって、そのほうがゆっくり対面できますからね。
「せんせい」
とか言いながらやってきた子に、まずはイスを出して
「まぁ、どうぞ」
からスタートです。
「これ、割り切れるはずなのに割り切れない」
んにはずは…。あー
「これねcareless mistakeやね。よく見て」
「えー?あ!」
「うん、問題の式の写し間違いね(笑)。でもよかったね。こういうミスがあるんだよね」
みたいなの。
でも、ほんとうに苦手な子は、実は来ないんですよね。なので、たまには出張です。すると、やはりあまり進んでない。
「ほんとに質問に来てね。君が何がわからないかは、わたしにはわからない。それは君にしかわからないことだからね」
と言った瞬間に「当事者主権」という言葉が頭をよぎりました。
そうなんだよな。「教える」って「わたしにはわからない」という「無力さ」から、「学びをサポートする」ことなんだろうな。
「教え込む」ことを目的とすることが「専門家主義」であるとしたら、「学びのサポート」は、その対極にある「当事者主権」なのかな。できれば、そうありたいな。

ほんとにのんきな一日

この季節、試験前だけど、女子生徒たちはダンスの練習に余念がありません。たぶん、体育の授業で発表があるんだろな。
ちなみに、授業の中で「学習指導要領上、体育の授業の内容に男女差はあるかないか」という質問を子どもたちにしたら、瞬間の躊躇のあと「ない」って言ってたから、よく知ってるなと。ついでに「じゃあ学習指導要領全般では?」と聞くと、「制服」とか言ってきたけど「それ、学習指導要領とは違うし」と。「高校の設置基準の中に「便所と更衣室は別々につくれ」と書いてあるけど、運用までは書いてないねん」とか言うと、騒然となったりしたけど、それはそれです。

で、放課後になると、渡り廊下のあちこちで「ここはどう踊る」とか「ここの動きは」とか、いろいろやってます。が、通りかかる教員をいじる絶好のタイミングでもあるわけで、わたしも通るたびに餌食になります。
「なぁ、嵐の中で一番好きなん、だれ?」
知らんがな(笑)。
あえて廊下の隅の方を歩くと、ニヤニヤしながら近づいてきて
「まつじゅん知ってる?」
知らんがな(笑)。
帰ろうと思ったら
「山行くの?」
行かんがな(笑)。
最後のひとことは、もちろんこれ
「今日はお酒飲んだらあかんで!」
飲むがな(笑)。

まぁでも、こういうのが楽しいんだよな。

空振り!

今日は今年度はじめての「おべんきょ場所」に行って「おべんきょ」をする日です。
なので、朝は少しゆっくり。なのに、5時すぎに目が覚めるわたしはなんなんだ。
で、のんびり電車に乗って、のんびりおべんきょ場所に着いて。で、センセの部屋に行くと、今日の「おべんきょ会」は中止だとか。がびーん(;_;)。なんのためにここまで…。
とにかく気を取り直して職場へ。今日は一日休むつもりだったけど、そんな気分になれません。とりま、職場に行って、ダラダラ仕事でもしましょう。
放課後、校内をほっつき歩いてると、授業を担当してる子から「嵐の中の誰がいい?」とか無茶振りされて逃げまわったり。んなもん、ビアンのわたしに聞かんでもね。
センセに「残念でした」ってメールしたら、勘違いだったことが判明。またあらためて相談にも乗ってもらえることになって、となるとそこを期限に「おべんきょ」もひと踏ん張りしなくちゃならんなと。
仕事はもちろん定時であがり。
家に帰ってからのタスクは「ジンジャエールの素」づくり。こんな時はクックパッドです。
生姜の薄切りにハチミツと生姜と同量の砂糖をまぶして、しばし放置。なるほど、果実酒みたいなもんですね。充分にエキスが出たところでスパイスを放り込んで軽く火を入れてスパイスの香りをうつす。最後にレモンをしぼっておしまい。一週間ほど寝かすらしいけど、それまでになくなるかもね。
その後テレビを見ようと思ったけど、今日もメシを食ってる特番です。内輪で盛り上がるのはやめようよ。もっと日常を大切にしようよ。
ということで、11時には寝ちゃいました。

おとなしくするぞ!

朝、猛烈に眠いです。別に二日酔いがあるわけでもなく、とにかく眠い。でも、眠くても授業はできます。それは手を抜いてるとかそういうものじゃなくて、子どもたちが楽しませてくれるから、身体が反応して動くんです。おもしろいものです。
放課後も「しでかし連中」の見張り番をしながら、いろいろ話。もちろん、子どもたちの話を聞くわけで、これがおもしろい。
そんなこんなで、帰りに接骨院に寄ったり、骨密度をはかりに行ったり。
ちなみにデータは以下の通りです。

測定日 数値(g/cm2) 同年代女性(%) 若年女性(%) 同年代男性(%) 若年男性(%)
2011.4/1       36.6  
2012.5.11   120 112 98 95
2012.11.22 0.737     97 95
2013.4.1 0.749 125 116    
2013.11.11 0.718 120 115    
2014.5.26 0.752 127 116    
2014.11.4 0.760 128 118    
2015.12.21 0.763 130 118    
2016.12.26 0.732 125 113    
2017.6.26 0.736 127 113    

エストラーナテープの量を半分以下にしましたが、骨密度にはたぶん影響がないかな。今週末に血液検査もして、そのデータが新たな基準値です。

それにしても、4月からこっちカレンダーを見ると、あらためて「なにやってんだ?」って日々が続いています。特に、6月のはじめころは「なんなんだ」という感じで、さすがにパスしたものもあったりしました。で、7月〜8月のスケジュールを見ると、これまた「なんなんだ」という感じです。なので、ここで一息つかないと、たぶんもたないなと。
ということで、今週一週間は夜はなにもしないと決めました。今日はその初日。まぁ、病院の待ち時間はメッチャ長かったけど、それだけです。
なので、夜のビールを飲んで、報ステ見て、早々に寝ちゃいました。

こないだ3年生対象にやった人権学習の感想文を読んでいたら、気になる作文がありました。「やっぱりこの子かぁ」。わたしの教え子がお母ちゃんの子です。
とはいえ、朝からメッチャしんどくて、放課後ようやく復活基調。クラブに行こうとしているその子をつかまえて
「話しようか」
「えー、いまー(笑)」
「うん(笑)」
てことで、よもやま話。
そうなんだよなー。こういう時間を山のように過ごした担任時代だったよなー。この子、別に授業を担当しているわけじゃないし、まぁ外交的な子なので、だれとでも話はする子なんですけど、自分の「根っこにある思い」を一番話しやすい相手はわたしだとか。うれしいな。それは、きっとお母ちゃんの高校時代にお母ちゃんと山のように話をしてきたことを引き継いでくれてるんでしょうね。
いろんな話をして、
「ありがとー」
「ありがとー」
その子はクラブへ。わたしは職員室へ。
またこんな時間をもちたいな。それもいろんな被差別の立場にある子とね。案外多いからね。

身体がガタガタ

さすがに昨日の影響で体調は最悪です。でも、今日はひたすら授業な日。なんだかんだか言っても授業をしてると忘れるでしょう(笑)。
で、実際、授業をしてたら、あっという間に3時間経ちました。なんなんだろ…。午後も授業と会議。このあたりでヘロヘロになりました。
それにしても、腰が痛いです。なんか、ずっと重くて、そこにたまに痛みが走ります。ほんとにこれはアカンな。幸いにして、ここから3週間は夜の用事はほとんどありません。ここらでメンテナンスをしましょう。
ということで、帰り道にある接骨医に久しぶりに行きました。院長から「お久しぶりです」とあいさつされたので「ごぶさたしています」などという大人の会話。その後施術をしてもらって、やはり身体のバランスがガタガタなのが判明。まぁそりゃそうでしょう。なんでも1ヶ月定期があるとかで、買っちゃいました。とにかく夏へ向けてメンテナンスだな。

さすがにきつい

今日は生徒総会。もともと勤務しはじめた頃は、みんな体育館について集まってやっていましたが、そのうちいつの間にかそんなこともしなくなり、気がつくと放送でやるようになっていました。それは生徒会選挙の立会演説会も同じでした。
でも、ここ数年、生徒会が活性化し、子どもたちが落ち着くにしたがって、選挙の立会演説会も体育館でやるようになり、今年は生徒総会も体育館でやることになりました。
体育館の前にひな壇をつくり、そこに生徒会役員がずらりと並び、予算案なんかの説明をし、質疑応答では挙手して質問する生徒もおり、応答しようとする人を止める人もおらず(笑)。そりゃ、予定調和といえばそうですが、でも、やっとここまできたんだなという気がしました。

とはいえ、準備は教員がしなきゃなりません。いや、生徒は授業がありますからね。その時間授業がない教員がしなきゃどうしようもないわけで、それは放送もそうなんですよね。
まだ体調はまったくもとにもどってないけど、淡々と荷物運びです。身体が痛い。
てことで、午後はどうしようもなく身体が痛くて、仕事が手につかないどころか、起きてることすらできません。
これはやばい。
放課後は放送部のミーティング。
まぁ、Nコン前と文化祭近辺は、必ずと言っていいほど人間関係がゴタつきます。傍から見れば五十歩百歩のことも、みんな真剣だからこそ気になる。だから、煮詰まる前にクールダウンさせなきゃならないかな。まぁ、そんな話。

にしても、限界だわ(;_;)

眠いのはメンタル落ちてるからか?

5月はかなりひどい月でした。
連休初日にカウンターやってる先輩が亡くなりました。この方が亡くなられたのはものすごく悲しいし残念なんだけど、ながくガンと闘いながら、それでもさまざまな発信をされてきたし、それなりに「しかたない」と思うこともできました。
その後、友だちが自殺未遂をし、さらに別の友だちが自殺未遂をしたらしいという情報が流れてきました。でも、このふたりは、無事こちらの世界に帰ってこられた。が、こないだとうとう帰ってこられなかった「後輩」がいたという連絡が入ってきました。
実は、わたしのまわりには自死する人はほとんどいませんでした。もちろん「するんじゃないか」とおもう人はいないわけじゃないけど、「するんじゃないか」と「する」はまったく違います。なぜかはわかりません。もしかしたら、自死する人はわたしに近寄らないだけかもしれません。あるいはその逆かもしれません。でも、いずれにしても、いろんな人と話をしていても、「いないなぁ」と、ずっと思ってきました。でも、いざ目の前で「いる」とわかったとき、いろいろ考えます。

トランスなんていうものは、QOLをあげるためにやってるんだと思います。いつも思いますが「Gender Nonconforming」であることそのものはいいんだけど、「Gender Dysphoria」に気づいた時点で「行くも地獄、とどまるも地獄」だと思ってます。で、トランスという行為は「行くも地獄」を選択するということなんだと思ってます。なぜなら、「とどまる」ことのQOLと「行く」ことのQOLを天秤にかけた選択の結果だと思っているからです。
にもかかわらず、「死を選ぶ」のはなぜなのか。なんのために「トランス」を選んだのか。
もちろん、「高まったQOLであっても、なお死を選ぶほど低いところにとどめられていた」=「トランスしてなかったらもっと早くに死を選んでいた」ということはあるかもしれません。それならそれで、「あとに残された者」としては、少し救われます。でも、トランスしたがゆえに、「Gender Dyspholia」とは異なる要因がQOLを引き下げたとしたら、やはり「なんのためのトランス」って思います。

朝からこんなことをぐるぐる考えていると、どんどんメンタルが落ちていきました。メンタルが落ちると、いろんなことがどうでもよくなって、眠くなります。なので、一日眠い。
かろうじて、質問受付授業では覚醒状態を保てたけど、おべんとを食べると再び眠くなりました。あたりまえか。
てことで、定時にさっさと家に帰って、さっさとおふろに入って、さっさとビールを飲んで寝ることにしましょう。

日常に埋没する

他の人は知りませんが、仕事に没頭すると、ニュースが入ってこなくなります。すると、ほんとうに身のまわり1mのところでものを考えるようになってしまいます。そして、その1mの中にも一喜一憂があるわけで、そこで満足してしまう。そんなことをしているうちに、1mの外側ではいろんなことが動いていく。そのことをわかっていても、1mしかわからない。
なんか、そんな月曜日。

ぜったいぜったいぜったい押し返すからな!

淡々と仕事をしている昼前に、突然衆議院法務委員会で「共謀罪強行採決のニュースが飛び込んできました。
もう、何度目になるんだろ。強行採決
教育基本法改悪、特定秘密保護法、戦争法、そして共謀罪
とにかく、夕方のデモには行かねばなりますまい。ということで、同僚に「デモ行ってきます」と宣伝して退勤。そのまま市役所へ。すでに人が集まっています。わたしはわたしがいられそうな人の集まりを探して(笑)、まずは集会参加。そしてデモ。京都のデモはけっこう年齢層が高いので、4beatのリズムはムリポです。シュプレヒコールの練習のときは「オールドタイミーな長いのでいきます」とのコールが入りました。あかん、長いの、覚えられへん(;_;)。
で、デモ。
別にデモをしたくてしてるんじゃないです。他にやりたいことややらなきゃならないことはあるんです。でも、それを押しのけてでも主張しなきゃならないと思うのです。まさに「平穏な日常」を壊す強行採決に、ほんとうに憤りを感じます。
ぜったいにあきらめないからな!
ぜったいに押し返すからな!