放課後、掃除が終わった後フラフラと学校を散歩していました。すると、保健室の前に授業を担当している子がたたずんでいたので、「ちょっかい出しをしてやろう(笑)」と話しかけました。
すると、はじめは「携帯一緒やん」とか、「これ、なんて読むか知ってる?*1」みたいな話をしていたのですが、なんとなく「なんでみんな学校来るんやろう…」みたいな話になって、そこからどんどん深みにはまってしまうことになりました。
生徒って、制服を着ているとよくわからなくなるんですけど、みんないろんなことを考えていたり、いろんな生活の背景を持っているんですよね。
「わたしな、みんなから変って言われるねん」「変って、勲章やろ?」
「なんでみんなおんなじかっこしてんにゃろ…」「そうやなぁ」「わたしな、ゴスロリとかしたこともあんねん」「あ、わたしらの世界にもいるわ(笑)コスプレとかは?」「したことあるよ」
みたいな話とか、
「わたしな、ビアンとかゲイとかぜんぜんかまへんと思うんやけど、友だちにそう言うと引かはんねん」「なんでやろなぁ…」
みたいな話とか…。
まだまだ、生活の話とかもして、けっこうおもしろかった。友だちもいろいろいるんですね。
「わたし、身長152やねん。で、友だちに170の子が2人もいんねん」「へー、せやけど、170の子、もしかしたら身長コンプレックスに感じてるかもなぁ」「うん、足のサイズなんて170やし、ブーツはオーダーメイドやて。こないだ「わたしな、アメ村まで行ってオーダーしたんやで!」って言ってた」「そっかー」「でもな、その2人の友だちにはさまれて歩いてると「捕らわれた宇宙人」みたいになるし、イヤやねん」「くくく…」
遠い昔に見た写真を思い出して、思わず笑ってしまいました。
「イラン戦争な、調べて、こないだやっとわかってん」「どこ調べたん?」「いや、2chとかな*2。あれ、石油のためなんやろ」「…、ま、簡単に言うとそーゆーことやけどな…」「先生のおとついの演説な、友だちに「なにゆーたはんのか、ちょっとわからへんねん」って言ったら教えてくれた」「どない教えてくれたん?」「小泉な、郵政民営化を隠れ蓑にして戦争するつもりなんやろ?」「う〜ん、かなり省略するとそうなるかもしれんけど、省略しすぎ…」
まぁ、1時間こんな感じでダラダラ話をしていました。
「忙しい、忙しい」と言っていると、子どもたちは気を使ってぜんぜん近寄ってきてくれないんですよね。だから、子どもたちの前では「ヒマ〜」という顔をしていたい。そしたら、いっぱい話をしてくれるし、毎日が楽しくなるしね…。
いつきさんも素敵な先生ですね。こんな先生に教わりたかった。
でも、最近の学校って柔軟なんですね〜。
いえね、春からボランティアで行ってる小学校なんですけど、家庭科の教室に大きな模造紙がはってあります。
そこには色々な家族の絵が描かれてあります。大家族、こどものいない家族、再婚同士の家族、シングルマザー、シングルファーザー、もしくは一人暮らし。外国人との家族、そしてちゃんとありました。「仲の良い男同士の家族」「仲の良い女同士の家族」「男2人でこどもを育てる家族」
かたや日の丸、君が代の強制などの問題もあるとは聞きますけど、なかなかやるなぁ〜学校現場の皆様。
断言できるのですが、帝国の東部、首都にある公立学校の教室では、いまはもうあり得ない光景です(>森村さんのコメント)。「公立」って、「パブリック」ではなくて「政治主導」って意味にすりかわっている。最初はそぉっと、じんわりと、最近は露骨にちからワザですり替えている。「1984」が現実になっている。でも私はブルーハーツの「1985」が好きです。
大阪市は特別ですよ〜。でも、それが特別な状況が、実は危機的な状況であるということをあらわしているんですけどね。