巨人の肩の上に立つ

今日は午後から雑用をしようと思ってたら、突然出張があったことを思い出して、ひっくり返りかけました。でも、仕事は仕事。
てことで、第二のふるさとにある中学校へ。なんでも、中学三年生の人権プレゼンテーションだそうです。
教室に入ると、スクリーンには「被差別部落の差別について」とか、どストライクの文字があります。さすがです。なんでも、舳松に行って、いろいろ学習をして、さらにそこからそれぞれが調べた内容についての発表会だそうです。
まぁ、内容的には「ん?」と思うところも多々ありましたが、そもそもほんとにここまで子どもたちが育ってるってことに感動しました。

で、出張が終わって、前のおべんきょ場所に陣中見舞いです。なにせ、あしたが公開フルボッコ大会だそうですか、スタミナドリンクを差し入れせねば!
と、ひとり明日が就職試験なので、繰り上げて今日フルボッコされる人がいるとか。急遽わたしも観戦することにしました。
んー
おもしろいことをしようとしてはります。が、前フリが長い。しかも欲張ってる。2年前の自分がそこにいます。当然のことながら、センセたちはそこを突っ込んできます。フルボッコですo(^^)o。でも、ここで「イイネ」してもらったのでは、その先がない。フルボッコにしてもらえるのは幸せなことなんです。
終わってから、センセにしばし近況報告。そして、おべんきょ部屋へ。すると、後輩おべんきょ仲間が待ってくれていました。
「いつきさん、コメントください」
いや、それはないやろ(笑)。と思いながら、まずは、このサイトを紹介。そこには「巨人の肩の上に立つ」という言葉があります。わたしはこのサイトに行くたびに、この言葉に合掌してから検索をします。「今日の中身はね、巨人の肩の上に乗ってるのは巨人だったよ」とひとこと。それから、今日、センセたちがしたコメントを翻訳しました。
どうしてもよくばっちゃいます。でも、そういう自分から少しずついろんなものをそぎ落としていく。そして、ほんとうにやりたいことを見つける。それは、「他のことをあきらめる」ことでもあります。それはつらい。
でも、「あきらめきれない」人は、次のステップへと進むのです。そしてそれは、いつしか泥沼に。その泥沼が楽しいんですよねo(^^)o

「○○たちとは誰か」を決めるのは

朝の体調は昨日よりマシですか。眠くて倒れそうというわけではないです。なので、カントクも機嫌よく(笑)。
にしても、「どうげんぼうず(DGBZ)Tシャツ」を見たある生徒が「それ、ドラゴンボールZ?」って聞いてきたのにはひっくり返りそうになったな(笑)。
で、午後からは採点の祭典リターンズです。と、仲よしの同僚が遊びに来てくれて、採点ミスを教えてくれたり、集計を手伝ってくれたり。助かりました。
てことで、成績処理は平常点を残すのみ。でも、これがなかなか確定しないんですよね。確定したら10分ほどで終わるんですが…。
職場の帰りに、ちょいと放送関係の買い出しなんぞやって、無事帰宅。
夜はHがしさんと、しばしトランスをめぐるやりとりをやって。いや、刺激的で、楽しくて、勉強になります。楽しいo(^^)o。
「わたしを決めるのはわたし」
これはいい。ところが
「わたしたちを決めるのはわたしたち」
となると、話がややこしくなる。その「わたしたち」の範囲を決めるのは誰?ってことです。それを「わたしたち」ってくくっちゃうと
「わたしたちを決めるのはわたしたちなんだけど、その決めるわたしたちを決めるのはわたしたち」
となってしまって、これはトートロジーです。そうなると「はいはい、勝手にしてね」となる。
まぁこんな話は二元論を前提にする世界ではどこにでも転がってることで*1、それを例えば激突したり*2、乗り越えたり*3、巧みにずらしてきたり*4した歴史があるわけです。
で、ここで突きつけられるわけですね。「トランスとは誰か」です。もちろん、そんなもん原則的には「言ったもん勝ち」なわけですが、でも、感染力が強まっている昨今、「それでいいのか?」という気がしないわけでもない。
まぁ、そんなこんなな結論の出ない話で、でも、トートロジーは数学の証明だと、たぶん×ですから、避けなきゃなと。
まぁ、そんなこんなの話は、やはりおもしろい!

*1:「女/男」だけじゃなく、「外国人/日本人」とか、かつては「朝鮮人/日本人」とか「部落/部落外」とか「障害/健常」とか

*2:ex.『「同和はこわい」考』

*3:ex.『ジェンダー・トラブル』←まだ!読んでない^^;;

*4:「パラムの会」

採点の祭典とか

眠い。さすがに眠いです。
考えてみると、休日の疲れを平日癒やすはずが、月火と癒せてない。なので、今日は全力で癒やすことにします。
とは言え、今は試験期間中。てことは、カントクがあるわけで。これ、睡眠不足の時はホントに苦痛です。なにせ、考えたいのに考えられない。
それでもなんとかカントクをして、雑務をやって、そこからは採点の祭典です。まわりで和やかに雑談してる人もいますが、それには加わらず、とにかく3時間、息を詰めながらの採点の後、無事終了。
帰りにちょいと前のおべんきょ部屋に寄ったら、パソコンぱちぱちやってる人がいました。なんでも、土曜日が公開フルボッコ大会だそうな。ガンバレー(^^)。
さらに帰りに期日前投票に行きました。まぁ、入れる人は決まってるわな。
さて、家に帰ってビールを呑もう。
「一日の労苦は一日にてたれり」
です。

さすがは!

今日は夕方から大阪府北中部の学校でお座敷です。与えられた時間は1時間。でも、テーマは壮大です(簡単に言えば「専門外まで含む」ってこと)。
にしても、今日は暑い!時間があったので、迎えを断って、会場まで歩いたのですが、止まった瞬間汗が吹き出しました。にしても、途中小学生に「どこ行くの?」ってナンパされたのはおもしろかったなぁ。あ、ナンパじゃないか。不審者か(笑)。
で、お座敷開始!
今日も快調に飛ばします。が、舌がもつれる。あれか、口の中の水分が足りてない?とにかく、水分補給しながら、1時間しゃべりまくりました。ちなみに、わたしは話をしながら考えをまとめていくタイプなので、時計を見ながら「ここの説明はこれでいくか」とか考えます。特に新ネタはその要素が強いので、毎回ビミョーに変化する。やがてその変化が収束はしていくんですけどね。なので、今回のネタは、まだしばらくはふらつくかな…。てか、まだまだ勉強が足りないのですよ。
それにしても、聞いている人たちの反応がおもしろい。「うんうん」と力強くうなずく人もいれば、とにかく唖然としながら、それでも聞いている人もいる。でも、それでいいんですよね。既知の知識を確認するうなずき、未知の知識を獲得する唖然。すべての反応が楽しいです。
そんなこんなで、1時間吹っ飛ばして、なんとか終了。よかった…。

で、今から京橋で、とあるM原高校の生徒のI川さんと待ちあわせです。
この松B高校、3年生になると卒業論文みたいなのがあって、それのためのインタビューだとか。すごいなぁ。で、待ちあわせの打ち合わせの中で「わたし、るるくをやっていて」って出てきたから、これまたすごいなぁ。
そもそも、MB高校、バリバリの同推校で、「一切の差別を許さない学校」です。そんなこんなで、ここ数年で言うなら、バリバラなんかにも出ていたりもします。
で、今日の話を聞いてくださった方おふたりと、合計4人でお店に入って、あーだこーだと話。
インタビューもおもしろかったけど、そのあとの話もおもしろい。てか、ほとんど一方的に話してたな^^;;。
やがて、I川さんは「門限が」ということで帰られて、残った3人はもう少しお店にいて、それでも少し早めに帰りました。

にしても、暑さにやられたな…。

流れに身を任せるな!

土曜日に、なにやら「相談したいことがある」との電話があって、「いつがいい?」と聞いたら「月曜日にRぽたんと会う」とか言うので、まぁつきあいやなと思って、わたしも合流することになって、仕事終わりに難波まで出るはめになってしまいました。
で、居酒屋に入ってダラダラ話をしていたのですが…。
その子、とってもいい子です。でも、あまりにもよすぎて、あまりにもまわりに感謝をしすぎて、我を通せない。だから、思うようにトランスできない。だから、まわりでトランスしてる子を見るとうらやましいけど、でも「トランスできないのはしかたない。自分のせい」って思っちゃう。で、そんな自分を支えてくれるまわりに感謝する。
そんな子。
そんな子に、わたし(たち)は何が言えるのか。
R「これ、ほしい?」
リアップレディスバージョンです。Xさん、黙り込みました。
R「どっち?」
X「ほしいです」
R「これを手にとったらどうするかわかってるね?」
目の前でリアップをチラつかせるRぽたん。悪いヤツです(笑)。たたみかける悪いわたし。
い「髪の毛切れって言われたらどうするの?」
X「前髪は…」
違う!説教がはじまります。
で、総括。
い「どうしたらいいと思う?」
X「もっと自分のことを考える」
い「考えるじゃねーよ!」
X「自分がやりたいことをやる」
い「それだよ!」
やりたいことをやってるRぽたんとわたしは、きっと悪いヤツらです。でも、トランスってほっといたのではできない。流れに身を任せると、自然とassigned genderへと流されていく。その流れに抗うことをトランスというんだと思うのです。
散々そそのかしておいて、悪いふたりは別のお店へ。あ、財布の中、38円しかない。ごめん、Rぽたん、貸して^^;;。

人柄やなぁ

今日は京都府北部の性教協サークルに呼ばれてのお座敷です。少し緊張です。
京都府北部と京都府南部では、同じ京都府であっても、なんか違いがあります。端的に言うなら、京都府北部の人々は基本的にはまっすぐな人柄です。それに対して、京都府南部というか口丹以南の人々はフレキシブル(グニャグニャともいう)な人柄です。もちろん、これはあくまでも傾向であって、みんがみんなそういうわけではありません。が、そこにもうひとつの要素をクロスさせると、ポラリゼーションのように、ある特定の傾向が浮かび上がってきたりします。で、「性教協サークル」というのは、そのポラリゼーションになりうる要素かなと。
てことで、特急に乗って天橋立へ。快適です。天橋立は、見事に観光地です。ちょっとおもしろい。で、お迎えに来てもらって、地産地消野菜のお昼の定食のお店へ。お店に入ると、すでに料理が並んでいるのですが、すんごい豪勢!お店のお母さんの畑でとれた野菜づくしです。

うわ!おいしい!にしても、ここのお母さんの人柄が、やはりまっすぐです。なんだろ。ひとつひとつのものごとにごまかしがないというか、真剣というか。ふだんわたしがつきあっている人々の中にはあまりいないタイプの人々です。いや、ふだんおつきあいしている人々も真剣でごまかしがない人々なんですが、なんか違うんですよね。緊張です。
で、会場へ。とりあえず、会場設営を手伝って、ひといきついて、コンセントレーションを高めます。
で、お座敷開始。
みなさん、真剣な眼差しで話を聞かれます。たぶん、性教協にかかわる人、あるいはサークルの人間じゃないけどここに来られる人って、それなりの、それもかなり高いニーズを持っておられるのかな。もう少しはっきり言うなら「なんとなく」ではなく「具体的なニーズがある」、あるいは具体的に当事者支援をする必要がある人々が来られてるのかな。そんな感じが伝わってきます。
でも、だからと言って、わたしの芸風を変えるとまずいです。なにせ、かつて痛い経験をしたことがありますから。ということで、あいも変わらずの軽佻浮薄なお座敷を展開したりして。
で、しばしの休憩のあと、1時間の意見交流。かなり時間をとるなと思ったら、やはりみなさんからいろいろな具体的な話が出てきます。
LGBTは都会にしかいないわけじゃないという当たり前のことが明らかになります。と同時に、都会にはない生きづらさがここにあるということも明らかになります。そして、その中で当事者をなんとかサポートしたいというまっすぐな思いが伝わってきます。なんか、そんな人たちを前に、このええかげんなわたしが話していいのかと思うと、緊張です^^;;。
でも、ほんとにいろんな人が経験してこられた出会いをいっぱい聞かせてもらって、答えのない答えをいろいろ話をして、たぶんお互いにすごく気づきがあったのかな。そんな気がしました。
で、お座敷終了がちょうど5時頃。これは「呑め」ということですな。てことで、迷惑なわたしは「呑みましょ」と誘ってしまうわけですよ。すると、みなさんつきあってくださるわけですよ。しかも、みなさん車だから呑めないわけです。ほんとにもうしわけない。でも、1時間ほどおいしい刺身や天ぷらをいただいて、ビールも黒ラベルをいただいて、なんか、わけのわからん労働界隈の話をして、帰りの特急の人になりました。
ふう。いい経験でした。脳みそを酷使した1日でした。でも、得るものがあったな…。

セリフーが飛んだー♪→2ヶ月遅れの誕生日会

朝、動きたくない…。考えてみたら、昨日は飲み放題で、ずっとワインを飲んでいたんですけど、切れ目なく飲んでいたからどれくらい飲んだんだろう…。ヤバイですね。
でも、行かなきゃなりません。なにせ、今日は午前中に東近江市でお座敷です。
もうろうとした頭で、とりあえず、近江八幡駅に着いて、さてどうするんだっけ。メールの過去ログをあさって、その後わたしがとらなきゃならない行動を確認したり。で、車に乗せてもらって、いきなり二日酔いであることを自白しました。まぁ、和やかに笑ってもらえたからよかったよかった。
会場に着いて、水をもらってゴクゴクゴク。おいしい水です。井戸水だそうです。鈴鹿山脈の伏流水です。で、しばし休憩。頭の中で少し復習。だって、「基礎編」話すの、いつ以来だろう…。

で、10時になってお座敷開始。
とりあえず、マクラを振って「これから2時間ほどおつきあいのほどを」で、いよいよスタート。表向きは笑顔ですが、内心久しぶりなので緊張です。
なんか、少々焦りがあるのか、いつになく早口な自分に、少し不安を感じます。残り時間をチラチラ見ながら、瞬時に「このネタ入れようか」「入れよう」「やめよう」と判断しながら話をするのがいつものパターンですが、なんかうまく読めない。うーん。
そんなことを考えながら話しているうちに…。
ヤバっ。次のネタなんだっけ^^;;。
「すみません、セリフが飛びました」
やってまいました(;_;)。
それでもなんとかかんとか最後まで来て、残り40分ほど残して基礎知識に突入。質疑応答の時間がとれるなとひと安心した瞬間、司会の人が前に出てこられたのが視界に入りました。
「あの、もしかして、11時半まで?」
「はい」
やってもた!
「すみません!あと5分ください!」
とウソをついて10分もらってなんとか終了。まぁでもおかげさまで、グダグダ言わずともひとことで説明できる言葉を発見できたのでよかったです。必要は発明の母です(笑)。
ほんとに久しぶりの「基礎編」でしたが、みなさんの笑顔に元気づけられてなんとか最後までいけて、ホッとしました。

で、近江八幡まで送ってもらって、駅前のラーメン屋さんで昼ごはん。熱いスープが五臓六腑に染み渡ります。
で、家に帰って、そのまま布団の上にダウン。限界です。

で、夕方に起き出して、外出のしたくです。
今日は2ヶ月遅れの母親の誕生日会。実家近くのピザ屋さんで晩ごはんです。
下の子どもが「サイゼリアみたいなところ?」と聞くので「ちゃんとしたピザ屋さん」と答えておきましたが、ほんとうにちゃんとしたピザ屋さんでした。
おいしいピザとおいしいワインを飲んで、その後実家でケーキを食べて、11時に帰宅。
あかん、限界や…。

飲み過ぎました。

今日〜明日、大山とか米子とか、とにかく鳥取県西部の人たちが研修で京都に来ておられます。で、飲もうかと。
ちなみに、この人たち、なんだかすごいです。なにがすごいかというと、今日お誘いを受けているのは京都大阪の人でかつて鳥取県西部に呼ばれた人たちで、メンバーが中村◯成さんとかKり本知子さんといった飲んだくれとか、こちゅかるさん@食通とか、なかなかのメンバーです。ま、わたしはどっちでもないですが(笑)。
お店は「味仙」。いつも前を通りながら、「おいしそうやなぁ、高そうやなぁ、マダンセンターで宴会やしなぁ」と思っていた店です。
で…。
まぁ、なんしかたいへんな呑み会でした。もう、なにがなんだか…。とにかく、呑んで食べて呑んで呑んでしゃべって呑んでみたいな。でも、それはきっと大山の人たちの空気がそうさせてるんでしょうね。楽しさと真剣さが同居してる。真剣だからこそ楽しく飲める。いろんなカムアウトもあったりして、ますます楽しく呑める。
ちなみに、楽しさって、「即時的なおもしろさ」とはまた違うんですよね。その時は涙が出ても、楽しいんです。
そんな時間が過ごせたものだから、もちろん帰りの記憶はありません(笑)。

久しぶりに来たので・問題の解き方

今日の午前中は授業まみれです。とは言え、自習時間なので、いろいろ考えたり、簡単な作業をしたり、個人的には有意義な(笑)時間を過ごしてました。
午後からはアンケートのマークリード。これがまた、各々所定ではない用紙で回答させたものだから、えらいことでした。でもま、2時間ほどで終了。
その後は、法務省のサイトに行って、在日外国人の統計をダウンロード。そいつを打ち込んでいたのですが…。なんというか、おもしろいです。例えば、在留資格別の表。これ、多いもの順です。が、順番が入れ替わっているところがある。あるいは、分類項目を変えていたり、細目をつくっていたりします。なぜ項目を変えるんだろうとか、なぜ順番が入れ替わったのだろうとかいうのは、たぶん実情を反映してるんですよね。つまり、それを考えることを通して、実情がわかる。同様のことは、都道府県別の表にもあてはまります。これも、多い都道府県順です。上位8県くらいまでは安定なんですが、栃木と京都が競るんですよね。一昨年は京都が勝って、去年は栃木の勝ちでした。これも、どんな国籍の人がその順位に影響を与えているのか、あるいは例えば京都は人数は変わらず栃木の変動で順位が入れ替わっているのかみたいなことを考えることで、時代の状況がわかります。
なんか、こういう「結果から原因を読み解く」みたいなのって、とてもおもしろい。

で、6時前になったので、そろそろ帰ろうかと思ったら、生徒が扉をうすく開けてこちらを見ています。まさか?
「せんせい、教えて」
去年授業を担当していた子らでした。
わたしはめったと放課後の質問受付をしません。てか、来ないです。だって、明らかにイヤそうですからね(笑)。それは、やはり授業時間を大切にしてほしいということがひとつ。もうひとつは「来るなら考えてから」と思ってるからです。なにせ、「教えて」「なにを」「全部」とかいう会話をかつてしたことがあって、その時の答えは「却下!」でしたから。
でも、この子らは考えてわからなくて「この問題」ってくる子らです。だから、「いいよ」という答えが出てきます。
S「この問題がわからないんですよ」
垂直二等分線を求める問題です。
い「OK、じゃ、まず作図してみて」
S「え?えーと」
ここで5分ほど子どもたちが討論しています(笑)。そのうちに作図ができたので、次の質問。
い「OK、じゃ、答えはどんな形になるのかな?」
S「y=…?」
い「そうそう(^^)。じゃ、その式をつくるためには何と何が必要かな?」
S「えーと。なんだろ…」
そこかよ(笑)!
い「いいかい。直線の方程式ってのは、これが基本形。で、傾きを求めるバリエーションが「2点を通る」「平行」「垂直」ってあるのね。あと、通る点についても「中点」とか「内分点」とか「外分点」とかいろいろあるの。で、これの場合は、まずどこを通るの?」
S「中点?」
い「じゃ、出してみて」
S「これ」
い「じゃ、傾きは?」
みたいな感じで質問受付は進んでいきます。時間がかかります。でも、こういうのを通して「考え方」を身につけてほしいなと思っています。
子どもたちは、つい、問題から答えを出そうとする。でも、数学教員は答えが頭にあって、その答えのために必要なものを問題から求めようとする。そのアプローチの違いが、とても大きい。そして、それは言わなきゃわからない。まぁ、タネあかしです。でも、教員の仕事は「手品を見せたあとのタネあかし」だと思ってるので、それでいいんです。
てことで、その一問に30分ばっかかけて、それでもみんななんとなく満足げに帰っていきました。

まぁ、数学解くのも表を見るのも同じってことですね。