transgender 性同一性障害? −みんなで語ろう過去・現在・未来−

今日は東京レインボープライドのトークライブ「transgender 性同一性障害? −みんなで語ろう過去・現在・未来−」が新宿であります。
これ、3月9日のレインボー国会の時だったかに杉山文野さんから声をかけられて、「いいですよ」と返事しちゃったのですが、やがて送られてきた企画書見て「なんじゃ、こりゃ!」とビックリしました。なにせ、登壇するメンバーの多さと、その多彩さが半端ないです。

よくこんだけ人を集めたなと。
てことで、新宿に向かうべく、10時頃に家を出て、新幹線の中で東さんと待ちあわせ。2時間半ぐらい、今日のトークの打ち合わせとか、某セミナーの謀議とか。昼過ぎに新宿に到着して、まずは腹ごしらえです。東さんのご要望にしたがって、富士そばへ(笑)。何を食べようか迷ったけど、菊菜の天ぷらのそばにしました。

うまいわ。
会場に着いたら、まだ早すぎて閉まっています。まぁそりゃそうだ。てことで、1階のファミレスに移動して、東さんは今日のプレゼン作成、わたしはペーパーの読み込みです。そうこうするうちに、「会場開きましたよ」と声をかけられたので、わたしは移動。しばし椅子並べを手伝ったりしていたのですが、スタッフに間違えられてしまったり(笑)。まぁそりゃそうですよ。
と、三橋さん登場。「ちょっとこっち」とか呼ばれて、今日のトークの打ちあわせ。
そうこうするうちに、虎井さん・とまとさん・野宮さんと続々登場。そして、山本蘭さんも登場。濃いぃわ。ちなみに、若手の人たちもおられるのですが、薬師くんくらいしか面識がないわたしは、たぶん関西人なんですよね。
てことで、トークスタート。
まずは自己紹介から。にしても、東さん、こんなのつくってたんだ。

うまいわ。
まずは、「LGBTという言葉について」とか。いきなりそれかいな。ここは、一家言ある野宮さんとかとまとさんの守備範囲でしょうね。わたしのところには発言機会はまわってこない(笑)。その後、「性別を聞かれたら?」みたいな。もちろん、わたしの答えは「2時間ぐらいかかるけど」です。笑いがとれました(笑)。「ロールモデルは?」という質問には「「フルタイムできるんだ」と思ったのは、いずみちゃんの存在」みたいな。当然ここではとまとさんが反応。わたしは孫世代ということで。まぁ、こんな感じで進んでいくのですが、アウェイ感半端ないです。それはやはり関東の人ばかりの中でたったひとり関西の人間ということは大きいですね。あと、わたしのデビューは2000年以降ということもありますか。まぁ、不完全燃焼で前半終了。
休憩時間、東さんが「大丈夫?」と近寄ってきてくださいました。ありがたや。
てことで、後半スタート。ここからは「特例法」にかかわる話です。まずは「特例法成立の頃、なにをしていた?」と聞かれたので「玖伊屋でビール呑んでた」という答え。笑いがとれました(笑)。もちろん『トランスジェンダリズム宣言』の執筆も忘れちゃいけません。続いて、「変えるならどこ?」という質問。わたしの答えは「戸籍制度解体」。拍手が出てきたのはびっくり。このあたりでだんだんエンジンがかかってきて「わたしのことを「医療モデル」と考えておられる方もおられるみたいですが、わたし「黒ヘル」です」と発言したけど、これはさすがに滑りました。
最後のあたりでは「若手世代に伝えたいこと」という質問が出てきたので「障害者解放運動・在日外国人教育運動・部落解放運動・フェミニズムなど、先行する人権運動から学ぶこと」と答えたら、ここでも拍手が起こったり。そうそう、野宮さんが「personal is political」を出しておられたのは印象的でした。そして、最後に若手からの質問「長く続けるためにはどうしたらいいか?」。わたしの答は「なかまをつくること。そして、なかまをつくるためにはひとりになること」でした。
そんなこんなで、あっという間の3時間でした。が、聞いている側からしたら長かっただろうなぁ。
最後に記念写真。

ここに並ぶことができたのは、あらためて光栄なことだなと思ったり。そういう機会をつくってくれた杉山文野さんに感謝ですね。

終わってからは打ちあげです。中華料理屋でワインを飲みながらグダグダになってしまったり。で、お外で記念写真。

その後、昼に入ったファミレスで2次会。なんか、悪い人たちの集合写真ですね。

そうこうするうちに、「いつきさん、間にあわないよ」の声。ほんとだ、間にあわない。ということで、新宿バスターミナルまでタクシーを飛ばして、なんとか夜行バスに間に合いました。まぁ、これだけ呑んでたら寝れるでしょうね^^;;

そして、今日もたこパ

昨日は呑んでしゃべりながら友だちの家で沈没です。
で、今日の昼ごはんは、昨日残ったたこ焼きの生地で、またまたたこ焼きです。具材は、冷蔵庫の中にあったチーズと蒸し豚。よくわかりません。たこ焼き食べながら、またまたおべんきょ界隈の話。やはり、焦ってますね。
で、夜は実家から母親が来ていて、またまたたこパです。今回は、さすがにタコを入れました。が、2発目はもち。3発目はチーズ。4発目はこんにゃくです。やはり、変わりたこ焼きがおもしろい。
で、11時前には沈没。

たこパ

今日は夕方までは家でダラダラ。夜は外出です。
最近、たこ焼きにはまっています。もちろん、発端はこないだの交流会です。鉄板でつくったたこ焼きのうまさに完全にはまりました。
てことで、友だちの家でたこパです。とは言え、なぜかタコではなくチーちくが具材で、しかもカレーのディップ。なんか、わかったようなわからんような食べ物ですが、これがあんがいおいしかった。
たこ焼き食べながら、最近考えていることについてダラダラ話。うーん、「おべんきょ」が進まない…。

久々の川口くんの語り→とんでもないわ(笑)

今日は某人権教育研究会の総会です。午後の記念講演は川口泰司さん。山口から無理やり来てもらいました。すんません。
今回、川口さんと言えば、軽快な語り口で自分のライフヒストリーを語り、落としどころではきっちりと涙を搾り取るという、見事なスピーカーです。が、川口さんに話をしてもらいたいと思った内容は「部落差別解消推進法」成立に至る過程なんですね。この間、ほんとうに精力的に活動をしておられるから、きっといろいろな話しが聞けるだろうと思っての依頼です。
とりあえず、午前は、まぁ総会です。予定通り早めに終了。
昼過ぎに駅まで迎えに行って、とは言え徒歩ですけどね。
川口さん、キャスターバッグを引っ張って登場してくれたのですが、実は、PCはもちろん、プロジェクターも本人持参です。まぁ、いろいろ仕掛けがあるみたいだし、それが楽なんでしょうね。
で、セッティングして、あとはひたすらプレゼン資料をいじってます。たぶん、いろいろ算段しているんだろうな。

で、講演開始。
いやぁ、すごいなぁ。誰も寝ない(笑)。てか、寝させない、すごい迫力です。あの、川口さん特有の軽妙な語り口がまったくありません。そりゃそうです。笑える昨今の状況じゃない。たたみかけるように、今の厳しいネット社会のありようを紹介されます。もちろん、わたしもそれなりには知っているけど、それらをひとつの「つながり」にして話をしてくれたので、わたしもとても整理ができました。
で、最後に「自分のことを」と。ここでようやく「懐かしい語り」が聞けました。やはりここが原点だよなぁ。
などと思いながら、ふと自分のお座敷ネタver.3を思い出すと、なんか、似たような感じですね。たぶん、そうやって自分の中のバランスをとってるんだろうな。

てことで、終わってからは呑み。
事務局役員に府◯委まで合同で、向かうは「わかば」です。ここの「うまいもん」をみんなに経験してほしい。
てことで呑みはじめましたが、みなさんムチャクチャや。どんだけ呑むねん。ひたすらビールが消費されていきます。これはえらいことになってます。でもま、いいか。連休前の晩だからね。
その後、川口さんと駅までぶらぶら。もう一軒行こうと思ったけど、そこまでたどりつけそうにないので、駅ナカにあったバーに入ってみたはものの、寝ちゃいました。これはアカン。てか、ごめん^^;;

なんじゃそりゃ!

朝起きると、やはり体調は絶不調です。頭痛はするし首は痛いし。でも、どうせ夕方には体調なおるんだろな(笑)。
てことで、授業まみれの1日を過ごしたら、やはり体調は治ってました。たぶん、適度な発声と運動が身体をほぐすんでしょうね。で、頭は使わないから身体も凝らない(笑)。
てことで、さっさと家に帰るわけですが…。

もうね。
ネットの向こうの現実の世界はやりきれないことが山のようにありますね。

  • 『beyond』表紙改ざんをめぐる話

大切なお友だちの宇佐美翔子さんが掲げたプラカード「故郷を帰れる街にしたい」が勝手に消されたことです。
これ、前に岡田美穂さんから聞いてたけど、やはり、あらためて怒りがこみあげてきます。翔子さんが、そのプラカードにいかほどの思いを込めてつくったか。それを「消す」「なかったことにする」ことの意味。なんでも、デザイン上の問題だとか。優先すべきことを取り違えています。
5月5日、どうするべ…。

  • 京都のあちこちに貼られているらしい「日の丸掲揚」ポスターをめぐる話

なんでも「日本人に生まれてよかった」とか書いてあるらしい。それはポスターにするべき問題じゃないし、そういうポスターをつくらなきゃならないような国に生まれてよくなかったよ。
テレビでもそうだけど、こういう内向けの話がドンドン増えているのは、メッチャあぶないです。

  • 「夜ノラーメン太陽」をめぐる話

内向けの話と同時に起こる排外主義がここにあります。店に入ろうとした韓国人俳優を追い返したとか。これ、ポスターの話とセットです。
「同化と排外」です。
動画には「耐えた、耐えたよ、殴らなかった、耐えたよ」という声が入ってたとか。やりきれない怒りがわいてきます。

  • 「地毛証明」をめぐる話

東京都の高校の「地毛証明」があちこちから批判されているのを見て、やりきれなくて、わたしの勤務校にも「地毛登録」があるのを書いたら、はやり批判を受けました。さもありなん。
やりたくなくて、でもやらざるを得なくて、そこで引き裂かれるような思いでやっている教員もいるんですけどね。
なぜそんなことをしなくちゃならなくなっているかという根本的なところを問わずに現象だけを批判することに、やはり違和感を感じます。

最後に、かつてブブさんがリツイートしてくれた文章を転載しましょう。

土肥いつきさんのFBより:「『悪者』をつくらない。『原因』を見つけたら疑う。背景にある『構造』に目を向ける。『構造』をつくり支えることに『自分』は加担しているのではないかと考える。常に『自分』に返す。そして、動く。」 (link: http://www.theater-seven.com/2014/movie_coming-out-story-2014.html)
https://mobile.twitter.com/bubu_de_la_ma/status/433939888547713026

絶不調

朝起きると、身体はきついし、頭痛はするし。これは二日酔いか?
とりあえずのそのそ起き出して、朝ごはんを食べて、再びおふとんへ。しばしゴロゴロして、でも、今日はおべんきょしなきゃならない日です。できるだろうか。
とりま、身体は食べ物を欲してます。トゥンセラーメンはきついし、「うまかっちゃん」の臭さが恋しくなったので食料庫をあさるも、出前一丁しかありません。しかたないです。買いに行きましょう(笑)。
で、庭に出て、野外ラーメンを楽しんでみたりして。

でも、やっぱりしんどいので、おふとんにもぐりこんで、テキスト読みです。
あー、でも買い出しに行かなくちゃ…。てことで、用事のあるパートナーと上の子どもを車に乗せて、それぞれの用事の箇所に送った後、買い出し。
帰ってきて熱を測ると37℃です。これはアカンわ。と思ったのですが、お風呂に入ってタコパの準備。たこ焼きつくっている間もドンドン体調は悪化。てことで、皿洗いは家族に任せて、わたしはしばらくテレビ(笑)。
そんなこんなで、11時には就寝です。明日はきついしなぁ…。

これぞおたふく

今日は午後から出張です。とは言え、わたしは特にやることもないので、ペーパーでも読むことにしようかなと。
昨日はこたつの横で寝てしまったみたいで、少し寝不足です。なので、極力遅くまで寝て、早めの昼ごはんにして出張に行くという作戦をとることにしました。で、昼ごはんは「トゥンセラーメン」です。あの辛さはクセになります。でも、食べ終わったら胃の調子が少し悪い。まいったな。

で、午後の出張は軽くこなして、そのままキックスケーターで今出川→丸太町→東三条と移動して、おたふくへ。
今日はいずみちゃんとS藤さんと3人呑みです。
到着したら、まだみんな来てません。まぁ、のんびりやりますか。
とりま、新メニューの「ちくわマヨ焼き」を頼んでみたり。

なんでも、わたしたちの他にもう一組5人で来られるとか。なので、出入り口に近いところに席をつくってもらいました。
そうこうするうちに、いずみちゃん登場。こないだの鉄道イベントのことや、今後の予定などいろいろ話。やがてS藤さんも登場。それにしても、なんで東京の人と鳥取の人とで呑んでるんだ?
そのうち、タクシーのドアが閉まる音が聞こえました。5人組が来られたみたいです。
「どこの人ですか?千本?」
「ちゃう、岡崎や」
ふーんと思いながら5人の皆さんの食べ方を見ていたのですが、あまりにも通です。おたふくを知りすぎておられます。鳥のもも肉のソテーとか、聞いたことも見たこともないメニューが出てきます。しかも、ていねいに皮をはずして、鉄板で焼かれます。さらに、プロセスチーズを切ったのを鉄板で育てておられます。これはただものではない。つい口を出しちゃいました。
「うまそ」
すると、「どうぞ」とチーズを渡されてしまいました。そりゃそうなるわな。これに一味をかけて食べると、ハンパないうまさです。
お母ちゃんらしき人に質問。
「どっから来はったんですか?岡崎って聞いたんですけど」
永観堂や」
「へー、高級住宅街ですがな」
「でも、うちらは違うねん」
「あー、ほなKん林」
「そや、市営住宅や」
「あのへんに、中川っていうお好み焼き屋ありましたよね。もう、やってないんですか?」
「ここ2年ぐらいかなぁ。「ごんた」ってできたで」
「え!それは行かなくちゃ!」
ここからは、なんでも話せる感じです。
「最近はうちらのところもつながり薄ぅなったわ」
「へー、そうですか。わたしもムラ中に住んでたことあったけど、卵もろたり醤油借りたりしてましたけどねぇ」
「昔はうちらもそうやった。でも、今はアカンわ」
もうひとりの男性に質問。
「なにしてはるんですか?」
「し尿や」
なんでも、みなさんの共同部屋に調味料とか持ち込んで「人民調味料」とかやっておられるみたいです。
「みんな「借りていいですか?」って聞くから「ええよええよ」って答えるねん」
ムラの文化を職場で発揮しておられるんだなと。ちなみに、男性と女性は兄弟だとか。それでか、あのフランクな感じは。
消防団やってるねん」
と、ここからは消防話です。この人、メッチャ研究熱心で、全国の消防署をまわって研修しておられるみたいです。次々に消防車の写真が出てきて、それをいちいち説明されます。すごいわ。
てことで、カラオケやって、閉店になったところで、子連れのお母ちゃんは帰宅。残った4人で…。
「もう一軒行きましょか」
「行こう行こう」
と。で、アイリッシュパブに行こうかと思ったけど、なぜかコンビニワインで三条河原で飲むことに。と、お兄さん、萊萊の餃子を差し入れしてくださいました。いや、うまいわ。
「オレは王将より萊萊がええねん」
そりゃそうです。
そんなこんなで楽しい河原の時間を過ごしたのですが、だんだん寒くなってきました。
ということで、お開きです。
いや、すんごいディープな楽しい時間でした。
これぞおたふくクォリティです。

案外いけるのか?

朝、ひとつ相談事をうけて、そこから午前中はずっとバタバタ動いていたのですが…。
簡単に言うと、決まったことを突然「変えたい」と言ってこられたので、まぁそれが実現できるべくいろいろ動いたのです。というのは、その意見そのものは一理あるし、折り合いがつくならつけたいという気持ちもあるからです。が、結局「変える」ということへの反対意見が強かったと。簡単に言うなら「決まったことだからやろうよ」ということなんです。その過程でわかってきたことが「途中から変わる」ことに、いろんな人が反感を持っているということでした。
実は、うちの職場、声の大きい人の思いつきで知らない間に変わっちゃうことが多いんです。実はかつて書いたブログは、そういう風潮への自分なりの抵抗でした。でも、それがまかり通るということは、それをみんな「よし」としてると思ってました。が、どうやらそうではないらしいということがなんとなく伝わってきました。
声の大きい人の意見が反映されることが必要だった時期は、たぶんあります。それは、突発的に起こるさまざまなことに対処せざるを得ないことがあるからです。かつてのうちの職場はそうでした。そして、それで乗り切ってきました。それがいいことが悪いことかはおいておいて、そういうやり方が、当時は必要とされたのです。
が、今は違う。少なくとも、「違う」と思っている人が増えてきて、もしかしたら逆転しているのかもしれません。
そういう、風向きの変化をなんとなく感じた1日でした。

夜は職場全体の歓送迎会。なぜか、わたしに転任される人への花束贈呈のプレゼンテーターがまわってきました。はじめての経験です(笑)。
ここでも風向きの変化を感じました。
まぁでも、よくわかりません(笑)。

「これでええんか?」2連発

今日は健康診断の日です。なので、午前も午後もバタバタ。そんな中、昨日出揃った新入生の人権についてのアンケートの集計をしました。とは言え、マークリーダーで読み込んで、あらかじめつくった集計用のシートに貼り込んで、そこからプリントアウト用のシートに貼り付けるだけのことなんですけどね。
でも、その結果を見て、いろいろ考えるところがありました。
いや、いいことももちろんあります。が、「これでええんか?」と思うところも多々ありました。なにより、部落差別や在日朝鮮人差別について「よく知っている」「だいたい知っている」と答えている生徒が激減しているのはショックでした。わたしが重視してるのは「今年の結果」じゃなくて「経年変化」です。なので、グラフはつくりません。その代わり、びっしり数値が並んだ表をつくります。それも、現在在席している3学年の経年変化だけではなく、おそらくは知識や意識のターニングポイントとなるであろう「法切れ前」「法切れ後」「学区改変前」が載っています。これらと比較すると、ほんとうに激減です。当然のことながら「どこで知ったか」も「学校」と答えている子どもは20%にも満たない数値です。そして、在日朝鮮人差別については「映画やテレビ」がトップです。これ、来年度は「ネット」を入らなきゃならんかな。
ちなみに、その他のさまざまな人権課題のうち、一番「知っている系」の数値が高かったのは「障害者」でした。まぁ、さもあり南京玉すだれです。理由は2つで、もともとこれは数値が高いということと、さらに障害者差別解消法とのからみでしょうね。でも、そこで教えている内容はどんなものかなぁとは思います。果たして「社会モデル」をきちんと教えているのかなぁ。それとも「社会に入れてあげる「ため」にさまざまな「配慮」が必要なんだ」という感じなのかなぁ。総体としては限りなく不安です。そしてもうひとつ不安なのが、「障害者差別解消法」のあと数値が上がったとするならば、当然のことながら「ヘイトスピーチ規制法」「部落差別解消促進法」成立のあと「部落差別」「在日朝鮮人差別」についても、来年は数値が上がるはずなのですが、果たしてこれらの数値が上がるかどうか。このあたりに注目したいですね。
と同時に、うちの人権教育・人権学習が問われるところでもあるわけです。

そんなことを考えながら、家に帰って、ビールを飲んで、報道ステーションを見ると…。
グルメンピックの話をやってます。曰く「シュレッダーにかけた」「携帯が水没した」「グループからはずれたので過去ログにはアクセスできない」。
これ「ハードディスクにドリルで穴をあけた」とか「携帯水没」とか、この間国会でやってきた証拠隠滅をさっそくやってます。
これからどんどん証拠隠滅が流行るでしょうね。だって、国会で「やってもかまわない」って堂々とやってるんだから。
自分たちがやっていることが、この社会の質をいかに落としているかということ、そして、それを放置するマスコミやわたしたちが、その質を落とすことに加担しているかということを、ほんとうに意識し、変えていかないと、マジでヤバイと思うのですが…。

てことで、明日の授業のマクラは決まりですな。

ようやくやった

今日は4時間目の1年生の人権学習で話をすることになってます。
ここ3年、1学期はビックイベントをしかけてきたけど、今年からできなくなったので、またまた全体的に大きく組み替える必要が出てきました。そんな中で、1年生の1学期は2回にわけて「人権」と「多様性」について考えることにしました。今日はその1回目。「世界人権宣言」の授業です。
基本的には「人権の物語」と「UNITED」というぁゃιぃ映像を使うのですが、それを「どう使うか」が大切です。そこにオリジナリティというか、「使う」か「使われる」かというか、そんなのが潜り込みます。
てことで、ここ半月くらい、ずっとプレゼン資料をつくってました。ちなみに、impressが動画を読み込めなくなったので、やむを得ずpower pointを使わざるを得なくなったなんて悲劇もあるのですが…。
流れとしては、だいたいこんな感じです。

1、人権ってなんだろう
2、人権のリストとしての世界人権宣言
3、ストリートチルドレンを事例として、人権のリストのなにが保障されてないかを考える
4、ホームレスを事例として、人権のリストのなにが保障されてないかを考える
5、「人権の物語」視聴
6、「人権」を具体化させるために人々が声をあげて、さまざまな条約ができた。事例として「婦人参政権・奴隷・人種差別・アパルトヘイト・子ども・障害者・先住民・ハンセン病回復者」をあげる
7、国内においてもヘイトスピーチ/デモに対するカウンターにより「ヘイトスピーチ規制法」がてきた
8、「世界人権宣言」に出てこない人権の事例として「性の権利宣言」
9、それが保障されてない事例としてのLGBT
10、具体化させるものとしての「ジョクジャカルタ原則」
11、「潘基文のスピーチ」視聴
12、人類は「新たな人権」を発見し続ける。それは「みんなが幸せになる」ため
13、どうすれば実現できるか?
14、「UNITRD」視聴

これでだいたい35分です。とりあえず、10分の感想文の時間をつくって終了です。
疲れた…。
終わって担任がたまってるところに行ったら「ありがとうございました」とか「お疲れさまでした」とかは言ってくれるけど、中身についてなにも言ってくれません。メッチャ不安です。

ちなみに、後半はわたしのオリジナルだけど、前半はパクリです。
まずは「人権のリスト」って話は阿久澤さんのパクリ。「保障されてないリストを考える」のは朴君愛さんのパクリ。さらに、ストリートチルドレンからホームレスの流れは肥下ちゃんのパクリです。でも、パクるためには、その人たちの話を聞いて、それについて話し合ってという過程がないといけないから、それをしてない人にはできない。そう考えると、それはそれです。
後半部分は…。たぶん、おべんきょの成果でしょうね。積み木細工のように、隙間なくいろんなものをつなげていく手法はここに教えてもらいました。まぁ、今日の話は隙間だらけですけどね。でも、ペーパーじゃないので、逆に「それが出てくるの?」っていう意外性は大切にしたいなと思います。

ある担任が、感想文を見せてくれました。「人権の大切さがわかった」「自分は人権が守られてるけど、守られてない人がいるのがわかった」みたいな感想の中に「ひとりでも声をあげれば社会は変わる」と書いてくれた子がいて、メッチャうれしかったです。カウンターの写真の中に青ひょんの写真を使うと決めたのは、まさにそれが伝えたかったからです。
やはり、教員をエンパワーするのは生徒ですね。