今日は午前中ほとんど授業がないので、ゲンコをやっつけようかな。てことでゲンコをやってたのですが、途中で3年生がきて「教えて」と。
見てみると整数問題です。
えーと。
解けませんでした(笑)。
ここ数年2年生ばかり担当していて、同じことばかりやってます。他の学年を担当したら守備範囲が広くなって、もう少し脳みそも柔らかくなるんだろうけどね。てか、それよりもなによりも、数学をほとんどやってません。ひたすら文系のことを考えてます。数学の問題を解く時間があったら、人権とかなんとかの本を読んでます。そりゃ解けなくなるわ。
てことで脳みそ、錆びついてました。
夜、I田さんから電話。
「数学について、なにか書いたもの、ない?」
んなもん、ありますかいな(笑)。
当然の帰結
朝起きると絶不調です。当たり前です。問題はこの不調がどこまで続くかです。
でも、当たり前のように授業があります。テスト返しからの授業です。寝ちゃいけない子が寝るのがこわい。でも、断固として起こしません。起こしたって、また寝るだけだし、内発的に起きなきゃ同じことの繰り返しです。
と、遅刻してきたヤツが…。でも、試験返し直後だったので、積分の導入には間に合ってます。そして、なんかマジメに授業を受けてます。
い「遅れてでも授業に出てよかったな。どうせ1時間目はアカンしってコンビニで時間つぶして2時間目から出なくてえらかったな」
生「うん」
い「なわけあるかい!」
みたいな会話。
2時間目と3時間目は接線からの増減。まぁ峠道みたいな内容ですね。しばし苦しんでもらいましょう。それにしても、ずっと休んでる生徒がこわい。ホンマにやばいぞ。
昼前にようやく授業を終えて、フラフラになってイスに座りました。
お、新しいイスになってる!みんな喜んでます。たしかに座面がカチッとしてて気持ちいいです。が、肘かけがジャマです。速攻はずしました(笑)。
さてと。あとはゲンコと思ったけど、ムリです。あまりにも体調が悪すぎます。なので、ゲンコは断念。考えずにすむ作業をしましょう。
そんなこんなで、グダグダな1日が終わりました。まぁビールを飲んだら元気になるでしょう。
寒い
今日は出張がない出張日です。なので、少しゲンコと向き合おうかなと。なにせ、15,,000〜20,000なので気合を入れなきゃなりません。それを半月前にとりかかるあたりが、自分ってどうよと思います。ちなみに、内容は多様性についてなので、仕事といえば仕事です。知らないより知ってるほうがいい。というか、本来は知っていないといけない内容です。
そんなこんなでいろいろ書きかけて、資料が足りないことをしみじみ感じるなど。まぁ、高校の図書館は研究向けじゃないからしかたありません。ちなみにそれは京都府図書館も同じことです。なので、某大学の図書館に行くことにしました。
で、ガッコの出掛けに、ふとゲンコの字数をチェックしたら、「400字×15枚〜20枚」と書いてありました。あってるのは「15〜20」だけやん。半分以下なのね。てことは、はじめのところですでに3,000弱書いてるから、大幅に削除だな。
で、某大学に行って図書館内をウロウロ。やはり本が充実してます。当たり前か。
で、家に帰って、ゲンコと向き合います。2時間ばっか粘ってお出かけ。今日はAっちゃんと呑みながら謀議です。
どこにしようかと思ったけど、なんとなく「へそ」にしました。実は某国営放送の人も来るので、その対策です。
まずはAっちゃんとこの間の教研の振り返り。
A「いつきさん、話し方が変わりましたね」
い「なにが?」
A「最近は誰々がこんなことを書いてるって、引用をしながらしゃべってます」
い「あー、そうか。前は思いつきでしゃべってたからなぁ」
A「まぁ当たり前ですね」
みたいな。
その後大切な謀議。まぁ、好きにしてもらいましょう。個人の生活を大義名分のために消費しちゃダメですよね。大義名分は考える人が考えたらいい。わたし(ら)が考えることじゃないです。
しかし、オープンテラスは寒いな。ビール→ホッピーの前に燗酒を入れよう。
そんなことをやってると某国営放送の人が来て、なんとなくカメラがまわりはじめました。てか、まわすのかいな。ずっとまわしてはります。
と、お店の方がやってこられて「ラストオーダーです」と。これはやばい。ホッピー黒と中を頼んでおかねば。
で、9時にお店を出たけど、なんか飲み足りないです。なので、コンビニに行って、ワインを買い込んで、公園で飲むことにしました。
寒いな。公園じゃなく地下道にしよう。それでも寒いな。トイレに行きたい。ホテルのトイレを使うか。
そんな感じで、散々飲んで、あまりにも寒いので飲み終了。
寒い。
すぐにやってすぐ終える
今日は試験最終日です。わたしの担当科目は2時間目と3時間目。ちなみに、3時間目はほとんどのクラスで試験はありません。まぁ言ってみると、最後の最後ってことです。
試験って、返ってくるまで採点できません。なので、そこまでの時間は採点前にやらなきゃならないことと、採点中にできないことをやらなきゃなりません。てことで、解答に途中点を入れてみたり。はたまた、懸案事項のメールが来たので返事を書いたり。そうそう、ゲンコも書かねば。
そんなことをしてるうちに、2時間目の試験が終わりました。さてと、教務にとりに行くか。
帰ってきたら採点開始。採点をはじめるとあっという間に時間が過ぎます。いつの間にかチャイムが鳴って3時間目の試験も終わったらしい。と、教務の人が来て「出欠入力がまだ」って紙を持ってきました。
は?今終わって、今持ってくる?早すぎる。てか、3時間目の試験は終わっただけで、まだ試験封筒手元になくて出欠わからへんし。早く入力ほしいのはわかるけど、教務の人みたいにすぐにわかる場所にいるんじゃなくて、別室の、それも一番遠いところにいるものの気持ちになってくれ。完全に紙のムダです。
それでもひとクラス採点を終えて、おべんとのあとは、速やかにもうひとクラスに手をつけます。こちらは20人弱のクラスなのであっという間に終わります。よしよし。
あとはノートチェックをしたら、成績処理はほぼ終了。試験を前に「めんどくさい」とか考えない。すぐにやったらすぐに終わります。てのは、数学だからか(笑)。
しかし、来年の1年生からはややこしくなるらしい。そんなことやって、なんのためになるのかわからんけどね。そう言えば、大学の成績もすでに変わってるらしいです。高校が最後ってのもおもしろい。
すぐにやったらすぐ終わるんだけど、採点中はすごく集中してるから、終わったら抜け殻です。なので、ゲンコも書けず。しかたないので、急遽開催形態が変わったGID学会のシンポジウムについていろいろ連絡をとったり。
そんなことをしてると、気がつくと定時です。
なんか、こんな感じで日々が流れていくのかぁ。
なんかあっさり感が…・日教組教研(2日目)
1日明けて、またまた日教組教研です。今日の討議の柱は「性の教育」です。福岡のK代さん、熱いです。東京のM永さん、クールだけど、その向こうに炎が見えます。てか、M永さんのお父さん、あの人なのか?
てことで、燃料補給をして、討議へ。
そもそも「両性の自立と平等をめざす教育」分科会は、もともとは「女子教育問題」の分科会でした。そこに、あらたにセクシュアルマイノリティのことが加わったのは2000年になるかと思います。わたしが両性の分科会に参加したのは2003年から。その年はセクシュアルマイノリティをあつかったレポートは2本でした。そんな感じだったのが2014年頃から突然変化をします。そのあたりは「おべんきょ成果」の中にあるこのpdfを見れば書いてあります。で、今年はというと、21本中「性の多様性」そのものを扱ったものが6本、レポートの中で触れているものが5本でした。てことは1/3から1/2が性の多様性に関連したレポートになります。
これは、あまりにも多い。
わたしがはじめて参加した頃は「女子教育問題」という母屋のひさしを借りてやっているつもりでした。が、いまや母屋を乗っ取りかねない。これはまずいです。なので「女子教育問題分科会にもどしたらいいと思っている」と暴言を吐いてしまいました。
もうひとつ、昨日から気になっていたのが「LGBTに該当する生徒がうちの学校にもいる」という発言がけっこうあったということです。
なぜわかるのか、よくわからない。LGBの子はパッと見ただけではわからないと思うし、わかるとしたら、よほど観察をしないとダメだと思うのです。ちなみに、トランスの子は、本来はメッチャ少ないです。なので、「うちの学校に数人いる」なんていうはずがない。
ここにはふたつの原因があるんじゃないかと。ひとつは、学校は「逸脱」のハードルが低い。これは、「逸脱してもかまわない」という安心感があるということではなくて、「正常」があまりにも強固に存在しているから、ほんの少しそこからそれただけで「逸脱してしまう」ということです。そしてもうひとつが、そういう強固な「正常」を正常とする教員の価値観が、ほんの少しの「それ」を「逸脱」と認識してしまうということです。そして、その「逸脱」をカテゴライズするためのかっこうの言葉を知ってしまった。それがいまや「性同一性障害」でもなく「トランスジェンダー」でもなく「LGBT」であるということかな。
つまり、LGBTをつくりだす学校・教員であるということです。
が、それを認識しないままに「LGBTに該当する生徒がうちの学校にもいる」と発言するということは、そういう学校・教員であることを認識していないということになる。これは、メッチャやばいです。だって、その子の本質的なところに届かないところでカテゴライズし、納得し、へたすれば「理解」し「受け入れ」「認め」「対応」するわけですからね。
なので、そんな話をしました。それからもうひとつ、忘れていたので、最後に発言。
「教室の中にいるということは、職員室の中にもいるということを忘れてはいけない」
ということです。
そんな感じで分科会終了。
今日はもともとやる予定がなかったけど、昨日やってよかったから、zoom交流会を開催しました。ここでM永さんのお父さんが「あの人」であることが判明。すごい人ですよ。
まぁそんなこんなで、いつの日か、リアルで会ってしゃべって呑む日をつくることを約束して、今年の教研も終了です。
zoomから退出したらすぐ終わるという意味ではあっさりしていたけど、それでもやっぱり長くて濃いぃ2日間でした。
1年あけて、今年も来た・日教組教研(1日目)
今日明日と日教組教研です。ちなみに、去年は参加しませんでした。あたりまえです。参加してたらおべんきょ成果が出せませんでした。とはいえ、今年もzoomです。しかたないです。まぁおかげさまで、いろんなことが楽ではあります。
てことで、朝イチ母親のところに頼まれものを持って行って、帰ってきたらボチボチ準備をはじめましょう。zoomが困るのは背景なんですよね。もちろんバーチャル背景を使ってもいいんだけど、なんかしっくりきません。なので、リアル背景をつくりました。
てことで、10時30分ちょうどに開始。ギャラリービューなので、久しぶりな顔が並んでいます。
本日の柱は午前が「労働・家族」で午後が「意識・慣習の見直し」です。
「労働・家族」は苦手なので、パス。てか、S渡さんの実践は、本当にいつもすごいな。わたしはひとことだけ「教員が勤務時間を守るロールモデルにならないとダブルスタンダードになる。なので、勤務時間外ストライキをしないといけないと思う」とだけ言っておきました。で、昼ごはんで燃料補給(笑)。
午後の「意識・慣習の見直し」からが本番です。
うーん、なんだかモヤモヤする。もちろん、自分は実践してないから偉そうなことは言えませんが、モヤモヤする。
まずは、「意識・慣習の見直し」なのに、なぜに「多様な性」を扱ったレポートが多いのか。しかも、「認める」「受け入れる」です。でも、そこでそれをまともにぶつけたらアカンなと思ったら常連メンバーのS渡さんが「上から目線」とバッサリ(笑)。
ちなみに、分科会中ずっとラインでメッセージが飛び交いまくってました(笑)。
しかし「体の性」はなんとかならんかなぁ。なので、わたしも意地悪な質問。
「すんません。生徒さんの「体の性」はチェックされたんですか?」
レポーターの方、キョトンとした顔で
「してません」
と(笑)。あたりまえです。
討論では
「「男らしさ・女らしさ・自分らしさ」でとランスを扱わないでほしい」
と暴言をはきました。いや、そんなこと言うから「性別によらず好きなものを選択していい」→「男の子がかわいい服を着ていい」→「男子生徒のスカート」ってなって、トランス女性が「本来は男」ってされてしまうんですよ。ちなみに、制服のスラックス問題も多目的トイレ問題も、トランスジェンダーのすべての人にとっての解決策じゃないです。少なくともうちの交流会に来てる子どもたちの多くは「オルタナティブな性」ではないです。もちろん「X・Q・ノンバイナリー」はここではおいておきます。「オルタナティブな性」ではないトランスジェンダーにとって、極論すれば「ジェンダー・バイナリーな社会」であっても、実はそんなに困らない。というより「オルタナティブな性」で扱われると苦痛ですらある。
で、そういう話と切り離したうえで多様性を論じる必要がある。
そんなあたりから、多様性の話へと展開。今回は共同研究者も司会も発言しまくりです。おもしろい。
多様性を伝える時に、授業では多様って言ってるけど、授業以外では多様でないってのは学校あるあるです。そんな時になにができるか。少なくとも、ひとりの教員としてできることは、自分の発言が誰かを排除してないかってことに、常に意識的になることなんじゃないかと。そしてそれは、窮屈になることではなく、豊かなこと・楽しいことなんだと。そんな発言をしました。
結局、ムチャクチャしゃべりすぎて1日目終了。やってもた感満載です。
分科会終了後、ふだんは飲みに行くけど、今回はzoomで交流会。でも、わたしは日本酒飲みながらの参加。てか、これは飲み会か。ここで傍聴者の人の感想を聞いたり近況報告をしたり。このあたりzoomのいいところであり、でもベストではない感があるところですね。
シミュレーションのち謀議
今日も午前は試験カントク。
が、近鉄で人身事故があったとかで、1時間遅れでスタートなんだとか。そのあおりをくらって、午後にやる特殊業務のトラブルシミュレーションも1時間遅れでスタートなんだとか。マジか…。
それでも中間試験スタート。かつてのようにピリピリした感じがない、おだやかなカントクです。その後、おべんきょ。ソファに寝転んでペーパーを読んでると、つい眠くなりますが(笑)、寝ちゃダメです。
そうこうするうちにシミュレーションタイム。
これまでトラブルが起こったときにどうするかということについて、マニュアルはあったけど、具体的な動きをシミュレーションしたことはなかったんですね。なので、これをやることそのものはとても大切です。特殊業務で放送がかかわるシーンはけっこう多いので、わたしにも声がかかったということです。
が、たぶん放送のことがわかりにくいんでしょうね。例えば「チャイムが間違って鳴った場合」はシミュレーションしやすいけど「鳴るべきチャイムが鳴らなかった」は、そもそもその事象が起こっていることがわかりにくいし、てことはそういうシミュレーションをしなきゃならないことに気づきにくい。
なので、チーフの人に
「チャイムが鳴らなかったらどうするかって話だけど、2〜3秒のタイムラグですぐに手動で流すから、まぁ気にせんといて(笑)」
と言っておきました。
他にもシミュレーションの台本を読みながら「放送はどう動くかなぁ」と考えたけど、たぶん放送やったことがない人には想像できないやろなぁ。
そんなこんなで、なんとか労働者の権利を取得してる時間に間にあって、職場を脱出。
今日は某所で謀議です。この間激怒したので、それ関連です。なにか動きが起こればいいな(笑)。
しまった!
朝、メールチェックすると、メッチャ深刻な状況をヘルプしてくださる方がおられるとか。可能となるかどうかはわからないけど、希望ができたのがうれしい。JWLIのネットワークってそういうふうに働くんですね。あらためてリスペクトです。
職場に着いてひといき。今日から中間試験です。ただし、わたしが採点しなきゃならないヤツが返ってくるのは月曜日。なので、午後からは余裕があります。
なので、午後はzoomでおしゃべり。相手はY野さん。なんでも「性別違和の理解と対応」みたいな原稿を書かなきゃならなくて、どうしたものかと思っておられるんだとか。で、こないだメールでやりとりしてたけど、いっそzoomで話せばいいじゃんと。
てか、わたしだって、そんなお題を出されたら困ります。だって、まず問うべきは学校であり社会であるというのがわたしの立ち位置ですからね。とはいえ、そう簡単にはいかないのも現実です。だから交流会をやってる。そんなこんなで1時間半ほど脳みそを使う話をして、楽しい時間を過ごしました。
しかし、zoomの会議はしんどいけど、こういうのは悪くないですね。
今日は帰りに図書館に寄って必要な本をゲットしましょう。いちおうカーリルで本があることは確認済みです。が、念のために確認しておきましょう。で、確認したら「あり?」と。これ、もしかしたら草津の図書館?えーと…。草津の図書館でした。まいった…。しかたないので京都市内で受け取れるように段取りだけしておきました。
しかしまいった…。もう少し早く確認しとけばよかった。でもしかたないです。帰ってビールを呑みましょう。
仕事は突然に
今日は朝イチ、なにがなんだかで出会った人たちとzoomでミーティングです。ちなみにボストンとつなぐので朝イチになったという。
とりあえず自己紹介ということで、最初の人が出身地を言ったので、みんな出身地を言いはじめるという和やかなミーティングでした。
わたしの番が来たので、まずは翌日のトラブルのことを話したり。あとは出身地や引っ越し遍歴のことを少し話して厚子さんにウケたり。そんなことをしていたのですが、話してる最中に内線電話が…。「あとでコールバックする」と言って内容を聞いたら「担任が年休とったのでホームルームに行ってくれ」とのこと。
マジか。このzoomのために7時半に職場に来たというのに。でも、仕事ですしかたないです。泣く泣くzoomから退出。
あとはつつがなく日常は流れていきます。たぶん新しいことをやらなかったら、もっと楽なんだろうなぁ。でも、チャレンジし続けるのも楽しい。
と、パートナーから「郵便きたよ」と連絡。「結果わかってる。お祈りされてるはずだからあけて」と言ったら「遺憾」とか書いてあったらしいです。
まぁ来年度のことが確定したので支店長と副支店長に連絡。他にも動かなきゃね。
そんなこんなで、ペーパー読んで妄想膨らませたりしながら1日が過ぎていきました。
これからの人権教育のあり方を考える
今日は、某人権教育研究会の総会です。とは言え、このご時世なのでネット開催です。わたしの役まわりはもちろんホスト。ホステスではないんだな。
てことで、昼前に他校の司会の教員がやってきて、ボチボチzoomを立ちあげましょうか。いちおう職員室のPCがホストマシンで、これに毎度おなじみのGV-HUVCをかませてビデオカメラを接続→司会の教員を写すという段取りにしました。
ところが、テストした時はOKだったビデオカメラを認識しません。GV-HUVCは認識しているけどなぁ。PCを再起動したりしたけどダメ。断念してipadを渡して「これでやってね」と。
てことで、総会開始。午前の部はつつがなく終了。
午後の部は記念講演です。講師は濱元伸彦さん。そうか、角岡さんと名前が同じなんだ。どうでもいいけど。演題は「これからの人権教育のあり方を考える――探究的・問題解決的な学習とエージェンシー」です。楽しみです。
まずは自己紹介から。これが長い(笑)。でも、この長さが大切です。おそらく、放っておいたら2時間でも自己紹介を話すことができるんでしょうね。というか、本来は誰もがそうなんです。でも、「そんなに話すことはできない」と、よく言われる。それはおそらく「自己開示」とつながるんじゃないかなぁ。
お次はイントロダクション。ベラスケスの話です。これがまたおもしろい。そして長い。でも退屈しません。さらに人権教育への示唆として「自分の中にあるマジョリティ性とマイノリティ性の葛藤を見つめる」と、真ん真ん中へと突っ込んで行かれます。すごいな。一見つながらなそうなものをつなげていくって、おそらくいろんなものごとを「人権」というまなざしで捉え続ける日常を送っていないと、なかなか難しいんじゃないかと思います。てか、たぶん24時間365日、人権のことを考えておられるんでしょうね。わたしもだけど。
そしていよいよ本論です。
まずは、豊中市人権意識調査報告書の分析結果です。日本国憲法に関する知識と人権の観点をクロスさせると相関があると。そこから「知的理解の大切さ」がもちろん出てくるんですけど、もうひとつ「学びに向かう力」が重要であるという指摘がなされます。このあたり、高校の弱いところかなぁ。それは教員の資質というか指向の問題もあるけど、構造的な問題があるように思いますね。なんというか、学年が進行するにつれて、学びに向かう力を削いでいくみたいなのがあるのかもしれないです。もうひとつ、教員間の意思一致みたいなのも、高校は弱い。それが居心地のよさをつくってもいるんだけど、いざという時はジャマになる。そういう意味では、同和教育というのは、少なくとも同推校なんかだと「意思一致」の要というか、名目というか、そんなのになっていたのかもしれませんね。
ここから教育改革の話になりますが、はっきり言って文科省の言ってることは、そこそこいいことなんですよね。さらに「人権教育の指導方法等の在り方について 第3次とりまとめ」が出てきますが、これもまたいいこと言ってるんですよね。ただ、それを現場で実践しようとすると、これが難しい。
というところで、高知県の農業高校とか松原高校が出てくるんですけど、「それ出すか」状態です(笑)。
農業高校って、やはりすんごい特色があるんですよね。それは「銀のさじ」を見てもわかります。あるいは、松高は松高です(笑)。ちなみに、大阪には他にも長吉とか桃谷とか西成とか柴島とか、かなり特色のある学校があります。特色のある学校って、自分の学校に来ている生徒にあわせてミッションを設定する。大阪にはそういう文化というか実態というか、そういうのがあるんですよね。ところが京都って、小学区制だったころを引きずっていて、実態にあわせたミッションにならない。結果、「特色」とか言いながら、みんな一緒になってしまう。あるいは、学力が高い学校に特色が出て、そうではない学校はどことも同じみたいになる。何が言いたいかというと、「特色がなくなった学校」にとって文科省が言ってることは理想論にしか聞こえなくなってしまう。もちろん理想を追い求めたらいいんですけど、そのあたりがきついです。
それにしても「エージェンシー」って言葉がキーワードなんですが、頭の中には「行為体」が出てきて、わけがわからなくなったのはここだけの話です。ちなみに『未来へすすむ ――エージェンシー」というマンガ』を紹介されました。なるほど…。
ここからは「地域」との協働の話へと移っていきます。なぜなら「地域」にはさまざまな課題があり、それを解決するための探究的な学びが人権教育へとつながっていくからです。事例として大熊中学校の「ふるさと創造学」や戸波中学校のとりくみをあげられました。中学校かぁ。さっきの『未来へすすむ』も主人公は中学生だなぁ(笑)。
うちの学校も、地域とつながりがないわけじゃないです。が、それがある教科のある教員のとりくみで終わってしまう。なぜなら、教科の独立性が高いとともに、教員の独立性も高いからです。だから、ジャマされずにできるけど広がらない。このあたりをどうするかって、ほんとうに課題ですね。
でも、「探究と人権教育」のつながりが、なんとなくわかった講演でした。
が、消化するのは時間がかかりそうですね。人のこと言えんか(笑)。