雑談したり修理に出したり

昨日職会があったから読めなかった作文、今日読まねば。ということで、職朝が終わったら読み開始。
多様性ワークショップの感想はおもしろいです。カードにプラスして、担任さんがどんな話題を出したかがよくわかります。やはり左利きの話はわかりやすいみたいです。右利きの子が「知らなかった」というところから考えを深めてくれるのがいい。さらに左利きの子がそれを当たり前とうけとめていたところから変化するのもおもしろい。同性婚の話をとりあげた担任さんもおられました。
大きなところからではなく、小さなところから。でも、心がけの問題にするのではなく、制度や構造の問題としてとらえる。そんなことをすべての生徒がやってるわけではいけど、逆に少しでもいてくれたらうれしいな。
そんな中、「多様性は大切だけど、マイノリティへの配慮を求めすぎて、それが特権になるのはいけない」みたいなことを書いてる子がいました。たまたま知ってる子だったので、話をしに行きました。
「例えばね、女性専用車両だけどね。女性は痴漢にあう確率が男性より高い。もちろん男性も痴漢にあう可能性はあるけど、やはり女性のほうが高い。そうすると、安心して電車に乗れない。つまり、男性は安心して電車に乗れるという特権をすでに持っていると考える。そして、その権利を保障するために女性専用車両があると考える。そうすればそれは「女性の特権」ではないよね」
それは了解らしいです。ただ、ネットを見ていたら、あまりにもやり過ぎのことがあるんだとか。
「きみがどんな情報を得ているかは知らないけど、時間の流れでとらえなきゃならないこともあるよ。例えば、今度の参議院選挙で女性の立候補者を全体の2/3にしなきゃならないみたいなことがあったとしよう。それそのものは「やりすぎ」ってなるかもしれない。でもね、今の国会議員の男女比を考えると、その格差を是正するためにはそういうことをしないとダメだったりする。時間の流れとはそういうことだよ」
ここでチャイムが鳴ったので終了。
なんかヤバイ感じなんですよね。おそらく正義感が強い。だからこそ、そっちへ引っ張られそうな感じがします。
で、授業。去年もやったけど、今年もやりましょう。
「みなさーん、今日はなんの日か知ってますかー?」
誕生日とかが出てくるのはお約束です。
「今日は沖縄慰霊の日ですよー」
そこから、スクリーンに地図を映して沖縄戦の話。

ここ、比謝川からアメリカ軍は上陸してね、北谷の飛行場まで行く。多勢に無勢なので日本軍は逃げようとするけど、大本営から「守れ」という命令が来る。大本営は東京にある。そこからのひとこと。でも、現地の人は闘わなきゃならない。そして人が死ぬ。それはウクライナの今の状況と同じだね。そこから嘉数高台で激戦がある。さらにシュガーローフで激戦ある。そこが首里城を守るための最終ラインだった。シュガーローフが落ちたとき、第32軍司令部で司令官が自殺する。そこで沖縄戦が終わったとされている。これが6月23日なんだ。でも、実はそれからも地上戦は続く。なぜなら、司令官は「戦争をやめよう」と言わなかったから。そうやって人々はどんどん南へと追いやられ、摩文仁の丘にたどりつき、ここでたくさんの人がなくなったんだよ。

そんな話をしたあと、最後にひとこと。

今日が沖縄慰霊の日であることは、沖縄の高校生はみんな知っている。でも、内地の高校生はほとんど知らない。なんでだろうね?今日、わたし以外に5人の教員が君たちに授業をする。その中の誰が沖縄慰霊の日の話をするか、あるいは来年の6月23日に誰かがするかどうか、あるいはれまでの授業で誰かがしたか。もしもしなかったとしたら、なんでだろうね。
さぁ、プリントやろうか。

授業が終わったら、ひたすら入力。2時間ばっかやったら終わりました。1学年分の作文読みと入力を半日で終えたことになります。ひでぇな。
放課後はリハビリ。メッチャストレッチかけられました。でも、よく曲がるようになりました。
帰り道、ジーンズのリペアショップへ。今までだったら擦り切れたジーンズをそのまま履き続けて、そのうち破れてもしばらく履くけど、やがて履かなくなるという感じでした。でも、お気に入りのジーンズが履けなくなるのは悲しい。そこで、リペアして長く履こうかなと。
見積もりは片足2000円。なので、1本4000円。2本持っていったので8000円。これを高いと見るか安いと見るか。まぁでも、大切に履きたいってことなのです。これで延命できたら安いかな。
さて、いろいろあった日だ。帰ってビール。

今日も長い

水曜日は朝イチの授業がない日です。なので、今日は1時間だけ労働者の権利を行使しましょう。しかし、1時間行使したら、2時間近くゆっくりできるってなぜなんだろ。
てことで、9時半に職場に着いて、そこからプリントチェックしたり、昨日の出張の復命書を書いたり、はたまた昨日のリアクションペーパーの入力をしたりりそんなふうにいろいろやっていると、
「放課後、職会やね」
という会話が聞こえてきてショックを受けるなど。てことは、今日の放課後は使えないわけね。
その後、2発連続授業です。が、プリント学習なので、わたしもいろいろおべんきょ。ひとつは「キャリア教育」について、もうひとつは「貝原益軒」についてです(笑)。貝原益軒、おもしろいなぁ。
午後もさらにおべんきょです。
ちなみに6時間目に「多様性ワークショップ」があるので、まぁ、待機状態って感じですかねぇ。
で、放課後は職会。1時間しかないのに、内容はてんこ盛りです。それがわかってか、みんな内容を端的につまむだけにしておられてサクサクすすんでいきます。が、とある分掌になったら、とてもていねいな報告になりました。うん、大切だってことはわかるよ。でも、部長会の資料で一度見て、さらにプリントにていねいに書いてあります。だから、読まなくていいですよ。話すなら書いてないことを話してね。てことで、時間切れ。5時になったので脱出です。だって、帰ってすぐにzoomで「4人のおべんきょ会」があるから、間にあわない。
なんでそんなに詰め詰めのタイムスケジュールやねんと言われそうですが、「あと」をゆっくりできるようにするためには、こういうタイムスケジュールになります。で、勤務時間通りに動けばこれでいけるはずです。それがおかしくなるのは、勤務時間通りに動いていないからです。で、なにがそうさせたかというと、勤務時間を気にしない仕事の組み立て方だったってことです。
で、京都駅に着いて歩きはじめたところで
「いつきさーん」
の声が聞こえて、ひょいと見ると、おかっちがいました。こちらに来てるのはもちろん、なぜか京都のホテルに宿をとってるのも知ってたけど、まさか会うとはね。もちろん交差点の真ん中でハグ。
で、家に帰って、すぐにzoomを立ち上げて「おべんきょ会」に参加。基本的にはじめのころはとっ散らかってますが、今日のディスカッションで、なんとなくまとまってきたのかな。わたしの役まわりはいつもの通りまとめなんだけど、それもなんとかなりそうな感じになってきました。ちなみに、ネタはここから半年続いたおべんきょです。あの半年というか、あの3年は楽しかったなぁ。あれがあるから、そのあとの6年が耐えられたし、今の自分があるなぁ。
てことで8時になりました。さてと、シャワーを浴びてビールを飲もう。
しかし、月・火・水と、1日が長いわ…。

よく移動した

朝、まずはリハビリ診察です。手首が少しは曲がるようになってきたけど、やはりまだまだ不便です。なので、リハビリは継続ですね。あと、プレートをとる方向で考えておられるのがわかったのは収穫でした。にしても、また入院→全麻か。7回目ですよ(笑)。
で、午前の出張。第2のふるさとで会議です。まずは授業見学。ほー、タブレット使ってますね。そうか、そんな感じで使うのか。それにしても、子どもたちの表情を見ているといろいろですね。確かにかつて大声で授業をしなかったらどうしようもない学校だったのが、ほんとうに落ち着きました。が、おそらくクラス内の学力格差は相当あるんだろうな。で、後半は交流。今日は「えらいさん」がいない、フラットな会議。なので、フラットな話です。保育園からの報告がおもしろいです。親の考え方というか、態度というか、そういうのが保育園だと露骨に出てきますね。
そんな感じで午前の会議終了。せっかくなので、支店長室に行って、しばしムダ話。大切です。
昼ごはんは、久しぶりのこれ。

うまいなぁ。箸も立ってます。ただ、フードコートなので細麺なのが残念です。
で、リハビリ。手首をぐいぐいやってもらいながら、話をするのは作業療法士の置かれた困難な状況についてです。なんでも、高校教員が作業療法士の仕事を誤解していて「フラワーアレンジメントとかやってリハビリする仕事だから、学力が低くても大丈夫」とか思っているんだとか。それは違いますよね。骨格と筋肉について相当精通していないといけないから、めっちゃ学力が必要な仕事です。なので、間違った理解に基づく進路指導で専門学校を中退する学生さんがけっこうおられるんだとか。罪深いな。
リハビリが終わったら労働者の権利の時間です。今日は夜の仕事の場所に17時までに行かなきゃなりません。16時半くらいに到着して、相談したけど、ムダでした。残念。
で、夜の仕事。今日見せる動画は「みんなの学校」です。
やっぱりすごいです。つい涙が出てきます。名場面だらけです。学生さんのディスカッションも熱が入ります。仕事のあとは「おべんきょ」の相談。こんな日が来るとはなぁ。
で、またまた移動です。今日は恒例の会議の後の総会に出席します。ちなみに、恒例の会議は移動中にzoomで参加です。便利になったんだかなんなんだか。
総会の方はさっくり終わって、あとはKうさんたちと軽く呑み。海ぶどうとマグロの太巻き。

うまい。おいしいお酒を飲みながら、おいしい話をして、楽しい時間を過ごして、さぁ帰りますか。

落ちた

朝、職場に着いたら、まずはプリントづくり。完成したところで時計を見ると、職員朝礼開始の時間です。なので、あわてて大部屋へ。
職員室に帰ってきてひと息つく間もなく1時間目の授業です。といっても、プリント学習ですけどね。
1時間目が終わったら、追認の資料づくり。そうそう、ゲンコの修正もしなくちゃ。
で、3時間目の授業をやって、試験範囲修了。なので、4時間目はプリント学習。
ほんとうはプリント学習はあまり好きじゃないんですけど、ひとことコメントを書いてもらうためにはプリント学習がいいんですよね。
で、おべんと食べて、しばし休憩。5時間目は会議です。ここで追認の結果を論議して。そうそう、来年度以降のカリキュラムの論議も必要です。もっとも、わたしがいるかどうかは知らないですけどね。
で、6時間目に「たより」を印刷→配布。すでに6号出してます。ハイペースです。年間20号いけるかもしれません。帰ってきたら6時間目終了のチャイム。掃除カントクだ。掃除カントクが終わったところで、どうしようかなと。走ろうかやめておこうか。今日はやめましょう。
てことで、ソファに横になってペーパー読みです。と、眠気が…。そのまま落ちました。でも、これは予定していたことです。今年度はじめてかもしれません。30分ばっか落ちて、復活。残り30分はペーパーを読んで、退勤。
帰りにマダンセンターに寄って、今日もインタビューです。きっとしんどかったであろう話を聞くのは、つらいことのフラッシュバックを起こさせてしまうかもしれません。それでも語ってもらうのって、ほんとうに申しわけないなぁ。
で、今日も飲み。今日も制限時間の2時間をガッツリホッピーです。
あぁ、慌ただしい1日が終わった。でも、追認が終わったのが救いでした。
明日も長い1日だな。

なにから書くか

今日は突発的に午前に用事ができてしまい、半日つぶれてしまいました。まぁでも用事ができたのはできたわけで、それは大きいかな。昼ごはんは上の子どもがつくってくれた牛すね肉のカレー。濃厚としかいいようがありません。うまいけど重い。重いけどうまい。
さて、午後イチは組版です。ひとり「書き直しました」という方がおられて、呆然とするなど。まぁ、オペレーターのことはわからんだろうからこうなるんでしょうけど、書き直しはそのまま組み直しなんで、前に組んだ時間がムダになるんですよね。地味に悲しい。
それにしてもゲンコが来ないな。〆切はこないだの金曜日だったんだけどな。まぁみんな無視ですね。そのぶん、わたしの首が締まるんだけど、みなさんにとってはタニンゴトかな(笑)。
おそらくみなさん、ゲンコを出したら完成と思っておられるんだろうけど、そこから組版→校正→修正→入稿→印刷→製本→発送とあるんですよね。ゲンコはその最上流なので、ここが遅れるとすべてが遅れていきます。ついでに言うと、ひとつゲンコがないだけでページ数が定まらなくなるから、入稿できません。
まぁでも、こんなことふつうは知らんわな。だからわたしはゲンコの〆切を守るし、ムリな時は「デッドラインはいつですか?」と聞いて、それには間にあわせるんですけどね。要は、自分の都合ではなく編集される方の都合にあわせる。そうすれば、編集者は「いつ来るんだろう」と思わなくていいから安心できる。
いろんなことをやるのって大切だな。
さて、考えてもしかたないから、とりまゲンコを書こう。どのゲンコにする?とりま、書籍化を含め、3本あります。ひとつはもちろん毎月書いてるヤツ、もうひとつは頼まれゲンコです。そういや、もう1本あるはずだけど、依頼文が来ないな。
てことで、毎月のやつに着手しました。今回は「あれ」にしようと思って、少し書きかけてました。その先をポチポチ書き足します。
それにしても、ほんとうにいろんな人との出会いで認識を変えてもらったなと、あらためて思います。今回もそういう内容です。で、変えてもらったら、それにもとづいて実践する。それの繰り返しですね。
そう言えば、facebookに書かれたあるコメントに触発されて

ふだんマイノリティが(社会構造的に)されていることを、たまたまマイノリティからされたマジョリティが「差別された」って言うの、よくあるよなぁ。
なぜそこで「マイノリティって普段こんな経験をしてるんだ」ってならないのか、よくわからん。

って書いたんだけど、まぁそういうことですわ。
と、涼しくなってきたので、走りに行きましょう。今日は少し身体が重い。カレーのせいか(笑)?それでも結局1kmが6分46秒で5km走りました。たぶん身体へのダメージはあるんだろうな。
帰ってきてシャワーを浴びたら、再びゲンコです。溢れたら削り、足りなくなったら書く。それを2時間ほど繰り返すと、とりあえずはできたかな。まぁでも寝かせなきゃなりません。あとは明日です。今日はビールだ。

三重はすごいなぁ

今日の午後は三重県でお座敷です。三重といっても、三重の中の関西圏なので、近鉄で行くのはやめにして車で行くことにしました。
走りはじめると、「なつかしいな」と。第2のふるさとにいた頃、スキーに行くために通った道です。そこを気持ちよく走って会場に到着。よく考えたら、会場の隣の中学校でかつて文科省の指定かなんかの発表会があったときに、ここに来たな。
会場の前の駐車場で、しばしプレゼンをいじります。これ、電車で来れば電車の中でできるんですけど、車だとこれができない。デメリットはこれですね。でも、「まぁこんなものか」というところまでいじくって、車のドアを開けたら主催者の方がおられました。続いてあいさつに来られたのが、桒原さんと川極さん。三重は人材が豊富というか、なんというか、すごいわ。
てことで、まずはおべんとをいただきましょう。

メッチャ豪勢です。その後、手話通訳の方と打ちあわせ。そして「待ち」です。うーん、なんだろう。今日もざわざわする。というか、ざわざわしていない日の方が少ないかも。少しずつテンションが下がっていきます。アカンな。
今日の内容はミッション4です。というのは、主催者の方から「部落問題とセクシュアリティをつなぐ話を」というオファーがあったんですよね。もちろん、どのバージョンでもつながりはあるのですが、一番ダイレクトにつながるのはミッション1か4です。ミッション1は愛着がありますが、いろいろバージョンアップをしなくちゃならないので、ここはミッション4かなと。ミッション4は、ミッション1とミッション3を合体させたもので、中高生対象に話していたものをもう少し詳しくしたものです。最近、このミッション4のオファーがちょこちょこ入ってきます。いろいろトレンドがあるのかな。
で、時間になったので会場へ。いちおう与えられている時間は1時間半ですが、なんでも去年しゃべった山口から来た人は平気で2時間しゃべったらしいので、時間オーバーはあらかじめ言っておけば許していただけるとか。すばらしい柔軟性です。なので、
「1時間半で終われるとは思えないので」
と前置きしてスタートです。
うーん、客席との距離が近いからかなぁ。あるいは壇が高いからかなぁ。リアクションがわかりにくい。それでも、滑り滑りウケてたから、それなりにみなさんは楽しんでくださっているのかなぁ。そんな感じで、少しテンション低めで話しました。うまく伝わったんだろうか。伝わったらいいなぁ。
てことで、1時間50分くらい話をして終了。終わってからのみなさんの顔を見たら笑顔だったので、それなりに伝わったのかな。
さてと。あとはドライブしながらクールダウンですね。
家に帰ったら、30分走。1kmを6分50秒。早いな。でも気持ちよかったからいいか…。

顔が輝く

昨日は少し飲みすぎたかな。そんな朝は、職場の近くの自販機でジャングルマンを買ってしまいます。
で、出勤すると、机の上に人権教育だよりがありました。若い衆がつくってくれたんですね。今忙しいときだから、がんばってくれたんやなぁ。とりま校正だな。と思ったら、要さんが立候補するという情報が。動画がいいな。生徒に見せたいな。
てことで授業の時間になりました。ふとめんどくさいことになるかもしれんなと思ったけど、友だちだからええかと。ところが、facebookがつながらない。しかたなく断念です。
不等式のあらわす領域だけど、それ以前の問題として図が描けない。いや、直線と円しかないんだけど、描けない。図を描く経験がないのかなぁ。
とか思いながら、前にいる子を見たら、膝に絆創膏を貼ってます。
「どうしたん?」
「自転車でスライドしてコケた」
「骨折しなくてよかったね」
とか話をしてたのですが、突然
「モトGPとか膝どころか肘擦ってるし」
とか話してしまって、しばし動画鑑賞(笑)。
ICTは便利だわ。
授業から帰ってきたら、まずは残ったひとクラスの入力です。えいやと終えて、担任さんに作文を返しに行って。これが来週、あと1回あるんだな。メールチェックをするとレポートが来てたので、組版です。あっという間に終了。
そしてもうひとつのクラスへ。
「やっと金曜日が来たね。休めるね」
と言ったけど、ん?と思って、前の生徒に
「放課後はクラブ?」
と聞くと、うんとうなずきます。
「土曜日もクラブ?」
うん。
「日曜日もクラブ?」
うん。
これはアカンな。
「きみらな、子どもの権利条約って知ってる」
知らないらしいです。なので急遽サイトを探しました。
「これな。第31条(休み、遊ぶ権利)「 子どもは、休んだり、遊んだり、文化芸術活動に参加する権利をもっています」
その瞬間、隣同士の生徒が顔を見合わせて
「おい、権利があるんや」
とか話しながら、すんごい笑顔になりました。
「知らんかった?」
うん。
「きみらには権利があるんやで」
と言うと、パッと顔が輝きました。
おそらく「休む権利」があっても、今日も明日も明後日もクラブをするんだろうな。でも、権利があることを知ってクラブをするのと、権利があることを知らずにクラブをするのは、きっと違うはずです。なぜなら、権利があることを知っていれば、クラブをすることは自分の選択になるからです。
問題は、そういう権利を教えてこなかったわたしたちなんですよね。そんなことを考えながら授業は終了。
午後は授業なし。なにをしようかな。ダメだ。なにかをする気になれない。おそらく今週走り続けてきた疲れが、ここに来たのかな。がくんとペースが落ちました。
放課後は30分走。そんなにペースはあがらないけど、そのほうがいいです。汗をかいたから、今日のビールはうまいはずです。

好きが伝わる語り

昨日は京都府国際センターで謀議をした関係で、今日は感想文読み&入力に捧げようと決意しました。
まずは1・2時間目の授業。ふたつのクラスで昨日のふぁよんさんの話へのわたしからのコメント。他の教員はしてくれてるかなぁ。例えばショートホームルームなんかでしてくれてたらうれしいんだけどなぁ。ちなみに、片方のクラスのある生徒が
「せんせいの人権の話が聞きたい」
とか言ってたけど、本気なのか?はたまた雑談で授業をつぶすための呼び水なのか?
まぁそんなこんなで1・2時間目の授業をサックリこなして、感想文の束を手にしました。しんどいな。でも、とにかく心を無にして読みましょう。読みはじめると、けっこうおもしろい作文があります。もちろん、歴史認識とかまだまだだったり、そもそも「ルーツ」の意味がわかってなかったりしてるのもあるけど、まぁそれはそれ。さらに言うなら、いいこと書いてるみたいに見えて、実は背景には排外的な思想が染みついていたりするのもあって、このあたりどうしたものかと。自分が担任をしてたらそこに言及するんだけど、そういうわけにもいかないからなぁ。それにしても、ふぁよんさんが日朝関係史を話してくださったのが助かったしありがたかったですね。
「読み」のあとは入力。音声入力は、早くて楽です。それをもってしても、3時間少しでは「読み&入力」は完了しません。ひとクラス残して入力中断。
授業のあとは、リハビリです。どうやら左の筋がカチカチらしいです。それをほぐすと、確かに曲がります。しかしむずかしいなぁ。
で、マダンセンターへ。今日は、なぜかわたしも共同執筆者になってしまったゲンコのインタビューです。が、なんと、Iそ田さんが突然
「first autherになってください」
とかおっしゃって、ビビるなど。いや、それはアカンでしょう。てことで、
「ま、まぁまたそれはあとで…」
とかごまかして、インタビュー開始です。
今日話しを聞かせていただいたのは音楽教員です。なんというか、いい意味で予想を裏切られたかな。そして、この人ほんとうに音楽が好きなんだなという感じがしたインタビューでした。しかし、どう分析したらいいのかなぁ。
てことで、Iそ田さんと軽く呑み。
「えーと、生中ともやしのナムルとポテサラとタコの唐揚げ」
あとはダラダラおしゃべりです。
「えーと、ホッピーの黒」
またまたおしゃべりです。
「えーと、中」
そしてまたおしゃべりです。
い「あの、食べ物は頼まないんですか?」
I「わたし、飲めたらそれでいいので」
すげぇな。
てことで、制限時間の2時間ガッツリホッピーを飲んでお開きです。
さてさて、どんな本になるんだろ…。

「わたしのとりみだし方」と暴走すること

人権学習月間2日目は、2年生の人権学習です。テーマは在日外国人について。ゲストスピーカーは金和永さんです。去年までは、このテーマは三木幸美さんに来てもらっていました。でも、今年はすでに講演依頼がはいってたとのことで、断念。ならば誰にお願いしようかと。というところで、ここはふぁよんさんにお願いしようかと。タイトルはもちろん「わたしのとりみだし方」です。
てことで、午前2時間の空き時間は準備。しまった、4時間目がつまってるってことは、迎えに行けないってことじゃん。幸い、同じセクションの若い衆がいってくれることになってホッ。
授業を2発終えて、昼休み。ふぁよんさんと「久しぶりー」とあいさつして、体育館へ。さっそくセット開始です。セットは思いの外早く終わったので、少しゆっくりおべんとです。
で、いよいよ講演会。
ふぁよんさんの語り口がいいですね。幸美ちゃんの語り口は、どちらかというと言葉に力がある。それは、言葉への信頼というか確信というか、そういうのがあるからかな。それに対してふぁよんさんの言葉は瞬間の躊躇がある。それは確信がないというわけではなくて、常に自分と対話し続けてる感じがあるのかな。なので、確信を持った次の瞬間に、その言葉への疑問が湧いてくるという感じ。
そんな中で、ライフストーリーが語られます。もちろん話はひいおじいさんやひいおばあさんのところから。そういうもんですよね(笑)。続いて猪飼野の歴史。ここまではいい。ここから、なぜ自分はこの話ができる/するのか。そして、自分の立場を問い直しはじめる。
話を聞きながら、この話はどこへ行くのだろうという期待感が湧いてきます。
やがて話は「とりみだし」へと入っていきます。自分のとりみだし経験を語りながら、ではまわりはどうするのかと問う。そしてふぁよんさんは
「とりみだしにつきあう。自分もとりみだす」
とされます。
そうなんだよなぁ。それが大切なんだよなぁ。
エンディングはベトナム人のお母さんへのインタビュー。
「子どもがベトナム語を忘れていくことが悲しい」というお母さんの言葉をひきながら、インタビュー中にベトナム語でキャッキャしてるおちびちゃんの姿を映して
「この子に対して日本の教育だけをするのか、ベトナムの教育もするべきなのか?」
という問いを残してフィニッシュです。
いいなぁ。子どもたちはどんな感想を持つのかなぁ。
で、仕事へ向かうふぁよんさんを駅まで送って
「また遊ぼうねー」
てバイバイ。
その後職場にもどって脱出準備。今日行かなかったら、次に行くタイミングがいつになるかわかりません。向かう先は京都府国際センターです。
この間、少し暴走気味に走ることにしています。誰の許可も同意も得ずに、とにかく思いついたこと、正しいと思ったことをしつづけています。そのひとつのことが、この夏の研究大会で日本語指導を必要とする子へについてのレポートを集めてガッツリ話題にすることです。そこにH江さんに来ていただいて深堀をしてもらう。その謀議ですね。
ここでいろいろ情報交換。課題はどんどん明確になってきます。やらなきゃならないこともどんどん増えていきます。でもそれをやろう。H江さんも
「暴走するくらいでなきゃ動かない」
って言っておられましたからね。
結局1時間くらいいろんな話をしました。さて、ロピアに寄って合挽きミンチを買って帰ろうかな。

ヤクゲトとかなんで閉校やねんとか

今日は久しぶりのヤクゲトの日です。しょっちゅう貼り忘れるので、常に在庫がある状態ではあるのですが、さすがに当初の予定より1ヶ月半近くうしろにずらしたので、在庫が底をつきかけてました。ちなみに、なぜうしろにずらしたかというと、もちろん骨折からの通院があるからです。そこへもってきて、火曜日の午前にガンガン出張が入ってきて、身動きがとれなくなってしまってました。
てことで、朝は少しゆっくり目。
頃合いがいいところでお医者さんへ。この間の血液検査の結果を見せたら
「うん、いいね」
と。あとは血圧ですね。
「老化した血管は元にはもどらないから」
と言いながらも
「お酒と塩分を控え目に」
と言われてしまいました。塩分は控えてるけどなぁ。
で、3ヶ月分のヤクをいただいて終了。

午後は某人権教育研究会の会議です。
京都府は5つのブロックにわかれて活動してますが、とあるブロックはたいへんだな。行かなくてよかったと、あらためて思います。でも、それに乗じていろいろ主張してみたり。もちろん、自分の主義主張なんかじゃありません。ひたすら、外国人の子どもたちの就修学の保障のためです。そのためには言わなくちゃならないことは言い、やらなきゃならないことをやる。そしてなにより、ためになったりおもしろかったりすることが大切です。子どもたちにかかわっている人が、ほんとうに限界でがんばっておられるがゆえにわからなくなることがある。わたしは幸か不幸かそういう状態ではない。だから、限界でがんばってる人の状況はわからない。でも、だからわかることがある。それぞれの立場の人が互いにできることを交換することが大切かなと。
そんな感じで会議も終了。すみやかに夜の仕事へ向けて移動開始です。

今日の夜の仕事のテーマは「動画鑑賞」です。
ここまで輪読しながらいろんなことを学んできました。それは参加されてるみなさんだけでなく、わたしもまた学んできました。なので、そういう学びを通して得たセンサーを使って動画を見る。
動画は「生野南小学校の生きる教育」です。どの番組もだけど、この番組にもこれまで学んだことがてんこ盛りです。それを単に「すごいなぁ」という見方で見るんじゃなく、分析的に見るという試みです。
番組を見たあとは、まずは自分とのディスカッション。そして、グループディスカッションとシェア。自己開示もあったし、いろんな意見が出てきておもしろかったですね。
ただ、できればもうひとふんばりしてほしいな。来週の動画も決めてます。わかってくれるかな。
しかし、こんなすごい実践をしている学校が、この3月に閉校になってたとは…。そりゃ、人数が少ないのはわかる。でも、予算の使い方はカジノとかじゃなくて教育だろうと思います。未来への投資をせずに、自分のまわりへの投資をし、しかもその資金はこれまで大切に培ってきた財産の切り売り。わたしはそんなのあかんやろうと思うけど、どうやらこの国ではそういうのがウケるらしいな。