朝、5時40分に目覚ましが鳴って、しまったなと。まぁいいか。今日はいろいろあるので車出勤です。てことで、定時の1時間以上前に職場に到着。と、
「教室のクーラーをつけてください」
という生徒が…。なんでも、担任さんがいないらしい。当たり前です。
「わたしたちの勤務時間は8時半からだからね。1時間以上前だから、まだ来ないよ」
理解してくれました。当たり前です。
で、職員室へ。すでにふたり来ておられます。いろいろおかしい。わたしもか…。
そうそう。私有車登録をしなくちゃなりませんでした。なので、車検証とか自賠責とか任意保険とかのコピーをつくって事務室に提出です。定時が来たので事務室に行って「はい」と渡すと、
「これではだめなんです」
とのお言葉。なんでも有効期限が書いてないからだそうです。なるほど、今の車検証って、チップが埋め込まれていて、ネットからダウンロードしなくちゃならないんですね。ならばipadで…。できません。NFCが必要なんだとか。じゃぁ、NFCをオンにするか…。ついてない…。てことは、スマホか。なんとか読めました。お次はプリントアウトですね。えーと、pdfをダウンロードして、それをメールで転送して…。あー、めんどくさい!
しかし、前に使っていたHUAWEIにはNFCがついてなかったし、そうなるとプリントアウトできなくなります。てことは、私有車登録できなくなるってことです。各人が持っている機種の環境に左右されるような私有車登録の方法はまずいです。
ついでに、私有車登録の紙に「メーカー」「車名」欄がありますが、車検証には「メーカー」はなくて、「車名」がメーカー名になります。めんどくさいから、「メーカー」欄は空白、「車名」欄にメーカー名を書いてやりました。だって、車検証通りだもん。
そんなしょーもないことで1時間ばっか使いました。あー、もったいない。
あとは授業をやったり、コチャコチャ用事をしたり。
と、メールが…。
書籍化の〆切が提示されました。えーと、あと1ヶ月ちょっとですか。キツイな。でも、ラストスパートをかけますか。この日を思い出しましょう。
午後は第2のふるさとに出張です。といっても、行き先は児童館です。ここで児童館の人を交えて、保護者の方と面談。こういう場所があるっていいですね。さらに帰り道に地元の中学校へ。校長室に入りこんで、しばし話すなど。
で、職場に帰って、体育館と職員室の間をウロウロ。ほんとは原稿を書かなきゃならないんですけど、ダメですね。なんとなく「降りて」きません。
そんな感じで、定時を1時間半まわったので、帰りましょうか。家に帰って、お風呂からのビール。うまい。
寝る前にパートナーにアロママッサージをしてもらったら、そのまま寝落ちしてしまいました。昨日と一緒やな。
カテゴリー: work
「へのまなざし」
朝、駅までの道がなんとなく涼しいですね。そういえば、陽射しも少し低い。たしかに温暖化ではあるかもしれないけど、地球の地軸の傾きは変わってないということなのかな。
てことで、出勤。
関さんからコメントが送られてきたので読みましょう。きっと時間がないのにていねいに読んでいただいて恐縮です。前を向けそうな感じです。
ただ、今日は明日の4人のおべんきょ会に向けて、何かを書かなければなりません。キツイな。そして授業。前半は試験返しです。いつもの度数分布の発表をしたら、やはり阿鼻叫喚です。しかし、完全なフタコブラクダです。平均点あたりに人がいません。統計の授業で使えそうな分布です。
職員室に帰ってアマゾンをチェックしたら、ブツが配達されたとのことなので、事務室へ。ポストにブツは入ってました。さっそくブツを持って視聴覚教室に行って接続です。事務の人が来たので実演。単にプロジェクターからアンプの音を放り込んだだけだけど、それでも感動していただけました。
そんなことをやってたら、すぐに昼です。おべんとを食べて、ソファに寝転がって解放新聞を読んだら寝てしまいました。
むくりと起き上がって体育館へ。放送部員は平常運転です。せっかくなのでメッチャ重たいニューアイテムを運んでもらいましょう。ただ、使うのは明日だな。
てなことで、定時が来たので退勤。
京都駅でYーきと合流して、向かうはちょぼやき会です。今日は「被差別部落へのまなざし」の視聴です。
おもしろい。もちろん、山もオチもありません。意味はあるけど(笑)。
たぶんうちの子どもたちに見せたら寝ますね。でも、これを学び咀嚼して伝えたら、いい教材ができそうです。なにが大切かというも「へのまなざし」が描かれているところです。つまり「被差別部落」をとりあげていない。
人権学習の感想が、いつも「被差別部落の人々」へと向けられるのがタニンゴト感があって、どうしようかという中でつくったのが、うちのガッコでやってる部落問題学習のプレゼンです。それとけっこう合致する感じがありますね。もちろんDVDのほうがはるかに詳しいしマニアックですが(笑)。
ただ、そういうわたしの意見に
「でも当事者の声を聞くことは大切」
という大切な指摘もあるわけで。
まぁ、そこのバランスですね。
てことで、ちょぼやき会も終了。あとは懇親会です。
ふぅ呑んだ…。
なにもできないなぁ
朝、起きるのがイヤになります。9月がしんどいのは生徒だけではないです。それでもなんとか出勤。ガッコの前で同僚と一緒になって
「66歳にはしんどいですわ」
と言われたので
「なんで66になって働かなきゃならんのですかねぇ」
と返すと
「ほんまに」
と言いながら、ふと紙袋の中を見せてくださって
「これ、コーナンの材料でつくったんです」
と言いながら自作のフルレンジ一発のスピーカーを取り出して、さらに
「これ、自作のデジタルアンプで」
と取り出されたので、人生を楽しんではるなぁと思うなど。
職員室で雑事をしたあと、なんでも今日は身だしなみ点検とかで、9時まで校門で遅刻チェックをしたり。
ちなみに木曜日に4人のおべんきょ会があります。今日は出張のない出張日なので、少しは文章書けるかな。まぁでもその前に、とりま、必要な機材をポチったり、「たより」をつくったり。はたまた昨日やったテストを採点したり。ターゲットにしてる子のうちのひとりが
「ボチボチがんばってます」
と書いてて、かわいいなと。もうひとりも、さすがに危機感持ってるのでよしよしと思ったり。
と、向こうでピンスポの話をしてます。なんでもレンタルを検討してるんだとか。
「これを借りようかと思ってるんですが」
とか相談してるので、どれどれと見たら、単なるスポットライトです。それちゃうねん。ピンスポやねん。
なんで相談しないかなぁ。まぁ忙しそうにしてるからかな。
とりま、ピンスポとスポットライトの違いを教えるために、お蔵入りしてるスポットライトを体育館に持ち出してスイッチオン。違いをわかってくれたかな。
そんなことをしてたら午後になりました。
なんか、生徒が悩んでいます。
「iphoneのメモに音声ファイルがあるんですが、PCにつないでも出てこないんです」
これだからappleはイヤなんです。どうやら写真フォルダしか見えないようです。
「共有してみたら?」
できません。しかたないので、iphone使いの教員に来てもらって対処してもらいました。
あとで聞いたら、mp3をオンラインでmp4に変換してダウンロードしたら写真フォルダに入るんだとか。
めんどくせぇ。
そんなこんなでパタパタしてたら4時をまわりました。なんか、身体がなまってます。
野球部の顧問に
「動いたらいいかなぁ」
と言うと
「そりゃそうでしょう」
とのお言葉だったので、走ることにしました。
ということで、本日のラン。キャンパス最外周の1周800mくらいの周回コースです。ほんとは6周走りたかったけど、暑すぎて、5周でやんぺ。結果、4.41 kmを28分50秒で、アベレージは6分33秒でした。スプリットは6分39秒→6分18秒→6分31秒→6分41秒でした。
まぁ、こんなもんか。
汗を冷ましながら、4人のおべんきょ会の原稿を少し考えるなど。しかし、9月末が〆切になって少しは助かったけど、年度末発行の紀要なんだから、もう少しあとでもええやんか。前は11月末やったのに。
そんな感じで、6時をまわったから帰りましょうか。
なんもできんかったなぁ。まぁ、採点は終わったからええか。
いきなり飛ばす
今日から2学期がはじまります。なので、いつもの時間に起床。体重を量ると、1.5kgほどオーバーしています。本当は電車通勤の方がダイエットになりますが、今日は帰りに買い出しをしたいので、車出勤です。
職場にはメッチャ早い時間に到着します。職員室に行って、あれやこれや。8時になったので、始業式のセットを開始しましょうか。勤務時間外だけど…。ということで、いつものzoom配信の準備です。ダラダラと準備しても、あっという間に終わります。
そういえば、視聴覚教室のアンプがどうとか言ってましたね。事務の人と一緒にチェックしましょうか。ふむ。たしかに鳴らないな。たしか、映写室にアンプが転がっていた気がします。とりま、アンプからケーブルを抜きましょうか。それにしても、えらいケーブルがごちゃごちゃしてます。たぶんセレクターの使い方がおかしいぞ。それはともかく、映写室の中を探したら、発掘できました。で、接続。ならない。死んでますか…。
と、zoom配信の時間です。あわててスタジオに使っている教室に行って、配信。
始業式が終わったら、再び視聴覚教室です。うーん。とりま、放送室に転がってるアンプを使ってみましょうか。いろいろ試したけど、音が出ません。すべてパワー部がいかれているみたいです。でも、ヘッドフォンからは音が出るのはあるんですよね。まぁ、しかたないな。念のために、出力しているかどうかだけチェックしましょうか。ということで、現役のパワーアンプを引っ張り出して、接続。ふむ。ちゃんとインジケーターが振れてますね。音は出ているな。で、スピーカーから音が出ない…。出ない?スピーカーの問題?
裏を見ると、「3WAY・2WAY・フルレンジ」のスイッチがあったので、フルレンジにしたら音が鳴りました。えーと。スピーカー?てことは、ヘッドフォンから音が出てるアンプは、パワー部が生きている?つないでみましょう。出ました(笑)。
てことで、接続開始。これまでのセレクターの使い方は、映像だけをセレクトしてプロジェクターに送って、音声はアンプのあちこちのコネクタに差し込んでいたみたいです。いや、セレクターは音声もセレクトできるし。ということで、ケーブルはすっきり。ただ、HDMIだけはプロジェクターに音が持って行かれて、ダメダメです。なんとかしましょう。
ついでに50年選手のスピーカーはRAMSAのWS-A80に変えましょう。うん、音がすっきりした!
と、昼休みですね。てことは、文化祭の舞台練習用の音響機器を出さねば。
ということで、放送部の子らと一緒に音響セット。とは言え、簡易版なのでたいしたことはありません。ちゃちゃちゃとやってしまって、お昼ごはんです。
と、生徒から「PCのソフトが動かない」とかいう連絡が…。「おべんと食べたら行きます」とだけ返事。で、体育館に行ったら、起動しているけどタスクバーの中に入っていました。なんでやねん。それにしても、SP-404SX用にSDカードに割り付ける方法、なかなかわかってくれません。基本的には、「mp3・mp4・movなど→wav」「必要に応じてwavを編集」「専用ソフトで割り付け」でおしまいです。たしかに、wavしか扱えないの、たしかにめんどくさいと言えばめんどくさいです。ただ、wavはsoundengineを使って編集できるから、それはそれで便利ではあります。
結局、今はyoutubeで直接音楽鳴らしたりするから、いくつかのソフトを組みあわせてタスクをこなすということができないんだろうな。
と、「スポットがつきません」という発言が部員から出てきました。スポットがつかない…。とりあえずブレーカーを見たら、落ちてました。ふむ。では、ブレーカーを入れましょう。瞬間体育館の照明が暗くなって、「パチン」とブレーカーが落ちました。なるほど。
体育館のギャラリーにあがって、まずは延長コードだけにしてコンセントに差し込みましょう。こわいな…。大丈夫でした。じゃぁ、コンセントを変えてみましょうか。放送部員を呼んで、スポットを接続した状態で、フロアのコンセントに差し込んでもらいました。すると、瞬間体育館の照明が暗くなって、遠くから「パチン」とブレーカーが落ちる音がしました。なるほど。スポット内部で漏電しているみたいですね。
事務室に行って「修理に出すか、修理するかですね」と報告だけして、とりあえずバラすことにしました。バラしてると、事務長がやってきました。好きやなぁ。てことで、ふたりでバラし開始。
しかし、体育館の床でやるとキツイ。腰が痛い。膝も痛い。そしてなにより暑い。
約1時間半とりくんだけど、結局原因はわからず。しかたないですね。しかし疲れた。スポットは部員に持っていってもらいましょう。
ということで、定時を1時間半ほどまわったところで、舞台練習も終了。放送機器のバラしまでつきあって、ようやく退勤です。
家に帰って体重計に乗ったら、ふだんより500gほど減ってました。てことは、1日で2kg減ったのね。とりま、シャワーを浴びて、ビールですね。と、garmin watchを見たら、17,610歩でした。キャンパス内を13.1km歩いたみたいです。どないやねん…。
部落差別の現在
今日は研修日です。ちなみに、研修日は「家で自主研修をする日」ではなく、ガッコで研修をする日です。
てことで久しぶりの電車出勤です。まぁでも高校生がいないのですいてますね。
しばし事務仕事をしましょう。そういや、試験の解答もつくらねばなりません。問題作成は簡単なんだけど、解答と配点がめんどくさいんですよね。
で、午前の研修は進路研修です。講師は某受験産業のB社の方です。最近の入試の状況とか、全体的な受験生の動向とか。なんでも、「入れたらどこでもいい」という生徒が増えてるんだとか。だから、進学の目的をもたせる必要があるんだとか。
んー…。
昔から「モラトリアム」ってのはあったしなぁ。というのと、「入れるところ」を選択するのは、もしかしたら浪人させる経済力がない家が増えてるからかもしれません。
あるいは「点をとるための勉強方法がわからない」と考えてる生徒が多いんだとか。これを生徒の学習意欲と結びつけて考えてはるけど、それだけかなぁ。だって、わたしだって子どもたちの成績がどうなるかわからないもん。なにせ、成績のつけかたが複雑化してしまって、どうなるかわからない。さらに授業の方法もグループ主体になったりしてるから、勉強方法そのものも変わってきてて、そりゃわからんわと。
まぁそんな感じで「反抗的」な聞き方をしてしまいました。
それはそれでいいんだけど、棒グラフにグラデーション使うのはやめてほしい。どこが端かわからん(笑)。
そんな感じで進路研修は終了。その後、hyperQUの分析結果を見て、午前の部は終了。
しかし、なんでも明日の会議や研修はなしにするんだとか。思い切りましたね。
午後もあれやこれややって、2時半くらいにお迎えに行きましょう。で、駅で合流したのは内田龍史さんです。内田さん、13年前に話を聞きました。それ以来です。前回は、若い世代の部落の人たちのアイデンティティについて話をしてもらいました。今回は、部落問題の今日的課題について話してもらいます。
「最近の若い人は部落問題を知らない」
と言われます。厳密には、それはウソです。みなさん、知ってはります。ただ、「習って」はいない。じゃ、今の一定程度以上の年齢層の人が知っているかというと、それも厳密にはウソです。みなさん、ご存知ない。簡単にいうと、情報のアップデートができていない。なので、部落問題の今日的課題は、やはりやらなきゃならないってことです。
ということで、15時に研修会スタート。校長のあいさつは、自分に課した夏休みの宿題のことでした。なんでも、「カムイ伝」を全巻読破するんだとか。でも、まだ5巻なんだとか。大変やな。人のこと言えませんが。あとは、同僚が書かれたレポートが「ひとつ上」に行った報告。拍手が出るのがうれしいですね。そういや、わたしは全国にいっても報告されなかったなぁ(笑)。
ということで、いよいよ講演開始です。まずは自己紹介をされた後、「差別とは何か」ということを、かなりていねいに話されます。それにしても、「イナゴ」と「目玉焼き」と「TKG」でどこまで引っ張るねんと思うのですが、見事に「同化政策」というところに落とされて、なるほどなと。
で、「部落差別とは何か」というあたりから、さらに「人権・同和学習」をすることの意味へと移っていきます。「接触理論」とか「拡大接触理論」とかが出てきて、たぶん、みなさん刺激されてるやろな。
でも、まさにそうなんですよね。私たちは「媒介者」なんです。だから、まず私たちが「出会う」こと。そして「学ぶ」こと。そして「伝える」「つなげる」ことですね。
それにしても2時間ノンストップで話されて、少しドキドキしました。いや、勤務時間が17時までですからね。
でも、みなさん、不満を持たれた感じではなかったので、よかったよかった。
研修の後は、駅前の居酒屋で反省会です。若手教員が3人来てくれて、これもうれしい。ここで、内田さんとわたしはムラとの出会いをいっぱい話をしたり。ちなみに、3人のうちの2人は「若い衆経験者」なので、一緒にムラの児童館に行った経験があります。ああいう、場所に同席してもらうことも必要だけど、やはり「呑み」の場に連れていきたいなぁ。でも、最近はないからなぁ。
そんなこんなで、8時過ぎに反省会も終了。
内田さん、台風が接近している中、ありがとうございました!
人権文化の花咲く学校づくり
今日の午後は地域の人権教育研究会の出張です。なので、リハビリがてら定時に出勤。
いろいろものを考えたり、本を読んだりして午前を過ごそうと思ったけど、「◯◯先生はおられませんか?」という電話がかかってきたり、夏休みなのに反省文を書きに来る子がいたり、「いらんものを持ってきました」とかいう教員がいたり、はたまた用事から帰ってきてドタンバタンする人がいたり、なかなかにぎやかな環境なので、進みませんね。
それでもバトラーを少し読んでみました。が、すでに赤線が引かれていました。そうか、ここは読んだのか。忘れてるな(笑)。それでも、第1章にいくつかメモ。
で、午後の出張に向かいます。前半が全体会で講演。後半が分科会でレポート発表のようです。会場について資料をもらって、レポートをざっと見ました。
えーと…。
「Aさん」へのかかわりがずらりと並んでいます。まぁそれはいいです。外国籍生徒についてのレポートが1本。それ以外は、基本的には「発達障害系」と「不登校系」のレポートですね。きっとていねいにかかわってはるんだろうな。でも、結局「マジョリティへの適応」なんだな。「Aさんを矯正しました」的な。まぁ高校も同じなんだけどな。
とにかく前半の公園からですね。講師は土田光子さん。とりま来られたのでごあいさつ。
「いつきさんやん」
「よろしくお願いします」
さて、どんな話かな。
「まずはじめによくある例を出しますね。ただし、著作権があるからね。でも、主人公を変えたら大丈夫」
どんなボケやねんと。ということで、クラゲさんとタコさんとウツボさんとマンボウさんの話がスタートです。でも、メッチャわかりやすい。そして、それらがヘイトの三角形につながる。なるほどなぁ。これなら小学生にも伝わりますね。もちろん、高校生にも伝わる。
「うまいなぁ」
とかつぶやいていましたが、隣に座ってる若い教員の方、わたしのつぶやきをどう捉えておられただろう。
とにかく強調されていたのは、「構造」の話です。
「優しさや思いやりは道徳。それはいらないわけじゃない。でも、人権は構造。守備範囲が違う」
まさにその通りです。そんなあたりから、集団づくりの話へと持って行かれます。ひとりのしんどい状況の子どもをめぐって、子どもたちがダイナミックに動いていきます。でも、土田さんは
「それでいいのか?」
と常に子どもたちに問いかけられます。そうやって、子どもたちに自分の行為を検証することを促し、子どもたちはさらに自ら成長していきます。あぁこれ、レポートへのアドバイスですね。きっと「Aさんにかかわったわたし」しか出てこないレポートを読んで、「人権教育はそうじゃないよ」「これは人権教育のレポートじゃないよ」ということを、少々辛口ではあるけど伝えたいという思いを持っておられるんだろうな。
ということで、講演終了。問題は、土田さんのアドバイスをどれくらいわかったかってことですね。
会場から外に出たら、土田さん、本売りをされてました。で、わたしにこっそり
「レポート読んだけど…」
と言われたので、思わずヘッドバンキングしてしまいました。
研究会が終わってから、土田さんとしばしお茶。ちなみに、入ったのはこれがある店です。
甘いけどうまいな。
でも、あっという間に食べてしまい、コーヒーもなくなったけど、ここから2時間くらい延々と話。
そうやねん、そこやねんと思うなど。
土田さんとはじめて会ったのは1997年にあった全同教第49回熊本大会でした。土田さんもわたしもレポーターでした。土田さん、わたしのレポートを聞いたあと、喫煙所(笑)で、うちの当時のボスに「こんなていねいな実践をする教員がいるんだ。実践において大阪の高校は京都に負けた」と言われたんだとか。まぁそれは京都の高校の方が楽で、ピンで動けるからってだけのことなんですけどね。印象的だったのは、他のレポートを読んで
「落ちてこん」
と首をひねっておられたところでした。そうなんやな。「落ちてくる」レポートと、「落ちてこない」レポートがあるんだな。それを見極めることができるのは、自分に実践があるからなんだな。
わたしはその後担任から離れたけど、それでも実践は積み重ねたいと思っています。そして、今、自分が実践する相手に教員もいたりします。
まぁそんなこんなで、楽しい2時間を過ごせました。
帰り道、ふと思いついたことがあったので、帰ったらPCを開いてメモ。
さて、あとはビールだ。
日本社会のしくみと教育
今日は某人権教育研究会の夏季研です。事務局なので早めに行かなきゃなりません。なので、いつもより少し遅いくらいの時間にスタート。到着したら、すでに他の事務局の人は来ておられます。窓から外を見ると、なにやら続々と人が来られます。君たち、来るのが早すぎるよ。
てことで、午前の分科会用に会場設営。が、フタを開けると満席です。なにしろ、おそらく過去最高の140人ほどの参加ですからね。
今回のわたしの役まわりは「odd socks day」についての代理レポートです。ただし、わたしはトリ。前におふたりレポートされます。ともに厳しい状況の生徒へのかかわりですが、どうも「インクルーシブ」な感じがありません。うーん。
ということで代理レポート。
途中
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うちの学校には車いすの生徒も、突然大声を出したりウロウロしたりする生徒もいません。入試制度や進路指導の結果、そうした子どもがうちの学校から排除されているからです。だから、生徒たちには「そういった生徒と出会えなくて不幸だね」って言ってます。
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とコメント。そのあとはつつがなくレポートして終了。
おべんとを食べたら、今日の講師の知念さんお迎えです。
知念さんには、個人的にものすごくお世話になっています。もっとも、知念さんご本人はご存知ありません。わたしの最初のおべんきょ成果のタイトルは、「〈ヤンチャな子ら〉の学校経験」からパクりました。それだけでなく、全体の構成もメッチャ参考にさせていただきました。実は学校づくり研究会でお会いできたらお礼を言いたいと思っていたのですが、残念ながら会えませんでした。直接メールでやりとりしたのはハクロンを書いたときで、こっそり「ブツ」を送ってもらいました。そんなこんなで、今回の依頼を通して、ようやく直接会えることになりました。
ということで、午後の記念講演。
まずはアリストクラシーからメリトクラシーの話。あるいは近代の学校制度がめざした理想と、結局の現実の乖離の話。さらに、現在の教育格差の話。そんなあたりを説明されます。個人的には、このあたりは知っている話ではありますが、今回の参加者、特に新規採用の人たちには知っておいてほしいところですね。
話はさらにブルデューやコールマン調査へと進んでいきます。マニアックです。そして、ここからが知念さんの真骨頂ですね。X市の調査から浮かびあがるものです。
端的に言うなら、SESというひとつの物差しで測れるのか?ということです。ここで知念さんは「大企業型」「地元型」「残余型」という3類型を持ち出されます。そこから、インタビュー調査結果を類型化して、その語りの特徴を示されます。これが実におもしろい。生徒たちの顔が浮かんできます。
そして「まとめ」です。知念さんは「理想の世界」や「あるべき方向性」は示されません。逆に、これまでめざしてきた方向性への「疑問」を提示されます。つまり、これまでめざしてきた方向性は「大企業型」だということです。なぜなら「メリトクラシーな社会」を目指してきたからです。でも、それは破綻している。そのような中、「地元型」への着目は、おもしろいですね。そして「残余型」の厳しさもまた示されます。つまり、社会関係資本みたいなものが、実はすごく大切だということです。
話を聞きながら、<やんちゃな子ら>の2類系の話を思い出します。あるいは『ヤンキーと地元』『裸足で逃げる』のこととかも思い出します。前者は「地元型」のしんどさを、後者は「残余型」のしんどさを描いていますね。そして、後者が女性を描いているのも象徴的です。
と、質疑応答の中で、ご自分にジェンダーの視点が不足していることを話されました。いや、不足していることがわかっているということは、その視点があるということなんですけどね。ほんとうに不足している人は、「不足している」とは言われません(笑)。
ということで、メチャクチャスリリングな講演も終了。
帰り道ご一緒させていただきながら、いろいろ話。当然のことながら志水さんの話が出てきます。たしかに、志水さんは「大企業型」をめざす方向なんですよね。でもそれは時代かな。まさに志水さんは「メリトクラシーな時代」の中を生きてこられた。でも、知念さんはそれが崩壊した「ペアレントクラシー」の時代を生きておられます。あるいは、インタビュー対象者がそういう時代の人たちです。そういう意味では、志水研が知念研へと移行していくのは、当然の流れなのかもしれません。
ということで、京都駅で「軽く」呑み。今日の振り返りをしたり、はまたた、わたしのおべんきょの話をしてみたり。会長も合流してきて、大盛り上がりです。が、突然「2時間縛り」があることが発覚。まぁでも、その方がいいです。ということで、8時に解散。
ちょうどいいですね。
取材&レクチャーとか会議とか
朝、やはりしんどいです。当たり前です。それでも起き上がって出発しなければなりません。今日はマダンセンターで中島智子さんのレクチャー&インタビューを受けることになっています。
てことで、今日も今日とてマダンセンターです。どんなんや。
やがて中島さんが来られていろいろ話がはじまりました。テーマは京都府における在日朝鮮人(外国人)教育の歴史と現状&課題です。中島さんは研究者として当然のことながら「歴史」はご存知です。と思っていたら、実践者としても「歴史」をご存知でびっくりするなど。ただ、そのあとは、おそらくわたしの方が知っているのかな。ただ、わたしの知り方は、どちらかというと「渦に巻き込まれている」感じですね。渦をつくる側ではありませんでした。が、そのおかげで、いろんなところに出入りしていたなぁと、今改めて思います。
学生時代はKCCの青年部にちょこっとかかわったこともありました。あるいは金大中助命運動の時もカトリックの正平協と出会いました。さらに日韓宣教協力の一環で、日韓合同聖歌隊をしたときは指揮者もさせてもらいました。そうそう、神学部のアザー・ワールドに出入りしていたことも大きかったですね。キリスト教関係だけでも、ほんとうにいろんなつながりがありました。東九条現地研修には参加しなかったけど、おかげさまでいろんなかかわりがありました。
教員になってからも「考える会」に行ったり、その後「全朝教京都」にかかわったり、その一方で「パラムの会」にも参加したり、そして交流会を立ちあげたり。まぁいろんなことをやってきましたね。そして「渦に巻き込まれている感じ」は今も続いています。なので、つい「大きな話」を忘れてしまいます。
ということで、後半は中島さんから「現状&課題」のレクチャーです。まぁ、京都府の課題はよくよくわかっています。が、それだけじゃないですね。外国籍教員が不可視化されているのがものすごく問題です。すると、いわゆる「常勤講師問題」が「ない」ことになってしまう。そんな中で、外国籍教員同士が出会う場所の必要性をひしひしと感じます。
とは言え、別にこれは新しい話ではなくて、例えばわたし(たち)はstnをしています。なぜなら2001
年の時点で「出会う必然」をものすごく感じていたからです。「出会う場所」がないのは、その必然性をひしひしと感じておられないからなんじゃないかと、ふと意地悪な気持ちになったりもします。が、まぁ、外国籍生徒にとっての進路保障という意味でも、外国籍教員のことはほんとうに課題としてとりくまなくちゃならないでしょうね。
とても大きな宿題をもらってしまいました。
で、職場へ。体調がイマイチなままです。
とにかく各種書類を出したりして、少し横になって。まぁ眠いですからね。
そしてzoomの会議です。1時間半ばっかいろいろ打ち合わせをして終了。さすがに限界です。走る気どころか筋トレする気も起きません。帰りましょう。
帰ってシャワーを浴びて、ビールを呑むとうまい。これは復活しかかってるかな。
最終日
朝、体調はそんなに悪くはないです。たぶん早めに寝たからですね。こういう日を続けたいな。まぁいろいろ無理だけど。
てことで、電車に乗ったけど、隣の人が足を開いていてめんどくさいな。
で、出勤して雑務からの職朝からの立番と、いつもの朝です。
い「なんで遅れたん?まさか、コンビニでごはん買ってた?」
生「電車が遅れた」
い「そっかぁ。あと、まだ人、いそう?」
生「いないと思う」
い「なんで?」
生「コンビニでごはん買ってた」
い「それやんか(笑)」
ごはんを買っちゃいかんとは思わないけど、遅延だらけの路線なので、それを見越して動かなきゃね。
そして1時間目。が、ターゲットにしてる子が来てない。なんか、そんな予感がしたんですよね。なので
「なんか、あの子、休みそうな気がしたんだよね。昨日不安定な感じがしたんやわ。もちろん、みんなもいろんなことがあると思う。でも、それをとりあえず横に置いて、授業受けたりクラブしたりしてるんやと思う。でも、あの子はたぶん横に置くのが苦手なんと違うかな」
みたいな話をして授業開始。今日は三角関数のグラフの続きです。とにかく書き方を伝えて書いてもらう。
と、隣のクラスを見たら横移動をやってます。マジか。だけど、合成をやろうとすると、横移動やらなきゃならないんですよね。ホントは。なのでやりますか。
ということで、2時間目。
「なんかでも、あとで教室見に来たらいそうな気がするなぁ。「どひちゃん甘いし」とか言って、数学だけ休んで3時間目から来るのか、はたまた4時間目からか」
てことで、横移動してたら時間が終わりました。最後に宿題を配って終了。
3時間目は、やはりグチです。
「だいたいやな。授業時数確保ってなんやねん。授業増やしたら学力があがるわけやないねん」
と言って、フィンランドの教育の動画を見せるなど。
「まぁ、実はフィンランドの教育もこのあと変化があって、必ずしも授業減らしたらいいって話ではないらしいんだけどね。でもな、君たちが幸せになるために学校があることに変わりはないよな」
と前置きして
「だから、君たちが幸せになるために、空間ベクトルしようか」
と宣言。先週解き残した問題をやって、再び宣言。
「大事なことを伝えます。2学期の中間の範囲からベクトルは省きます!」
その瞬間、歓声があがりました(笑)。まぁええけどね。
さてと。これで1学期の授業はすべて終わりました。長かった。楽しかったけどね。
あとは事務仕事をして、掃除カントクして、職場を脱出。第2のふるさとの人と川向うにある大学に行って、新谷さんの訪問です。
ここでいろいろ話。かなり積極的に考えてくださってるみたいです。第2のふるさとでおもしろいことができたらいいな。
さてと、帰りますか。おふろからのビールだな。
ハード
今日の午前は第2のふるさとで会議です。会議用の資料をリュックに詰めて登山です。なんでこんな山の上に役場をつくるんだろう。まぁ土地があるからか。
てことで、無事会場に到着。まもなく会議がはじまりました。
今日のテーマは各校の人権教育の状況の報告です。なぜかトップバッターに指名されました。マジか。てことで、長々と説明。いや、長く説明したいわけじゃなくて、説明したら長くなるってことです。
ひと通り説明が終わって、質疑応答とか意見交流とか。が、なぜか「車椅子体験」へのこだわりを持つ人がおられたり。うーん、あまり好きではない。いや、車椅子体験そのものがどうというよりも、それだけの労力をかけて得られるものがそれに見合うかというと、そんなにはならない気がします。てか、子どもたちの意識は「車椅子」にいって、「地面」にいかない可能性が高い気がします。それでは意味がない。それなら、わざわざ体験させるよりも、講演や、教員の体験談でいい。あるいはひとり体験させて、それをもとにディスカッションでいい。
まぁそんな中から「思いやりとか優しさは道徳で。人権は社会の構造」を力説してしまいました。すると、先輩から
「今日はえらいハードやな」
と指摘されてしまいました。なのでしかたない。
「法務省が「性的マイノリティへの偏見や差別をなくしましょう」と書いてるけど、一番差別してるのは政府でしょう。だって、同性婚も認めないし、性別変更もハードルを設けようとする。どの口が「偏見や差別をなくしましょう」って言うねんと思います」
と口走ってしまいました。すると
「ハードは嫌われるで」
とのお言葉。まぁそれは先輩がその路線だっからですけどね。
たしかに「優しさや思いやり」が不要とは言いません。が、そこからスタートして、そこにとどまるのか。それとも「ハード」からスタートして、そこも大切と考えるのか。そこには大きな違いがあります。わたしはできれば後者でいたい。
そんな会議をやって、ガッコへ。
今日のタスクは、読まなきゃならないレポートの読破です。まずは40人ばっかのレポートを読破。点をつけます。しかし、どうもAI疑いのレポートがありますね。脳みそが理解を放棄します。さらに60人ばっかのレポートを読破。これも点をつけます。ちなみにこちらは肉筆なのでAIが入るスキはありません。
そうだ、金曜日の会議の準備をしなくちゃ。データをもらってきて入力。気がつくと、定時間近です。疲れたな。
と、4人のおべんきょ会のMLの投稿に気づきました。なになに、「高校教員の転機」にかかわるレポート?おもしろい。
帰りの電車はずっと読んでました。これ、たしかに使えるな。しかし、おべんきょ会、明日か。ペーパーつくれるかなぁ。
あ、赤点課題をつくらなきゃ(;_;)。今週もハードやな。
まぁとにかく帰ってビールを呑んでクールダウンしましょう。