朝、出勤して朝ごはんを食べてると、電話が…。相手は数学科のチーフでした。
「なに?」
「あの…」
とてもすまなさそうな声です。それでわかります。代講です。
「なにすればいいの?」
「授業を…」
「はいはい」
まぁおたがいさまなので、しかたないと言えばしかたないです。しかし、やろうと思ってたことがほとんどできそうにないです。やれやれ。そのぶん、やろうと思ってたことの密度をあげますか。てことで、来週からはじまる週明け仕事の準備をするなど。
まぁ午前のわたしの授業は楽勝です。なにせプリント学習です。もっとも、ひとクラスがヤバくなってきました。貧富の差が激しくなりそうです。明日は指摘しなきゃなりませんね。
で、午後に代講です。
教室に入ると…。少ない…。メッチャ休んでます。インフルなのかコロナなのか。いずれにしろ、メチャクチャです。で、来てる子も、なんとなく無気力な感じです。どうしたものか。
「あのさぁ、わたし、疲れてるから、テンション低めでお願いね」
と、まずは望ましい授業態度を要求しました(笑)。
「で、どこまでやったん?」
と今日やるべきテーマをたずねたけど、どうもわかりません。
「ノート、とってへんもん」
マジか。
「あの子に聞いたらわかるで」
と言われたので、その子のノートを見るも、なんだかよくわかりません。しかたないので三角比の計算方法からスタート。
い「sinは斜辺分の高さやんな。これ、習ろたやろ。覚えてる?」
生「知らん」
い「それ、ヤバイで」
生「どれくらい?」
い「これ知らんかったら0点やな」
生「それ、基礎か?」
い「いや、基礎とちゃうな。家があるやろ。基礎はここや。その下になにがある?」
生「地面?」
い「それや」
生「(笑)」
なんか、このあたりから、やりとりがはじまりました。
い「sinは、これ分のこれやな。問題はやな。最初の「これ」は、分数の上か下かどっちや?」
生「上!」
生「下!」
い「下やな。英語やったらa per bって言われたら、その順番でa/bでええからわかりやすいけど、日本語は反対になるねん」
そんな感じで進めていくと、なんとなくみんな活気が出てきました。
い「ノートとれよ。これ、メモしろよ。試験のときにノート見返した時に、これがなかったらわからんやろ」
ノートをとりはじめました。
い「次の問題いこか。なにこれ。「19°の斜面を100m歩くと」って、19°の斜面とか100m歩くの、メッチャたいへんやで。この問題、ムチャクチャやな。19°の斜面ってどんなんかわかるか?」
生「知らん」
い「グラウンドのあそこにある斜面くらいやな」
生「えー?」
い「ほな、どんだけ登るかやってみよか。ほれ33mや。どれくらいの高さになるかわかるか?」
生「…」
い「わたしの身長が1.6mやから、20人分な」
生「高っ!」
い「たった100mでこんだけ登れるってすごい斜面なの、わかるやんな。実はな、登山の時に便利でな。地図上の距離と実際歩く距離が違うってわかるやんな」
生「なるほど」
なんか、子どもたちがどんどん話してくれるので、やりやすい。
そうか、この子ら、求めてるんですね。ただ、求め方が下手なのかな。「おとなしくいい子として求める」ことを教員は期待する。でも、この子らの求め方は、もっとアクティブです。そのアクティブさを「私語」と捉えたら、この子らの求め方を否定することになる。もちろん、こんな授業を毎回やるのは、それなりにたいへんです。体力も気力も必要です。が、それを必要としてるんじゃないかなぁ。
授業が終わる時に
「せんせい、明日も来てくれるの?」
って言われたのは切なかったなぁ。
でも、来たらメッチャ疲れそうやしなぁ。
そんな感じで1日過ごしました。
家に帰ったら、筋トレです。今日やらなかったら、次にやる時間がなさげです。筋トレが終わったらラン。
今日はこの間と同じコースにしましょう。きついな。で、走り終えてスマホを見ると、アプリが動いてませんでした。なので、詳細がわからない。ただこないだと同じコースなので、距離は4.5kmのはずです。ここを26分48秒で走ったので、アベレージは…。
走った直後に計算する気が起こりません(笑)[1]5分57秒でした。。まぁこないだよりは少し速いってことかな^^;。
さてと。シャワーからのビールだな。
footnotes
↑1 | 5分57秒でした。 |
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