レーゾンデートル

朝、見事に寝坊です。しかも若干二日酔いっぽい。まぁでも納得です。なにより寝坊がうれしい。
今日は特に何かがあるわけじゃない日です。なので、昼間はゆらゆらしながら読書して、昼寝して。
でも、夕方になってむくりと起きて、文章を考えはじめました。
実は昨日突然お友だちからメールが来ました。
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LGBT法に反対し、トランス差別発言を繰り返す自民に抗議するため、当日行ける人以外の声がぜひ必要なようです。
いつきさんにぜひスピーチをお願いしたいと言ってます。
下記URL先のシットインについて、明日の19:00に地方から1〜2分ずつ、ズームでスピーチをぜひお願いできないか?というのが内容です。
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正直、なんでわたしやねんと思いました。だって、いわゆる「LGBT法」にかかわる話にはまったくかかわっていません。おそらくもっとふさわしい人がいるはずです。そんな疑問を投げると「法についてより、特に若い人へ希望を捨てないようメッセージを、そしてその声を聞くように政治に向けて、メッセージをお願いしたいです」との返事が返ってきました。
そういうことなら引き受けなきゃなりませんね。
てことで、7時からzoomで待機です。で、シットインがどんな感じかtwitterを見てると、実況中継してることが判明しました。まぁ当たり前ですね。見ていると、かなりの人があつまっているみたいです。こんな時代になったんだなぁ。
で、40分くらいたって、わたしにまわってきました。こんな話をしました。
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京都で高校教員をしているいつきと申します。あまりカミングアウトしてませんが、いちおうトランス女性です。バレてますね。
今回リレートークに声をかけてもらいましたが、わたしは法律の制定へ向けた活動をしてこなかったので、話す資格はないと思いました。ただ、「特に若い人へ希望を捨てないようメッセージを、そしてその声を聞くように政治に向けて、メッセージをお願いしたい」と言われたので、そんな話をします。
今回の自民党の一部の議員による発言は、わたしはヘイトスピーチであると考えています。最初に思ったのは、自民党内にもきっといるであろうセクシュアルマイノリティの人たちは、あの発言をどんな思いで聞いたんだろうということです。そして、ふと、新井将敬さんのことを思い出しました。
言葉や行為による傷は、一生忘れることはできません。それは、わたしにもあります。わたしはトランスジェンダーの子どもたちの交流会をしています。交流会に参加している子どもたちが、どんな思いであの発言を聞いただろう、報道で知っただろうと思うと、いたたまれない気持ちになります。
しかし、とも思います。なぜなら、たくさんの人が言っているように、あのような発言があることそのものが、セクシュアルマイノリティへの差別があることを証明しているのです。
そして、もうひとつ。かつてわたしたちは無視されるか笑いものにされるか。そんな存在でした。しかし、いまや政治の場で語られるようになりました。そして、その場においてあのような発言が出てきたということは、とりもなおさず、わたしたちの存在が無視できないところまで顕在化したということを示しています。
この社会の多様化の流れは、すでにとめることはできません。なぜなら、わたしたちが、すでに、今、ここにいて、そして声をあげているからです。
この流れをより確かなものにしていくために、ともにがんばりましょう。
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こんなのでいいのかなぁ。てか、新井将敬って、わからんか(笑)。
それにしても、あらためて、なぜわたしに声がかかったんだろう。わたしは強い言葉は持っていません。いや、持っているけど、それは出したくない。そんな人間のトークは、そんなに元気が出るものじゃない。
そういや、かつて路上でマイクがまわってきてこんなトークしたことがあったな。
どこにわたしのレーゾンデートルがあるんだろう。

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