食肉の街をフラフラ歩く

今日の午前は、わたしの第二のふるさとの人権教育研究会主催のフィールドワークです。向かうは向野です。ここには、ものすごくお世話になっている塩谷さんがおられます。向野の町も歩きたいけど、塩谷さんの話も聞きたい。今回のフィールドワークはずっと願っていたのが一気に実現する企画なので、万難を排して行かねば!
でも、昨日の…というか、ここしばらくの無茶がたたって、若干遅刻気味。駅からタクシーと思ったけど、タクシーなんて止まってません。しかたない、炎天下のもと、歩くかと決意したのですが、暑い!とにかく、ジャスミンティーを飲みながら、15分ほど歩いたところで、「畜魂碑」のまわりに群がってる一群を発見。合流しました。
ここで、いろいろ説明を聞いて、その後町歩きの開始です。確かに食肉関係の話もおもしろいのですが、それよりも町並みがほんとうにおもしろい。歴史が感じられる町並みです。そしてそれは、たぶんひとりで歩いたのではわかりません。やはり、案内してくださる方が、その歴史を掘り起こしておられるからこそわかることなんですね。説明を聞きながら歩いていると、あちこち寄り道をしたくなります。
てことで、お寺やお風呂や病後保育施設なんかの見学のあと、「特製さいぼし弁当」をいただいて、再び自主フィールドワークに出発。さっき聞いた話を念頭に置きながら町をフラフラとさまよい歩くと、いろんなものが目に飛び込んできます。おもしろい!これは本気でまた来たいと思いました。でも、さすがに暑さには勝てません。隣保館にもどって、塩谷さんにごあいさつ。
「いつきちゃん!来たんか!なんで言わへんねん」
「いや、こっそり来ようと思って(笑)」
「こっそり来たらあかんやんか!言うてくれたらさいぼし用意しといたのに!」
しもた^^;;。
それからしばし、自主フィールドワークの成果の検証です。
そして、いよいよ塩谷さんの講演。
迫力です。近年の差別文書の話から鳥取ループの話へ。そして、直接差別を受けるということがどういうことなのか。そんな話から、次第に生い立ちへと話が移っていきます。
塩谷さんの話を聞きながら、塩谷さんが塩谷さんであることの理由が少しずつわかってきました。今までは単に「すごい人だ」って思ってたけど、そうじゃないんですね。生い立ちがあり、自分の出自から逃げた経験もあり、でもそれと向きあう瞬間があり、変わっていく人生を目の当たりにさせてもらいました。そして、塩谷さんの魅力がどこにあるのかも、ほんの少しだけどわかりました。わたしみたいなほんの少ししかたまにしか会わないものも大切にしてくれる。出会った人はすべて大切にしてくれる。だからこそ惹かれるし、そんなわたしを大切にしてくれる。だから、いろんな人が向野にかかわるんだな。
2時間ほどの講演だったけど、ほんとに聞いてよかったなと思いました。
てことで、移動開始です。

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