理論的に攻めよう・雪と氷の世界(2日目)

スキー板をつくる技術はどんどん進んでいます。それにともなって、滑るための技術もどんどん変わっていっています。でも、どこか違和感がある。それは、「技術ってそんなに根本的に変わるものなの?」ってことです。
例えば、鉛筆と紙の時代に文章をつくる時のスキルと、パソコンで書くようになってから文章をつくる時のスキルは、たしかに違います。が、そういうマテリアルに左右されない、根源的な「スキル」はあると思います。で、そこは変わらない。
ところが、なんとなく昨今のスキー技術って、前のことを全否定して新しいことをするということが、あまりにも多すぎる気がします。でも、スキーってしょせん、板を使って雪面を滑るスポーツです。使うマテリアルは、スキー板とビンディングとブーツとストックです。そこに変わりはない。なので、根源的に変わらない部分は山のようにあるはずです。それを全否定するのは、やり過ぎなんじゃないか。
なんでこんな話が出てくるかというと、今日のお客さんは上級者で、いろんな技術の最新情報を持っておられる人です。下手すると、「過去の技術の全否定」すらしかねない。そんなお客さんに「過去の技術を継承しながら新たなマテリアルに対応したスキル」を考えてほしいと思ったのです。
てことで、ここは理論的に攻めることにしました。
「スキーってのは、こう動いて、それに対して身体はこう動いて。だから、理論的に考えると、このタイミングでここがこうなってあそこがこうなるのは必然なんですよね」
みたいな。で、実際それをやってみると、そう動くのが面白い。やったことがない練習課題も、やってみるとできてしまったりします。そういうふうにしながら、上級者特有のクセを少しずつ減らしていく。そんなレッスンの一日でした。
それにしても疲れた。
レッスンが終わって、しばらくトレーニングしたら、もう眠くて眠くて…。

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