地域に住む外国籍市民より

今日は京都府北部のF市で人権講演会があります。タイトルは「地域に住む外国籍市民より」。実は、去年この講演会の講師探しを頼まれて、ひとり*1はすぐに思いついたんですけど、もう一人がなかなか思いつかなくて、いろんな人のつてをたどって、ようやく紹介できたという経緯がありました。なので、やっぱり
「どんな話をしてくれるかな」
という興味があって、少々遠いとは思いながら、行くことにしました。

まずはBんちゃんの話。
やっぱり在日の話は面白い。なにが面白いかというと、自分をあらわす言葉がそう簡単に見つからないということですね。いや、おそらく「日本人」とされる人も、ほんとうは自分をあらわす言葉なんてなかなかないはずなんですが、そのことに気づきにくい。そのあたり、在日の人って、「説明すること」を求められることが多い、人によっては常にそれを求め続けられる。そうすると、否が応にも「あらわす」ことに対して自覚的にならざるをえないわけです。
Bんちゃんも、「自分って何?」ということを、延々と話をしてくれました。
かつてはこういう話は、どちらかというと「日本籍朝鮮人」の話だったんですけど、いまや若い在日はこういう話をするところまできているんですね。それがすごくおもしろかった。
でも、ちょっとマニアックすぎかな(笑)。なので、助け舟というわけでもないですが
「国籍が違って不便していることは?」
というベタな質問。すると
「いろいろあるけど、選挙権がないっていうのもありますね」
との答え。それを聞いた隣の人が
「そうなんだ」
とびっくりしておられたのですが、それを聞いたわたしがびっくりしましたよ。

続いて、Mルセロさん*2の話。
いわゆる新渡日の人たちの話は、まずは「言葉の壁」からきます。これはMルセロさんも同じ。でも、たぶんMルセロさん、かなりクレバーな方ですね。いろいろな苦労はあったでしょうが、これを突破していかれます。
でも、ブラジルで高校1年まで行ったのに、日本で高校入試を受けようと思ったら受験資格がなくて中卒検定を受けなくちゃならなかったという話は、ちょっとおどろきました。
Mルセロさんの話は、どちらかというとソフト目の話でしたね。
「自分にできることを、小さなことからでいいからやってほしい。例えば、笑顔を見せるところからスタートするだけでもいい」
みたいな話が出てきて、それはそれでとてもわかりやすいんですけど、これ、下手すると、

ただ、問題は、「ペット・マイノリティ」(笑)として消費されないようにそれを論じていくための言語戦略だな。
by 金明秀さん

という話とからまってくる可能性があります。このあたり、けっこう難しいバランスなんですよね。

まぁそんなことを感じながらすごした1時間半でした。でも、全体的におもしろかったな。
で、しばらく事務作業をしたあと、二人を車にのせて京都へ。途中危ないシーンもあったけど、順調に走って10時半頃には帰着。

*1:Bんちゃん

*2:日系ブラジル人

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