ふみ@南王子村

せっかく南の方に来たので、やっぱりお好みを食べに行くことにしました。目指すは「一村独立」の南王子村です。
忙しいところを担当の方に近くまで送ってもらい、ムラ中を歩きはじめます。ただ、なんといっても月曜日の、それも午後3時。あいてない可能性が大です。
案の定、最初に見つけた店は閉店。次の店も暖簾は出ているものの扉が開きません。あと2軒も「月曜定休」と書いてあります。実は、ムラ中のお好み焼き屋さんは月曜日が定休のところが多いんです。
となると、最後の手段です。そのへんを歩いているおばちゃんに聞くしかありません。ちょうど
「あそこ、閉まってるなぁ」
という会話をしているおばちゃんがおられたので、
「すんません、このへんでお好み焼き屋さん、どこにありますか?」
と聞きます。すると
「あそこ、閉まってるなぁ」
と、見ればわかる返事が返ってきます(笑)。と、もう一人の方が
「あそこをぐるっと入ったところにあるわ」
と教えてくださいました。
言われた路地を入っていくと、なるほど、ありましたありました。「居酒屋・お好み焼き」とあります。
中に入って
「カスありますか?」
とたずねると、
「昔は入れたみたいやけど、最近は高こうなって入れられへんねん。あんなん入れたら1枚1000円とか1500円とかとらんとあかん」
とのこと。まぁ、たしかに国産のカスを使ったらそうなりますね。
「トンチャンやったらあるで」
「トンチャンってなんですか?」
「カスの生のヤツや」
「ほなそれで」
てことで、トン玉を注文。
なんでもこのあたりにはザッと数えて5軒あるとのこと。てことは、今日は残りの店は全部閉まっているということです。この店はわかりにくいところにあるので、本当に聞かなかったらわからなかったところです。
店のおっちゃん・おばちゃんといろんな店の談義がはじまります。
「風月はな、いじったら怒られるねん」
「今日の店に行ったらな、お好みと思ったらチヂミが出てきたんや」
そんな中に、当然のことながら店の奥義が語られます。
「粉の混ぜ方ひとつで違う。手前から奥へ、オムレツを返すように混ぜるねん。グチャグチャと混ぜたらあかん。空気を入れるように混ぜるねん。焼く時もぜったいに押さえたらあかん」
こんな感じです。

「ソースはそのへんで売ってるのを使こてる。でも、そのままは出せへん。うちのおっちゃんが調合してるねん」
「ソースにな、ゴマ油を入れて、ちょっとだけシロップを入れるねん」
「企業秘密やけどな」
「でも、分量が微妙やねん」
「この値段見てみ。30年据え置きや」
確かに安いです。軒並み400円から500円です。すごいとしか言いようがありません。それにしても、惜しげなく奥義を出されるのは、やはり自信というものでしょうか。
この店も、片面をじっくり焼いて、ひっくり返してしばらく焼いたらおしまいです。やはり、焼き方のデフォはこれなんでしょうね。焼き上がりは軽く焦げの入ったホットケーキみたいです。

真ん中に軽くマヨネーズを載せて、まわりにソースをかけて少し混ざるようにしながら塗ります。トッピングは花鰹とネギ、紅ショウガです。

さて、一口食べると、ほんとうに生地がおいしい。外はサクッとしていて、中はふんわりしています。実は混ぜるのは奥でおっちゃんがやっておられたので見えなかったのですが、やはりテクニックがあるみたいです。カスがないのが本当に残念ですが、トンチャンの脂とダシがほどよくまわっています。サクッサクッと食べているうちに、あっという間になくなってしまいました。
「おいしかったらブログに載せてな」
とはおばちゃんの言葉ですが、そらもう、喜んで載せますよ。
てことで、恒例の…

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トン玉お好み 450円
ビール 生中450円
スタイル 混ぜ系
その他 店にはいるとおばあちゃんがふたり、先客でおられました。地元のおばあちゃんが常連さんでおられるのは、基本的にポイント高いです。いろんなお好みがありますが、いずれも安い。にしても、カスがないのが仕方ないとは言え、返す返すも残念!
独断的評価 ★★★★★(カスがないぶん、4.8かと思いますが、やはり生地のおいしさは捨てがたい。あと、ソースとマヨネーズの配分もなかなかです。でも、他の店も行ってみたいなぁ)

詳細なリンクも更新しましょう。

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