マイナスのスパイラル

もう担任をしなくなって何年だろう。
かつて担任をしていた頃は、人権学習*1なんて、言いたいことがあふれていて、ひたすらアジテーションをしていた気がします。
そこから人権学習を「つくる側」になって、あまりの温度差に愕然としたんですね。まぁ「暑すぎる*2」側も悪いんだけど(笑)。
はじめのうちは「なんでやらへんねん」と思っていたんだけど、だんだんめんどくさくなってくるんですね。そのうち、「何を話すればいいかわからない」とか言われはじめて、そこで思いついたのが「穴埋めプリント」だったんですね。
「自分だったらこう語るだろう」というのをプリントにして、ところどころに穴をあけておけばすぐに完成します。で、自分の意図と大きくはずれることもない。やる側にしても、一緒に読みあわせをすればOK。まぁ安全です。
でも、こうなるとますます「熱」が奪われていく。すると、聞く側の生徒はおもしろくない。おもしろくないと、教員はますます語るのがしんどくなる。となると、ますます「安全側(楽な側)」へと行く。
こんなスパイラルがあったんじゃないかと、ふと思ったのです。
でも、このスパイラルから脱出するためには、自分自身が「熱」をとりもどさないと、なかなかむずかしいんです。

で、今年、外的な要因から、どうしても真剣に考え直さなくちゃならなくなって、そこからだんだんと自分自身の考えを組みかえていこうという気になってきているんです。
「あきらめる」のはやめよう、と。マイナスのスパイラルは「あきらめ」からはじまるんですね。じゃなくて、きちんと向きあおう。そこから出てくる「熱」は、きっと子どもたちに伝わるはずなんですよね。

*1:当時は同和学習

*2:熱いを通り越すと暑くなる

6 thoughts on “マイナスのスパイラル

  1. > こだわりを受けとめる

     情と実利(というか、無機質な法的スジ論?)の対立?で、難しいですよね。私にゃどちらが正しいなどとは、すぐには言えません。その「帰化すべき派」の方も、理解できていないんじゃなくって、重視する点が違うだけじゃないかしらん。

     いわゆる帰化じゃなく、「特定永住者の希望者に対しては、無条件に日本国籍付与」なら… とも思いますが。当事者はそれでもイヤだという方、多そうだし。

  2. マイノリティの「こだわり」と見えることは無知(個人の問題ではなく)ゆえであるところが大きいのですが、そこから「なんでやろ?」としつこくあきらめず考えていけるかどうか。ベタですが「いい出会い」によるところが大きいのかな。しつこく考えていくのはしんどいから「正解」が求められがちなわけですが。一度、しつこく考えたおかげで世界観が変わる面白さ みたいなところまでいけたら応用もきくのかなあ。誰にでも期待できることではないけど。
    求め続けること・変化し続けること」の中に人権というものを見ていて・・・ということばに共感します。
    とっころで。Pクシルさんのリンク先。あの時私はそこにいました(苦笑)。

  3. > 樹村さん
    「帰化」は「日本人になる」ことを意味しているので、多民族・多文化共生社会を目指す人たちにとっては×なんですよね。「特定永住者の希望者に対しては、無条件に日本国籍付与」だったら、ずいぶんと話は違うと思います。

    > こちゅかる子さん
    そうか。なぜいたのかもわかってしまったりして(笑)

  4. > 多民族・多文化共生社会を目指す人たちにとっては×

     はい。論点は承知しています。このあたり、政党の枠と前向きさ加減が一致していないですよね。自民が後ろ向きとは限らず、民主が前向きとも限らず… ビミョー。先の自民党総裁選で一定の支持を集めた河野太郎氏が、複数国籍容認主義者だったり…

  5. たしかにたしかに。
    まぁ、既存の政党と完全に一致するほうがまれな気もしますが(笑)。

  6.  そうですねぇ。「完全に」どころか「大まかに」ですらアヤシイ。

     例えば最近お騒がせの亀井静香金融相。彼、学生時代は寮自治会で頑張っていたマルクスボーイですよね。最近の共産主義的政策(モラトリアム法案)にしても、大企業を敵視した発言(「家族内殺人増加は大企業の責任だ!」)にしても、根は今も変わってないような。

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