みんな知ってるんだ

呑み会の席で、話はいつの間にか部落問題の話題へ。
はじめのうちは、「同和教育ってこっちではやってないんですよ」「部落はないから…」みたいな話だったんですが、「部落がないところにも部落の子はいますよ。日本国籍を持っている人の中にも外国人はいますよ。北海道以外にもアイヌはいますよ」みたいは返しをしてみました。すると、「そうですよね」という話から、だんだんと話が盛りあがってきます。
「たしかにこちらにはカワタ系の人は少ないかもしれないけど、北陸には藤内とかがあったんじゃないですか?」
みたいな話をしていくと、「ありますよ」という答え。
どうやら、みなさんご存じのようなんですね。でも、いわゆる「同和教育」で語られる主としてカワタ系の話とは少々違うので「部落がない」→「同和教育はやらなくていい」というふうになってしまったみたいなんです。
おそらくは、カワタのように露骨な排除はない。町人や百姓の中にふだんは混じってしまっているんですね。だから、ふだんの生活の中で「差別」は顕在化しない。ところが、冠婚葬祭なんかの場面ではきっちり顕在化する。
ある人が、
「関西で同和教育について知ったんだけど、それを親に話したら「あんたは知らんでいいことや」と言われた」
なんていうことを言われたんですが、つまりは、「ある」っていうことですよね。
そのうち、
「◯◯はそうでしょ?」
「そうです。よくご存じですね」
みたいな話まで出てきます。
そうなんですよね。実はみんな知ってるんです。でも、それを「それ」として意識化する機会が少なかったんじゃないかなぁ。そういう意味では、「同和教育」って、それを意識化する機会でもあるんだな、きっと。

2次会は、「Bar-Tender」なるバー。ここ、カクテルはおいしいし、マスターがマジックを見せて下さるし、けっこういい店です。たったひとつ「なんだかなぁな本」があったりするので、思想的には違う気がしますが(笑)。
ここで、「XYZ」→「マティーニ」→「ギネス」と通常の逆パターンで呑ませていただきながら、マジックを楽しませてもらいました。
あとはホテルに帰って休むことにしましょう。

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