感想文を読んで

終わってから、書いてもらった感想を読んだのですが…。
たいていの人は「よかった」という感想なんですが、なかに「性が多様というならば、お好きになさればよろしいじゃないですか」なんていうのがありました。講師の方々、これを読んでひとしきり笑ったあと「この人、なにがあったんだろうなぁ」と、みんな逆に心配していました。この人「聞きたい人だけが聞くようにしてくれ」とも書いていたのですが、「君が一番聞かなくちゃならないんだけど、その前にやらなくちゃならないことがあるよなぁ」とも思いました。てか、同僚にも変なのがいるんだけどね(笑)。
他にも「ウチの学校に問題が起こっているならともかく、なにも起こっていないのにこんな研修をする必要はないのではないか」なんていう感想がありました。「なにも起こっていない」と思えるのは、きつい思いをしている生徒が隠しているからだということに気づいていないんですよね。「きつい思いをしている生徒がいるかもしれない」という想像力が働かない教員がいるというのが、見事に顕在化しましたね。それと、こういう研修って、「なにかあってから」では遅いからやっているということなんですけど、これもまたわからないんだなぁ。
ま、他の「重要(笑)」な課題の時には決して出てこない感想が出てくるのが、この手の「どーでもいい(笑)」課題の研修のおもしろいところかな。

午後のテーマは「性的少数者問題と学校教育」だ…

午後のテーマは、タイトル通りです。トランス・レズビアン・ゲイと3人も来てくれ、えらい豪華メンバーで話をされました。
まずは、前フリから。「「普通」の人が「変態のかわいそう」な人のことを聞く/なんとかしてあげるという発想では、この問題は解決しない」と、いきなり剛速球を投げてきました。すげぇ…。あたしゃ、まずは変化球から入るけど、すごい度胸です。でも、高校の教員なんて、これくらい言わなくちゃ効かないんですけどね。もっとも、これくらい言うと、逆にすねて聞かないという話もありますけど*1
で、前半は「知識」中心の話。ちょっと固かったけど、自分たちの話をまじえながら話してくれているうちに、だんだんと座も和んできて笑いもでてきました。いい感じです。
後半は、自分たちのライフヒストリーをカミングアウトを中心に話をしてくれました。また、セクシュアルマイノリティのおかれている状況にも簡単にふれながら、学校教育の課題についても話されました。3人とも若い人たちだったので、学校時代のことはかなりフレッシュな感触ですごくよかったです。
で、約2時間半の研修が終わったのですが、自分が話をするよりもよっぽど緊張をしました。

*1:自戒の念をこめて(笑)

職場の研修・2日目

午前は、教務部の研修。「どうすれば学力があがるか」という、「そんな方法があったら知りたい」というテーマです。
で、グループにわかれて、ブレインストーミング→発表ということになったのですが…。まぁそれぞれのグループごとにずいぶんと違いますね。わたしのグループの人たちは「まぁ、学力は低いけど自分の甲斐性でなんとかできるし、授業規律を維持するのはたいへんといえばたいへんだけどこれまた自分の甲斐性でなんとかしてきたなぁ」というのが多かったためか、「そんなんなんとかなるやん」という意見が大半でした。でも、そうじゃないグループもあるわけで、曰く「担当者会議*1が必要だ」とか「みんなで基準をつくってそこをまもらせるようにしないとしんどい」とか。うちのグループの人たち、そんな他のグループの発表を聞きながら「担当者会議なんて、担当者が楽になるだけのもので、時間のむだ」とか「職員室の雑談で充分できるやんか」とか「基準をつくるなんてストレスがたまるだけやん」とか、私語しっぱなし。
まぁ、研修中に私語をするような教員に習っているから生徒も授業中私語をするんだといわれたら、「ごもっとも」となるわけですがね(笑)。

*1:しんどいクラスの授業担当者が集まって状況を報告しあう会議

久しぶりの屋上

昼休みに同僚から、「今日、夕方屋上に集合するんやけど、来る?」と言われたので、つい「行きましょか?」と安請け合いしてしまいました。
てことで、京都駅の南側にある某ホテル*1の屋上で、夜風に吹かれながらビールを飲みました。もう、何年ぶりだろう。
なんだかんだと、しょうもない話で盛りあがりました。で、2次会は定番のカラオケ。もう、ほんとうにべたべたなんですけど、でも、こういう時間を同僚と共有することが、きっとどこかで役に立つんだろうなぁ…。

*1:別に隠すこともないか…

職場の研修・1日目

午前は進路研修。某教育産業の人を講師に招いて、大学受験の現状と、ウチの学校の改善点についての話を聞きました。
大学受験の状況って、激変しているんですね。特に、理系の易化が激しいとか。たぶん、人気がないんだろうなぁ。か、そもそも高校段階で理系選択をしていないので、選択の範囲外になっているのかなぁ。そこへもってきて、そもそもの大学受験人数の減少がある。なんかえらいことになっていますわ…。
後半の「改善点」の話。模擬試験(みたいなもの)からウチの学校の学力の変化を分析して、対応策を簡単に話をされたのですが…。まぁ分析はあたってますわな。実感として、学年進行に従って、学力が下がっているというのは、よくわかります。でも、その原因が某教育産業の人が言っているような、授業のノウハウにかかわるところとはずいぶんと違う気がします。なので、「成功例」として出された他校のとりくみ*1とか聞いていても、「ハァ?」という感じしか残りません。でも、学ぶところは学ばなくっちゃね。
午後は、国際教育*2をどう授業に活かすかという話。講師の方は、開発教育の方でかなり有名な人です。ただ、同じ府立高校の教員なので、話にくそうでした。あと、教員の側が「なんだかなぁ」な雰囲気で、これがまた話にくさを倍増させていたみたいです。でも、参加体験型をつかったりして、アイスブレーキングをうまくされたせいか、後半はいい反応があったんじゃないかなぁ。
内容的には、数学科としては、かなり厳しいものは感じましたが、根本的なところで「そう!そう!そう!」というものでした。ちなみに、この人を呼んだ分掌は、開発教育の持つ根元的な意味を知らなかったみたいで、イトしていたであろう内容とのギャップに、思わず笑ってしまいました。

*1:例えば、国公立大学に数十人合格するような学校における習熟度授業のありかたとか…。

*2:≠国際理解教育。詳細はhttps://blog.ituki-d.net/20060714#p1

若年層トランスに必要なことは?

いま、兵庫県の小・中の先生方の間で、GIDのことにすごく関心があるようです。まぁ、当然といえば当然ですけどね。一方、新聞の影響もあって若年層、特に小学生段階でも自分の性別に疑問を持つ子が顕在化をしているみたいです*1。そんななか、先日突然、兵庫県の西の方にある街に漫談をしに行くことになってしまいました。
まぁ、漫談はいつもの通りで、それなりに和やかな会になったんじゃないか、と。
で、終わった後、ある人が小学生@たぶんトランスのことで相談に来られました。
やっぱり、直接かかわる人はすごくしんどいみたいです。一方で「えっ!」という驚き。そして、整理しようのない自分自身の思い。さらに、それでもサポートしたいけどどうすればいいかわからないというとまどい。
そんな気持ちをぶつけてこられました。
う〜ん。で、返したこと。
いつも思うことなんですけど、どんな発達段階であっても「なにが我慢できて、何が我慢できないのか」ということを明確にすることが大切なんじゃないかなぁと思うのです。もちろん、それって変化をしていくものだと思うのです。その変化に柔軟に対応していくというか、否定しないこと。あと、できるだけ実現できるようにすること。
「否定」や「実現の阻止」をされると、必要以上に「やりたい気持ち」が盛りあがってしまうように思います。そうすると、冷静な判断ができなくなります。なので、「実現する」ということ、あるいは「試すことができること」って大切なんだと思うのです。そんな中で、自分のありようと向かいあえる状況をつくることなんじゃないかなぁ。
あと、他のことでも言えることだと思うのですが、ある事柄に対して派生的に出てきたことについては、一般的な対応で効果がないかどうかを検討することも必要かな、と。
具体的には、トランジションにかかわって、他の子どもたちからいじめにあうようなことがあるだろうと思うのです。その時に、「トランジション」というところに原因を求めながら対応をすべきか、トランスであるないにかかわらず一般的な「いじめ」の問題として考えることはできないかということです。これは、簡単に言うならば、スポットを「いじめる側」にあてるということです。
まぁそんなことを、2時間ほどいろいろ話しあってみました。
いずれにしろ、「どうしていいかわからない」状態から、「とりあえず話を聞いてくれる人がいた」という安心感が持てるところまでは来られたようです。
相談の一番大切な意味は、実はそこなのかな。つまり、若年層トランスをサポートする人自身が楽になること。

*1:あくまでも顕在化であって、それまでは潜在化していたんだと思います。自分の表現方法を、とりあえず獲得できるようになったという意味では、あの連載は、すごく意味があったと思います。

クーラーが来た日

なぜかウチの前の持ち主は新しもの好きというかなんというか、アレゲな人だったみたいで、家の中には変な細工とかいっぱいしてあります。そんな中でも最も変なものは「動力のクーラー」です。いや、いいんですけどね。でも、1台しかないし、他に動力を使うものがなくなってしまっている状態なので、ランニングコストがすごいっしょ。
しかも、居間についていたクーラーが入居直後に壊れてしまうというハプニングもあって、去年も今年もクーラーなしの生活になっていました。朝晩はそれでもマシなんですけど、昼間は暑い。てことで、昨日書いたとおり、導入決定です。
昼間に取りつけに来られました。ところが、趣味的な家の欠陥というかなんというか。寸法がほとんどつくりつけみたいになっているので、キチキチです。あーでもない、こーでもないと悩みながらとりつけてもらいました。さらに、動力のクーラーも撤去してもらって、都合3時間の工事。最後の方には、電気屋から「まだか?」という電話もかかってきたみたいで、えらい迷惑をかけてしまったなぁと。
それにしても、クーラーの威力は絶大です。涼しいっす。下の子どもも、食欲が復活です(笑)。でも、クーラーで食欲復活とは、ひ弱だよなぁ…。夏や暑いものだと思うんだけど。複雑な気分です。

土曜日の翌日は日曜日

毎年のことですが、今年もやっぱり子どもたちは宿題がたまっています。下の子どもの宿題は、しかも、どうやら担任さんがはりきっておられるようで、その量がたいがいです。毎日漢字20行と計算ドリル。もちろん、ためなければたいした量じゃないのですが、宿題をためない子どもっているんだろうか…。まぁ、ため過ぎなのはウチの子どもが悪いんだけど、それにしても、ためてもある程度リカバリーできる量じゃないと厳しいと思います。
上の子どもについては論外です。中学校になると教科担任制ですから、各教科がバラバラに宿題を出します。作文だけでも「読書感想文」だの「税の作文」だの。他に、ポスターも書かなくちゃならないみたいです*1。そして、なによりも難関の「自由研究」。一応任意提出ということですが、まぁ少しでも点数を稼がなくちゃならないこの時期、そうも言っていられないでしょう。
去年はエンクロージャーの種類による周波数特性の違いについて、無理矢理でっちあげました。今年はどうするか、パートナーと相談していたのですが、いままでのところ、変なの*2しか思いつきませんでした。どうしたものかと思っていたのですが、ふとしたきっかけで、「ロープおよびローピングの種類と縛材の相性について」ちょっと調べてみたらどうだろうという話が出てきて、とりあえずこれにしてみました。
使うローピングの種類はインクノットとねじり結びです。これを滑りやすい鉄柱と、滑りやすいけど樹木であるサルスベリで試してみます。使うひもは、ロープ・縄跳びひも・細引き・麻ひも・PPロープの5種類です。
結果的に、あまりにもわかっていたことですが、PPロープはぜんぜんダメです。インクノットでもねじり結びでもまったく効きません。天然の樹木だったらなんとかなるかと思ったのですが、これもダメ。一方、予想外に効くのは、縄跳びひもでした。他が全滅だった鉄柱とインクノットの組合せでも効きます。「なんでやと思う?」と子どもに聞いたら「伸縮性かな」と答えていました。なるほど…。
仕上げは、わたしの壁登りの写真です。
さて、これで書けるかな?

*1:いくつかテーマがあるのですが、「原始力の日」というのがあって笑ってしまいました。思わず、「これにしてギャートルズ描けや」とつっこんでしまいました。しかしなぁ…。

*2:「カレーに入れる辛味スパイスの量と辛さの相関関係について」とか

夏休み最後の土曜日

パートナーからは「必ずいてね」と言われた土日です。もちろん、全力でこの土日はあけてあります。家の用事もしなくちゃならないだろうし、たまりにたまった子どもの宿題もあるし、寝坊もしたいし…。
もちろん最初にやることは「寝坊」です。朝、9時頃まで寝ていられたことって、いつ以来だろう(笑)。6時に目が覚めるのはしかたがないとして、ふだんは決してすることのない「2度寝」が出来るのもおどろきです。で、起きたらコーヒーを淹れて、窓を開け放して、新聞をゆっくり読みます。いま住んでいる京都市北部は、この時期になると朝晩は肌寒いくらいです。9月が近いのを実感します。
そうそう、昼間はそれでも暑いので、ちっちゃな庭によしずの屋根をつけようかな。新聞広告によると、いよいよシーズン最後なのでクーラーも安くなっているみたいだから買おうかな*1(笑)。
昼にお客さん。しばらくお話をして、その後犬の散歩。晩ご飯、お風呂なんてやっていると、あっという間に夜です。
いい一日だったのか、それとももったいないのか。

*1:ふた夏クーラーなしでした。

89年から92年の間にあったこと

あのアルバムの年号は、ちょっとややこしいんです。いちおう、あれは、表記の前年の4月から表記の年の3月までの間に撮った写真なんです。なので、「89年から92年の間」というのは、正確には「88年4月から92年3月の間」あるいは、「88年度から91年度の間」ということになります。わたしは、基本的に年度で考える方が楽なので、その時系列で考えると次のようになります。

1988年度
不当人事を蹴飛ばした関係で、校内人事で報復にあう(笑)。腹が立ったけど、上司がいい人で、土日がメインの仕事が担当になった。平日がヒマだったので、一生懸命走ってダイエット成功!QOLが著しく向上した(笑)。
1989年度
やけくそ人事の結果、念願の1年担任。これが、担任人生のスタート。すごく張り切って仕事をして、生徒にうっとうしがられる(笑)。でも、いまにいたる教員人生の基礎ができた頃。秋ごろに、いろいろ出会いがある(笑)。築100年と噂される家に引っ越しを決意する。
1990年度
「あの旗」とか「あの歌」とかの関係で、さっそく担任をはずされる(笑)。すねて一年仕事をしなかった。引っ越し決行。一方、昨年度の出会いの結果、この年度の最後の日に結婚する。
1991年度
他の担任さん達が、やいのやいの言ってくれてm(_ _)m、担任復帰。すぐに、子どもができたのがわかる(笑)。はりきって仕事をする。年明け早々、教室で生徒達に「早よ掃除せんかい!」と怒鳴っている最中、上の子どもがうまれる。初の卒業生を送り出す。

という感じですか。
いろいろあったなぁ…。