放送部の連中に
「放送コンテストの結果、ちゃんとSORDに報告に行けよ」
と言っていました。
で、今日行くことになったとか。
わたしもいっしょに行きたかったけど、仕事が終わらないのがありありだったので、断念。でも、どうせ10時ぐらいまでおられるとのこと。子どもたちが帰った後でいいから顔を出そうかなということで、行ってみました。
事務局長と話をしながら、あらためて
「優しいなぁ」
と思いました。
なんというか…。
結局、うちの子ら、取材をしているつもりだったかもしれないけど、けっこう鍛えてもらっていたんですよね。で、その「鍛え」に耐えきれなかった。それがうちの子らの弱さなんですよね。
3年生はともかく、2年生の連中、来年までの育ってくれるかなぁ…。
それこそがきっと恩返しなんだけどなぁ。
いかに伝えるか
夕方から近くの鉄板焼き屋で呑み。
「まちづくり」の講師さん、実は共通の知人がいっぱいいる人で、しかも、なんといっても「運動バリバリ」という感じがしません。なので、つい暴投気味の話をします。すると、その暴投ぶりを楽しんで下さる。これはいい!ってことで、話はドンドン深みにはまっていきます。
ところどころで、一緒に呑んでいる人*1に
「わたしら、今日、初対面やで」
とふたりして言うのですが、どうにも信じてくれないくらい、旧知の仲のような気がします。おもしろいものです。
そんな中で「いかに伝えるか」という話をちょこっとしたのですが…。
なんか、いままで出会ってきた保護者にしてもそうなんですが、みなさん「伝える」時は、結論まで言わなくちゃならないし、質問には答えなくちゃならないというふうに思っておられるんじゃないかという気がしているんです。でも、それって不可能だと思うのです。だって、「部落とは何か」という質問への答は、いまだ誰も出し切っていないからです。なので、そんなもの、放棄したらいいと思うんです。
「お前はな、部落出身やねん」
「部落ってなに?」
「まぁいろいろあるけど、知りたかったら自分で調べろ」
これではあかんのでしょうかねぇ。
自分のルーツは、自分で探すからこそ意味があると思うのですが…。
まぁ、こんな話ばかりじゃなくて、「天一は千本店がうまい」みたいなしょーもないけど大切な話もあったわけで。
さぁ、今日は終電にはならないように帰ろう(笑)。
*1:研究会の事務局長
話し込むことがやっぱり大切なんだ
今日は、人権教育関係の現地研修会。京都市内の某ムラに行きました*1。
まずは、ツラッティ千本を、職員の方に案内してもらいながら見学*2。古地図がすんごくおもしろい!今の場所と比較しながら見るのもおもしろいし、描き方から当時の「中」と「外」の意識がわかるのもおもしろい。あと、屏風絵ですね。中沢新一の『僕の叔父さん 網野善彦』だったかに書いてあった気がするけど、網野善彦は屏風絵を見る時は、端っこをたんねんに見ていったとか。たしかにそうやって見ると、周辺部分にさまざまな被差別民が描かれていて、ほんとうに興味が尽きません。
その後、雨の中をフィールドワーク。今回は「まちづくり」というテーマなので、そのあたりに留意しながら歩きます。すると、今まで気がつかなかった、小さな小さなことに気がつきます。
午後からは、まちづくりについての講演と、教育をめぐる課題についての講演。
まちづくりとひとくちで言っても、膨大な時間と労力がかかるんですね。でも、自分(達)が納得できるものをつくりだすためには、その時間と労力を惜しんだらダメ。ましてや、一軒の家を建てるわけじゃなくて、そのことを通して「まち」をつくろうとするわけで、そこにはそれを仕組む側のさまざまな「しかけ」があります。そんな苦労話を聞かせてもらいました。
後者については、部落出身であることを「いつ伝えるか」「いかに伝えるか」「誰が伝えるか」ということが論議になりました。すごいと思ったのは、そういう保護者の悩みをビデオで見せて下さったこと。まず、そういう話ができるところまで話し込み、それを撮影させてもらうところまで話し込み、それを講演で使わせてもらうところまで話し込まないと、きっと実現しません。そんな話込みを通して出てきた映像であるからこそ、ほんとうに考えさせられるんですね。
まちづくりにしても、人づくりにしても、まずは話し込むこと。そんなことを感じさせられた研修会でした。
「打ちあわせ」だよな…
今日は、夏の研修会できて下さることになっているB東さんと打ちあわせです。
タイトルは
『ムラの子』だけどブラクミンじゃない(かもしれない)私と解放運動
もう、好奇心をそそられまくる話です。
部落問題を考える切り口、もっと言うならば、「部落って何?」ということを考えることを通して、部落解放をめざすとっかかりとして、最近考えているのが「歴史」と「アイデンティティ論」だろうなぁと、漠然と思っています。
歴史については、「部落史の見直し」というかたちでずいぶんと進んできました。そこで論議されている内容を読むと、たしかに「部落差別とは何か」ということが浮き彫りにされてきます。しかし、それだけではおそらくは不足しているんじゃないかと思います。それは「今」というところへつなげるための「なにか」なんです。その「なにか」が「アイデンティティ論」じゃないかと。もう少しいうならば「部落民ってなんだ」ということですよね。
実はこういう話は、すでに10年以上前から、例えばこんな感じで論議されています。なので、まぁ「いまさら」なんですが、それが自分として雲をつかむような話じゃないところまで来るためには、やはり10年かかったんだなぁと思うわけです。
で、B東さんなんか、まさにその境界線上にいる人なんじゃないかと思うのです。実際、打ちあわせ(笑)を深く深くしていくと、すんごいビミョーな話がいっぱい出てきます。「なにかわからないけど」という言葉をつけながら語られるいろんな話は、だからこそ自分の「考え」を刺激します。
う〜ん、夏が楽しみ…。
てな話が一方であったのですが、実はB東さんはわたしのことを3年ほど前から知っておられたとか。で、ソースはこの時の3回シリーズだったみたいです。う〜ん…。それ以外にも、某団体の裏事情とか、共通の知人の話とか、なかなか有意義なひととき(笑)でした。
おかげさまで、今日も最終電車ですわ*1
*1:B東さんとわかれたあと、電車が車でかなり時間があったので、ついコンビニに入って「チューハイのストロング」を買ってしまったのが間違いの元ですね。おかげさまで、しっかり乗り越しましたよ
で、出ちまった^^;;
境界を生きる:子どもの性同一性障害/2 性別変更、戸惑う学校
http://mainichi.jp/select/science/news/20100614ddm013100044000c.html
こんな日が来るとはなぁ…
久しぶりに下の子どもと一緒にテレビを見ていました。番組は「イッテQ」。今日は、はるな愛のタイレポートとか。もちろんニューハーフものです。
下の子ども、ひたすら「信じられない!きれい!」を連発です。わたしはというと、「わかってはいたけど、ぎょーさんいるなぁ」と、これまた興味津々です。「ミスティファニーコンテスト」では、誰が一番になるかをふたりで予想して、ふたりともあたったところで握手!「ニューハーフが一番したい美容整形」では、正解*1を言いあてたわたしに、下の子どもは尊敬の眼差し(笑)を送ります。
それにしても、ニューハーフものを「普通」に見ることができる日が来るとはなぁ…*2。
ついでに下の子どもに
「父ちゃんも、ちょっと顔出しをしているニューハーフやで」
と言ってみると
「あれ?ニューハーフなん?」
という返事。なので
「あ、トランスジェンダーか」
と言うと
「うん、トランスジェンダーや」
と言い返されました。
こんな日が来るとはなぁ…。
決戦の結果・その2
ラジオドキュメント部門は、予選通過作品の中では最下位。朗読部門もダメ。てことで、今年も東京には行けず。まぁ、顧問がコンテストがあることを忘れて用事を入れている時点で、ダメダメなんですけどね。
にしても、講評はずばり核心をついていましたね。
着眼点はいいけど、自分の意見が出ていないのが残念。
まさにその通りなんですよ。さらに、アナウンス部門の講評の方がいいことを言っておられました。
放送局がほしいのは、好奇心を持っている人。そしてそれを解決しようとする人。そしてそれを伝えたい人。
アナウンサーの資質としてこの話をされたのですが、ドキュメントでも同じことですよね。
さぁ、連中は、これをバネにして、来年へ向えるかなぁ…。なんしか、取材先にお礼に行かなくちゃ。
片づけ
子どもたちの話しあいは続いています。でも、そろそろ片づけを開始しなくちゃなりません。食器については、オブザーバーの人たちや引率教員がほとんどやってくれています。最後の仕上げをしたり、掃除機をかけたり。
そんなことをしながら、「話し込み」のサポートをして体力の限界を迎えている卒業生としばし話。
「わたし、基本的には昔から話しあいの場所にはいなかったやろ?」
「そういえばそうですね」
てな話から、イベントを進行するには「プログラム」と「マネージメント」のふたつの仕事があることなんかをちょこっと話してみました。
たしかに子どもたちの話を聞いて、時としてしゃべってというのはすごく楽しい。でも、「マネージメント」の楽しさもまたあるわけです。
キャンプをやっている時に学んだことは、マネージメントはひとつ先のプログラムのために動いているということです。まぁ先読みをしながら動くということでしょうか。「今」と「次」がうまく用意されると、プログラムがうまく進行していく。で、わたしはどちらかというとマネージメントよりの人間なんだろうなぁと、自分のことを考えています。
生徒達もそういうわたしのスタンスは、きっとうすうすわかってくれていて、だからこそ、事前合宿でも事後合宿でも、常にわたしがいることを理解してくれているんだろうなと思います。
てなことを話ながら、いよいよ事前合宿も終了。みんなで記念撮影をして、忘れ物チェックをして、東九条を後にします。8月に鈴鹿で会いましょう!
決戦の結果・その1
ラジオドキュメント部門予選通過。朗読部門・1人予選通過。
ラジオドキュメントはともかく、朗読部門が通過したのは久しぶりですわ。
てことで、その生徒の朗読を聞いて、とりあえず午前の仕事はおしまい。会場を後にして、またまた別の会場へ。
とりあえず朝食
きのうの晩はふとんにもぐり込むことはできたものの、うつらうつらしてはフッと起きが続いて、あまり寝られませんでした。こんなんで体が持つんだろうか…。
このまま寝ていてもいいけど、やはり朝ご飯をつくらなくちゃなりません。のろのろ起き出して、残った食材を見ます。ふむ…。
まずは残ったカス飯でおにぎりですね。汁は必要として、具は…。と、残った水ぎょうざの皮ですいとんをつくりはじめる人がいます。これいいですね。なんしか見通しができたところで、わたしは会場を後にします。