「批判」としての問い

「迷い」→「驚き」ときて、今回は「批判」です。
今回はとりあえず青年期にスポットをあてての話。なんでも、青年期は「疾風怒濤」時代らしいです。センセは黒板にとてもわかりやすい「わたしと同レベルの技術」の絵を書いて説明してくれました。

荒波に取り囲まれた島。島は隅から隅まで測量されつくしている。そこに住むのはカント。その島を「理性」と呼ぶ。
しかし、「そんな島は窮屈だ!」と荒波に飛び込む人もいる。その人をニーチェと呼ぶ。

みたいな。
で、そんな疾風怒濤時代の人間とむきあう学校。日本の学校教育法には学校の目的として義務教育段階においては「公正な判断力」を、高校段階においては「健全な批判力」を身につけさせるものとするとある。この「公正な判断力」や「健全な批判力」ってなんだろう。
実は、批判には「抗う意味」と「肯定(承認?)を求める意味」のふたつがある。実は、後者は正義を求めることなのではないか。みたいな話で終わったのですが。
実は、話を聞きながら
「なぜ問いの話に批判が出てくるんだろう」
と疑問を持ちっぱなしでした。しかも、結論がイマイチしょぼい気がします。なんなんだろう。
で、終わってからセンセと雑談。
「最近、自己弁護のための批判という、あらたな批判が出てきている気がするんですが…」
別の人が
「批判と文句の違いってなんでしょうかねぇ」
その瞬間、ようやく理解できました。
「批判」とは、枠組みを問うものなんだ。枠組みの中におさまるにしろ、枠組みを壊すにしろ、その枠組みの存在や範囲を問うことなしにそれらの営みは成り立たない。とするなら、批判とは、まさに「問い」そのものなんだ。
じゃぁ「文句」は?
枠組みを問うてない。枠組みの存在そのものに手を触れず、枠組みの中に安住しながら自己を正当化するものということでしょうか。「問い」には、「自分の存在をかける」というニュアンスがあるけど、「文句」にはそれがないな。
う〜ん、なるほどと納得した30分の延長戦でした。

にしても、疾風怒濤時代って、青年期だけか(笑)?

いまのところの一里塚

今週一週間、基本的には金〜日の寝不足が響いて(笑)あまり高いテンションではなく過ごしてきました。でも、あくまでもそれは現象面のことであって、その中でずっと「人権」のおかれている状況についてフラフラと考えてました。
というのは、この間、大切ななかよしさんが、ふと
「社会って枠組みの本質を、みんながみんなで見直さなくちゃって思わないのかなぁ… 」
ってことをつぶやいておられて*1、そのことが自分の経験とからまって、ずっと頭にひっかかっているからです。

で、今日、なんとなく
「こんなものなのかなぁ」
とふと思ったこと。

今日、とある研修会がありました。とある受験産業の方が来られて、そこの資料を使った進路指導方法についての研修会でした。
まぁ、最新の情報も入ってくるし、資料から引き出せるさまざまな情報は、進路指導だけじゃなくクラスづくりにも生かせそうだし、教科担当としても個々の生徒への声かけのヒントがもらえるし、それはそれなりに有意義ではあったのですが…。
でも、結局、「枠組みの本質を見直す」ことではなく「枠組みの中でどうやっていくか」なんですよね。
でも、たぶんその方が役に立つ。だから関心もひきやすい。
もっと言うと、「枠組みの本質を知り、見直す」ことへの切実さを持つ人は少ないんだろうなぁと、あらためて実感したということでしょうか。

もちろん漠然とした不安はあるかもしれないけど、日々の忙しさの中で落ち着いて「枠組み」について考えることもできず、そこに疑いを持つヒマもなく、そこで生きていかざるを得ない。
あるいは、「枠組み」のなかで生きることこそが善であるという人もいるかも。
学校教育労働者だからといって、みんながみんなリベラルなわけではないし、「そうあるべき」と思っているわけではない。というより、学校って、本来「枠組み」を維持・強化することを要請されている面があります。
となると、「枠組みの本質を見直したい」と思うわたしは、ほんとうにアウェイやなぁと。

そう考えた時、今の自分の感覚が理解できたような気がしました。それを認めることは本当はしんどいことなんですが、かつてやってきたことでもあります。そして、かつての状況よりは、おそらくははるかにマシ。
であるからこそ、あえて

独りであること
未熟であること
これがわたしの10*n歳の原点である

(笑)

*1:ついったではないです

あるチャレンジ

今日は午後から人権教育研究会の出張です。
この研究会はなかなかおもしろい。というのは、けっこう話題がはずむからなんです。以前聞いた講演の感想を交換したり、互いの職場の状況を交流したり。けっこう新たな発見があります。
今年度に入ってから、この研究会では、毎回だれかが実践報告をすることになっています。で、やっぱりはじめのうちは前からこの研究会に参加している人間があたるわけで…。
先月は緊急を要する課題として、「改定入管法」について報告をしました。付け焼刃の知識で報告するのはつらい(;_;)。でも、しゃーないです。
で、今日は前からやりたかった「トランスジェンダー生徒交流会」の報告をすることにしました。ちなみに、ここで報告したのが都道府県レベルを通過すると、全国人権・同和教育研究大会でのレポートになります。いろんな人に知ってもらうまたとない機会です。それは、「わたしたちがやっている交流会」という意味だけではなく、「それぞれの地域で教員が主体になって立ち上げる」という意味を含んでいます。
これ、前からしたかったんですが、諸事情があわず、なかなか機会がありませんでした。まずは、3年前はまだまだできる状態ではありませんでした。2年前*1は、レポートできない役まわりでした。昨年*2は、その前のステップが踏めませんでした。
ということで、今年はやっとその機会がめぐってきたということです。さらに、今年の大会の場所は岡山だったりします(笑)
ただ問題は…。
わたしたちの交流会は、ひとつの学校のとりくみでもなく、ひとつの地域(都道府県)でもありません。スタッフも参加者も近畿一円から来ています。これを、特定の都道府県からのレポートとして出すことができるのか。たぶん、過去に例はほとんどないんじゃないかと思います。
しかし、ほんとうに人数が少ない「ある属性」の人を集めようとするならば、一定の人数を確保しようとすると地域を広げる以外方法がありません。従来の同研組織がいままで経験してきたのは、一定の地域に一定の人数がいる課題であり、そうではない課題に直面した時、どう判断するのか。
このチャレンジをしたいなと。
もっとも、それ以前に「内容」という話はたぶんにあるわけですが^^;。
まぁ、チャレンジがはじまったということで^^;。

*1:佐賀大会

*2:鹿児島大会

寝不足はあかん

昨日はかなり調子に乗って飲んでしまったようです。おかげさまで、朝起きるとき、かなり気合いがいりました。それでもなんとか起きて、いつも通りの時間に出勤。それにしても、行きの電車で寝てしまって、危うく乗り越しそうになったのははじめてです。
それでもなんとか授業はこなせるものです。いや、うちの子ら優しいから、こちらの体調が悪い時はちゃんとおとなしくしてくれるんです。いっそ、いつも寝不足のほうが、子どもらの授業態度がいいかも(笑)
そんなこんなで夕方からは「おべんきょ」です。今日は静かな読書会。本と先生の解説を通して静かな思索にふけったり、それを互いに交換しあったり…。のはずが、思わず「こくり」。
あかん、寝そうや!
とにかく最後までがんばって、今日はさっさと帰って寝ることにしよう。

で、おたふく

そろそろ帰ろうと思ったら、三重のM貴さんからメール。
「いまどこですか?」
「いま、京都みなみ会館というところ」
と返事を返しながら表に出ようとしたら、そこにいました(笑)。

ということで、みんなでおたふくへ。
おたふくに着くとKっくんもいます。なんかもう、わけがわかりません。みんなでゲラゲラ笑いながら、楽しい時間を過ごしました。さらに、途中でA久○さんが顔を出してくれたり、もちろんIずみちゃんもいるし、映画関係者が勢ぞろいの瞬間もありました。ありがたいなぁ。
夕方からはカラオケタイム。ふだんはここまで遅くはいないのですが、今日はいいでしょう。
8時頃にはメッチャええ感じにできあがって、さらに
天一、行こう!」
とか言って今出川へ。
駅を降りた瞬間、今日が日曜日なのを思い出しました。
「定休日じゃん(;_;)」
どうしよう…。本店行くか?
Iずみの
「今日は解散という選択肢もあるよ(笑)」
とのアドバイスに従って、本日は解散。
明日が不安だ…。

まぁ、わたしはほとんどしゃべってないけど(笑)

朝、
「やぁ」
とか言いながらのっそりあらわれたのはカントクです。今日は昼過ぎに「京都みなみ会館」で舞台あいさつなので京都に来られました。
しばらくふたりでモーニングチューハイをあおりながらダラダラだべり。11時過ぎに
「そろそろ行くか」
と歩き出しました。にしても、ふたりともえーかげんなかっこうです。なんせ、監督の足元は素足にパチモンcrocs@フランクフルトですから。
今回は劇場の方が司会をされてのあいさつだったんですけど、主としてカントクに向けられた質問が多くて、わたしは横でニコニコしながらうなづくという、なんかありがちな役目になりました。
お客さんはそんなに多くなかったのですが、あきらかにお友だちがいたりして、
「ホームやなぁ」
という感じでした。で、廊下に出ると別のお友だちとあいさつ。来てくれてはったんや…。
その後、劇場に貼っておくポスターにふたりでサインしたりして(笑)、いちおう今日のイベント終了。

で、玖伊屋

今日の玖伊屋のメニューは、バザールカフェからの持ち込みにしようかと。なので、今出川で買い出しをして会場に向かいます。
ちなみに、かなり早めに着いたので、せっかくだから「おべんきょ会場」に顔を出して、とってこなくちゃならないものをとりに行くことにしました。ところがここでトラブル発生。階段で足を踏みはずして足首をひねってしまいました。激痛に耐えていると、何人かの方が
「大丈夫ですか?」
と声をかけてくださいました。その優しさがうれしいです。
で、なんとか荷物をピックアップして、ふたたび東九条へ。ちょうどいい時間です。今日はヘビーなものはつくる必要がないので、まぁ、ご飯を炊いて、白菜の漬物ぐらいはつくりますか。
あとは久しぶりに和室でダラダラ激論(笑)。いやぁ、久しぶりに熱く語ってしまいましたよ。
でも、自分にとっての「トランスのありよう」が確認できたのはよかったかな。
さて、あしたはあしたで用事があるし、早めに寝ますか。

毎年のことだけど…

で、懇親会。さぁ飲むぞと思ったら、なぜか「あいさつ」がはじまりました。そのあいさつが長い!もうね、頼むわ。目の前にビールとご飯があるのに食べられない。でも、あいさつしている人は、まったく気にせず、いいたいことをしゃべっています。
だからぁ!
話したいことと聞きたいことのギャップをうめる努力をしてくれ!ったく、教員ってヤツは(笑)
まぁ去年みたいなことはしなかったから、わたしのちょっとは大人になったのかな(笑)。

満場一致(笑)

今日は組合の定期大会。なんか最近
「議長して」
と頼まれることが多くて、まぁ、さっさと終えて、あとの懇親会を早くはじめられるようにできるからいいかと思って引き受けるんですけどね。
で、今日もヤル気のなさ全開の議長をしたわけですが…。
最後の議決の時に
「挙手願います」
と言ったら、誰も手をあげません。なんでかな?と思った次の瞬間理解しました。出席者はほとんど執行委員だよ(笑)。もちろん議長にも議決権行使ないしね。どうしようと思っていたら、小さく手をあげてくれた人がいたのでホッとしました。
てことで、満場一致で議決されたわけで(笑)。