プチ旅行でほんわかした

朝、眠い目をこすってスタートです。
まずは京都府中部の町までJRを終点まで2本乗り継ぎ。さらに兵庫県に向かうJRに乗って目的地へ向かいます。すべて鈍行というのがプチ旅行感満載です。
ただし、車窓を楽しむ時間はありません。まずは組版をしなきゃなりません。続いてスライドの微修正。そんなことをしていると、目が死にかかりました。それでもなんとかやらなきゃならないことを終えて、ホッと一息。すぐに目的地の最寄りの駅に到着しました。しかし「柏原」と書いて「かいばら」と読むのか…。
今日は兵庫県中部の町でお座敷です。なんでも1年ちょい前のお座敷に来られて、わたしに目をつけられたんだとか。恐縮です。
会場に到着して、まずは昼ごはん。

中華です。どうりで打ち合わせの時に「苦手なもの、レバー」ってメモしてあったわけです。春巻きと肉団子の甘酢あん、そしてチャーハン。おいしそう…。食べきったら、けっして量が多いわけではないですが、食べすぎ感が強いです。これで話ができるのか?
間もなく時間がきたので会場へ。今日は15人くらいのこぢんまりとした集まりです。が、ウェルカム感が伝わってきます。てことで、お座敷スタート。今日は1年ちょい前と同様、ミッション4です。あの時から1年たったので、少しずつこなれてきました。が、まだ慣れません。ところどころで「あり?」と思いながらですが、逆に「用意した感」が少ないのかもしれません。みなさんの緊張感も少しずつほぐれてきたのかな。なんとなく柔らかい感じが伝わってきます。ところどころでちゃんとウケてうれしかった。
てことで、2時間ばっかガッツリと話してしまいました。長丁場なのに、飽きもせずに聞いてくださって、やはり恐縮です。でも、ミッション4は自分のことも話すから、それはそれでいいのかも…。
てことで、みなさんにごあいさつしながら会場をあとにしました。
帰りは特急を使いましょう。まずはプシュ!

うまいわ。
ちなみに『環状島』を読みはじめましたが、おもしろいな。なんか、これまで読んできた本と、少しズレがあります。おそらくそれは精神科医が書いているということなのかな。例えば、セクハラ裁判の原告の方が、なぜ「雄弁な発話者」であり続けたのかという分析があります。そこで最初に出てくるのが「個人的資質」です。こういう本、最近読んでません。てか、例えばこのおべんきょ成果のAさんって、すごい実践者なんですが、わたしは「なぜすごい実践者たり得たか」という分析はしていません。それはわたしができることじゃないし、そもそも関心がない。わたしが関心があるのは、どんな実践をしたかってことだし、その実践に対する周囲の反応をAさんはどのように解釈していると語っているかって話です。まぁ、端的に言うと、「人」に興味がなくて「人と人の関係」に興味があるってことですね。
まぁそんなことを考えながら、途中から「どこで乗りかえるか」を考えはじめました。というのは、特急は新大阪までしか行かない。そのあとは新快速に乗換です。新大阪か?大阪か?うーん、そうだ、尼だ!
ということで尼崎で下車。すぐに新快速が来るぞと思ったら、なにやら遅延で30分くらい待たなきゃなりません。やれやれ…。それでも確実に座れるし、まぁええか。
そんな1日でした。

シンポ「教員社会とダイバーシティ」とか

今日は午後から前のおべんきょ場所で、「教員社会とダイバーシティ」というシンポジウムがあります。
思い返せば、年度当初「相談があるんだけど」ということで、伊藤さん@前のおべんきょ場所のセンセから「シンポジウムをやりたい」という話を聞いていました。なんでも、今年度いっぱいで定年退職なんだとか。通常、退職記念の最終講義は、ご自身と研究のことについて話をされます。去年、「とったどー」の翌日にセンセの最終講義があったので行ってきました。ところが、伊藤さんは、いわゆる最終講義はしたくないと。いままでたくさんの、そしてさまざまなマイノリティ学生に出会ってきたけど、そうしたマイノリティ性を教員社会はないことにしてしまう。というか、教員養成系の大学もまた、ないものにしてしまう。そして、伊藤さんも「女性」というマイノリティ性のもと、ないものにされてきた経験がある。なので、そこを問うシンポジウムをしたいということでした。伊藤さんには修論指導でメッチャクチャお世話になったので、もちろん協力をさせていただくわけですが、役まわりはシンポジストなんだとか。まぁそりゃそうか…。ちなみに、わたし以外にM田さんとKムさんと3人がシンポジストとして登壇することになりました。
問題は、開催方法です。このご時世、どうなるんだと思ったのですが、対面でやるんだとか。すげぇな。しかも、いろいろな事情で来られない人のために配信もするんだとか。しかも、それを知ったのが金曜日の夜。マジかと思いました。なんでもwebカメラを使って配信とか言っておられたけど、それはダメでしょう。せっかくなので、スイッチャーを出さねば。
てことで、まずはおにぎりを握って、その後午前に職場に行って、いろいろ機材をピックアップして、シンポの会場である前のおべんきょ場所に向かいました。
到着したら、おにぎりをパクつきながらセッティング開始です。そうこうするうちに、おべんきょ仲間とか、京都の人権教育界隈の人とか、いっぱい集まってこられました。ここでクラスターが発生したら、人権教育が2週間ほどとまるな。なんだかんだごちゃごちゃしてるうちに、伊藤さんが
「はじめるよ」
と。へ?もう13時30分。
ということで、まずは基調報告から。なんでも、日本の教員養成系の大学で人権教育の講義はそれなりにあるんだとか。でも、何をやっているのか、その中身はわからない(笑)。ダメじゃん。そんな話から、教員社会にはダイバーシティがないという話。で、伊藤さん自身はマイノリティ学生といっぱい出会ってこられた。でも、それらの学生をうまく組織化できなかったことの反省が、このシンポにつながったという話。
んー、組織化はしてなかったかもしれないけど、つないでこられた気はします。だからこそ、M田さんは学生時代にうちのガッコのリビングライブラリで本になってくださったわけで。そう思うと、派手さはないけど、貴重な働きをされてきたよなぁ。
で、シンポジウム開始。お題は「自己紹介」「教員社会の構造的な問題」「人権教育に求めること」「教員養成系の大学や大学生に求めること」です。特に「教員社会の構造的な問題」お内容が多岐にわたります。例えば、カミングアウトとそれにともなうリスクとかマイクロアグレッションとか。むずかしいな。
わたしに関しては、ノンカムフルバレ&24時間ひとりパレードですからねぇ。カミングアウトすると、ひとつの枠に収められてしまいそうで、それがイヤなんですよね。その代わり、カミングアウトしてないから、生徒がわたしのことをどう考えているかわからない。なので、相手の「ふるまい」を観察しながら、相手がわたしのことをどう考えているのかを分析する。例えば、相手が間違った解釈をしていそうだったら、それをこちらのふるまいで修正する。そういうめんどくささがあるけど、でもその駆け引きはおもしろい。おもしろいけど、めんどくさい。
まぁこういう駆け引き、多くの人も実はやってるんだろうけど、その「振れ幅」みたいのは少ないのと、カミングアウトに対するリスクが小さいから、「そのものズバリ」のカミングアウトで修正が可能だったりする。でも、そうはいかないんですよね。あと、なによりめんどくさいのが、性別カテゴリーの特殊性なんです。つまり、ある人を見たとき、必ずいずれかの性別カテゴリーへと割り振る。そこにペンディングがないんです。だから、常に駆け引きをし続けないと行けない。で、それをしないと平穏な生活が得られない。
まぁそんなあたりの内容を、実例を交えながら話しました。
人権教育はむずかしいな。なにせ担当ですからね。だから、担任時代のことと、人権教育の担当としての話。まぁリビングライブラリか。あとは授業担当として雑談の話をしてみました。
教員養成系の大学に求めることは…。子どもを社会的な存在としてみることですね。必ずその子の行動の背後には、その子の生活や、その子を取り巻く社会が存在する。それが学校社会・教員社会の「ふつー」と往々にしてバッティングする。そうしたときに、教員が権力を持っているので、教員社会の「フツー」で断罪をしてしまう。そうならないようにするためには、ある子を見るときに、その子の生活や社会を常に意識することが必要。そんな話をしたら、〆で伊藤さん
「普通を問い直すことがダイバーシティ」
と言われたので、拾ってくださったのかな。
シンポジウムのあとは、しばしの休憩の後、伊藤さん自らがつくられたお宝映像の上映会。いい教員人生を送ってこられたんだろうなぁ。伊藤さんがおられなくなるのは寂しいなぁ。
で、最後に記念写真を撮って修了。さてと、機材の撤収だ。

ほんとうは打ちあげがあるはずだったけど、このご時世なので、また落ち着いたらやりましょうということで、今日は自主打ちあげをやりましょう。
てことで、シンポジスト+αでストーンズへ。
ここで、部落問題をめぐるネタが炸裂。
いや、かつて
「部落問題は根が深い」
みたいな話がよく出ていました。いや、今も出てるか。それに比べると、同性愛の話って最近出てきたみたいな感じで捉えられがちです。でも、考えてみたら、同性愛差別をめぐる話って、おそらく人類が誕生した瞬間から起こっていたんじゃないかな。例えば、ソドムの町の話とか、旧約聖書の世界の話ですからね。そんな話をしたら、M田さんが
「延喜式とか、西暦で言うと、せいぜいが3桁の話ですよね。メッチャ最近のことですよね」
とか言いはじめて、一同大爆笑です。
あー、いい夜が過ごせた。さてと、明日も朝寝坊ができないから、これくらいにしてくかな。

ニッパーの使い方

金曜の朝も猫の額。

青空が気持ちいいです。が、やっぱり寒いものは寒いです。早々に撤収。その後、しばしゲンコと向きあうなど。字数がオーバーしてるからなぁ。やはりエイヤと削りましょう。
と、D輔さんからメール。
「あれでいいよ」
とのこと。ありがたい。専門家からアドバイスが受けられるのは幸せです。
そんなこんなで、とりま完成かな。〆切1週間前なので、よかったよかった。
てことで、次のタスクです。今日は、とある事情で波板の撤去をしなくちゃなりません。ただし、その波板、再利用するので、ていねいにはずさなきゃなりません。ただ問題があって、波板を固定してるのは傘釘です。が、すでに経年劣化で傘がなくなってて傘釘ではない(笑)。どころか、釘の頭が錆びついてる&しっかりと波板に食い込んでるので、釘抜きが使える状態ではない。で、仮に使えたとしても、次の問題があって、釘を抜くための支点がない。波板を支点にすると割れてしまいます。
てことで、治具をつくることにしました。さらに釘を抜くならニッパーでしょう。
こんな感じ。

ニッパーを釘の頭にひっかけて、刃の根本を支点にして軽く抜きます。少し釘が出たらこんな感じにします。

今度は刃の根本で釘をはさんで、刃の先端を支点にして抜きます。あとは、抜けるたびにニッパーで釘をはさむ場所を変えて抜きます。まぁ、チルホールみたいな感じです。まぁ、目的外使用ですが、釘を抜くならニッパーってのが、わたしの定番です。
昼過ぎに作業終了。パートナーがつくってくれたパスタで昼ごはん。あー、ビールがうまい!

めんどくささを楽しむ

今日は朝イチ「身だしなみ点検」です。イマドキそんなことをしてるのかと思われそうですが、やってます。まぁでも、のどかなものです。かつては脱走する生徒や帰宅指導でギャーギャーなってたんですけど、そんなことはまったくありません。ちなみに、帰宅指導でギャーギャー言ってた子、帰りたくなかったんだよな。学校好きだったんだよな。あ、友だちと遊べるからか。でも、そういう「場」であることは大切かもです。
ちなみに副支店長の最初の職場はうちのガッコだったので
「昔とぜんぜんちがうでしょ?」
というと
「もの足りないでしょう」
とか言われたので、それは違うぞと。
ただ、担任時代にメッチャ化粧してる子がいて、ある日の服装頭髪点検の日に
「どないしたんや?メッチャ顔色悪いで。体調悪いんか?」
って聞いたら
「センセのためにスッピンで来たんやんか!」
って言ってくれたことがあって、それはそれでおもしろかったなぁ。
そんなこんなで、ダラダラ授業をしたり、ダラダラ調べ物をしたり、ダラダラした1日でした。

そう言えば、先日「性的マイノリティに関する教職員意識調査」ってのが来たんだけど、その中に「これまで勤務してきた学校で、トランスジェンダー/性同一性障害(性別違和)の教職員に出会ったことがありますか?」という設問がありまして。
どう答えたらいいのかわからず、結局「自分と出会い、他者と出会い、社会と出会う」ってことで「はい」にしました。ついでに「打ちあけられたことは?」ってあったので、「自分へのカミングアウト」ってことで「はい」にしました。まぁそれはいいんだけど、うちの職場の教職員、この設問の「はい」率がメッチャ高いぞと思っていました。が、昨日だったか、ある新採教員に
「メッチャ高いで」
って言ったら、その教員
「へ?」
って言ってたので、これがまたややこしい。あの教員、わたしのことをどう思ってるんだろう。これを聞くとカミングアウトになるしなぁ。ノンカム・フルバレはめんどくさい(笑)。

ふとした雑談が楽しい

今日は1日忙しくなりそうです。午前は1・2・3の3連発。4時間目はスクリーンをバトンにタイラップで固定して、昼休みは6時間目の性教育の準備。5時間目はひと休みだけど、6時間目は会議があって、そのあと体育館の撤収をしたら職員会議。なんか、「1週間」みたいです。
で、覚悟を決めたけど、1時間目のクラスの残り時間を見ると、楽勝なことに気づきました。切りもいいから、プリントだな(笑)。
てことで、子どもたちはプリント学習。わたしはPCを持ち込んでゲンコです。
でも、やはりゲンコは煮詰まります。てか、煮詰まるものです。なので、最前列でプリントしてる子どもに話しかけたり。
「いまさ、性の多様性についてのゲンコを書いてるねん」
へーという顔でこっちを見ました。
「例えばさ、同性愛についての授業をするやん。でも、普段の例えば数学の授業では異性愛前提の授業をしてるとするやん。そしたら、「結局同性愛って特別な時しか出てこないタテマエの話で、現実は異性愛の社会なんや」っていうメッセージを出してしまうねん。そんなことを書いてるねん」
その子、うーんと考えて
「そうか!なるほど!」
って合点がいった顔をしました。
ふむ。てことは、わたしが書いてることは、そんなに間違ってないってことかな。
そういや、その子、決して数学が得意なわけじゃないです。てか、むしろ苦手ですね。でも、話し相手になってくれるのがうれしいです。そういや、苦手な子に数学を教えてくれる子に
「この子もヤバイねん」
ってアウティング(笑)したら、
「そうやねん、ヤバイねん」
って笑顔でカミングアウトしてくれたなぁ。
2月ってそういう季節なのかもしれない。
なんか、いい時間が過ごせました。この気持ちで残りの時間を駆け抜けようかな。

コロナの影響の中の不平等

今日は1日出張だったはずですが、午前の出張は中止。午後の出張はオンラインになりました。
まぁ、楽といえば楽ですが、寂しいといえば寂しいです。ようやくいろいろ話ができる感じになったんですけどね。また来年度新しいメンバーになったら、はじめは話がはずまないのかな。
てことで、午前は午後のための準備をしますか。いや、別に準備しなくてもzoomは使えるのですが、大きなベッドセットを使うのはイヤで、ワイアレスのイヤホンを使いたい。ところが、職場のネットワークにつながってるPCはbluetoothのアダプタをつけると怒られるんですよね。なので、使えない。しかたないので、放送部のPCを担ぎ出すことにしました。
そうそう、職員会議の資料をプリントアウトしなくちゃ。と思ってプリントアウトしようとしたら、A4縦とA3横が混在したpdfになってました。気になる。しかたないので、A3を抽出→回転→リサイズ→結合ですべてA4縦にそろえてやりました。気持ちいいけど、なんでこんなことをやってるんだろう。まぁええか。
ちょこっとおべんきょしたら、もう昼です。
午後の会議は恒例の会議。
いろんな話を聞いていましたが、ふと気になったことがあったので質問。
「コロナが二年目になりましたが、支援学校の生徒さん、メンタル的なことってなにかありますか?」
すると、いっぱい出てきました。
支援学校って、いろんな交流事業をしておられるんですよね。例えば、近くの中学校や高校との交流とか、地域の人との交流とか。さらに職場実習なんかもあります。校内でもひとクラスが少人数なので他のクラスとか他の学年・校種との交流もあります。そういうのが軒並みアウトになってしまった。すると、学校の中に、あるいはクラスの中に閉じこもることになる。さらに給食は黙食とか言って、クラスの中でもひとりになる。もちろん黙ってられない子もいるけど、それを黙らせなくちゃならないから、黙らせる。そりゃ、フラストレーションたまります。メンタルにきますよね。
これ、支援学校の子どもたちが悪いわけじゃないです。そういう対応しかできない医療体制や、そういう体制しかできない社会的な問題です。
なので、感想をひとこと。
「社会的にヴァルネラブルな立場に置かれた子に、コロナはより強く影響するということが、あらためてわかりました」
こんなの、支援学校の教員がなにかできることじゃないです。メッチャ工夫してなんとかしようとしてるのに、どうしようもないほどの壁が立ちふさがっていて、その前でもがいている子どもたちを、なすすべもなく見続けるしかできない。ほんとうに忸怩たる思いなんだろうな。
頭が下がります。
で、会議は終わり。終了ボタンを押すと、いきなりうちの職場の現実です。慣れてきたとはいえ、なんか変な感じです。
まだ定時まで少しあるので、ゲンコを少し進めましょう。とにかく結論部まできた。あと少し。

人生観の変革

今日のタスクは3つ。昨日送ってもらったF尾さんのゲンコの組版、先週とってもらったアンケートの集計、そしてゲンコです。授業が入ってないのが、我ながらアレです。でも、まずは職場に行くところから。とにかく月曜日の朝はしんどい。みんなよくガッコに来るなぁ。まぁ、単に働きたくないだけです。
よく「仕事やめたらダラダラするだけ」って言うけど、仕事しなくて生活できるなら、たぶんゲンコとか本とかおべんきょとか、やらなきゃならないことがもっとできるようになるんだけどなぁ。
まぁそんなことを言ってても仕方ないから、とりま出勤。出勤してきた若い衆に「月曜日の朝起きた時、ガッコ、イヤやって思うねん」と言ったら、若い衆が「毎日イヤです」って言ってたから、みんなも同じか。
朝イチの会議がないのが判明したので、まずは組版。かつては毎月やってたけど、今はたまにしかやらないから、久しぶり感がハンパないです。過去の本を見て「こうやってたな」と思い出しながら、なんとか終えました。
お次は少しゲンコのための本読みです。なるほどなぁ。ほんとにずっと昔に講演で聞いた内容を、あらためて本で読んだら「そういうことか」と思いますね。しかし、この社会というか学校というか、そういうのって、1ミリも前進してないな。いや、後退してるか。
で、授業。
なんというか、どんどん説明しなくなるな。具体的には、例えば最大値・最小値の宿題の答えあわせからスタートしたんだけど、板書してくれたのを使って説明して、そのまま不等式への応用へと突き進みます。ざっくりと「左辺ー右辺≧0」を証明したらいいこと、前は()^2を使ったけど、最小値が0を言えばいいことを伝えて、例題は「ほれ、左辺ー右辺の式をつくって、増減表つくって、ほれ、最小値が0やね。はい証明できた。じゃ、練習問題やってみ」でおしまい。まぁ、グダクダ説明してもしかたない。練習問題の時間をたっぷりとればいい。
で、アンケートの集計。3年間のまとめのアンケートですが、最後に「人権学習の時間以外に人権学習だなと思ったのはどういうときか?」って質問があります。こういうのをよりはっきりさせるために、うちのガッコではクラスごとの集計もしています。すると、「ホームルームの時間」と答えた生徒が明らかに多いクラスがありました。そのクラス、「高校の人権学習は必要か?」に「必要」と答えた生徒も多かった。これ、おもしろいです。やはり、特設の時間じゃなく日常なんだな。そして、日常があるからこそ、特設の時間が活きる。いいデータがとれました。
ちなみに、さっきの問に「授業の時間」と答えた生徒が多いクラスは、去年半分の生徒を担当したクラスだったので、さもありなんと(笑)。
まぁ、そんな感じで1日が終わりかけたけど、最後にひと波乱。いや、買い出しに行ってくれてた若い衆が帰ってきて、大量の味噌汁を買ってきてくれたのはいいんだけど、全部「ワカメの味噌汁」だったので
「シジミが好きなんだけどなぁ。オルニチンが入ってるし」
と言うと、酒飲みの理科の教員に
「あ、それ、ブラシーボ効果」
ってバッサリやられました。
そうやったんや。人生観が変わった…。

目的は変わる

今日も朝からゲンコ書き。違う、今日こそ朝からゲンコ書きですね。なかなか朝からとりくめない。
昨日のおべんきょの部分はいったんペンディング。今日は本筋のところをやりましょう。
もともとやろうと思ってたことは、「新しい概念の導入」のつもりでした。でも、そういうことをやってる人はすでにいるわけで。そうすると、「なぜその新しい概念を使わなず、他の新しい概念を使うの?」ってなる。もちろん、そこに正当な理由があればいいんだけど、単に「新しい概念を持ち込みました!」ってなったんではイマイチです。どうするか?
まぁそこでやらなきゃならんなと気づいたのは、歴史を踏まえることでした。具体的には「反差別の教育」の歴史です。
これ、別に「日本には日本のやり方がある!」って主張したいわけじゃないです。逆です。これまでの反差別の教育も、さまざまな国外の反差別の教育の理論なり実践なりを導入してきた、あるいは導入しようとしてきました。それが根づいたり根づかなかったりはするんですけどね。そのあたりを批判的に検証するところまでは、とてもじゃないけどできないです。でも、おそらく読む人はあまりよくご存知ない方々だと思うので、紹介くらいはできるかなと。
何がやりたいかというと、そして何を大切かと思っているかというと、ある新たなテーマを扱うときに、それのための「新しい概念」を使ってスクラッチからはじめるのか、それともこれまでの概念を継承してリメイクしながらやるのかってことです。これまでは前者を選ぶ人が多かったように思います。が、わたしは後者を選びたい。もちろん、読んだ人がどちらを選択するかは、その人の自由です。が、少なくとも選択肢がないと選択できない。だから、その選択肢を提示する。それでいいんじゃないかと思うのです。
というふう考えながらゲンコを書き進めていたのですが、最初の一文を振り返ると「本稿の目的は○○である」と書いてある。うーん…。違うな。この一文を書いた時から、今はずいぶんトーンダウンしたな(笑)。でも、それでいいです。まずは尖る。でも、書いていくうちに少しずつ落ち着いてくる。できることはたかが知れてる。でも、そこで出てきたものがちょうどいい。
「本稿の目的」は最後に書く。

あらためて時代が激変してるなぁ

土曜の朝は、やっぱり猫の額。

でも、あまりにも寒くて、すぐに退散しました。風がメッチャ冷たい。
そのまましばしノロノロ。
昼ごはんは久しぶりにカツを入れました。

トゥンセラーメンです。なにせ、ほんとうにゲンコが進まないですからね。ただ、その横にはおいしい飲み物があるから、はたしてカツが入ったのか?
それでも、ようやく少しずつ書きはじめました。なんか、章立てがこれでいいのか悪いのか。でも、なんとなくこの順番でいきたいなぁという気がしています。あと、とにかく、今回は文献をきちんと出すことと、脚注を充実させたいなと。わたし、脚注にあげるのが苦手なんですよね。
そんな中で、どうしても避けられない文献が出てきました。なんとか日本の中にないかと探しました。が、あるのはありますが、手に入らない。いや、手に入れようと思えば入れられないわけではないけど、なかなかマニアックなところに行かないとダメなようです。しかたなく、他の文献を見ましたが、みなさん海外のある文献を指しておられます。てことは、それを読まなきゃなりませんね。まずはpdf探しから。するとこれがあったりするわけです。でも、当然英語です。どうする?こんな時は、もちろんDeepLですね。なにしろpdfを食わせたら日本語のpdfを吐き出してくれる。
まぁ出てきた日本語訳、もちろん再度チェックはしなきゃならんでしょうけど、それでもすごいわ。
こんな時代なんだなぁ。

やりきった

今朝は1本早い電車に乗るべく早起きです。京都駅で2本早いのに乗れるかと思ってダッシュ。地下道からの階段が長い。上まで行ったところでちょうど目の前でドアが閉ま…。開けてくださいました。車掌さん、ありがとうございます。
ということで、定時の1時間前に出勤。
まずは「数学について書いたもの」を探し出して送りました。まぁ太古の昔のものなので、たぶん役には立たないけど…。
昨日、諸般の都合で1時間授業が増えて、その代わり今日の授業は1時間減ったので、今日は作業日ということにしましょう。ゲンコも書かなきゃならないけど、実は、毎年つくっている本の組版を放ったらかしにしていました。そろそろテンパってきています。
てことで、やりやすいところからサクサク組版していきます。途中、エクセルのデータを貼りつけたりして、これがめんどくさい。それでも5時間ぐらいノンストップで作業して、なんとかほぼ最終地点にたどりつ…。しまった、毎年更新しているヤツを組まなきゃ。本店が出してるこのpdfをダウンロードして、テキスト化して、組版です。これがめんどくさい。それでもなんとかやりきって、画像も貼り込んで、なんとか修了。あとは講演者からゲンコが返ってきたら組めますね。
で、家に帰ってセクシュアルマイノリティと医療・福祉・教育を考える全国大会の「トランスジェンダー生徒交流会16年の歩み」分科会に参加。しかし、Kうさんがいいこと言ってるのに、わたしはメチャクチャなこと言ってるなぁ。
その後質疑応答。今日は情報保障のためにゆっくりと話しましょう。ゆっくり話すと、伝わりやすいですね。あたりまえか。
質疑応答、やはりむずかしいです。いかにふだん子どもたちと話し込んでいないかわかります。でもまぁ、それでいいのかな。それがわたしの役割ってことで。
そんなこんなで分科会→交流会も終了。終了間際に「さぁビール呑もう」って言ったら、それが一番ウケました。
よかったよかった。

あ、↑の分科会、オンデマンドで配信しているみたいです。わたしはともかく、卒業生やKうさんの話はとてもいいので、ぜひごらん下さい。って、そもそもここを誰も見てないか(笑)。