今日は1日出張だったはずですが、午前の出張は中止。午後の出張はオンラインになりました。
まぁ、楽といえば楽ですが、寂しいといえば寂しいです。ようやくいろいろ話ができる感じになったんですけどね。また来年度新しいメンバーになったら、はじめは話がはずまないのかな。
てことで、午前は午後のための準備をしますか。いや、別に準備しなくてもzoomは使えるのですが、大きなベッドセットを使うのはイヤで、ワイアレスのイヤホンを使いたい。ところが、職場のネットワークにつながってるPCはbluetoothのアダプタをつけると怒られるんですよね。なので、使えない。しかたないので、放送部のPCを担ぎ出すことにしました。
そうそう、職員会議の資料をプリントアウトしなくちゃ。と思ってプリントアウトしようとしたら、A4縦とA3横が混在したpdfになってました。気になる。しかたないので、A3を抽出→回転→リサイズ→結合ですべてA4縦にそろえてやりました。気持ちいいけど、なんでこんなことをやってるんだろう。まぁええか。
ちょこっとおべんきょしたら、もう昼です。
午後の会議は恒例の会議。
いろんな話を聞いていましたが、ふと気になったことがあったので質問。
「コロナが二年目になりましたが、支援学校の生徒さん、メンタル的なことってなにかありますか?」
すると、いっぱい出てきました。
支援学校って、いろんな交流事業をしておられるんですよね。例えば、近くの中学校や高校との交流とか、地域の人との交流とか。さらに職場実習なんかもあります。校内でもひとクラスが少人数なので他のクラスとか他の学年・校種との交流もあります。そういうのが軒並みアウトになってしまった。すると、学校の中に、あるいはクラスの中に閉じこもることになる。さらに給食は黙食とか言って、クラスの中でもひとりになる。もちろん黙ってられない子もいるけど、それを黙らせなくちゃならないから、黙らせる。そりゃ、フラストレーションたまります。メンタルにきますよね。
これ、支援学校の子どもたちが悪いわけじゃないです。そういう対応しかできない医療体制や、そういう体制しかできない社会的な問題です。
なので、感想をひとこと。
「社会的にヴァルネラブルな立場に置かれた子に、コロナはより強く影響するということが、あらためてわかりました」
こんなの、支援学校の教員がなにかできることじゃないです。メッチャ工夫してなんとかしようとしてるのに、どうしようもないほどの壁が立ちふさがっていて、その前でもがいている子どもたちを、なすすべもなく見続けるしかできない。ほんとうに忸怩たる思いなんだろうな。
頭が下がります。
で、会議は終わり。終了ボタンを押すと、いきなりうちの職場の現実です。慣れてきたとはいえ、なんか変な感じです。
まだ定時まで少しあるので、ゲンコを少し進めましょう。とにかく結論部まできた。あと少し。
人生観の変革
今日のタスクは3つ。昨日送ってもらったF尾さんのゲンコの組版、先週とってもらったアンケートの集計、そしてゲンコです。授業が入ってないのが、我ながらアレです。でも、まずは職場に行くところから。とにかく月曜日の朝はしんどい。みんなよくガッコに来るなぁ。まぁ、単に働きたくないだけです。
よく「仕事やめたらダラダラするだけ」って言うけど、仕事しなくて生活できるなら、たぶんゲンコとか本とかおべんきょとか、やらなきゃならないことがもっとできるようになるんだけどなぁ。
まぁそんなことを言ってても仕方ないから、とりま出勤。出勤してきた若い衆に「月曜日の朝起きた時、ガッコ、イヤやって思うねん」と言ったら、若い衆が「毎日イヤです」って言ってたから、みんなも同じか。
朝イチの会議がないのが判明したので、まずは組版。かつては毎月やってたけど、今はたまにしかやらないから、久しぶり感がハンパないです。過去の本を見て「こうやってたな」と思い出しながら、なんとか終えました。
お次は少しゲンコのための本読みです。なるほどなぁ。ほんとにずっと昔に講演で聞いた内容を、あらためて本で読んだら「そういうことか」と思いますね。しかし、この社会というか学校というか、そういうのって、1ミリも前進してないな。いや、後退してるか。
で、授業。
なんというか、どんどん説明しなくなるな。具体的には、例えば最大値・最小値の宿題の答えあわせからスタートしたんだけど、板書してくれたのを使って説明して、そのまま不等式への応用へと突き進みます。ざっくりと「左辺ー右辺≧0」を証明したらいいこと、前は()^2を使ったけど、最小値が0を言えばいいことを伝えて、例題は「ほれ、左辺ー右辺の式をつくって、増減表つくって、ほれ、最小値が0やね。はい証明できた。じゃ、練習問題やってみ」でおしまい。まぁ、グダクダ説明してもしかたない。練習問題の時間をたっぷりとればいい。
で、アンケートの集計。3年間のまとめのアンケートですが、最後に「人権学習の時間以外に人権学習だなと思ったのはどういうときか?」って質問があります。こういうのをよりはっきりさせるために、うちのガッコではクラスごとの集計もしています。すると、「ホームルームの時間」と答えた生徒が明らかに多いクラスがありました。そのクラス、「高校の人権学習は必要か?」に「必要」と答えた生徒も多かった。これ、おもしろいです。やはり、特設の時間じゃなく日常なんだな。そして、日常があるからこそ、特設の時間が活きる。いいデータがとれました。
ちなみに、さっきの問に「授業の時間」と答えた生徒が多いクラスは、去年半分の生徒を担当したクラスだったので、さもありなんと(笑)。
まぁ、そんな感じで1日が終わりかけたけど、最後にひと波乱。いや、買い出しに行ってくれてた若い衆が帰ってきて、大量の味噌汁を買ってきてくれたのはいいんだけど、全部「ワカメの味噌汁」だったので
「シジミが好きなんだけどなぁ。オルニチンが入ってるし」
と言うと、酒飲みの理科の教員に
「あ、それ、ブラシーボ効果」
ってバッサリやられました。
そうやったんや。人生観が変わった…。
目的は変わる
今日も朝からゲンコ書き。違う、今日こそ朝からゲンコ書きですね。なかなか朝からとりくめない。
昨日のおべんきょの部分はいったんペンディング。今日は本筋のところをやりましょう。
もともとやろうと思ってたことは、「新しい概念の導入」のつもりでした。でも、そういうことをやってる人はすでにいるわけで。そうすると、「なぜその新しい概念を使わなず、他の新しい概念を使うの?」ってなる。もちろん、そこに正当な理由があればいいんだけど、単に「新しい概念を持ち込みました!」ってなったんではイマイチです。どうするか?
まぁそこでやらなきゃならんなと気づいたのは、歴史を踏まえることでした。具体的には「反差別の教育」の歴史です。
これ、別に「日本には日本のやり方がある!」って主張したいわけじゃないです。逆です。これまでの反差別の教育も、さまざまな国外の反差別の教育の理論なり実践なりを導入してきた、あるいは導入しようとしてきました。それが根づいたり根づかなかったりはするんですけどね。そのあたりを批判的に検証するところまでは、とてもじゃないけどできないです。でも、おそらく読む人はあまりよくご存知ない方々だと思うので、紹介くらいはできるかなと。
何がやりたいかというと、そして何を大切かと思っているかというと、ある新たなテーマを扱うときに、それのための「新しい概念」を使ってスクラッチからはじめるのか、それともこれまでの概念を継承してリメイクしながらやるのかってことです。これまでは前者を選ぶ人が多かったように思います。が、わたしは後者を選びたい。もちろん、読んだ人がどちらを選択するかは、その人の自由です。が、少なくとも選択肢がないと選択できない。だから、その選択肢を提示する。それでいいんじゃないかと思うのです。
というふう考えながらゲンコを書き進めていたのですが、最初の一文を振り返ると「本稿の目的は○○である」と書いてある。うーん…。違うな。この一文を書いた時から、今はずいぶんトーンダウンしたな(笑)。でも、それでいいです。まずは尖る。でも、書いていくうちに少しずつ落ち着いてくる。できることはたかが知れてる。でも、そこで出てきたものがちょうどいい。
「本稿の目的」は最後に書く。
あらためて時代が激変してるなぁ
土曜の朝は、やっぱり猫の額。
でも、あまりにも寒くて、すぐに退散しました。風がメッチャ冷たい。
そのまましばしノロノロ。
昼ごはんは久しぶりにカツを入れました。
トゥンセラーメンです。なにせ、ほんとうにゲンコが進まないですからね。ただ、その横にはおいしい飲み物があるから、はたしてカツが入ったのか?
それでも、ようやく少しずつ書きはじめました。なんか、章立てがこれでいいのか悪いのか。でも、なんとなくこの順番でいきたいなぁという気がしています。あと、とにかく、今回は文献をきちんと出すことと、脚注を充実させたいなと。わたし、脚注にあげるのが苦手なんですよね。
そんな中で、どうしても避けられない文献が出てきました。なんとか日本の中にないかと探しました。が、あるのはありますが、手に入らない。いや、手に入れようと思えば入れられないわけではないけど、なかなかマニアックなところに行かないとダメなようです。しかたなく、他の文献を見ましたが、みなさん海外のある文献を指しておられます。てことは、それを読まなきゃなりませんね。まずはpdf探しから。するとこれがあったりするわけです。でも、当然英語です。どうする?こんな時は、もちろんDeepLですね。なにしろpdfを食わせたら日本語のpdfを吐き出してくれる。
まぁ出てきた日本語訳、もちろん再度チェックはしなきゃならんでしょうけど、それでもすごいわ。
こんな時代なんだなぁ。
やりきった
今朝は1本早い電車に乗るべく早起きです。京都駅で2本早いのに乗れるかと思ってダッシュ。地下道からの階段が長い。上まで行ったところでちょうど目の前でドアが閉ま…。開けてくださいました。車掌さん、ありがとうございます。
ということで、定時の1時間前に出勤。
まずは「数学について書いたもの」を探し出して送りました。まぁ太古の昔のものなので、たぶん役には立たないけど…。
昨日、諸般の都合で1時間授業が増えて、その代わり今日の授業は1時間減ったので、今日は作業日ということにしましょう。ゲンコも書かなきゃならないけど、実は、毎年つくっている本の組版を放ったらかしにしていました。そろそろテンパってきています。
てことで、やりやすいところからサクサク組版していきます。途中、エクセルのデータを貼りつけたりして、これがめんどくさい。それでも5時間ぐらいノンストップで作業して、なんとかほぼ最終地点にたどりつ…。しまった、毎年更新しているヤツを組まなきゃ。本店が出してるこのpdfをダウンロードして、テキスト化して、組版です。これがめんどくさい。それでもなんとかやりきって、画像も貼り込んで、なんとか修了。あとは講演者からゲンコが返ってきたら組めますね。
で、家に帰ってセクシュアルマイノリティと医療・福祉・教育を考える全国大会の「トランスジェンダー生徒交流会16年の歩み」分科会に参加。しかし、Kうさんがいいこと言ってるのに、わたしはメチャクチャなこと言ってるなぁ。
その後質疑応答。今日は情報保障のためにゆっくりと話しましょう。ゆっくり話すと、伝わりやすいですね。あたりまえか。
質疑応答、やはりむずかしいです。いかにふだん子どもたちと話し込んでいないかわかります。でもまぁ、それでいいのかな。それがわたしの役割ってことで。
そんなこんなで分科会→交流会も終了。終了間際に「さぁビール呑もう」って言ったら、それが一番ウケました。
よかったよかった。
あ、↑の分科会、オンデマンドで配信しているみたいです。わたしはともかく、卒業生やKうさんの話はとてもいいので、ぜひごらん下さい。って、そもそもここを誰も見てないか(笑)。
脳みそが錆びついてる
今日は午前中ほとんど授業がないので、ゲンコをやっつけようかな。てことでゲンコをやってたのですが、途中で3年生がきて「教えて」と。
見てみると整数問題です。
えーと。
解けませんでした(笑)。
ここ数年2年生ばかり担当していて、同じことばかりやってます。他の学年を担当したら守備範囲が広くなって、もう少し脳みそも柔らかくなるんだろうけどね。てか、それよりもなによりも、数学をほとんどやってません。ひたすら文系のことを考えてます。数学の問題を解く時間があったら、人権とかなんとかの本を読んでます。そりゃ解けなくなるわ。
てことで脳みそ、錆びついてました。
夜、I田さんから電話。
「数学について、なにか書いたもの、ない?」
んなもん、ありますかいな(笑)。
当然の帰結
朝起きると絶不調です。当たり前です。問題はこの不調がどこまで続くかです。
でも、当たり前のように授業があります。テスト返しからの授業です。寝ちゃいけない子が寝るのがこわい。でも、断固として起こしません。起こしたって、また寝るだけだし、内発的に起きなきゃ同じことの繰り返しです。
と、遅刻してきたヤツが…。でも、試験返し直後だったので、積分の導入には間に合ってます。そして、なんかマジメに授業を受けてます。
い「遅れてでも授業に出てよかったな。どうせ1時間目はアカンしってコンビニで時間つぶして2時間目から出なくてえらかったな」
生「うん」
い「なわけあるかい!」
みたいな会話。
2時間目と3時間目は接線からの増減。まぁ峠道みたいな内容ですね。しばし苦しんでもらいましょう。それにしても、ずっと休んでる生徒がこわい。ホンマにやばいぞ。
昼前にようやく授業を終えて、フラフラになってイスに座りました。
お、新しいイスになってる!みんな喜んでます。たしかに座面がカチッとしてて気持ちいいです。が、肘かけがジャマです。速攻はずしました(笑)。
さてと。あとはゲンコと思ったけど、ムリです。あまりにも体調が悪すぎます。なので、ゲンコは断念。考えずにすむ作業をしましょう。
そんなこんなで、グダグダな1日が終わりました。まぁビールを飲んだら元気になるでしょう。
寒い
今日は出張がない出張日です。なので、少しゲンコと向き合おうかなと。なにせ、15,,000〜20,000なので気合を入れなきゃなりません。それを半月前にとりかかるあたりが、自分ってどうよと思います。ちなみに、内容は多様性についてなので、仕事といえば仕事です。知らないより知ってるほうがいい。というか、本来は知っていないといけない内容です。
そんなこんなでいろいろ書きかけて、資料が足りないことをしみじみ感じるなど。まぁ、高校の図書館は研究向けじゃないからしかたありません。ちなみにそれは京都府図書館も同じことです。なので、某大学の図書館に行くことにしました。
で、ガッコの出掛けに、ふとゲンコの字数をチェックしたら、「400字×15枚〜20枚」と書いてありました。あってるのは「15〜20」だけやん。半分以下なのね。てことは、はじめのところですでに3,000弱書いてるから、大幅に削除だな。
で、某大学に行って図書館内をウロウロ。やはり本が充実してます。当たり前か。
で、家に帰って、ゲンコと向き合います。2時間ばっか粘ってお出かけ。今日はAっちゃんと呑みながら謀議です。
どこにしようかと思ったけど、なんとなく「へそ」にしました。実は某国営放送の人も来るので、その対策です。
まずはAっちゃんとこの間の教研の振り返り。
A「いつきさん、話し方が変わりましたね」
い「なにが?」
A「最近は誰々がこんなことを書いてるって、引用をしながらしゃべってます」
い「あー、そうか。前は思いつきでしゃべってたからなぁ」
A「まぁ当たり前ですね」
みたいな。
その後大切な謀議。まぁ、好きにしてもらいましょう。個人の生活を大義名分のために消費しちゃダメですよね。大義名分は考える人が考えたらいい。わたし(ら)が考えることじゃないです。
しかし、オープンテラスは寒いな。ビール→ホッピーの前に燗酒を入れよう。
そんなことをやってると某国営放送の人が来て、なんとなくカメラがまわりはじめました。てか、まわすのかいな。ずっとまわしてはります。
と、お店の方がやってこられて「ラストオーダーです」と。これはやばい。ホッピー黒と中を頼んでおかねば。
で、9時にお店を出たけど、なんか飲み足りないです。なので、コンビニに行って、ワインを買い込んで、公園で飲むことにしました。
寒いな。公園じゃなく地下道にしよう。それでも寒いな。トイレに行きたい。ホテルのトイレを使うか。
そんな感じで、散々飲んで、あまりにも寒いので飲み終了。
寒い。
すぐにやってすぐ終える
今日は試験最終日です。わたしの担当科目は2時間目と3時間目。ちなみに、3時間目はほとんどのクラスで試験はありません。まぁ言ってみると、最後の最後ってことです。
試験って、返ってくるまで採点できません。なので、そこまでの時間は採点前にやらなきゃならないことと、採点中にできないことをやらなきゃなりません。てことで、解答に途中点を入れてみたり。はたまた、懸案事項のメールが来たので返事を書いたり。そうそう、ゲンコも書かねば。
そんなことをしてるうちに、2時間目の試験が終わりました。さてと、教務にとりに行くか。
帰ってきたら採点開始。採点をはじめるとあっという間に時間が過ぎます。いつの間にかチャイムが鳴って3時間目の試験も終わったらしい。と、教務の人が来て「出欠入力がまだ」って紙を持ってきました。
は?今終わって、今持ってくる?早すぎる。てか、3時間目の試験は終わっただけで、まだ試験封筒手元になくて出欠わからへんし。早く入力ほしいのはわかるけど、教務の人みたいにすぐにわかる場所にいるんじゃなくて、別室の、それも一番遠いところにいるものの気持ちになってくれ。完全に紙のムダです。
それでもひとクラス採点を終えて、おべんとのあとは、速やかにもうひとクラスに手をつけます。こちらは20人弱のクラスなのであっという間に終わります。よしよし。
あとはノートチェックをしたら、成績処理はほぼ終了。試験を前に「めんどくさい」とか考えない。すぐにやったらすぐに終わります。てのは、数学だからか(笑)。
しかし、来年の1年生からはややこしくなるらしい。そんなことやって、なんのためになるのかわからんけどね。そう言えば、大学の成績もすでに変わってるらしいです。高校が最後ってのもおもしろい。
すぐにやったらすぐ終わるんだけど、採点中はすごく集中してるから、終わったら抜け殻です。なので、ゲンコも書けず。しかたないので、急遽開催形態が変わったGID学会のシンポジウムについていろいろ連絡をとったり。
そんなことをしてると、気がつくと定時です。
なんか、こんな感じで日々が流れていくのかぁ。
なんかあっさり感が…・日教組教研(2日目)
1日明けて、またまた日教組教研です。今日の討議の柱は「性の教育」です。福岡のK代さん、熱いです。東京のM永さん、クールだけど、その向こうに炎が見えます。てか、M永さんのお父さん、あの人なのか?
てことで、燃料補給をして、討議へ。
そもそも「両性の自立と平等をめざす教育」分科会は、もともとは「女子教育問題」の分科会でした。そこに、あらたにセクシュアルマイノリティのことが加わったのは2000年になるかと思います。わたしが両性の分科会に参加したのは2003年から。その年はセクシュアルマイノリティをあつかったレポートは2本でした。そんな感じだったのが2014年頃から突然変化をします。そのあたりは「おべんきょ成果」の中にあるこのpdfを見れば書いてあります。で、今年はというと、21本中「性の多様性」そのものを扱ったものが6本、レポートの中で触れているものが5本でした。てことは1/3から1/2が性の多様性に関連したレポートになります。
これは、あまりにも多い。
わたしがはじめて参加した頃は「女子教育問題」という母屋のひさしを借りてやっているつもりでした。が、いまや母屋を乗っ取りかねない。これはまずいです。なので「女子教育問題分科会にもどしたらいいと思っている」と暴言を吐いてしまいました。
もうひとつ、昨日から気になっていたのが「LGBTに該当する生徒がうちの学校にもいる」という発言がけっこうあったということです。
なぜわかるのか、よくわからない。LGBの子はパッと見ただけではわからないと思うし、わかるとしたら、よほど観察をしないとダメだと思うのです。ちなみに、トランスの子は、本来はメッチャ少ないです。なので、「うちの学校に数人いる」なんていうはずがない。
ここにはふたつの原因があるんじゃないかと。ひとつは、学校は「逸脱」のハードルが低い。これは、「逸脱してもかまわない」という安心感があるということではなくて、「正常」があまりにも強固に存在しているから、ほんの少しそこからそれただけで「逸脱してしまう」ということです。そしてもうひとつが、そういう強固な「正常」を正常とする教員の価値観が、ほんの少しの「それ」を「逸脱」と認識してしまうということです。そして、その「逸脱」をカテゴライズするためのかっこうの言葉を知ってしまった。それがいまや「性同一性障害」でもなく「トランスジェンダー」でもなく「LGBT」であるということかな。
つまり、LGBTをつくりだす学校・教員であるということです。
が、それを認識しないままに「LGBTに該当する生徒がうちの学校にもいる」と発言するということは、そういう学校・教員であることを認識していないということになる。これは、メッチャやばいです。だって、その子の本質的なところに届かないところでカテゴライズし、納得し、へたすれば「理解」し「受け入れ」「認め」「対応」するわけですからね。
なので、そんな話をしました。それからもうひとつ、忘れていたので、最後に発言。
「教室の中にいるということは、職員室の中にもいるということを忘れてはいけない」
ということです。
そんな感じで分科会終了。
今日はもともとやる予定がなかったけど、昨日やってよかったから、zoom交流会を開催しました。ここでM永さんのお父さんが「あの人」であることが判明。すごい人ですよ。
まぁそんなこんなで、いつの日か、リアルで会ってしゃべって呑む日をつくることを約束して、今年の教研も終了です。
zoomから退出したらすぐ終わるという意味ではあっさりしていたけど、それでもやっぱり長くて濃いぃ2日間でした。