語り

今日は2学期の人権学習。2年生は部落の人に来てもらって講演です。
この人、高校時代メチャクチャやんちゃをしていた人で、その後の人生も、そうとうハードな日々を送っておられました。でも、そういう自分のありようを、常に心の中では「あかん」と考えられていたようです。で、やがて子どもができて、もう一度人生をやり直して行かれたんです。と同時に、そういう自分の人生のバックに、部落差別があることもわかってきて、「語ること」をはじめられた。
ところで、かれこれ10年くらいこの人の話をあちこちで聞くんですけど、最近本当に「ええ話や!」と掛け値なしに誰に対しても言えるなぁと感じてきました。かつては、ものすごく攻撃的だったんですよ。それが、最近は、一度自分の心の奥をくぐらせて、そこからわきあがってきた語り口になってきました。すると、そのソフトな言葉が、わたしの心にしみ通ってくる。
なんでかなぁ…。
ふと気づいたのが、今回。
いままでその人、「自分のこと」を語っていたんですね。どうしてもそこには「うらみつらみ」とか「忸怩たる思い」が込められてしまう。ところが、最近は変わってきた。自分のことも話をするんだけど、自分の妹のこと、自分の子どものことを話されるようになってきたんです。なんか、「大切な人」のことを話す感じなんですね。それがすごくいいんです。
まぁ、単純に歳をとっただけかもしれないです。でも、一方で、だからこそできる「年輪」みたいなのを感じました。今年も来て下さって、ありがとうございました*1

*1:って、こんなとこ読んでねーよ(笑)

間にあわなかった…

1時間目、授業。昨日の夜、テレビを見ながら、それでもなんとか採点を終了して、朝、えんま帳に転記。どうにかテスト返しができました。もっとも、採点間違いだらけでしたけどね(笑)。
で、次の授業は4時間目。こいつもテスト返しがしたいんだけど、とてもじゃないけど2時間ではムリポ。というか、実質1時間だし、いかに採点の早い数学といえども*1、やっぱり採点は無理。てことで、あきらめました。はぁ…。
午後からは、あさっての人権学習の準備でなんだかんだんとやっていたら、あっという間に夕方。

*1:他の教科の人たち、「テストをつくるのはあっという間だし、採点もあっという間やし…」ってうらやましがっています。

小ネタの神様降臨

この間、長らく苦しんでいた「人権学習」のプリントがようやくできました。
なにせ、内容は結婚差別。でも、今日日の子どもたち「結婚差別なんてせぇへんもん」「好きやったら関係あらへん」でおしまい。もう少しつっこんでも「わかってる、わかってる。差別したらあかんにゃろ?」程度でおしまいです。ちなみに、実はその通りなんです(笑)。したらあかんのです。
で、こんなに「わかりきったこと」について学習をしようと思うと、それなりに意表をついたり、新しい資料を提示したり、なによりも子どもたちの気を引いたりしなくちゃなりません。
で、考えついたのが、以下のような流れでした。

  1. 多様なパートナーシップがありうる
  2. にもかかわらず、「結婚」という形態だけが優遇
  3. 日本の場合、結婚制度と戸籍制度が不可分
  4. なので、「家筋」「血筋」などの考え方が存在する
  5. そのひとつのサンプルとしての「釣書」→書いてみよう!
  6. 「人の価値」は「釣書」ではどこにあるのか
  7. まとめへ

まぁ、自分的には「釣書」を思いついたのがヒットという感じです。ついでに言うなら、結婚制度に乗っかるつもりがない・のれない生徒について、最初のところでフォローをしたいな、と。まぁこんなことを考えて、一気につくりました。まぁ、学校でやってる人権学習の教材としては、ちょっと斬新だと自分では思うんだけどなぁ…。

トドは収束に…

ようやく学校の方は中間テスト直前の時期まで来ました。さすがに、ほとんどの子(笑)は「勉強しんと…」というモードに入っています。しかも、テスト範囲は全部終わっているので、復習プリントを配布したらたいてい授業をしなくてすみます。あー、楽だ…。つかの間の休息の時期です。
おかげさまで、たまりにたまった仕事の方に頭をまわす余裕も出てきて、午後にはレポートをひとつしあげることができました。
レポートを書くことって、自分のやってきたさまざまなとりくみを振り返る絶好の機会なんですよね。なので、基本的には、言われたらやるようにしています。逆に言うと、「言われる」っていうことが「やっている」ことの証左でもあるのかとも思います。
さて、当面やらなきゃならないのは、あとひとつだ…。これが難関。

しんど…

昨日の夜、遅すぎ。ものすごくしんどいです。でも、いかなくちゃならないのは勤め人の義務ってもんですか。しゃーないですね。
とにかく1時間目はなんとか終了。その後、プリントづくり。途中電話がかかってきて思考が中断されるのがしんどいです。それでもなんとかプリントの骨格だけはつくって、4時間目の授業突入。もうすぐ中間テストなんで、基本的には演習の時間。楽だわ…。
てな感じで、とりあえず午前半日をなんとかこなして学校を飛び出しました。

体育祭

放送部の仕事の山場とも言える、体育祭の当日です。今年は、ケーブルの引き回しを変えるので、けっこう準備がたいへんな予感がします。
で、生徒たちの集合は、午前6時半(笑)。もう、むちゃくちゃです。わたしはというと、そんな時間に間に合うわけがない*1ので、はなからあきらめていました。と言っても、6時過ぎの電車でスタート、到着は7時半でしたが…。
グランドに着いたら、やってました。いちおう打ちあわせ通りにことは進んでいるみたいです。ほどなくケーブルの引き回しが終わって、火を入れました。ところが、音が出ない…。なんでだろう。いろいろ探ると、きのう自作した100mのケーブルがダメポです。「え〜?」と思ってよく見ると、プラグがこわれています。なんで…。まぁしゃーないです。グランドで急遽半田づけ。で、無事音が出ました。
なんしか、ウチの学校の放送設備、どんどんこわれていってます。なによりグランドのトランペットスピーカーが壊れていて、前から「直してくれ」って頼んでいるんですが、予算の関係か、ぜんぜん直してくれません。なので、体育祭では仮設のスピーカーを出すんですが、やっぱり出力が厳しいです。ちょっとあげると音が割れてしまう。ギリギリのところを保つのがけっこうむずかしいですね。
でも、開会式も無事すんで、それなりに「ながら」になったところで職員室へ。普通に動きはじめると、生徒はたいへんだけど顧問はヒマになります。まぁ、たまりにたまっている仕事でもしようかと。
でもやっぱり、仕事の方は思うように進みません。半日かけた結果が

  • 在日外国人生徒の交流会のビラ

完成

  • 人権学習のプリント*2

半分完成

  • 某研究会のレポート

存在を忘れていた(笑)
です。やれやれ。
夕方はくずし。けっこうサクサク進んで楽チンでした。
で、夜は打ち上げ。
いろんな話をしていたのですが、やっぱり一部の教員がわたしに期待しているのは「教職員劇の復活」と「ドリームチーム*3の復活」みたいですね。まぁ、来年は実現しなくちゃね。って、まだいるのか。来年もいたら23年目だよ_| ̄|◯
2次会にも参加したけど、無事終電に間にあってよかったよかった。よくなかったのは…。仕事か。

*1:バイクだったら大丈夫だけど、夜に飲み会があるので、電車で行かなくちゃならないんですよ

*2:おとついグチってたやつです

*3:リレーの教職員チームのこと

みんなの嫌われもの

放課後、追認の指導*1をしていたら、ある教員が来て言いました。
「あの…、人権学習のプリント、むずかしすぎるという意見が多いんですが…」
ま、むずかしいですよ。だって、日朝関係史ですから。一筋縄でいけるわけないじゃないですか。
で、いろんなことを話しているうちに、「ビデオを見せて、講演聞かせてだったら楽やな…」とポツンとつぶやいていました。思わずキレそうになったけど、こんなところでキレても明るい明日はないので、「スルー力(笑)」を発揮することにしました。
まぁ、最終的にはあちらさんの話しておられることをほぼ丸飲みする形で、プリントを大幅につくりかえることにしたんですが…。
なんだかなぁ。
実は、わたしがつくるプリントは「わたしならこう授業を展開する」というシナリオなんですよ。なので、他の人が使いにくいのは当たり前かもしれない。でもね、プリントってそういうもんだと思うんです。自分が授業を展開する時に、「これを伝えたい」というものがある。そこに、自分の持っている知識や力量をこめて、しかもそれらの3割で伝えるわけです。その上、プリントはそのエッセンスなので、まぁ自分の知識や技量の1割でしょうか。他に、いっぱい伝えたい「ネタ」もあるんです。でも、そのあたりは「その人にしかできない」ものですから、他の人に伝えることは不可能なんですよ。
つまり、「伝えたい」という思いを具体化するものが教材であり、その教材を触媒として、自分の思いを生徒たちに伝えていくものなんだと思うのです。ところが、どうも「教材を伝える」と誤解をしている、あるいはそこでとどまって「よし」とする感じがひしひしと感じられるんですよね。でも、それでは「思い」は伝わらない*2
なんでこんなことになっているのかなぁと思うのです。で、当面の結論は、「人権は大切だと思うけど、人権教育は嫌い」なんだろうな、と*3

*1:数学基礎なんていうのを去年落としたヤツがいて、「10万円を年利30%で借りた時、6回分割で1年で返したら利息をいくら払わなくちゃならないか?」みたいな問題をやってました。計算が終わったら「絶対借りるもんか!」と言ってたけど、やばいなぁ…。

*2:つーか、そんな時間につきあわされる生徒たちがかわいそう。

*3:は、もっと辛辣なことも書こうかと思ったけど、やめとこ…。

肩が痛いけど…

やはり、久しぶりのツーリングだったので、肩に刺すような痛みがあります。でも、朝は1時間目から授業(涙)。黒板の一番上まで手が届くだろうか…。とにかく、保健室に行ってバンテリンを塗って授業しよう(笑)。
そんな感じではあるのですが、やっぱり往復はバイクです。特に、朝は気持ちがいいです。家のあたりは猿はもちろん鹿が走るようなところですから、この季節でも朝はけっこう冷えます。そんな中をバイクで走りはじめる時の気分は格別です。あとは、交通費が安くて、時間は早い。ちなみに、一番高くて遅いのは電車ですけどね。
あとは、いつも通りの日常の生活です。
今日は夜に予定されていた会議がなくなったので、お弁当の具の買い出しなんかをして、そのままお家へ。
あ、原稿書くの、忘れてた…。

あかん、書けへん…。

原稿書かなくちゃ、書かなくちゃ、書かなくちゃと思うのですが、どうもあきません。
そういえば、9月はじめに「教職員劇ニュース」っていうのをうちの教職員向けに出したのですが、そこでも原稿が書けない「言い訳」を書いていましたわ。引用してみます。

編集部(以下、編) こんにちは、自称教職員劇担当さん。今年は、教職員劇は復活するんですか?
自称教職員劇担当(以下、自) 結論から言うならば、今年も断念せざるを得ないという、苦渋の決断をしました。
編 そのあたりの経緯を教えていただけますか?
自 実はですね、今年は去年に引き続いて、すごくキャストに恵まれた年なんですよね。しかも、8月終盤には、あらたなキャスト候補の参入もありました。
編 あらたな…。あぁ、「来た人は出るもの」と、あることないこと言って、強引に出てもらえるということですね。
自 まぁ、そうとも言います。で、夏休み最後に某所の屋上でビールを飲んだ時、酔っぱらった勢いで、「今年はやるぞ!」と宣言したわけです。
編 ほう、そこまでいった。
自 そうです。もう、主役も決まっていた。テーマも決まっていた。あとはそれを文字にするだけだったんです。
編 あなた、10年前とぜんぜん変わっていないですね。それが一番時間がかかるし、いつもそれでキャストのみなさんに迷惑をかけていたんじゃないですか。4月ぐらいから脚本をつくることってできないんですか?
自 それはむりですね。
編 えらいきっぱり言い切りましたね。
自 ええ、4月には決定的に足りないものがあるんです。
編 それはなんですか?
自 小ネタの神様が降りてこないんです。
編 小ネタの神様ですか…。
自 そう、小ネタの神様です。それからね。
編 まだあるんですか。
自 それからね、妄想の神様もいないんです。
編 妄想の神様ですか。
自 そうです。4月なんて、現実だらけの時期じゃないですか。現実からはなにも生まれてきません。現実からの逃避が極限まで達した時に、妄想がふくらんでふくらんで、その時、心の奥底から文字がわき出てくる。そして、芝居が生まれるのです。
編 ハイハイ。じゃぁそろそろ紙面もつきかかったことですし、最後になにかひとことありますか?

そうなんです。小ネタの神様と妄想の神様がまだ降りてこないんです。
困った…。

ゴムのような…

完全に落としたかと思った7900字ですが、「すみません、デッドラインのひとつ前の締切はいつですか?」という無謀な問い合わせをしたところ、「今週末」という回答が返ってきました。
それにしても、ゴムのように伸びるというか、生殺しのような伸び方というか…。でも、まだ一文字も書いていません。
ちなみに、小人はいるのはいるのですが、寝ているみたいです。
てことで、原稿の使いまわしになりそうだな…。